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「そうですわ。ダンの言う通り…晴天の君とは、素晴らしい物をお持ちですわね?それはきっと貴方様の魅力になりますわ。どうか、自信を持ってご参加下さいませね?」
「ありがとうございます……他の皆様にも、我が家の黄金の猫がこれ以上ご迷惑をお掛けしないことをここに誓います。」
ステイシーの強気な態度を思い出すと、なかなかそれは難しいのでは無いかとも思えるのだが、ジョゼフのしっかりと張りを持った声を聞けば、ジョゼフも自信を取り戻してくれたのだろう事が良く分かった。
「さあさ、皆様!シェフが腕に縒りをかけましたの!ご堪能下さいませ!」
ラシーナの一言で、和気藹々と食事コーナーに手が伸びる。
先日メリカがボンソン牧場で手に入れたミルクとバターを使った料理にスイーツが、今日は所狭しと並べてある。
「まぁ!私、とても楽しみにしてましたのよ?有名なお菓子店に卸している牧場から材料を購入したとお聞きしましたわ!」
明るい声がホール内に響いていく。今日初参加の令嬢だが、この方もラシーナの推薦らしい。やはり、ダンと同じく身分は明かせない様で、ここに来る時には黒塗りの馬車に護衛付き、控室もお一人で使われて素顔は見せる事ができないと言う……明るめの金に程近い茶色の髪をゆったりとまとめ上げていて、その一つ一つの所作には品がある。この方もきっと高位貴族の家の方なんだろう。ラシーナからはショウ、と呼ぶ様にと教えてもらっただけだ。
「フフフ、驚かれましてよ?この美味しさはきっと王城にも引けをとりませんわ。」
「ええ!では尚更に楽しみですわ!」
ラシーナの自信に満ちた言葉通り、どの料理も素晴らしく、全員が舌鼓を打った。
「でもこれが市場に出ないのは勿体無いですね?」
流石は商人、ターンとサルタンがその流通について話題に出す。
「そうなのです。素晴らしいお品でしょう?味も申し分なく、そのままでも十分におもてなしの一品としてお出しできるくらいだと思うのですが…」
メリカも非常に残念だと思うのだが、品の価値を下げない為には設備を整えての量産を考えてはいけないものなのだろうか?
「本当に、今日初めて頂く物も有りますけれど、手が、止まらなくなりそうで怖いですわ。」
初参加のショウはあまりの美味しさについ、手が伸びてしまう様子。
「まあ!この紅茶の甘いこと…!」
一通り今日もダンスを楽しんだ男爵家のソアラが喉を潤す為に選んだのは濃厚なミルクをたっぷりと使ったミルクティーだ。
「お砂糖も蜂蜜も入れてはいませんのに…ほのかに香るミルクの良い風味と、この甘味は紅茶の香りの邪魔を致しませんのね?」
内気な彼女なのだが、余りの美味しさだったのだろう。普段よりも声が高くなっていた。
「ええ、どれも申し分ない程の出来ですわね?子供達にも食べさせてあげたいくらいだわ…」
ショウがポツリと呟いた。
「え!お子様がいらっしゃるのですか?」
驚いたイリヤーナはつい、声に出してしまう。
「フフフ…ええ、実は結婚してますの。」
ショウはとても若く見える。ここにいる令嬢達と比べてみると少し大人っぽく見える程度の差でしかない様なのだが……
「未婚でなければダメだったかしら?」
びっくりして、不躾にもじっとショウを見ていたメリカははっと我に返った。
「いえいえ、お約束の中に既婚者を除く、とは書いておりません。悪魔でも気兼ねなく話し合える場が欲しくて始めましたの。けれど、分かりましたわ。もし、ショウ様にアプローチされたいと思った方はこの場でお諦め下さいませね?この会は不貞をお薦めするところではありませんので。」
「心得ていますよ。ここにいる間はレディショウとお呼びしても?」
気さくにダンが聞けば、ええ、喜んでとまるで少女の様な笑みがショウから溢れた。
「あんなに可愛らしい方が既にお母様だなんて…」
未だに信じられない様なメリカ達は半ば崇拝する様な目でショウを見てしまう。
「ふふ、驚かれるのも無理ないですわ。お若いでしょう?私のお姉様と言っても分からないくらいですし。」
ラシーナも何故か得意げにそう話す。
「お偉いですわね?もう立派にご家庭をお持ちになって…」
「ええ、本当ですわ。」
淑女たる者が一人前と認められる様になるには、結婚し、家庭を持って、夫と子供を授かる事。実しやかに言われ続けている風潮があるこの国では、ショウは淑女のお手本の様な方だ。未だに婚約者には裏切られ、婚約をしないうちから弄ばれてしまっていた様な自分達がとても小さく見えてしまうメリカとイリヤーナ……
「シルキー、貴方にそんな顔は似合いませんよ?そしてこの香りは、ジャスミンかな?」
「ええ、そうですわ。母が作ってくれた匂い袋ですの。」
イリヤーナが小さな絹の袋に入っている匂い袋を話しかけてきたダンに見せてくれた。ダンは珍しそうに手に取ってそれを見せてもらっている。
「素敵な物ですね?良い香りがするのにきつすぎなくて…」
「本当ですわね。先ほどからの良い香りはこれでしたのね?」
「では、貴方は今日はジャスミンと呼ばせてもらおう!シルキーにジャスミン、花に興味がおありなら、我が国の薔薇の話なんて如何です?」
重たい謝罪から始まってしまった第二回目の仮面舞踏会だったが、今夜も位の隔たりなく色々な話で盛り上がる事ができた。
ソアラは踊りすぎたらしく、帰る頃には足がふらついてしまって、参加者達から笑いを超えて心配をされるほどだった。
「ありがとうございます……他の皆様にも、我が家の黄金の猫がこれ以上ご迷惑をお掛けしないことをここに誓います。」
ステイシーの強気な態度を思い出すと、なかなかそれは難しいのでは無いかとも思えるのだが、ジョゼフのしっかりと張りを持った声を聞けば、ジョゼフも自信を取り戻してくれたのだろう事が良く分かった。
「さあさ、皆様!シェフが腕に縒りをかけましたの!ご堪能下さいませ!」
ラシーナの一言で、和気藹々と食事コーナーに手が伸びる。
先日メリカがボンソン牧場で手に入れたミルクとバターを使った料理にスイーツが、今日は所狭しと並べてある。
「まぁ!私、とても楽しみにしてましたのよ?有名なお菓子店に卸している牧場から材料を購入したとお聞きしましたわ!」
明るい声がホール内に響いていく。今日初参加の令嬢だが、この方もラシーナの推薦らしい。やはり、ダンと同じく身分は明かせない様で、ここに来る時には黒塗りの馬車に護衛付き、控室もお一人で使われて素顔は見せる事ができないと言う……明るめの金に程近い茶色の髪をゆったりとまとめ上げていて、その一つ一つの所作には品がある。この方もきっと高位貴族の家の方なんだろう。ラシーナからはショウ、と呼ぶ様にと教えてもらっただけだ。
「フフフ、驚かれましてよ?この美味しさはきっと王城にも引けをとりませんわ。」
「ええ!では尚更に楽しみですわ!」
ラシーナの自信に満ちた言葉通り、どの料理も素晴らしく、全員が舌鼓を打った。
「でもこれが市場に出ないのは勿体無いですね?」
流石は商人、ターンとサルタンがその流通について話題に出す。
「そうなのです。素晴らしいお品でしょう?味も申し分なく、そのままでも十分におもてなしの一品としてお出しできるくらいだと思うのですが…」
メリカも非常に残念だと思うのだが、品の価値を下げない為には設備を整えての量産を考えてはいけないものなのだろうか?
「本当に、今日初めて頂く物も有りますけれど、手が、止まらなくなりそうで怖いですわ。」
初参加のショウはあまりの美味しさについ、手が伸びてしまう様子。
「まあ!この紅茶の甘いこと…!」
一通り今日もダンスを楽しんだ男爵家のソアラが喉を潤す為に選んだのは濃厚なミルクをたっぷりと使ったミルクティーだ。
「お砂糖も蜂蜜も入れてはいませんのに…ほのかに香るミルクの良い風味と、この甘味は紅茶の香りの邪魔を致しませんのね?」
内気な彼女なのだが、余りの美味しさだったのだろう。普段よりも声が高くなっていた。
「ええ、どれも申し分ない程の出来ですわね?子供達にも食べさせてあげたいくらいだわ…」
ショウがポツリと呟いた。
「え!お子様がいらっしゃるのですか?」
驚いたイリヤーナはつい、声に出してしまう。
「フフフ…ええ、実は結婚してますの。」
ショウはとても若く見える。ここにいる令嬢達と比べてみると少し大人っぽく見える程度の差でしかない様なのだが……
「未婚でなければダメだったかしら?」
びっくりして、不躾にもじっとショウを見ていたメリカははっと我に返った。
「いえいえ、お約束の中に既婚者を除く、とは書いておりません。悪魔でも気兼ねなく話し合える場が欲しくて始めましたの。けれど、分かりましたわ。もし、ショウ様にアプローチされたいと思った方はこの場でお諦め下さいませね?この会は不貞をお薦めするところではありませんので。」
「心得ていますよ。ここにいる間はレディショウとお呼びしても?」
気さくにダンが聞けば、ええ、喜んでとまるで少女の様な笑みがショウから溢れた。
「あんなに可愛らしい方が既にお母様だなんて…」
未だに信じられない様なメリカ達は半ば崇拝する様な目でショウを見てしまう。
「ふふ、驚かれるのも無理ないですわ。お若いでしょう?私のお姉様と言っても分からないくらいですし。」
ラシーナも何故か得意げにそう話す。
「お偉いですわね?もう立派にご家庭をお持ちになって…」
「ええ、本当ですわ。」
淑女たる者が一人前と認められる様になるには、結婚し、家庭を持って、夫と子供を授かる事。実しやかに言われ続けている風潮があるこの国では、ショウは淑女のお手本の様な方だ。未だに婚約者には裏切られ、婚約をしないうちから弄ばれてしまっていた様な自分達がとても小さく見えてしまうメリカとイリヤーナ……
「シルキー、貴方にそんな顔は似合いませんよ?そしてこの香りは、ジャスミンかな?」
「ええ、そうですわ。母が作ってくれた匂い袋ですの。」
イリヤーナが小さな絹の袋に入っている匂い袋を話しかけてきたダンに見せてくれた。ダンは珍しそうに手に取ってそれを見せてもらっている。
「素敵な物ですね?良い香りがするのにきつすぎなくて…」
「本当ですわね。先ほどからの良い香りはこれでしたのね?」
「では、貴方は今日はジャスミンと呼ばせてもらおう!シルキーにジャスミン、花に興味がおありなら、我が国の薔薇の話なんて如何です?」
重たい謝罪から始まってしまった第二回目の仮面舞踏会だったが、今夜も位の隔たりなく色々な話で盛り上がる事ができた。
ソアラは踊りすぎたらしく、帰る頃には足がふらついてしまって、参加者達から笑いを超えて心配をされるほどだった。
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