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38、家庭教師の練習 3 *

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 確かに、ヒュンダルンの言っている事態になりねないと思った。特に確実に子供を産むだろう子女にとっては深い知識よりも閨教育に重きを置く場合もある事も知ってはいる。

「さて、どうしようか?」

「あの、どうしようかとは…ヒュンダルン様は何をお知りになりたいのです?」

 閨教育の何を?

「そう構えなくても良い。俺もそんなに経験があるわけじゃない。そしてウリートは未経験だろう?だから……ま、復習と予習だな?」

「…………」

 復習というのはヒュンダルン様が得られた閨の知識について、予習というのは僕の知っている知識を経験として体験していく事…なるほど…それならばよくわかるし、必要な事だ。経験に勝る学習はないだろうし、ヒュンダルン様もゴーリッシュ家を継がなければならない身だ。だから、きっと子作りに不安があるんだ…

「…わかりました。ではヒュンダルン様、どこから始めましょうか?」





 






 どうして、こうなったんだっけ……?

「ぁっ………」

 ヒュンダルンの長い指が胸元を行ったり来たりするだけで、小さな突起が敏感に反応してしまって、ウリートからは声が漏れる……





 閨教育の復習と予習の名目であの後ヒュンダルンはまずウリートの唇を奪った。口付けならばウリートも知っている。愛情表現の一つで夫婦であるならば当然の行為に入る。

「ん…っ……」

 ただそれも暖かく柔らかな唇を合わせているだけのことかと思っていた。けれど、実際は何倍も何十倍も違った感覚を与えてくるものだと、ヒュンダルンは教えてくる。

「口を閉じるな…そう、良い子だ…」

 柔らかな薄赤い唇を固く引き結んでしまう度に、ヒュンダルンはウリートを優しく諭す。そしておずおずとうっすら開いた口腔の中にゆっくりと、ウリートを驚かせない様にヒュンダルンの舌が入ってくる。ビクビクと所在無げなウリートの舌を優しく突き、ゆっくり確かめながら絡めてくる。それも時間をかけて…息継ぎが上手く出来ない時は少しだけ唇を離してくれるが、少しするとまた重なって…
ただ絡めていたヒュンダルンの舌はウリートの舌を誘うように絡め取って、今度は吸い付いてくる。

「ふぅ……」

 唇はこんなに敏感な所だった…?自分で擦っても、触っても、水で濡らしても、ゾクリとした感覚は上がってこないのに…

 思わずギュッとヒュンダルンの衣類を握りしめてしまう。

 舌や唇を、吸ったり優しく噛んだり、くすぐる様に舐めてきたり…こんな行為は指南書には書いていなかった……

「ハァ………」

 やっと口を離してもらえてウリートは大きく息をする。

「ウリート、どんな感じだった?」

 初めての感覚に何故か涙まで溜まってきて、なんとも情けない表情をしているのではないだろうか。それなのにヒュンダルンは嫌な顔ひとつせず、時々頬にキスを送りながらそんな事を聞いてきた。

「……お、思っていたのと、違います……」

 ただ口を合わせるだけだと思っていたから。

「気持ちよかったか?」

「………」

「ウリート…ちゃんと話してごらん?」

 何だか、ヒュンダルン様の表情が、とろけんばかりの笑顔で、変……?

 ヒュンダルンにとってはただの復習だろうに、笑顔が溶けてしまえる程、優しい。

「は…い。想像以上でした……唇って敏感なんですね?」

 ウリートも負けじ劣らず、白い頬を赤く染め上げてうっとりとした表情だ。

「くっ……」
 
 何かに耐えているヒュンダルン…

「もっと……するか?」

 もっと…?あぁ、そうか、復習…したいんですね? 少しだけボウッとして、顔が熱くなってきたけど、別に熱が出てきたわけではなさそう…だからまだ大丈夫…

 ヒュンダルンの誘いをウリートはどんな意味で受け取ったのかヒュンダルンには分からない。ただ、コクン、と可愛らしく頷くウリートの唇にヒュンダルンは遠慮なく吸い付いていく。

 気がつけばウリートの室内着の胸元は全てボタンが外されて、白い肌が露わにされている。そこにヒュンダルンの大きな手がゆっくりと上下しているのだ。

「ふっ……ん…ぁっ……」

 指先が掠る度に腰がピクリと跳ねてしまうのを止められなくて、それが何だか恥ずかしくて必死に力を入れてしまう。

「痛くはないだろう? ここは?」

「あっ!」

「ここだよ…どんな感じだ?ウリート…」

 ゆっくりと手を動かしつつ、可愛らしい尖りを弄り尽くす。

「あ…ん、優しく、触れた時は、擽ったい、です。」

「では、強くは?」

「あん…っあ……ぁ…」

 ゾクリ、とした感覚が背中を伝って背が跳ねる。必死にそんな反応を抑えようと思っても触られる度に力が抜けて抵抗できなくなって…

「ウリート?」

 ヒュンダルンの低い声が耳元で聞こえるだけでビクッと腰は跳ねて痺れる様な感覚が抜けて行く。

「口に出して言わなければ、どんな感覚か伝えられないだろう?もし、質問された時にはどうする?」

「で…も…なんて、言ったら、良いのか…」

「ああ、すまない。こんな経験は無かったのだったな?では、よくわかる様にもう少し触ってみよう。」

「え……?待って……あっ…」

 ピンク色の先端をゆっくりと摘み上げる指は休まず動く。それはウリートが一言でも感想を言うまで止まらなかったと言う。
  









 
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