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12 再会のルシー 2
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「ルシー!?ルシー?ルシー!!」
何度も名前を連呼してはサラータよりも頭一つ分は高くなったであろうルシーの首にサラータは腕を巻きつけ抱きしめる。
「あぁ!本当にルシー?こんなに背が高くなって、こんなに美人になっているなんて!!びっくりしたわ!?こんななら絵姿でも描いて送ってもらうんだった!」
嬉しくて仕方がないサラータは、ぴょんぴょんと飛び回りながらルシーを軸にクルクルと回る。
本当に信じられない。目の前にルシーがそれもとびきり美人のルシーがいる。
「そうよ?本当に久しぶりね…サラ……」
(あぁ…!ルシーの匂い…!幼い頃は石鹸の匂いだったけど、なんだろう今はとても良い香りがする)
キュウッとルシーに抱きしめられ返してはサラータはしばし目を瞑り、ルシーの香りを胸一杯に吸い込んだ。
「ん~~ルシー、ルシー!ルシー!!!」
「プッフフフフ……!サラ、さっきから私の名前しか呼んでいないわ!」
もうたまらないと言う感じに、ルシーは笑い出してしまう。こんなに、大声で笑っているところは見た事ないけど…でも、笑い顔の中にも幼い頃が垣間見れて…じんわりと涙が出てくる。
「ルシー……ご結婚おめでとう………」
ジッと背の高いルシーの瞳を見つめてサラータはお祝いを述べた。
「……ありがとう……サラ。トラトに帰れなくてごめんね?元気だった?」
「えぇ!勿論!手紙にも書いたでしょう?問題も無く過ごしていたわ。」
「うん。知ってる…でも、サラの顔を見るまではどうしても安心できなかったから…」
優しいルシーの手がサラータの銀髪を優しく梳いてくる。
「私も、ルシー…!寂しくなかった?一人で………」
「…………私はサラに会えなくて寂しかった……!」
キュッと再度ルシーに抱きしめられる。
「ふふふ…ルシーにお祝いがあるの!ね?時間ある?」
サラータはルシーの顔から目が離せない。懐かしい、懐かしい大好きな友達…姉妹の様に一番近くにいた友達。やっと、会えた………
「うわ!なんだろう?サラが選んでくれたの?時間は大丈夫よ?もう仕事も終わらせてきたから…!」
「えぇ!そうよ!私が選んだの!何日もかけて選んだのよ?」
「ふふふ、楽しみ!」
二人が再会の喜びに小躍りしている間に、ルシーの隣というか、後ろに更に大きな人影が居るのに気がついた。
「あ!ルシー…この方は?」
しまった……ここは他所のお宅でそれも貴族のお屋敷だ。いくら気心が知れた方々が居たとしても、礼儀は重んじなければいけないところであった。
「し、失礼を致しました……!」
最早今更、という感じではあるが、サラータは急いでルシーから距離を取ると慌てて先程から立っている者に礼を取った。
「もう、サラ!挨拶なんて後で良いのに…ね?それよりもサラが持って来てくれたお祝いが見たいわ!」
礼を取るサラータの手を優しく繋ぐとルシーはサラータと共に自室へと移動しようとした。
「まぁ、お待ちなさいなルシー…呆れた子ね?感動の再会もわかるのだけれど…」
その様子を一部始終見ていたカレンの呆れ声が後から追いかけて来た。
「ふふ。時間は有限でしょう?忙しい間を縫って出て来たのだもの…!今はサラとの時間を大切にしなくては!」
「しようのない子ね……」
「も、申し訳ありません。私はサラータ・カクルと申します。あの!あの、後ほど改めまして……!ルシー!?」
退室の挨拶も儘ならぬままサラータはルシーに引っ張られて行くように部屋を後にしたのだった…
何度も名前を連呼してはサラータよりも頭一つ分は高くなったであろうルシーの首にサラータは腕を巻きつけ抱きしめる。
「あぁ!本当にルシー?こんなに背が高くなって、こんなに美人になっているなんて!!びっくりしたわ!?こんななら絵姿でも描いて送ってもらうんだった!」
嬉しくて仕方がないサラータは、ぴょんぴょんと飛び回りながらルシーを軸にクルクルと回る。
本当に信じられない。目の前にルシーがそれもとびきり美人のルシーがいる。
「そうよ?本当に久しぶりね…サラ……」
(あぁ…!ルシーの匂い…!幼い頃は石鹸の匂いだったけど、なんだろう今はとても良い香りがする)
キュウッとルシーに抱きしめられ返してはサラータはしばし目を瞑り、ルシーの香りを胸一杯に吸い込んだ。
「ん~~ルシー、ルシー!ルシー!!!」
「プッフフフフ……!サラ、さっきから私の名前しか呼んでいないわ!」
もうたまらないと言う感じに、ルシーは笑い出してしまう。こんなに、大声で笑っているところは見た事ないけど…でも、笑い顔の中にも幼い頃が垣間見れて…じんわりと涙が出てくる。
「ルシー……ご結婚おめでとう………」
ジッと背の高いルシーの瞳を見つめてサラータはお祝いを述べた。
「……ありがとう……サラ。トラトに帰れなくてごめんね?元気だった?」
「えぇ!勿論!手紙にも書いたでしょう?問題も無く過ごしていたわ。」
「うん。知ってる…でも、サラの顔を見るまではどうしても安心できなかったから…」
優しいルシーの手がサラータの銀髪を優しく梳いてくる。
「私も、ルシー…!寂しくなかった?一人で………」
「…………私はサラに会えなくて寂しかった……!」
キュッと再度ルシーに抱きしめられる。
「ふふふ…ルシーにお祝いがあるの!ね?時間ある?」
サラータはルシーの顔から目が離せない。懐かしい、懐かしい大好きな友達…姉妹の様に一番近くにいた友達。やっと、会えた………
「うわ!なんだろう?サラが選んでくれたの?時間は大丈夫よ?もう仕事も終わらせてきたから…!」
「えぇ!そうよ!私が選んだの!何日もかけて選んだのよ?」
「ふふふ、楽しみ!」
二人が再会の喜びに小躍りしている間に、ルシーの隣というか、後ろに更に大きな人影が居るのに気がついた。
「あ!ルシー…この方は?」
しまった……ここは他所のお宅でそれも貴族のお屋敷だ。いくら気心が知れた方々が居たとしても、礼儀は重んじなければいけないところであった。
「し、失礼を致しました……!」
最早今更、という感じではあるが、サラータは急いでルシーから距離を取ると慌てて先程から立っている者に礼を取った。
「もう、サラ!挨拶なんて後で良いのに…ね?それよりもサラが持って来てくれたお祝いが見たいわ!」
礼を取るサラータの手を優しく繋ぐとルシーはサラータと共に自室へと移動しようとした。
「まぁ、お待ちなさいなルシー…呆れた子ね?感動の再会もわかるのだけれど…」
その様子を一部始終見ていたカレンの呆れ声が後から追いかけて来た。
「ふふ。時間は有限でしょう?忙しい間を縫って出て来たのだもの…!今はサラとの時間を大切にしなくては!」
「しようのない子ね……」
「も、申し訳ありません。私はサラータ・カクルと申します。あの!あの、後ほど改めまして……!ルシー!?」
退室の挨拶も儘ならぬままサラータはルシーに引っ張られて行くように部屋を後にしたのだった…
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