三日坊主の幸せごっこ

げんごか

　なんとな～く、不平等なんだよな～。
　私の好きなものや考え方は、当たり前に否定される。
　私が、みんなの好きなものや考え方を否定すると、怒られる。
　……みたいな。

　私がものすごい賢くなって、言語化能力が高くなって、「なんとなくモヤモヤ」とかじゃなく、ちゃんと説明できるようになったら。私の八つ当たり気質も減るのかな。


　長々と「私は～」なんて語っても、誰も興味ないはず。長々と語ることが言語化能力じゃない、むしろ逆か。たった一言で的確な深いことを言って、人を「ほう……」と唸らせることができるような。

　いつか賢くなれるのか。もう子どもではない、成長も止まってしまって、これからは固まる一方かもしれないのに、今から知性が伸びることなんてあり得るのだろうか。


　それでもまだ、「いつか……」と夢を見る。子どもの頃の延長線上で、先延ばしする。「未来の世界、自分、どっちもすごいかもしれないぞ。時代待ちだ」と。

　いつか上手く生きられるようになるまでは。コソコソ、クヨクヨ、グズグズ、生きていきたい。