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58、王への挨拶 3 *
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「こら…俺がされるのか?こんな感じに?」
「あっ…んぅ…ぁ、待って…くださ……」
急に大きな手で硬くなりつつある中心をやわやわと弄られれば、情けない事に快感に期待を込めてしまって、既に立ち上がっている先端からはしっとりと雫を零し出す。
「腕を縛られて?」
そう耳元で囁く。
「汚れ…ちゃ…」
このままでは下衣が自分の吐き出したもので汚れてしまう…
「脱げば良い…」
ヒュンダルンは事もなげにそんなことを言う。言うばかりではなくて、少しずつ動いて何とかヒュンダルンの手から受ける刺激を少しでも回避しようとモジモジと動いているウリートの下衣をあっという間に脱がしてしまった。
「ヒュンダルン様…!」
ウリートだけ立ち上がった物を隠す事もできないあられも無い姿にされて、一気に顔が熱くなった。
「綺麗だな…」
ヒュンダルンは時々こんな感想を漏らす。今の様にあられも無い格好で、恥ずかしさにわたわたしている時なので、その様な事を言われていても頭で言われた事の意味を良く考えられもしないのだけれど…
ヒュンダルンは嬉しそうに、優しく触れてくるのだ。両手を縛るなんて、こんな鬼畜な所業をしておいて……
片手はウリートの腰に回されてこれ以上腰を引くことができない。そして空いた一方の手で…
「あっ!」
つん、と雫が滲む先端を弄る。それだけの刺激にも耐えられず、プルンと先が揺れた。
「何処を触られたら気持ちが良いのかもう覚えたな?」
「え?」
「閨の作法だ。ウリートも伝えないといけないと言っただろう?」
「は、はい…」
ヒュンダルンが触れた所で気持ちの良かった箇所は嫌でも覚えている。
「その快感を、より高める方法と言うものもある。」
「高める…?」
「そうだ。ただ、触ればいいと言うものではない。」
これは普通夫婦間で行われる閨の作法だ。今、この状況下があるのは両者共に勉強のためであって…先程言っていた巻き込まれた内容のウンタラであって…
「大切な時間を共有するのだから、二人だけの秘密があっても良いだろう?」
「え…え…」
「その秘密の一つに、この様なやり方もある。」
「縛る事ですか?」
「そう…これはその方法の一つに過ぎない。」
「で、では、サラント副騎士団長様とロレール先生は…」
「そう、あの二人は恋仲だ…」
なんとなく、先ほどの二人のやり取りと、ヒュンダルンが見たと言っていた押し倒していた、と言う事実からそうなんだろうとは思っていたのだが…
「それを、わざわざ俺に見せつけてきたって事だな…」
騎士団の宿直室で、次に誰が休みに入って来るのか分かっていながら、リードはわざと事に及んだとヒュンダルンは見ている。まあ、騎士団なのでこの様な例は山ほどあるにはあるが、故意にやる、と言うものは稀ではなかろうか。
「わざ…と…?」
「そう。2人の時間を大切にする方法として、縛る者もいるし、見せる者も居ると言うことだな……で、ウリート………」
「は…い…」
「お前はどちらだろうか?もう、前をこんなに濡らしてしまって…縛られたのが良かったのか?」
ウリートの立ち上がった物は既に耐えられないと言う様に透明な雫をつつつ…と垂らしている。
「あ…ぇ…これ、は……」
「これが良いのならば、これからも縛るか?それとも、誰かに見てもらおうか?」
優しく問うているヒュンダルンだが、内容は決して優しくない様な気がする。
「ち、違います!これは、ヒュンダルン様が、触るから、です!」
こんな姿を見られるのなんて論外で、縛られて興奮する、というより、ヒュンダルンにどんな風に触られるのか、がウリートの興奮ポイントであった。
「俺が、触るから、か?」
優しく聞かれているのに、なんだか意地悪をされている様に感じるのは何故だろう。
「そうか…これくらいなら大丈夫と言うことだな。」
ヒュンダルンは満足そうに納得顔だ。
「ヒュンダルン様…?」
下半身が心もとないウリートとしては今日はもうお終いならば、早く衣類を着たい気持ちで一杯だ。
「さっきも言っただろう?リード達は自分達の一番良い方法を模索して見つけたのだ。ならば、ウリート。俺達も同じように見つけていくのも、また一つの勉強だろう?」
そ、うなのかな…?
雫が垂れるままに放置されていたウリートの直立をヒュンダルンは非常にゆっくりと触れて、包んでいく。与えられる快感を知っているから、当然の様にウリートは期待してしまっていて、徐々に頭がボゥッとして来る。
「自分の好きな事を見つけるだけだ。ウリートは古語が好きだろう?それと同じように、どう触れられるのが好きか、誰にされるのが好きか…見つけていくんだ。」
「あっ…んぅ…っ…ふっ」
「できるな?」
耳元で低い声で囁きながら、ウリートを握る手に力を込める。
「はぁ…ぁっ….いっ!」
細い腰を震わせながらウリートはヒュンダルンの手の中に吐精する。
「良い子だ…」
脱力したウリートに優しくヒュンダルンはキスを落とす。
「ゆっくりお休みウリート…」
体力のないウリートには、刺激を伴う行為はまだ慣れない様だ。直ぐに寝入ってしまったウリートの身嗜みを手早く整えてやるとヒュンダルンはそっと寝台へと寝かせてやる。
明日は国王に会いに行くのだ。あちらの目的がなんであれ、ヒュンダルン側の目的は恙無く達成するつもりでいる。すやすやと優しい寝息を立てている、愛しい者のために……
「あっ…んぅ…ぁ、待って…くださ……」
急に大きな手で硬くなりつつある中心をやわやわと弄られれば、情けない事に快感に期待を込めてしまって、既に立ち上がっている先端からはしっとりと雫を零し出す。
「腕を縛られて?」
そう耳元で囁く。
「汚れ…ちゃ…」
このままでは下衣が自分の吐き出したもので汚れてしまう…
「脱げば良い…」
ヒュンダルンは事もなげにそんなことを言う。言うばかりではなくて、少しずつ動いて何とかヒュンダルンの手から受ける刺激を少しでも回避しようとモジモジと動いているウリートの下衣をあっという間に脱がしてしまった。
「ヒュンダルン様…!」
ウリートだけ立ち上がった物を隠す事もできないあられも無い姿にされて、一気に顔が熱くなった。
「綺麗だな…」
ヒュンダルンは時々こんな感想を漏らす。今の様にあられも無い格好で、恥ずかしさにわたわたしている時なので、その様な事を言われていても頭で言われた事の意味を良く考えられもしないのだけれど…
ヒュンダルンは嬉しそうに、優しく触れてくるのだ。両手を縛るなんて、こんな鬼畜な所業をしておいて……
片手はウリートの腰に回されてこれ以上腰を引くことができない。そして空いた一方の手で…
「あっ!」
つん、と雫が滲む先端を弄る。それだけの刺激にも耐えられず、プルンと先が揺れた。
「何処を触られたら気持ちが良いのかもう覚えたな?」
「え?」
「閨の作法だ。ウリートも伝えないといけないと言っただろう?」
「は、はい…」
ヒュンダルンが触れた所で気持ちの良かった箇所は嫌でも覚えている。
「その快感を、より高める方法と言うものもある。」
「高める…?」
「そうだ。ただ、触ればいいと言うものではない。」
これは普通夫婦間で行われる閨の作法だ。今、この状況下があるのは両者共に勉強のためであって…先程言っていた巻き込まれた内容のウンタラであって…
「大切な時間を共有するのだから、二人だけの秘密があっても良いだろう?」
「え…え…」
「その秘密の一つに、この様なやり方もある。」
「縛る事ですか?」
「そう…これはその方法の一つに過ぎない。」
「で、では、サラント副騎士団長様とロレール先生は…」
「そう、あの二人は恋仲だ…」
なんとなく、先ほどの二人のやり取りと、ヒュンダルンが見たと言っていた押し倒していた、と言う事実からそうなんだろうとは思っていたのだが…
「それを、わざわざ俺に見せつけてきたって事だな…」
騎士団の宿直室で、次に誰が休みに入って来るのか分かっていながら、リードはわざと事に及んだとヒュンダルンは見ている。まあ、騎士団なのでこの様な例は山ほどあるにはあるが、故意にやる、と言うものは稀ではなかろうか。
「わざ…と…?」
「そう。2人の時間を大切にする方法として、縛る者もいるし、見せる者も居ると言うことだな……で、ウリート………」
「は…い…」
「お前はどちらだろうか?もう、前をこんなに濡らしてしまって…縛られたのが良かったのか?」
ウリートの立ち上がった物は既に耐えられないと言う様に透明な雫をつつつ…と垂らしている。
「あ…ぇ…これ、は……」
「これが良いのならば、これからも縛るか?それとも、誰かに見てもらおうか?」
優しく問うているヒュンダルンだが、内容は決して優しくない様な気がする。
「ち、違います!これは、ヒュンダルン様が、触るから、です!」
こんな姿を見られるのなんて論外で、縛られて興奮する、というより、ヒュンダルンにどんな風に触られるのか、がウリートの興奮ポイントであった。
「俺が、触るから、か?」
優しく聞かれているのに、なんだか意地悪をされている様に感じるのは何故だろう。
「そうか…これくらいなら大丈夫と言うことだな。」
ヒュンダルンは満足そうに納得顔だ。
「ヒュンダルン様…?」
下半身が心もとないウリートとしては今日はもうお終いならば、早く衣類を着たい気持ちで一杯だ。
「さっきも言っただろう?リード達は自分達の一番良い方法を模索して見つけたのだ。ならば、ウリート。俺達も同じように見つけていくのも、また一つの勉強だろう?」
そ、うなのかな…?
雫が垂れるままに放置されていたウリートの直立をヒュンダルンは非常にゆっくりと触れて、包んでいく。与えられる快感を知っているから、当然の様にウリートは期待してしまっていて、徐々に頭がボゥッとして来る。
「自分の好きな事を見つけるだけだ。ウリートは古語が好きだろう?それと同じように、どう触れられるのが好きか、誰にされるのが好きか…見つけていくんだ。」
「あっ…んぅ…っ…ふっ」
「できるな?」
耳元で低い声で囁きながら、ウリートを握る手に力を込める。
「はぁ…ぁっ….いっ!」
細い腰を震わせながらウリートはヒュンダルンの手の中に吐精する。
「良い子だ…」
脱力したウリートに優しくヒュンダルンはキスを落とす。
「ゆっくりお休みウリート…」
体力のないウリートには、刺激を伴う行為はまだ慣れない様だ。直ぐに寝入ってしまったウリートの身嗜みを手早く整えてやるとヒュンダルンはそっと寝台へと寝かせてやる。
明日は国王に会いに行くのだ。あちらの目的がなんであれ、ヒュンダルン側の目的は恙無く達成するつもりでいる。すやすやと優しい寝息を立てている、愛しい者のために……
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