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34 友達に思う事 1
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「やだ!!母さん可愛い~~!!」
ハートがとんできそうな程甲高い声でサラがピョンピョン私の周りを跳ね回る。どう見ても私の方が子供でサラが大人………腰の丈まである薄紫の髪を、ブラシを持って来てはあれやこれやと結え始めた。背丈もグッと小さくなったから台所仕事が思うようにできないし、調理器具は重くて転びそうにもなるし見た目が子供になるってただ可愛く見えるだけでいい事なんて何にもないわ!!今日からはまたサラに家事をお願いしなくちゃいけなくなったし…
「ふふっ私に子供が居たらこんな感じかしらねぇ~?」
まぁ、サラの楽しそうな事…いつか、きっとあなたも子供を持つ様になるわよ?旦那様と子供の世話で一日中走り回ることになるのよ?それも幸せではあるんでしょうけどね。
子供達はどんな人を連れて来るのか…サラにおもちゃにされながら楽しく幸せな空想をめぐらす…
「それにしても、母さんどうしたのかね?何かに化かされてるみたいにどんどん若返っちゃってさ……ここまで来るとお医者に見てもらった方がいいんじゃ?」
流石は年長者の長男ダーキン、キャッキャってはしゃぐ人達の中で一番建設的な意見を寄越したわね。
「要らないよ。ダーキン。」
それを静かな声で遮ったのはラントだ。
「要らないって?父さん、どうしてさ?だってずっとこのままだったら困るだろう?どんどん若返ってるしさ。」
そうなのだ。ここまで来たのなら、一体どこまで行くのかが疑問でしょうね?
「私はどんな母さんでも良いわ。不思議と嫌じゃないのよねぇ。」
あら、嬉しいことを言ってくれるわね、サラ。
「でも!このままどんどん幼くなっていつか消えちゃうなんて事……」
「おい!ケイ!!言っていい事と悪い事があるぞ!」
気弱なケイの発言にトルネーの言葉が荒くなる。見た目は大きくなったとしてもまだまだ母は恋しいらしく、心配する心がそのまま出て来た。
「落ち着きなさい、お前達。ここはラッキービーナがいる森なんだろう?」
「「うん。そうだね。」」
あら?
「じゃあ、何があったって不思議は無いよ。母さんは大丈夫さ。父さんも、お前達もいるだろう?」
「まぁね、うん。」
まぁ?ラントのこの説明だけで、納得ってできるもの?私だったら、もっと追求してるのに………みんなすんなりと受け入れちゃってるのね…
私の頭には??が頭いっぱいに飛んでいるわ…
ハートがとんできそうな程甲高い声でサラがピョンピョン私の周りを跳ね回る。どう見ても私の方が子供でサラが大人………腰の丈まである薄紫の髪を、ブラシを持って来てはあれやこれやと結え始めた。背丈もグッと小さくなったから台所仕事が思うようにできないし、調理器具は重くて転びそうにもなるし見た目が子供になるってただ可愛く見えるだけでいい事なんて何にもないわ!!今日からはまたサラに家事をお願いしなくちゃいけなくなったし…
「ふふっ私に子供が居たらこんな感じかしらねぇ~?」
まぁ、サラの楽しそうな事…いつか、きっとあなたも子供を持つ様になるわよ?旦那様と子供の世話で一日中走り回ることになるのよ?それも幸せではあるんでしょうけどね。
子供達はどんな人を連れて来るのか…サラにおもちゃにされながら楽しく幸せな空想をめぐらす…
「それにしても、母さんどうしたのかね?何かに化かされてるみたいにどんどん若返っちゃってさ……ここまで来るとお医者に見てもらった方がいいんじゃ?」
流石は年長者の長男ダーキン、キャッキャってはしゃぐ人達の中で一番建設的な意見を寄越したわね。
「要らないよ。ダーキン。」
それを静かな声で遮ったのはラントだ。
「要らないって?父さん、どうしてさ?だってずっとこのままだったら困るだろう?どんどん若返ってるしさ。」
そうなのだ。ここまで来たのなら、一体どこまで行くのかが疑問でしょうね?
「私はどんな母さんでも良いわ。不思議と嫌じゃないのよねぇ。」
あら、嬉しいことを言ってくれるわね、サラ。
「でも!このままどんどん幼くなっていつか消えちゃうなんて事……」
「おい!ケイ!!言っていい事と悪い事があるぞ!」
気弱なケイの発言にトルネーの言葉が荒くなる。見た目は大きくなったとしてもまだまだ母は恋しいらしく、心配する心がそのまま出て来た。
「落ち着きなさい、お前達。ここはラッキービーナがいる森なんだろう?」
「「うん。そうだね。」」
あら?
「じゃあ、何があったって不思議は無いよ。母さんは大丈夫さ。父さんも、お前達もいるだろう?」
「まぁね、うん。」
まぁ?ラントのこの説明だけで、納得ってできるもの?私だったら、もっと追求してるのに………みんなすんなりと受け入れちゃってるのね…
私の頭には??が頭いっぱいに飛んでいるわ…
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