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第二話 地下室にて
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「レオーネ様。準備が終わりました」
窓の向こう、雨の降りしきる丘と、その先に広がる深い森を見つめていたレオーネはその声で我に返った。昔の優しい記憶も、今となっては苦い思い出にすぎない。甘い心地になった後には、それを全てかき消すほどフツフツとした怒りが湧いてくる。それをもう、十二年も胸にしまってきた。
それが今夜。清算されるのだ。
レオーネは深い溜息を吐いて、「わかった」と一言返し窓を離れた。繊細な刺繍の施されたコートを脱ぎながら歩き出すと、そばに一人のエルフが駆け寄りそれを受け取った。構わずにレオーネは屋敷の地下へ向かう為、長い廊下を進む。
怜悧な眼差しの、端正な顔立ちは美男子のそれだ。亜麻色の髪は男性にしてはやや長めではあったが、丁寧に整えられていて優雅さが有る。社交界では何かと噂の尽きないフェルヴォーレ家
の嫡男であるレオーネは、それに相応しく背筋の伸びた男らしい次期当主として育っていた。
かつて彼が、霧の森に住まう異質なエルフに泣き縋ったなどと誰が信じるだろう。レオーネは革のブーツを鳴らして暗い廊下を進み、地下室へと向かった。
かつて。そこには罪人が囚われ、罰を受けていたという。長年使われていなかった石作りの部屋は数十年の眠りから覚め、一人のエルフを鎖で捕えていた。
金の長い髪をゆるく一つ結びにした男のエルフだ。眠っているのか伏せているから顔は見えないけれど、エルフというのは大抵同じような、この世のものとも思えぬ美形であったし、レオーネは彼の顔を嫌というほど知っている。見るまでもなく、その上等な翠のローブや、繊細な金の首飾りなどでそれがリゼロンであることはわかりきっていた。
冷たい壁から鎖で繋がった手枷が両手首を繋ぎ、高く上げさせている。足首にも同じ物がつけられて、こちらは床に縫い留められていた。余裕のある表情で尊大に、母の代わりでも勤めるつもりのような物言いをしていた男が、今や虜囚であることが酷く滑稽で、レオーネは暗い笑みを浮かべた。
ゆっくりと彼に近づくと、気付いたらしい。リゼロンがのろりと顔を上げた。十二年の月日を全く感じさせない、その美しさは今となっては胸を焼くように憎いものだ。地下室の暗がりを照らすランプの火で、彼の深い泉の瞳はいつもと違う色を宿して複雑に揺れていた。
それから、ふっと表情を綻ばせる。まるで、愛しい者を見つめるように。あの日と変わらず。
それが、どうしようもなく憎い。
「久しいな、霧の森のエルフ」
低く声をかければ、リゼロンもまた以前と変わらぬ様子で応えた。
「そなたは私の愛しい子羊か? 随分大きくなった……あの頃は私の腰ほどしか背もなかったというのに。最後に会ったのはどれほど前だろうな」
「……十二年、だ」
「そうか、十二年……人の子にとっては長い時間だ……そうか……大きくなるはずだな……。会えて嬉しいぞ、レオーネ」
鎖に繋がれているというのに、まるで気にした様子もなく微笑む。そういうところが、エルフらしいといえばらしい。彼らは「感情が薄く」「人間を愛してやまず」「嘘をつかない従順な」「美しく不老不死の隣人」だ。レオーネの知っている彼は、その半分ほどが当てはまらないようには思うが。
「何を白々しい……。お前が俺とどのように別れたか忘れたのか?」
「無論、覚えているぞ。私がそなたを森から追い出したのだ。「もう二度と、私の前に現れるな」と言って」
「そうだ。お前はそうやって俺を裏切り、拒絶した……!」
覚えていての発言に強い怒りが胸を、全身を焼くようだ。余裕のある微笑みを浮かべたリゼロンを睨め付けて、血が滲むほどに手を握り締める。
あの日。まだ十歳だったあの時。リゼロンは親代わりのように幼いレオーネを抱いてくれた。ずっと一緒にいると約束してくれた。
しかし、それから数日もしないうちに小さな家から、さらにはレオーネだけが入ることを許されていた霧の森からも追い出し、冷たい眼で「もう二度と来るな」と言い渡したのだ。
野盗に襲われ人を信じられない悲しみに沈みかけていたレオーネにとって、その体験は幸福と絶望を混ぜ合わせたものになった。突き放された子供は泣き、嘆き、そして憤った。
何故。
何故、裏切ったのか、と。
「裏切ったつもりはないのだがな……」
リゼロンはこともなげに零す。怒りで体が燃えるのではないかと思った。胸の奥から灼熱が込み上げて後頭部を焼いている。自分が獣の類だったら、毛は逆立っていたことだろう。相手がリゼロンでなければ、殺してやりたいとまで考えてかもしれない。
「そなたが傷ついたのなら、私は謝らなければならない。すまなかった。だが、私はそなたを裏切ったわけではないのだ」
「ふざけたことを……。あの時もそうやって、嘘でずっと一緒にいると言ったのだろう……!」
「何か誤解をしておるな? 私はこう言ったはずだぞ。「そなたがそれを望み、私にそれができるなら」と。あの時、私にはできなくなった。それだけのことなのだ」
「……っ!」
そのことは覚えている。覚えている、が。
僅か数日で覆すような約束など、最初から無かったものと感じることに、何の疑問が有るだろう。まして、リゼロンは他のエルフと違い「嘘をつく」生き物なのだ。リゼロンを霧の森から引きずり出し、捕まえて話をすれば自分の気持ちも晴れるかと考えていたが、とんだ思い違いだった。
リゼロンが口を開くほどに。怒りが、憎しみが……それによく似た何か激情が、腹の底からレオーネをかき乱した。
「……なら、教えろ。……お前はどうして、できなくなった。俺と一緒にいられなくなったのか、その理由を」
「…………」
リゼロンはその時、ずっと浮かべていた微笑みを消した。なにか思案するように黙って、それからまた笑む。
「このような扱いをされて、素直に答える必要が私に有ると思うか?」
冗談でも言うように手枷のついた腕を動かして鎖を鳴らす。それはそうだろう。レオーネも、この問答が簡単に終わるものでは無いと思っているからこそ、こうしているのだから。
「そなたこそ、どうやって私を捕まえたのだ。あの森は精霊の力「拒絶の霧」で守っていたのに。いつものように過ごしていたら物音がして、気が付いたらこんな薄暗い部屋に繋がれているものだから、さすがに私も驚いたぞ」
「答える必要は無い。質問しているのは俺の方なんだ」
「……そうか」
話をはぐらかそうとしたのか、本心から疑問だったのかはわからないが。ピシャリと言い返せば、それに対しては素直に黙った。
「……もう一度聞く。俺を突き放した理由は何だ。答えないなら……相応の手段を取るが」
「ほう、拷問でもするつもりか? そなたは知らないだろうが、エルフというのは痛覚が鈍い故、あまり効果的ではないぞ?」
脅されているにもかかわらず余裕のあるリゼロンの服へ手を掛ける。前開きのローブのボタンを一つ外してやりながら、レオーネも暗い笑みを浮かべた。
「俺も知っているさ。エルフというのは……痛みは殆ど感じない代わりに、快感は人間と同じほどには覚えるものだと」
その言葉に、リゼロンの表情が一瞬固くなる。もう一つ、ボタンを外しながらレオーネは囁くように言った。
「お前たちエルフは不老不死の身体を持ち、どんなに痛めつけてもすぐに元に戻る。それでも、記憶は残るし、薬には反応を返す。――エルフにだけ効く媚薬なんてものが有ってな。それを使うつもりだが……今、答えたら止めてもいいんだぞ、リゼロン」
リゼロンの整った頬に手を触れる。顎に指を滑らせ、唇をなぞる。その仕草にリゼロンは小さく息を呑んだ。彼は何か言いたげに、揺れる瞳でレオーネを見つめた。かつて、「愛しい子羊」と呼んで愛するふりをした者を。
「……そなたに、教えられることは、何も無い……」
目を伏せて、小さく答える。そんな姿を、レオーネも見たことは無かった。それに何か、胸が締め付けられる。それが、屈しない者への憤りなのか、あるいは幼い頃に憧れた男の末路を嘆くものなのか、または、これから起こるだろうことへの興奮であるのか、定かではない。ただわかっているのは、こうなってしまった以上、続けるしかないということだ。
「……なら、仕方ないな」
レオーネの言葉には、複雑な思いが含まれていたけれど。それを言葉にする手段を彼も持ち合わせていなかったのだ。
窓の向こう、雨の降りしきる丘と、その先に広がる深い森を見つめていたレオーネはその声で我に返った。昔の優しい記憶も、今となっては苦い思い出にすぎない。甘い心地になった後には、それを全てかき消すほどフツフツとした怒りが湧いてくる。それをもう、十二年も胸にしまってきた。
それが今夜。清算されるのだ。
レオーネは深い溜息を吐いて、「わかった」と一言返し窓を離れた。繊細な刺繍の施されたコートを脱ぎながら歩き出すと、そばに一人のエルフが駆け寄りそれを受け取った。構わずにレオーネは屋敷の地下へ向かう為、長い廊下を進む。
怜悧な眼差しの、端正な顔立ちは美男子のそれだ。亜麻色の髪は男性にしてはやや長めではあったが、丁寧に整えられていて優雅さが有る。社交界では何かと噂の尽きないフェルヴォーレ家
の嫡男であるレオーネは、それに相応しく背筋の伸びた男らしい次期当主として育っていた。
かつて彼が、霧の森に住まう異質なエルフに泣き縋ったなどと誰が信じるだろう。レオーネは革のブーツを鳴らして暗い廊下を進み、地下室へと向かった。
かつて。そこには罪人が囚われ、罰を受けていたという。長年使われていなかった石作りの部屋は数十年の眠りから覚め、一人のエルフを鎖で捕えていた。
金の長い髪をゆるく一つ結びにした男のエルフだ。眠っているのか伏せているから顔は見えないけれど、エルフというのは大抵同じような、この世のものとも思えぬ美形であったし、レオーネは彼の顔を嫌というほど知っている。見るまでもなく、その上等な翠のローブや、繊細な金の首飾りなどでそれがリゼロンであることはわかりきっていた。
冷たい壁から鎖で繋がった手枷が両手首を繋ぎ、高く上げさせている。足首にも同じ物がつけられて、こちらは床に縫い留められていた。余裕のある表情で尊大に、母の代わりでも勤めるつもりのような物言いをしていた男が、今や虜囚であることが酷く滑稽で、レオーネは暗い笑みを浮かべた。
ゆっくりと彼に近づくと、気付いたらしい。リゼロンがのろりと顔を上げた。十二年の月日を全く感じさせない、その美しさは今となっては胸を焼くように憎いものだ。地下室の暗がりを照らすランプの火で、彼の深い泉の瞳はいつもと違う色を宿して複雑に揺れていた。
それから、ふっと表情を綻ばせる。まるで、愛しい者を見つめるように。あの日と変わらず。
それが、どうしようもなく憎い。
「久しいな、霧の森のエルフ」
低く声をかければ、リゼロンもまた以前と変わらぬ様子で応えた。
「そなたは私の愛しい子羊か? 随分大きくなった……あの頃は私の腰ほどしか背もなかったというのに。最後に会ったのはどれほど前だろうな」
「……十二年、だ」
「そうか、十二年……人の子にとっては長い時間だ……そうか……大きくなるはずだな……。会えて嬉しいぞ、レオーネ」
鎖に繋がれているというのに、まるで気にした様子もなく微笑む。そういうところが、エルフらしいといえばらしい。彼らは「感情が薄く」「人間を愛してやまず」「嘘をつかない従順な」「美しく不老不死の隣人」だ。レオーネの知っている彼は、その半分ほどが当てはまらないようには思うが。
「何を白々しい……。お前が俺とどのように別れたか忘れたのか?」
「無論、覚えているぞ。私がそなたを森から追い出したのだ。「もう二度と、私の前に現れるな」と言って」
「そうだ。お前はそうやって俺を裏切り、拒絶した……!」
覚えていての発言に強い怒りが胸を、全身を焼くようだ。余裕のある微笑みを浮かべたリゼロンを睨め付けて、血が滲むほどに手を握り締める。
あの日。まだ十歳だったあの時。リゼロンは親代わりのように幼いレオーネを抱いてくれた。ずっと一緒にいると約束してくれた。
しかし、それから数日もしないうちに小さな家から、さらにはレオーネだけが入ることを許されていた霧の森からも追い出し、冷たい眼で「もう二度と来るな」と言い渡したのだ。
野盗に襲われ人を信じられない悲しみに沈みかけていたレオーネにとって、その体験は幸福と絶望を混ぜ合わせたものになった。突き放された子供は泣き、嘆き、そして憤った。
何故。
何故、裏切ったのか、と。
「裏切ったつもりはないのだがな……」
リゼロンはこともなげに零す。怒りで体が燃えるのではないかと思った。胸の奥から灼熱が込み上げて後頭部を焼いている。自分が獣の類だったら、毛は逆立っていたことだろう。相手がリゼロンでなければ、殺してやりたいとまで考えてかもしれない。
「そなたが傷ついたのなら、私は謝らなければならない。すまなかった。だが、私はそなたを裏切ったわけではないのだ」
「ふざけたことを……。あの時もそうやって、嘘でずっと一緒にいると言ったのだろう……!」
「何か誤解をしておるな? 私はこう言ったはずだぞ。「そなたがそれを望み、私にそれができるなら」と。あの時、私にはできなくなった。それだけのことなのだ」
「……っ!」
そのことは覚えている。覚えている、が。
僅か数日で覆すような約束など、最初から無かったものと感じることに、何の疑問が有るだろう。まして、リゼロンは他のエルフと違い「嘘をつく」生き物なのだ。リゼロンを霧の森から引きずり出し、捕まえて話をすれば自分の気持ちも晴れるかと考えていたが、とんだ思い違いだった。
リゼロンが口を開くほどに。怒りが、憎しみが……それによく似た何か激情が、腹の底からレオーネをかき乱した。
「……なら、教えろ。……お前はどうして、できなくなった。俺と一緒にいられなくなったのか、その理由を」
「…………」
リゼロンはその時、ずっと浮かべていた微笑みを消した。なにか思案するように黙って、それからまた笑む。
「このような扱いをされて、素直に答える必要が私に有ると思うか?」
冗談でも言うように手枷のついた腕を動かして鎖を鳴らす。それはそうだろう。レオーネも、この問答が簡単に終わるものでは無いと思っているからこそ、こうしているのだから。
「そなたこそ、どうやって私を捕まえたのだ。あの森は精霊の力「拒絶の霧」で守っていたのに。いつものように過ごしていたら物音がして、気が付いたらこんな薄暗い部屋に繋がれているものだから、さすがに私も驚いたぞ」
「答える必要は無い。質問しているのは俺の方なんだ」
「……そうか」
話をはぐらかそうとしたのか、本心から疑問だったのかはわからないが。ピシャリと言い返せば、それに対しては素直に黙った。
「……もう一度聞く。俺を突き放した理由は何だ。答えないなら……相応の手段を取るが」
「ほう、拷問でもするつもりか? そなたは知らないだろうが、エルフというのは痛覚が鈍い故、あまり効果的ではないぞ?」
脅されているにもかかわらず余裕のあるリゼロンの服へ手を掛ける。前開きのローブのボタンを一つ外してやりながら、レオーネも暗い笑みを浮かべた。
「俺も知っているさ。エルフというのは……痛みは殆ど感じない代わりに、快感は人間と同じほどには覚えるものだと」
その言葉に、リゼロンの表情が一瞬固くなる。もう一つ、ボタンを外しながらレオーネは囁くように言った。
「お前たちエルフは不老不死の身体を持ち、どんなに痛めつけてもすぐに元に戻る。それでも、記憶は残るし、薬には反応を返す。――エルフにだけ効く媚薬なんてものが有ってな。それを使うつもりだが……今、答えたら止めてもいいんだぞ、リゼロン」
リゼロンの整った頬に手を触れる。顎に指を滑らせ、唇をなぞる。その仕草にリゼロンは小さく息を呑んだ。彼は何か言いたげに、揺れる瞳でレオーネを見つめた。かつて、「愛しい子羊」と呼んで愛するふりをした者を。
「……そなたに、教えられることは、何も無い……」
目を伏せて、小さく答える。そんな姿を、レオーネも見たことは無かった。それに何か、胸が締め付けられる。それが、屈しない者への憤りなのか、あるいは幼い頃に憧れた男の末路を嘆くものなのか、または、これから起こるだろうことへの興奮であるのか、定かではない。ただわかっているのは、こうなってしまった以上、続けるしかないということだ。
「……なら、仕方ないな」
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