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プロローグ

#13 おっさん、実績を解放する。

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/* 前回のあらすじ */

おっさん担い手について問う
おっさんまとめを読む
おっさん神様(音痴で呪い)を嘆く

/* あらすじここまで */




エルに叱られて涙目になっているヤクを尻目におっさんは考える。


「結局、『担い手様』には何か良く解らないパワーがあってそれが精霊さんにも人間にもいい働きをする、ってことで良いのかな?」


[ええ、その認識で概ね間違いありませんわ]

[私達精霊は担い手様から音楽と言うパワーを頂き、担い手様に奉仕と言う形で還元をさせていただいているのです]

[また、音楽自体にも、世界に過干渉する魔法の如き力があるのですよ?]

[良く歌われるのは、『雨乞い唄』、ですね]

[最低でも、担い手、で無いと効果は出ませんので気休め程度のお呪いとしてしか歌われませんが]

[ウィンドウにも、前の担い手様が歌った『雨乞い唄』が入っていたはずです]


便利すぎるよウィンドウさん!(手触りも極上)、実績が開放されたからか音楽プレーヤ機能が使えるようになっている。

さっそく『雨乞い唄』を再生するおっさん。





うん、どう聞いてもボカロ曲の『雨乞い唄』でした、ありがとうございます。

にしても、前の担い手様って、1000年前にこっちの世界に来たんじゃなかったっけ??と疑問に覚えるおっさん。

綺麗なソプラノが響き、魂が震える?って言うのを実感させられ、前の担い手様が精霊たちを虜にしたのもひっじょーに解るおっさん。

おっさんも虜となった。

でも、俺にこのレベルを求められるのは……ちょっと、なぁ?と、自信をなくすおっさん。



[大丈夫ですよ、担い手様]

[先ほど担い手様が歌われていた『手のひらを太陽に』ですが、いたく、いたく心に染み入りました]

[からっからの砂漠が森になるかの様な気持ちでした]



エルの言葉に面映いと言うか普通に嬉しがるおっさん、でも、おっさん口に出して無かったような?

まさか、エル、読心とか使えるんj



[使ませんよ?]



ビビクうっと焦るおっさん。

ヤバい事(主にピンク)をすぐに想像してしまうおっさんは、源的恐怖を感じSAN値チェッk



[この程度のことで簡単にSAN値チェックしないで下さい、すぐに不定の狂気に陥りますよ?]

[ただ、担い手様が顔に出しすぎるだけです]



とのエルの言葉に、頷くヤク。



[自分でも解るくらいだったっすよ、担い手様]



精霊2人(?)に呆れられるおっさん、おっさんにゃHARAGEIは向かないのであった。




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