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突然の入舎

威厳

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 そんなはずはない。
 だって、入学生情報についてはうちの学校は特に管理が厳しいんだよ。それに、学生情報に何らかの不備があったら僕たち宿生たちの手元に情報がわたる前に必ず訂正される。仮に手元にわたったあとにその不備が判明されたとしても、分かった時点で学校の方から何らかしらの訂正事項が送られてくる。その日中に。
 だから、2人が言っていることはあり得ないはずなんだけど……。
 うう、どうしよう。いきなり不安になってきちゃった。宿舎の管理って本当に大事な仕事なんだよ。
 学園の生徒の身を守るのも仕事の内だし。それにこの宿舎の意味は、所属している宿舎の生徒が何らかの事故に合わないために作られたものだし。
 もし、メルくんと凌君の話が本当なら良いんだけど仮にそれが2人の勘違いで、その生徒がどこかで事故や事件に巻き込まれていたらそれは宿舎に所属している全員の責任になっちゃう。
 うん、それだけは絶対に避けたい。
 とりあえず、緊急事態なのは確かだから燈哉君に知らせなきゃ。

 僕は2人に一通りのことを話した。どうやら、この宿舎に入ってきただけあって理解が早かった。
 前にも宿舎について説明したとおもうけど、僕が管理してるこの宿舎は少人数で構成している代わりに、試験の中で最も優れていた上位の受験生で、尚且つそこから入りたい宿舎を受験して合格しないと入れないんだよ。つまり、ここの宿生はいわゆる優等生。
 まぁ、問題児なところも多いけど……。
 
 けど……今はそんなことを説明している場合じゃない。
 まず、燈哉君に状況を話してどうするか話し合わないと。流石に僕1人でこの非常時を対処するのは難しいし、仮に誰かがその生徒を巻き込んで事件が起きていたら僕の能力だけじゃ守りきれない可能性だってある。
 とにかく、急がなきゃいけないのは確実。
 いや、なにもないことを願うけど。
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