【作家日記】小説とシナリオのはざまで……【三文ライターの底辺から這い上がる記録】

第220回『クリスティーナの世界を題材に物語を作れ』

30数年間、記憶から消えていたものが、先日、なぜかふっと思い出しまして。
作品名も作者名も分からずにいた、ある絵画。
言葉をいろいろ駆使して検索し、ようやく見つけました。
アンドリュー・ワイエス作「クリスティーナの世界」（1948）

長年つっかえていたものが晴れました。
なぜ、この絵画が？
実は大学受験の時、日芸の映画学科ですが、二次試験で「この絵から物語を作れ」という課題が出たのでした。
何を書いたのかまったく覚えていませんが、特に困りはしませんでした。
帰宅してから母親が、あの絵の女性は歩けないというのを聞かされましたっけ。

そういえば二次試験は面接もあって。
最近見た映画で印象に残っているものを記入して。
ワタクシ、ちょうど前年の秋か年末だったか、地元の上映イベントで、『イントレランス』と『雨月物語』を見ていたんですよね。
もう圧倒されてしまって。
面接の時も、そのことを語った記憶があります。
今でもこの2本はエンタメの教科書だと思っており、ワタクシに大きな影響を与えています。

絵から創作のおかげか、面接で語ったおかげか、無事に合格できました。
そして、今に至る至るわけであります。