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37 友達に思う事 4
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毎日毎日グリアナは、学校で会うハーシーに父に戻れと伝えろ、と母に言われ続けるのだった。だが言った所で父は戻らず、ハーシーには同情を買い、周りからは徐々に煙たがられて行く。
間も無く母の要求は、伝えろから連れて帰って来いに変わってくる。でもそれが叶った事はなかった…しつこく言えば言うほど父が嫌がるのが目に見えて分かるのに、母にはそれが全く見えていない様だった。
グリアナが帰ってくると期待に溢れる母が出迎える。しかし父が一緒に帰ってこない事がわかると一気に母の表情が無くなるのだ…父に良く似たグリアナを引きずる様に家に引き込んでは終わらない地獄が続く……
消えろ、消えろ!消えてしまえ!!皆んな嫌い!消えてしまえ!!!
心が………!!もう、グリアナの心は壊れてしまっている……悲しみも、叫びも、痛みも、苦しみも、誰に向かってあげれば良いのかも分からなくて自分の中から流し出すことさえも出来ずに、ただ自分自身を壊しながらそれらは心の中で荒れ狂っている………そうだ…消すんだ…消してしまえば良いんだ……私だったらそれができるじゃない………
「ダメだよ…ラーシャそれはさせないし、行かせない。」
優しいけど、確固たる意思を持った声がはっきりと聞こえて来た。
"誰か止めて……私を止めて………"
「分かっているよ。」
ラントだ…!グリアナの中で今の今まで思い出しもしなかったラントだ!あなたを忘れているなんて私なんて良い奥さんじゃ無いわね…ラント………
ギュウッ……私が何を考えているか知らないだろうけど、そんなの関係ないとばかりに力強く抱きしめてくれるラント。
「愛していると、言っただろう?ラーシャ?君が止めて欲しいと言うならいつでも止めるよ……」
そのまま力を入れて離さない…グリアナの中で今も暴れ回っている感情が爆発して自分の中もぐしゃぐしゃになっていたのに…本気で全てを壊してしまっても構わないと思って、湧き上がる力のままに自らの意識を手放そうとしていた……
ラントはあと少しで焼き切れそうな程の私の理性を拾ってくれた……
グリアナには居なかったのね?あなたの心を受け止めてくれる人…こんなになるまで……心配して虐められても側にいようとしたハーシーの存在すらもあなたを追い詰めていたのね?
ホロホロ、ホロホロ壊れ剥がれて行くグリアナの魂……まだまだ親の愛情を求める幼さの残る色……ホワリと浮かんだ小さな玉にそうっと手を伸ばそうとすれば、ハーシーがそれを受け止めた。
「ごめんね…?ごめんね?……ごめ…ん……」
グリアナの魂だった物をしっかりと胸に抱きしめて、ハーシーはポロポロと涙を流す。誰に向かった謝罪だろうか?誰が悪かったと言うのだろうか?幸せになろうとした人々の一体誰を責めれば良かったのだろうか………
間も無く母の要求は、伝えろから連れて帰って来いに変わってくる。でもそれが叶った事はなかった…しつこく言えば言うほど父が嫌がるのが目に見えて分かるのに、母にはそれが全く見えていない様だった。
グリアナが帰ってくると期待に溢れる母が出迎える。しかし父が一緒に帰ってこない事がわかると一気に母の表情が無くなるのだ…父に良く似たグリアナを引きずる様に家に引き込んでは終わらない地獄が続く……
消えろ、消えろ!消えてしまえ!!皆んな嫌い!消えてしまえ!!!
心が………!!もう、グリアナの心は壊れてしまっている……悲しみも、叫びも、痛みも、苦しみも、誰に向かってあげれば良いのかも分からなくて自分の中から流し出すことさえも出来ずに、ただ自分自身を壊しながらそれらは心の中で荒れ狂っている………そうだ…消すんだ…消してしまえば良いんだ……私だったらそれができるじゃない………
「ダメだよ…ラーシャそれはさせないし、行かせない。」
優しいけど、確固たる意思を持った声がはっきりと聞こえて来た。
"誰か止めて……私を止めて………"
「分かっているよ。」
ラントだ…!グリアナの中で今の今まで思い出しもしなかったラントだ!あなたを忘れているなんて私なんて良い奥さんじゃ無いわね…ラント………
ギュウッ……私が何を考えているか知らないだろうけど、そんなの関係ないとばかりに力強く抱きしめてくれるラント。
「愛していると、言っただろう?ラーシャ?君が止めて欲しいと言うならいつでも止めるよ……」
そのまま力を入れて離さない…グリアナの中で今も暴れ回っている感情が爆発して自分の中もぐしゃぐしゃになっていたのに…本気で全てを壊してしまっても構わないと思って、湧き上がる力のままに自らの意識を手放そうとしていた……
ラントはあと少しで焼き切れそうな程の私の理性を拾ってくれた……
グリアナには居なかったのね?あなたの心を受け止めてくれる人…こんなになるまで……心配して虐められても側にいようとしたハーシーの存在すらもあなたを追い詰めていたのね?
ホロホロ、ホロホロ壊れ剥がれて行くグリアナの魂……まだまだ親の愛情を求める幼さの残る色……ホワリと浮かんだ小さな玉にそうっと手を伸ばそうとすれば、ハーシーがそれを受け止めた。
「ごめんね…?ごめんね?……ごめ…ん……」
グリアナの魂だった物をしっかりと胸に抱きしめて、ハーシーはポロポロと涙を流す。誰に向かった謝罪だろうか?誰が悪かったと言うのだろうか?幸せになろうとした人々の一体誰を責めれば良かったのだろうか………
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