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記憶を失くした婚約者
2 テオドール視点
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僕には婚約者がいた。
侯爵令嬢のエルザという娘で、姿は美しいが、僕の愛しい女性であるレティーナを酷いやり方で貶めようとする女だ。
初めて会ったのは学園に入学する前日、私をいきなり親しげに呼ぶ不気味な女だった。
周囲は僕とエルザは5歳の頃から婚約者だったと言うが、仮にそうだったとしても記憶に全く無いのでほとんど会っていなかったに違いない。
少しは歩み寄るべきだったのだろうかと思い直して会いに行こうとしたが、彼女は僕と会おうとしなかった。
学園ではいつも悲しげに遠巻きに見ているだけで話しかけては来ない。
何故かは分からないがその眼差しがとても不快で、それならとこちらからもと距離を置いた。
そんな矢先に出会ったのがレティーナだった。
男爵令嬢だったが、成績がいつも上位だったことで上級貴族で構成されてきた生徒会役員の末席に加えられた才女で姿は愛らしく、そこに花が咲いているかのようだった。
彼女がいじめを受けている場面を見て怒りに燃えた。負けないと笑う彼女を尊いと感じた。
彼女に想いを寄せる人間は多いが、負けたくないと彼女の側に意識して立つようにしていた。
そんな日々のなかで、レティーナからいじめの首謀者がエルザだったと打ち明けられた時燃え盛るような激しい怒りを感じた。
エルザから咎めるような視線が僕とレティーナに向けられているのは気付いていた。だが、婚約者としては当然のものだと受け流していたのに、直接レティーナに危害を加えるなどと、失望もした。
いや、エルザという人間を知らなかっただけだと思い直し、悲しげに泣き暮れるレティーナを宥めることに勤めた。
レティーナを想う男達は同じようにエルザに怒りを覚え、囃し立てるように婚約破棄の為の場を18の誕生日の翌日である卒業パーティーに定め、断罪という形でエルザの所業を読み上げた。
その間私は、本当にこれで良いのかという感覚を何度も味わったが、エルザの温度の無い瞳を見て、レティーナの暖かい眼差しに赦しを得て、ただ一言、君との婚約を破棄すると告げた。
エルザはその日を境に姿を消した。
「エルザ様のお部屋にお越し頂きたい」
そう私に告げてきたのは、エルザの家の従者だった。
「今更、僕が行く必要がどこに?」
あれから一週間、エルザの行き先は洋として知れず、家人は大騒ぎで探しているらしい。
我が家にも、行き先を知る者が居ないかという報せが入っていた。
婚約を一方的に破棄したような人間に尋ねに来るのだから、余程切羽詰まっていると見える。
今日は手掛かりを探す為と部屋を空ける為に、エルザの寮部屋が片付けられる日だと聞いていた。
「エルザ様との婚約の破棄は貴方からの一方的なもの、御父君の了承はまだ得ておられないのでしょう? 立場上はまだ貴方様はエルザ様の婚約者です」
敵意を含んだ眼をした従者の慇懃な物言いに舌打ちをするしか無かった。
その通り私はその件で父の怒りを買っている。
レティーナとの事を話す事も許されていない。
だが、それは第二王子達も同じで、それぞれの婚約者との縁切りの為に尽力している。
誰がレティーナを得るのかという話もまだ解決していない。
どう断るかと思案していると、一人のメイドが一歩踏み出してきた。
「お願いします。私達ではとても触れられるものではないのです。これで最後ですから、エルザ様との婚約を破棄するというのなら、貴方様の手で処分して下さい」
泣きながら請われては何を処分するのかと、問い返すことも出来ず、引き摺られるように女子寮棟のエルザの部屋に連れて行かれた。
メイドに先導され中に入ると、何も無い部屋の真ん中のテーブルに何かがごちゃごちゃと並べてあるのが見えた。
「処分する物というのはこれか? これが一体……!?」
ギクリと身体が硬直した。
一番に目についたのは、仲睦まじく寄り添う僕とエルザの姿絵だった。捏造品にはとても思えない温かなタッチで描かれたそれは僕の心臓を鷲掴みにした。
テーブルに置かれた物はほとんどにテオドールという署名が入っていた。
「これが婚約祝いに贈られたもの、お二人共5歳というご年齢でしたので、お母上がご用意されたものですね」
「これは6歳のお誕生日ですね。テオドールさまはお母上のアドバイスを受けながらご自分で選んだものだと得意げにお話しされてました」
「こちらはパーティーで失敗して泣いておられたエルザ様に花束を送って下さったものをエルザ様が栞にして残したいと言われたもの」
「この首飾りは……」
「このドレスは……」
メイドが、涙声のまま一つ一つその物語を告げていく。
二人がどれ程仲睦まじかったかを知らしめようとしている。
正直背筋が凍るような感覚だった。
全く記憶にないのだ、まるで亡霊の話をされているようだ。
「そしてこれが、テオドール様からのお手紙です」
その紙束は一つ一つがヨレヨレになっていた。封筒から出して中の手紙を確認するとポツポツと文字が滲んで読めないところがあった。
何度も読み返し、そして泣いたのだと分かる。
ズキリと胸が痛くなって、立っていられないような気持ちになる。
理由は分からない。
内容を読んでも他人ごとのように記憶が浮かび上がってこない。
他人からの手紙を読んでいるかのようだが、字は確実に自分のものだ。
「少し考えたいことがある。この品物全て僕の家に送るように手配してくれ」
そう言って手紙だけを手に部屋を出る。王都にある公爵邸に戻る為だ。
了承と共に頭を下げる使用人達を置いて部屋を出て、その足で馬車に乗り込む。
2年ぶりに訪れた自室はまるで他人のもののように生活感が無かった。掃除は完璧で、チリ一つない。
記憶を無くしたと言われた日はちょうど入寮日だったし、健康上問題は無かったので、そのまま学園へ向かったし、長期休暇もレティーナと離れ難くて家には帰らなかった。
物の配置は記憶にあるままで、寝台と、執務机、本棚、そしてテーブルに椅子。
執務机の椅子を挟んで左右に展開された引き出しを左側から開けて行って、中を確認する。
やはり大したものは入っていない。
そして右側の一番上に手を伸ばして、そこで引っかかった。
ここだけ鍵がかけられている。
僕は淀みなく首元を探り、首から提げていた鍵を取り出した。
これは入寮時に首から提げていた物で、何の鍵かは分からなかったが、とても大事なもののような気がしていつも身につけていたものだ。
ここの鍵だとすぐにわかった。
引き出しを開けた時、僕を呼ぶ声が聞こえた気がした。もう長い間聞いていないような懐かしい声。
引き出しは異様に重く、引き出すのに力を要した。中身を見て合点がいく。
びっしりとガラスケースが敷き詰められていたのだ。
ラベルに日付とコメントが書かれている。
「これは誕生日、これはネックレスのお返し、こっちは……」
ネクタイや押し花などが丁寧に納めてある。こういう細かい所に拘るところが、間違いなく自分の仕業だと分かる。
そして、殊更丁寧に保管されているのは手紙だった。封筒は一纏めにガラスケースに入っているが、中に入っていたであろう便箋は一枚一枚を薄いガラス板で挟みこんで劣化を防ごうとしている。
ここまでくるとちょっと行き過ぎだ。
ガラスケースはかなり高価だ。そして薄いガラス板というのはもっと値が張る。
この2年間僕は必要最低限の物しか持たなかった。部屋の中の調度品を見てもそこは同じだったと分かる。
だが、先程見たエルザへの贈り物は、間違い無く公爵家の財産をかなり注ぎ込んでいた。この贈り物の保管方法にしても同様だ。
もはや執着といってもいい。
もう否定出来ない。私は過去にエルザを愛していた。しかも、少し異常なレベルで。
エルザが僕に怒るのも当然だ。これだけ執着しながら、自分だけを忘れていけしゃあしゃあと他の女に愛を囁いていれば刺されたって文句は言えない。
その怒りがレティーナに向いていたのも無理はない。
彼女のした事は許される事ではないが、少しだけ理解は出来た。
それにしても僕は何故これほど綺麗サッパリ彼女の事だけを忘れてしまったのか。
手掛かりを求めて、手紙を照らし合わせてみることにした。
自分から送った物と、エルザからの返事を、古い物から読み解いていく。
読み進めるうちに、喉が引き連れて胸がぐっと苦しくなった。平常心で読み進める事ができそうにない。
その時、ノックが響いた。
一度読むのをやめ、引き出しを閉じてから「どうぞ」と入室を促すと、無表情なメイトがティーセットを乗せたワゴンを押して入ってきた。
皿には封書が一通乗せられている。
「王宮からの呼び出し状です」
少し険を含んだ声で告げると。メイドは給仕もせずに去っていった。
エルザとの婚約を破棄してから、うちの使用人は僕に愛想を尽かしたような態度を取るようになっていた。昨日まではそれを腹立たしく思っていたが、今はそんな気持ちは少しも起こらなかった。
それよりも王宮からの呼び出しとは穏やかじゃない。
一体何の用なのか。
王宮へ着くと、すぐさま一室に案内された。
その場には何故か父上と、国王と王妃、そして第二王子や宰相の息子、そして騎士団の者、その父親達。端的に言ってレティーナを取り合っていたメンバーと、国王含む保護者が揃っていた。
「座りなさいテオドール」
父親は厳しい眼を向けながら着席を促した。
何かとんでもない事が始まるのだと嫌でも感じて、唾を飲み込む音が大きく聞こえた。
侯爵令嬢のエルザという娘で、姿は美しいが、僕の愛しい女性であるレティーナを酷いやり方で貶めようとする女だ。
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周囲は僕とエルザは5歳の頃から婚約者だったと言うが、仮にそうだったとしても記憶に全く無いのでほとんど会っていなかったに違いない。
少しは歩み寄るべきだったのだろうかと思い直して会いに行こうとしたが、彼女は僕と会おうとしなかった。
学園ではいつも悲しげに遠巻きに見ているだけで話しかけては来ない。
何故かは分からないがその眼差しがとても不快で、それならとこちらからもと距離を置いた。
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男爵令嬢だったが、成績がいつも上位だったことで上級貴族で構成されてきた生徒会役員の末席に加えられた才女で姿は愛らしく、そこに花が咲いているかのようだった。
彼女がいじめを受けている場面を見て怒りに燃えた。負けないと笑う彼女を尊いと感じた。
彼女に想いを寄せる人間は多いが、負けたくないと彼女の側に意識して立つようにしていた。
そんな日々のなかで、レティーナからいじめの首謀者がエルザだったと打ち明けられた時燃え盛るような激しい怒りを感じた。
エルザから咎めるような視線が僕とレティーナに向けられているのは気付いていた。だが、婚約者としては当然のものだと受け流していたのに、直接レティーナに危害を加えるなどと、失望もした。
いや、エルザという人間を知らなかっただけだと思い直し、悲しげに泣き暮れるレティーナを宥めることに勤めた。
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今日は手掛かりを探す為と部屋を空ける為に、エルザの寮部屋が片付けられる日だと聞いていた。
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敵意を含んだ眼をした従者の慇懃な物言いに舌打ちをするしか無かった。
その通り私はその件で父の怒りを買っている。
レティーナとの事を話す事も許されていない。
だが、それは第二王子達も同じで、それぞれの婚約者との縁切りの為に尽力している。
誰がレティーナを得るのかという話もまだ解決していない。
どう断るかと思案していると、一人のメイドが一歩踏み出してきた。
「お願いします。私達ではとても触れられるものではないのです。これで最後ですから、エルザ様との婚約を破棄するというのなら、貴方様の手で処分して下さい」
泣きながら請われては何を処分するのかと、問い返すことも出来ず、引き摺られるように女子寮棟のエルザの部屋に連れて行かれた。
メイドに先導され中に入ると、何も無い部屋の真ん中のテーブルに何かがごちゃごちゃと並べてあるのが見えた。
「処分する物というのはこれか? これが一体……!?」
ギクリと身体が硬直した。
一番に目についたのは、仲睦まじく寄り添う僕とエルザの姿絵だった。捏造品にはとても思えない温かなタッチで描かれたそれは僕の心臓を鷲掴みにした。
テーブルに置かれた物はほとんどにテオドールという署名が入っていた。
「これが婚約祝いに贈られたもの、お二人共5歳というご年齢でしたので、お母上がご用意されたものですね」
「これは6歳のお誕生日ですね。テオドールさまはお母上のアドバイスを受けながらご自分で選んだものだと得意げにお話しされてました」
「こちらはパーティーで失敗して泣いておられたエルザ様に花束を送って下さったものをエルザ様が栞にして残したいと言われたもの」
「この首飾りは……」
「このドレスは……」
メイドが、涙声のまま一つ一つその物語を告げていく。
二人がどれ程仲睦まじかったかを知らしめようとしている。
正直背筋が凍るような感覚だった。
全く記憶にないのだ、まるで亡霊の話をされているようだ。
「そしてこれが、テオドール様からのお手紙です」
その紙束は一つ一つがヨレヨレになっていた。封筒から出して中の手紙を確認するとポツポツと文字が滲んで読めないところがあった。
何度も読み返し、そして泣いたのだと分かる。
ズキリと胸が痛くなって、立っていられないような気持ちになる。
理由は分からない。
内容を読んでも他人ごとのように記憶が浮かび上がってこない。
他人からの手紙を読んでいるかのようだが、字は確実に自分のものだ。
「少し考えたいことがある。この品物全て僕の家に送るように手配してくれ」
そう言って手紙だけを手に部屋を出る。王都にある公爵邸に戻る為だ。
了承と共に頭を下げる使用人達を置いて部屋を出て、その足で馬車に乗り込む。
2年ぶりに訪れた自室はまるで他人のもののように生活感が無かった。掃除は完璧で、チリ一つない。
記憶を無くしたと言われた日はちょうど入寮日だったし、健康上問題は無かったので、そのまま学園へ向かったし、長期休暇もレティーナと離れ難くて家には帰らなかった。
物の配置は記憶にあるままで、寝台と、執務机、本棚、そしてテーブルに椅子。
執務机の椅子を挟んで左右に展開された引き出しを左側から開けて行って、中を確認する。
やはり大したものは入っていない。
そして右側の一番上に手を伸ばして、そこで引っかかった。
ここだけ鍵がかけられている。
僕は淀みなく首元を探り、首から提げていた鍵を取り出した。
これは入寮時に首から提げていた物で、何の鍵かは分からなかったが、とても大事なもののような気がしていつも身につけていたものだ。
ここの鍵だとすぐにわかった。
引き出しを開けた時、僕を呼ぶ声が聞こえた気がした。もう長い間聞いていないような懐かしい声。
引き出しは異様に重く、引き出すのに力を要した。中身を見て合点がいく。
びっしりとガラスケースが敷き詰められていたのだ。
ラベルに日付とコメントが書かれている。
「これは誕生日、これはネックレスのお返し、こっちは……」
ネクタイや押し花などが丁寧に納めてある。こういう細かい所に拘るところが、間違いなく自分の仕業だと分かる。
そして、殊更丁寧に保管されているのは手紙だった。封筒は一纏めにガラスケースに入っているが、中に入っていたであろう便箋は一枚一枚を薄いガラス板で挟みこんで劣化を防ごうとしている。
ここまでくるとちょっと行き過ぎだ。
ガラスケースはかなり高価だ。そして薄いガラス板というのはもっと値が張る。
この2年間僕は必要最低限の物しか持たなかった。部屋の中の調度品を見てもそこは同じだったと分かる。
だが、先程見たエルザへの贈り物は、間違い無く公爵家の財産をかなり注ぎ込んでいた。この贈り物の保管方法にしても同様だ。
もはや執着といってもいい。
もう否定出来ない。私は過去にエルザを愛していた。しかも、少し異常なレベルで。
エルザが僕に怒るのも当然だ。これだけ執着しながら、自分だけを忘れていけしゃあしゃあと他の女に愛を囁いていれば刺されたって文句は言えない。
その怒りがレティーナに向いていたのも無理はない。
彼女のした事は許される事ではないが、少しだけ理解は出来た。
それにしても僕は何故これほど綺麗サッパリ彼女の事だけを忘れてしまったのか。
手掛かりを求めて、手紙を照らし合わせてみることにした。
自分から送った物と、エルザからの返事を、古い物から読み解いていく。
読み進めるうちに、喉が引き連れて胸がぐっと苦しくなった。平常心で読み進める事ができそうにない。
その時、ノックが響いた。
一度読むのをやめ、引き出しを閉じてから「どうぞ」と入室を促すと、無表情なメイトがティーセットを乗せたワゴンを押して入ってきた。
皿には封書が一通乗せられている。
「王宮からの呼び出し状です」
少し険を含んだ声で告げると。メイドは給仕もせずに去っていった。
エルザとの婚約を破棄してから、うちの使用人は僕に愛想を尽かしたような態度を取るようになっていた。昨日まではそれを腹立たしく思っていたが、今はそんな気持ちは少しも起こらなかった。
それよりも王宮からの呼び出しとは穏やかじゃない。
一体何の用なのか。
王宮へ着くと、すぐさま一室に案内された。
その場には何故か父上と、国王と王妃、そして第二王子や宰相の息子、そして騎士団の者、その父親達。端的に言ってレティーナを取り合っていたメンバーと、国王含む保護者が揃っていた。
「座りなさいテオドール」
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