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Second Contact 王様ゲーム
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「四番は~?」
円華はニヤニヤしながらもう一度見回した。実は満以外の番号はこっそり把握しているのである。
翔子も新菜もそんなに酒に強いわけではないので、隙を見て的を絞るのは簡単だった。
「俺二ばーん」「私、五」「一」
ウォルター、翔子、浩司が三人で箸をテーブルに放った。ようやく解放されると知ってか、浩司は安堵の表情だ。
「じゃ、新菜だね」
円華は新菜の手から箸を奪った。
「なんであたしばっかこんなんなのよぉっっ!!」
叫んで、新菜はすだち酎をあおる。
浩司とは二人羽織りだし、ウォルターとは氷移しだし、絡みの多さに辟易しているのだ。
三人分の水割りを作ると、自分は生地で一杯飲み干した。まさに飲まずにやってられっか、というところだ。
新菜とて飲み屋で手伝っている以上は、王様ゲームに参加することもある。だが、ここまで絡みばかりというのは店ではなかったのだ。
「あー、新菜ちゃんなんだぁ。相手~」
相当気持ち良くなっている満は、とろんとした目をして新菜に体を寄せた。
「ありゃー、酔ってんなぁ満。まぁ男ん中じゃいっちゃん弱いしな」
にやにや笑いながら、ウォルターは見守っている。
ウォルターも浩司も肝機能が人間離れしており、一口にザルと形容して良いものかどうか。
ただ、ウォルターは本当に酔っていないのだが、浩司の方は軽い酩酊を楽しむ、くらいの状態にはなっていて、絡んだり迷惑な酔い方はしないけれど眠くなってくるのだった。
新菜は気付けに一本、と煙草に火を点けようとして円華に取り上げられた。
キスの前にヤニ臭くなるのはエチケット違反と指摘され、しぶしぶ円華用に作った水割りを飲むことで誤魔化した。
(ううーっっホントにヤなんだからもー!! 満くんがどうとかじゃなくって、こんな皆が見てるとこでってのがさ!!
んなの堂々と出来るのなんてウォルターくらいのもんでっ)
連荘ですだち酎を飲んだのが効いて来たらしく、新菜の目もとろんとして来た。
「満くんからリードしてあげなくちゃ」
既に酔いまくっている翔子の前には、何時の間に出してきたのやらチューハイやカクテルの瓶、缶が空で固まっている。
満はビールをフローリングに置くと、そのまま新菜の肩を抱き寄せて強引に唇を重ねた。新菜はもう思考が止まってしまっている。
その後に浩司と翔子が「いーーーち、にーーーーい」と延ばして数え始めたが、もう満には聞こえていない様子だった。
新菜の後頭部をもう片方の手で押さえ、満はカウント五くらいで舌を入れて絡めた。「んん」と唸って無意識に離れようとする新菜を満の腕が許さない。酔ってはいても、こうも密着していては男の筋力には逆らえなかった。
「じゅーーーーーーーう」
カウントが十で終了したが、満が離れる様子はなかった。
「あーあ」と浩司が溜め息をつき、興味を失ったようだ。罰ゲームはイヤイヤやるから見ている方は楽しいのだ。
「俺らの存在忘れちゃってる」とウォルターもクスクス笑っているが、当の新菜はそれどころではない。何とか力を振り絞って顔を背けるのに成功すると、腕の中からも抜け出して満に背を向けてすだち酎を飲み直した。
自分でも頬が紅潮しているのが判る。どうやって満の顔を見たら良いのかは判らなかった。照れ隠しでただゴクゴクと飲み続けた。
円華はニヤニヤしながらもう一度見回した。実は満以外の番号はこっそり把握しているのである。
翔子も新菜もそんなに酒に強いわけではないので、隙を見て的を絞るのは簡単だった。
「俺二ばーん」「私、五」「一」
ウォルター、翔子、浩司が三人で箸をテーブルに放った。ようやく解放されると知ってか、浩司は安堵の表情だ。
「じゃ、新菜だね」
円華は新菜の手から箸を奪った。
「なんであたしばっかこんなんなのよぉっっ!!」
叫んで、新菜はすだち酎をあおる。
浩司とは二人羽織りだし、ウォルターとは氷移しだし、絡みの多さに辟易しているのだ。
三人分の水割りを作ると、自分は生地で一杯飲み干した。まさに飲まずにやってられっか、というところだ。
新菜とて飲み屋で手伝っている以上は、王様ゲームに参加することもある。だが、ここまで絡みばかりというのは店ではなかったのだ。
「あー、新菜ちゃんなんだぁ。相手~」
相当気持ち良くなっている満は、とろんとした目をして新菜に体を寄せた。
「ありゃー、酔ってんなぁ満。まぁ男ん中じゃいっちゃん弱いしな」
にやにや笑いながら、ウォルターは見守っている。
ウォルターも浩司も肝機能が人間離れしており、一口にザルと形容して良いものかどうか。
ただ、ウォルターは本当に酔っていないのだが、浩司の方は軽い酩酊を楽しむ、くらいの状態にはなっていて、絡んだり迷惑な酔い方はしないけれど眠くなってくるのだった。
新菜は気付けに一本、と煙草に火を点けようとして円華に取り上げられた。
キスの前にヤニ臭くなるのはエチケット違反と指摘され、しぶしぶ円華用に作った水割りを飲むことで誤魔化した。
(ううーっっホントにヤなんだからもー!! 満くんがどうとかじゃなくって、こんな皆が見てるとこでってのがさ!!
んなの堂々と出来るのなんてウォルターくらいのもんでっ)
連荘ですだち酎を飲んだのが効いて来たらしく、新菜の目もとろんとして来た。
「満くんからリードしてあげなくちゃ」
既に酔いまくっている翔子の前には、何時の間に出してきたのやらチューハイやカクテルの瓶、缶が空で固まっている。
満はビールをフローリングに置くと、そのまま新菜の肩を抱き寄せて強引に唇を重ねた。新菜はもう思考が止まってしまっている。
その後に浩司と翔子が「いーーーち、にーーーーい」と延ばして数え始めたが、もう満には聞こえていない様子だった。
新菜の後頭部をもう片方の手で押さえ、満はカウント五くらいで舌を入れて絡めた。「んん」と唸って無意識に離れようとする新菜を満の腕が許さない。酔ってはいても、こうも密着していては男の筋力には逆らえなかった。
「じゅーーーーーーーう」
カウントが十で終了したが、満が離れる様子はなかった。
「あーあ」と浩司が溜め息をつき、興味を失ったようだ。罰ゲームはイヤイヤやるから見ている方は楽しいのだ。
「俺らの存在忘れちゃってる」とウォルターもクスクス笑っているが、当の新菜はそれどころではない。何とか力を振り絞って顔を背けるのに成功すると、腕の中からも抜け出して満に背を向けてすだち酎を飲み直した。
自分でも頬が紅潮しているのが判る。どうやって満の顔を見たら良いのかは判らなかった。照れ隠しでただゴクゴクと飲み続けた。
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