好きと嫌いは両立するかも

 以前は人類のことをどこか見下すと共に、相手が神であるかのように恐れていました。

 見下していた部分は、人類の見通しの甘さ。きっと今の子どもたちも、耳にタコができるほど「人が環境を破壊したために、豊かな地球の自然が失われつつあり、人々の生活をも脅かしています」「人間は戦争をします」という話を聞き、心を痛めると共に「大人ってバカだなぁ」と思っているのではないでしょうか。でも残念、やがてみんな大人になることでしょう。

 神のように恐れていた部分は、人間の執念深さ。人を怒らせると祟られ、死後も呪われそうです。
 私はノーリードの犬に吠えながら駆け寄られて泣きそうになったことは何度かありますが、それでも犬は自分のナワバリから出た者を追ってはきません。ハチでも何でも、逃げ切れば大丈夫。
 それが人間は、一度怒らせたらどこまでも何かしてきそうで怖いのです。なので「人を怒らせる」「人に嫌われる」ことが怖く、その結果、誰かを「嫌い」だと口に出すような恐れ多いこともしたくなかったのです。
 人間には派閥だか何だかもあるし、誰かの悪口を、その人と仲良しの人にうっかり聞かれてしまったら、何が起こるか分かりません。触らぬ神に祟りなし。
 いつ見ても誰かの陰口を言っているような人もいるので、そういう人には注意しています。ただでさえ厄介なのだから、プライベートのこととか弱みとか、掴ませないようにしたいです。

 今でも人間は強敵ではあります。人それぞれ価値観が違い、こちらが大事に思っているものを何の気なしに無碍にしてきたりします。
 が、私には、人を嫌う勇気が出てきました。「嫌われる勇気」の本は読んでいないから知りませんが。

 そりゃ今も、私が相手を嫌っていることがバレたらヤバい状況ではあります。特に仕事では、鈍感で物覚えが悪い私は、誰とでもコミュニケーションを取れる状態を維持しておかないとやっていけません。昔から人間関係を壊しまくってきた結果、人間関係を壊すのは厄介なことであると知っています。

 が、それでも。嫌われたら嫌われたで、何とか生きていこうと。嫌いなものは嫌いだと。ちょっと強気になってきました。バレない方が良いですけどね。

 結局、どこへ行ったって、多かれ少なかれ人間とはこういうもの。嫌な人がいるからと、仕事を辞めたり引っ越したりしたって、苦手な人には出会うでしょう。
 だからどうやったら強くなれるか、どうやったらストレスを溜め込んで爆発せず、テキトーに人付き合いできるかを考えていきたいです。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,585 位 / 193,585件 エッセイ・ノンフィクション 8,141 位 / 8,141件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

憂鬱な日常

メランコリーおばけ
エッセイ・ノンフィクション
日常は残念ながら死ぬまで続く

地震と重力波の関連性仮説

深町珠
エッセイ・ノンフィクション
大地震の起きている場所から見る太陽系天体の位置は 2次元表示をすると近似性が見られます。 仮説として、重力波があり その存在が、惑星の重力源であると言う説を前提とすると・・・・ 地震時の、この惑星配列は 有意ではないか、と思えます。

5XL、93.40kgからのダイエット

凪かなえ
エッセイ・ノンフィクション
持病に統合失調症、子宮筋腫、子宮内膜症。 37歳の女です。 薬はラツーダ、レキサルティ、ジエノゲスト、デエビゴ、漢方は半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)。 薬の副作用で10年前にむくみと食欲が増したのと、満腹感を得られず食べてしまい30kg太ってしまった。 10kg落としたけれど体調不良によりまた戻ってしまう。 最近また薬の副作用や色々で7kg太ってしまった。 1番痩せていたときで55kg。 現在93.40kg (なう(2024/07/14 06:17:30)) 毎日体調が違う。 動けないときもある。 それでも痩せたい。 目標は筋力のある65kg。 今年:令和6年12月までに10kg落としたい。 最近少し動けるときに筋トレはじめました。食事の改善はできていません。 気合い入れたいけれど、気力が気合いをいれさせてくれません。 とりあえず筋トレを頑張る。

モネの睡蓮の刺繡の記録

一条梓
エッセイ・ノンフィクション
「『自然の美しさに魅せられて  クロード・モネ「睡蓮の池」クロスステッチキット(大)』を双子娘妹にママ作って!お願い!」と頼まれ安請け合いをした結果、完成させるまでの長い道のり(笑)

「繊細さんの日々のこと」

黒子猫
エッセイ・ノンフィクション
「繊細さん」の私が、日常で感じたことなどを綴ります。 ちなみに私は内向型HSPです✨

人って陰口を言わないと生きていけないのかも

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
「ちゃんと伝える」、その責任を面倒くさがって、ストレス発散のためだけに文句を言う……そういうことが多いんだと思います。人間って。そうじゃないなら、1ミリ1ミリ、1滴1滴でも、みんなに浸透するように、伝えるべきことを懇切丁寧に教えようとするはず。なんて、やってられないかな。  でも毎日陰口を言うことに使うエネルギーがあるなら、その労力を使って、直接本人に言った方が、1ミリでも効果があるかもしれないのに。怒りで陰口を言って、「陰口を言われている」と相手に感じさせて、心を病んだり病ませたり、双方モヤモヤして。 「嫌い」だの「ムカつく」だの、薄暗く感情的になって……なんであんな無駄に感情的なんでしょう。ただただ感情的なせいで、伝わることも伝わらない。「言ったのに分かってくれない」って、説明下手なのを相手のせいにしているんじゃないでしょうか。  ちゃんと言いもしないで、一回言って直らなければすぐ嫌うんでしょう。忍耐がない。そのくせ毎日文句を言い続ける継続力と、時間とエネルギーはあるなんて……。なんか無駄遣いな気がします。  伝わらなくても、「これはこうですよ~」って言ってみればいいのに。1ミリでも伝わったら、「ちょっとできるようになったね~」って喜びながら育ててあげたらいいのに。それを楽しみには……できないでしょうか。そう思う私が、世の中ナメすぎなのでしょうか。  結局人間性より育成力より、「仕事できるかできないか」、それが一番なのですかね……。課題を伝えて良くする気なんかまったくないまま、人を悪人扱いするんでしょう。  ……って、思ったことを日々の生活の中で伝えきれずに鬱憤を溜め、こうやって書いてストレス発散する私の方が、よっぽどたちが悪いですね。これだって陰口です。一緒です。

愛犬とズボラな飼い主との奮闘記

ここのか 葉月
エッセイ・ノンフィクション
時間とは酷なもので、たくさんの思い出を増やしてくれるのと同時に身体は老いていく。 自分たちだけではなく、愛犬たちもそれは同じで。 愛犬二匹と、ズボラな飼い主の日常。