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23 ディーンの店で
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飲み物と昼食、数種類ある中でサンドウィッチ的なものを選んだ。
「あ、金……」
そうだ、俺達、金なんて持ってない。こっちの通貨って何?
「大丈夫。当面の生活に支障はない様に支給されてるから。」
そうなの?そんな事も知らなかったわ……
「あーやっぱり、異世界旅行者の人でしょう?つい最近とっても仲の良い夫夫が来たって噂だったもの!」
元気なディーンはくるくる動いて昼食の準備をしてくれてる。
暖かいスープも付けてくれて、美味しそうにセットしてくれた。
「夫夫?」
聴きなれない単語…
「お兄さん達みたいに、男の人同士のカップルのことよ?」
「………珍しい………?」
この質問には勇気が行った……カップルってそう言う事もするんだろう?俺はまだ受け入れきれてない……
「ぜんっぜん!!珍しくない!うちの両親もそうだしね!」
ブゥゥ!とスープを吹きそうになるのを必死で止める…なんとか美味しいスープを飲み込んで…むせなくてよかった…
「そうなんだ……?」
「そうなの。若い子にも多いみたいだけど。バラバラで他にもパートナー作る子もいてさ。良く泥沼に陥ってるよ?」
「え?」
聞けば、ディーンの夫夫の両親もそれぞれ別にパートナーがいて、今はそっちのパートナーと過ごしているんだとか…………だからこの店は実質ディーン一人で切り盛りしていることになる。
「育児放棄なんじゃ……?」
「え、やだ!そんなことにはならないって!私もう18だよ?育児はとっくに終わってる年でしょ?」
所謂、貞操観念がめっぽう低い……………んだ、ここ………
結婚の概念はあるらしいんだけど、結婚=一人だけじゃないんだって……男女問わず、はっきり言ってフィーリングが合う人ならば誰とでも即結婚なんて事もあるらしい………
誰に操を立てるわけでもなし、だから誰でも誰にでも口説けるし手を出せる……
こわ…………ちょっと外に出たの後悔した…
そんな風習の中にも決まりはあって、子供ができたらしっかりと責任を持って育てる事。親としての責任を放棄した場合、周りの人間には総スカンを喰らうくらい嫌われるらしい…だからディーンも子供の頃はちっとも寂しい思いもしたことはないそうで、独り立ちできる様になってこの店を引き継いだそうな。で、ディーンのパパ達は今は他のパートナーと子育て中と言う、なんとも忙しいパワフルな両親ではある。
「こんなんだからかなぁ…貴方達みたいにがっつりお互いをキープするって言う感じ?が薄いのよねぇ…だから少し良いなって、思わず声かけちゃったのよ。」
係官が言っていた。夫婦の証。周りのみんなに冷やかされながら道も歩いた…優しくて、フレンドリーだけど一人に注ぐ愛情はそんなに多くないんだ。
「じゃあ、途中で翔に手を出した人は?」
「あぁ、ベッドのお相手して下さいって言う意味と、貴方が素敵だから結婚して?かな。」
ぶぅっ!今度こそ、吹いた…
「ごめ、ごめん!!」
「ううん。良いって、やっぱり君かーわいい!」
クスクス笑うディーンを前に、翔はまたもやおれを抱き上げて自分の膝に乗せてきた…
いや、なんで?
「晴はダメ…本当に駄目だ…俺が死んでもあげないよ…」
翔の声は真剣だった………
「あ、金……」
そうだ、俺達、金なんて持ってない。こっちの通貨って何?
「大丈夫。当面の生活に支障はない様に支給されてるから。」
そうなの?そんな事も知らなかったわ……
「あーやっぱり、異世界旅行者の人でしょう?つい最近とっても仲の良い夫夫が来たって噂だったもの!」
元気なディーンはくるくる動いて昼食の準備をしてくれてる。
暖かいスープも付けてくれて、美味しそうにセットしてくれた。
「夫夫?」
聴きなれない単語…
「お兄さん達みたいに、男の人同士のカップルのことよ?」
「………珍しい………?」
この質問には勇気が行った……カップルってそう言う事もするんだろう?俺はまだ受け入れきれてない……
「ぜんっぜん!!珍しくない!うちの両親もそうだしね!」
ブゥゥ!とスープを吹きそうになるのを必死で止める…なんとか美味しいスープを飲み込んで…むせなくてよかった…
「そうなんだ……?」
「そうなの。若い子にも多いみたいだけど。バラバラで他にもパートナー作る子もいてさ。良く泥沼に陥ってるよ?」
「え?」
聞けば、ディーンの夫夫の両親もそれぞれ別にパートナーがいて、今はそっちのパートナーと過ごしているんだとか…………だからこの店は実質ディーン一人で切り盛りしていることになる。
「育児放棄なんじゃ……?」
「え、やだ!そんなことにはならないって!私もう18だよ?育児はとっくに終わってる年でしょ?」
所謂、貞操観念がめっぽう低い……………んだ、ここ………
結婚の概念はあるらしいんだけど、結婚=一人だけじゃないんだって……男女問わず、はっきり言ってフィーリングが合う人ならば誰とでも即結婚なんて事もあるらしい………
誰に操を立てるわけでもなし、だから誰でも誰にでも口説けるし手を出せる……
こわ…………ちょっと外に出たの後悔した…
そんな風習の中にも決まりはあって、子供ができたらしっかりと責任を持って育てる事。親としての責任を放棄した場合、周りの人間には総スカンを喰らうくらい嫌われるらしい…だからディーンも子供の頃はちっとも寂しい思いもしたことはないそうで、独り立ちできる様になってこの店を引き継いだそうな。で、ディーンのパパ達は今は他のパートナーと子育て中と言う、なんとも忙しいパワフルな両親ではある。
「こんなんだからかなぁ…貴方達みたいにがっつりお互いをキープするって言う感じ?が薄いのよねぇ…だから少し良いなって、思わず声かけちゃったのよ。」
係官が言っていた。夫婦の証。周りのみんなに冷やかされながら道も歩いた…優しくて、フレンドリーだけど一人に注ぐ愛情はそんなに多くないんだ。
「じゃあ、途中で翔に手を出した人は?」
「あぁ、ベッドのお相手して下さいって言う意味と、貴方が素敵だから結婚して?かな。」
ぶぅっ!今度こそ、吹いた…
「ごめ、ごめん!!」
「ううん。良いって、やっぱり君かーわいい!」
クスクス笑うディーンを前に、翔はまたもやおれを抱き上げて自分の膝に乗せてきた…
いや、なんで?
「晴はダメ…本当に駄目だ…俺が死んでもあげないよ…」
翔の声は真剣だった………
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