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8 まずは落ち着きましょう!

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「で、えぇぇぇぇぇぇええ?!!!」

 カ、カトリーヌ?!カトリーヌどこ行った???
 い、今、今ここに、ここに抱いて居たわよね??カトリーーーヌ!!!

 自分の手元はスッカラカン……確かにあった温かみも、感触も幻じゃ無いと思いたい…
寝てた?立って、寝てた??ちゃんと薬草摘んでたわよ、ここに証拠の薬草の籠ちゃんとあるもの……………
 
 そこからの私のスピードは早かった…今までのトップスピードと言ってもいい程のスピードを見せた…
 全力疾走なんてもう、何十年としていないのに我家まで疾走し、ベッドマトレスも洗濯物も全て回収後家の鍵を

 ……お、落ち着こう。先ずは、落ち着こう…

 座る間も無くお茶を沸かし、温かい物をなんとか口にする。

「あっち、あっつい!あつぅ……!!」

 案の定火傷した……温度を確かめるよりも口に何かを入れて、フーーーヤレヤレ、をしたかったのだが、見事に失敗……

「な、何が?あれ、何?」

 コップを持つ手は震えるし、もう一度外に出て見てくる勇気は当然無いし…なんであったのかの確認もできやしない…

 部屋の隅でガクガクブルブル、誰かが帰って来るまでじっとしてよう。見てはいけない、開けてはいけない扉がきっとあそこで開いたに違い無いんだ!年甲斐も無いけど、あんなにと人外の者であろうものを見たことがないのだからしたか無い。

 今立ったら生まれたての小鹿よりも震えている足で健気に歩かなければいけなくなる。
 だから、座って待つ事を選択したんだ。誓って!!

 “ラッキービーナ、ありがとう……“

「カトリーーーヌーーー!?」

 鍵!閉めた!!あなた何処から入って!?
入って……?はいっ…て???


 私の記憶は、ここで止まった……………
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