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ギリシャ神話の笛と葦(アウロス・シュリンクス・牧神パーン・サテュロスのマルシュアス・ミダス王)
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私は笛が好きだ。
オモチャの笛、本格的な笛、ホイッスルなど、なんでも気になる。店で偶然見かけたよし笛を衝動買いしたこともある。
特に笛の重奏が好きだ。笛の音が重なるとなぜあんなに美しいのだろう。ケーナやオカリナも綺麗な音だが、ソプラノリコーダーだってすごい楽器だ。時々リコーダー演奏動画を見たりしている。
それから、いつかまた吹けるようにと自分のソプラノリコーダーも残してある。汚くはない。多分……。
その後私はギリシャ神話に興味を持ち始めた。というわけで、笛の神話に引き寄せ……いや、吹き寄せられるのは必然だったのかもしれない。
ある日、ギリシャ神話の笛「アウロス」の話を知った。
アウロスとは二本の管を持つダブルリードの木管楽器であり、女神アテナが作った楽器だ。
せっかく作った笛だが、アテナはアウロスの演奏時に頬が膨れて美貌が台無しになることを他の神からからかわれて気分を害し、アウロスに「拾った者に災いが降りかかるように」と呪いをかけて投げ捨てたそうだ。
……なんで呪うのだろう。誰かの手に渡るのが嫌なら埋めるなり叩き壊すなりすればいいんだし、わざわざ呪いをかけなくてもいいのに。八つ当たりだろうか。
案の定、アウロスは拾われてしまう。拾ったのはサテュロスのマルシュアスだ。
サテュロスとは半人半獣の精霊の一種で、マルシュアスというのが彼の名前である。彼はアウロスの演奏を極め、巧みに吹きこなすようになった。
マルシュアスの演奏は評判となり、音楽の神アポロンの奏でるキタラー(竪琴)にも勝ると噂されるようになった。
その話がアポロンの耳に入って二人は音楽対決をすることとなる。
勝った方は負けた方に何をしてもかまわないという条件付きで。
この勝負の審判はアポロンを補佐する九人の女神ムーサであり、マルシュアスにとって不利な状況であったらしい。結果、当然マルシュアスが負けた。
するとアポロンはマルシュアスを木に縛りつけ、なんと生きたまま皮を剥いで殺してしまったのだった。
……という話らしい。
アポロン、恐ろしすぎる。そこはマルシュアスの才能を讃えるべきではないのだろうか。才能ある者を残酷なやり方で殺してしまうなんて神とは思えない。
笛を作った神も、呪いなんてかけなければ良かったのに。せっかく笛の演奏が上手になったのに殺されてしまうマルシュアスが気の毒だ。
アポロンといえば、他にも理不尽な行動をとっている。アポロンの双子の妹アルテミスの恋人、オリオンが気に入らなかったため、アルテミス自らの手でオリオンを射殺すように仕向けたという話もある。
しかし謎の行動をとる神は彼一人ではない……。というか、ギリシャ神話の神や登場人物やストーリーはほとんどメチャクチャらしい。最高神ゼウスも浮気ばかりして、ゼウスの子どもが山ほどいる。
さて、前述の通り私は笛が好きだったこともあり、マルシュアスの悲劇に同情し、この神話になんだか惹かれてしまった。
それで「アウロス」についてウェブ検索してみたのだが、アウロスを検索しようとすると関連ワードにリコーダーが出てきた。
なぜリコーダー?
アウロスはリード楽器であってリコーダーではないはずだけれど……。
よく見るとアウロスという笛のブランドがあるらしい。
そこが学校で使われるリコーダーも作っているらしいのだ。
……ん? リコーダーといえばヤマハじゃないのだろうか? 他にもメーカーがあったんだな。
そう思いつつ私は自分のソプラノリコーダーを取り出して確認してみた。
するとそこには「アウロス」のロゴが……!!
ぞっとした。なぜ子どもたちが使うリコーダーのブランド名を、悲劇の楽器アウロスにしたのだろう。真相は私には分からない。
さて、今回このエッセイを書こうとして改めてアウロスについて検索していたら、「青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に付いているマークは何なのか?」という話題を見かけた。
課題図書のマーク? そういえばそんなのがあったようななかったような。
画像検索してみると、課題図書のシンボルマークには、悪魔のような生き物が二本の棒を鼻の穴に突っ込んでいる姿が描かれている。
課題図書のマークってこんなのだったのか。気にしたこともなかった。
検索してみるとこれは牧羊神パーンが笛を吹く姿であるとのことだ。
……なるほど。しかしパーンが描かれているのに二本の管を持っていて、吹いている楽器はシュリンクスではない。課題図書のマークに描かれているのが笛なら、多分アウロスだ。なぜアウロス……。
学校経由で二回もアウロスを目にしていたなんて。学校にはアウロスの影がつきまとっている気がしてきた。
牧羊神パーンは、牧神パンとかアイギパーンとも呼ばれる神であり、パニックの語源となっている。
シュリンクスというのは彼が持っている笛の名で、元々、アルテミスの侍女であったニンフの名前だ。ニンフとは自然に宿る女性の姿の精霊のことである。
パーンがニンフのシュリンクスに惚れ、彼女をラドン川まで追い詰めた時、シュリンクスは水中のニンフに助けを求めて葦に姿を変えた。失恋したパーンは彼女が姿を変えた葦を何本か切って笛にし、その笛はシュリンクス(またはパンパイプ、パンフルート)と呼ばれるようになったそうだ。
牧神パーンは山羊座の神話に出てくる神でもある。ナイル川のほとりで開かれた神々の宴に、怪物テュフォンが乱入し、怪物から逃げるために魚に変身しようとしたパーンは慌てて化け損ね、上半身が山羊で下半身が魚という面白い姿になってしまった。そしてそれを気に入ったゼウスによってその姿を星座にされた。
ちなみにその時魚に変身して逃げた女神アフロディーテと彼女の子のエロスは魚座となっている。二匹の尾は、はぐれないようにと紐で結ばれている。
さっきの課題図書のマークの話で、パーンが吹いている笛がマルシュアスの楽器アウロスのようだと書いたけれど、そもそもパーンはサテュロスに似た姿をしており、両者が混同されたような情報や似た話も時々あるようだ。
先程のアポロンとマルシュアスの音楽対決も、アポロン対パーンのバージョンがある。パーンは神なので殺されはしなかったが、審査員の中でただ一人、パーンの笛の音の方が素晴らしいと言ったミダス王は、怒ったアポロンにロバの耳に変えられてしまった。それが「王様の耳はロバの耳」の話だ。
そしてシュリンクスの話で出てきた葦は「王様の耳はロバの耳」にも出てくる。王様の秘密を葦がばらしてしまうのだ。
またミダス王は、酒の神ディオニュソスに頼んで「触れたものすべてを黄金に変える力」を得たという話でも有名らしい。
さて、私の住む地域では水を綺麗にするとして葦をヨシと呼んで大切にしており、ヨシについて学校で教わったことも何度かある。また、私は吹奏楽部でリード楽器(クラリネット)を演奏していたのだが、リードの語源は葦だそうだ。葦は英語でreedである。
葦の花言葉は牧神パーンのギリシャ神話から付けられており、花言葉の一つに「音楽」がある。
ギリシャ神話を読むまでは、葦のことをよく分からない普通の草だと思っていた。でもギリシャ神話で見かけてからは親しみが沸いた。葦は近くに生えているし、私が衝動買いしたのも葦の笛、以前吹いていたのもリード楽器だ。
なんだか葦に対してご縁を感じ始めた。直接的に関係があるわけではないが、日本もギリシャも繋がっているのだなぁと思う。
ギリシャ神話は色々なものと密接に関わっており、「あれもこれもそうだったのか!」という話がたくさん出てくる。プラネタリウムでも毎度のようにギリシャ神話と共に星を紹介してくれる。
しかし、神秘的な星と繋がっている「神話」のわりに内容は感情的で下品だったりする。
よく分からない横文字を一つずつ覚えて調べたのにこんな内容だったのかとか、本でちらっと見たときは良い話だと思っていたのによく見るとそうでもないとか、ガッカリすることも多い。プラネタリウムでゼウス様の話を聞いたときも、ふと、神秘的な星を眺めながらなんで浮気の話を聞いているのだろうと思ったりした。
せっかく変身できたり音楽の才能があったり、精霊や神や人間や、半人半獣や半人半神の人がいたりしてワクワクする世界観なのだから、みんなもっとマシなことに力を使えばいいのに。神が大人気なさすぎて神話なのにあんまり神々しくない。誰に感情移入すればいいか分からない。
……けれどなんだかすごく惹かれてしまう。
変な魅力がギリシャ神話にはある。
オモチャの笛、本格的な笛、ホイッスルなど、なんでも気になる。店で偶然見かけたよし笛を衝動買いしたこともある。
特に笛の重奏が好きだ。笛の音が重なるとなぜあんなに美しいのだろう。ケーナやオカリナも綺麗な音だが、ソプラノリコーダーだってすごい楽器だ。時々リコーダー演奏動画を見たりしている。
それから、いつかまた吹けるようにと自分のソプラノリコーダーも残してある。汚くはない。多分……。
その後私はギリシャ神話に興味を持ち始めた。というわけで、笛の神話に引き寄せ……いや、吹き寄せられるのは必然だったのかもしれない。
ある日、ギリシャ神話の笛「アウロス」の話を知った。
アウロスとは二本の管を持つダブルリードの木管楽器であり、女神アテナが作った楽器だ。
せっかく作った笛だが、アテナはアウロスの演奏時に頬が膨れて美貌が台無しになることを他の神からからかわれて気分を害し、アウロスに「拾った者に災いが降りかかるように」と呪いをかけて投げ捨てたそうだ。
……なんで呪うのだろう。誰かの手に渡るのが嫌なら埋めるなり叩き壊すなりすればいいんだし、わざわざ呪いをかけなくてもいいのに。八つ当たりだろうか。
案の定、アウロスは拾われてしまう。拾ったのはサテュロスのマルシュアスだ。
サテュロスとは半人半獣の精霊の一種で、マルシュアスというのが彼の名前である。彼はアウロスの演奏を極め、巧みに吹きこなすようになった。
マルシュアスの演奏は評判となり、音楽の神アポロンの奏でるキタラー(竪琴)にも勝ると噂されるようになった。
その話がアポロンの耳に入って二人は音楽対決をすることとなる。
勝った方は負けた方に何をしてもかまわないという条件付きで。
この勝負の審判はアポロンを補佐する九人の女神ムーサであり、マルシュアスにとって不利な状況であったらしい。結果、当然マルシュアスが負けた。
するとアポロンはマルシュアスを木に縛りつけ、なんと生きたまま皮を剥いで殺してしまったのだった。
……という話らしい。
アポロン、恐ろしすぎる。そこはマルシュアスの才能を讃えるべきではないのだろうか。才能ある者を残酷なやり方で殺してしまうなんて神とは思えない。
笛を作った神も、呪いなんてかけなければ良かったのに。せっかく笛の演奏が上手になったのに殺されてしまうマルシュアスが気の毒だ。
アポロンといえば、他にも理不尽な行動をとっている。アポロンの双子の妹アルテミスの恋人、オリオンが気に入らなかったため、アルテミス自らの手でオリオンを射殺すように仕向けたという話もある。
しかし謎の行動をとる神は彼一人ではない……。というか、ギリシャ神話の神や登場人物やストーリーはほとんどメチャクチャらしい。最高神ゼウスも浮気ばかりして、ゼウスの子どもが山ほどいる。
さて、前述の通り私は笛が好きだったこともあり、マルシュアスの悲劇に同情し、この神話になんだか惹かれてしまった。
それで「アウロス」についてウェブ検索してみたのだが、アウロスを検索しようとすると関連ワードにリコーダーが出てきた。
なぜリコーダー?
アウロスはリード楽器であってリコーダーではないはずだけれど……。
よく見るとアウロスという笛のブランドがあるらしい。
そこが学校で使われるリコーダーも作っているらしいのだ。
……ん? リコーダーといえばヤマハじゃないのだろうか? 他にもメーカーがあったんだな。
そう思いつつ私は自分のソプラノリコーダーを取り出して確認してみた。
するとそこには「アウロス」のロゴが……!!
ぞっとした。なぜ子どもたちが使うリコーダーのブランド名を、悲劇の楽器アウロスにしたのだろう。真相は私には分からない。
さて、今回このエッセイを書こうとして改めてアウロスについて検索していたら、「青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に付いているマークは何なのか?」という話題を見かけた。
課題図書のマーク? そういえばそんなのがあったようななかったような。
画像検索してみると、課題図書のシンボルマークには、悪魔のような生き物が二本の棒を鼻の穴に突っ込んでいる姿が描かれている。
課題図書のマークってこんなのだったのか。気にしたこともなかった。
検索してみるとこれは牧羊神パーンが笛を吹く姿であるとのことだ。
……なるほど。しかしパーンが描かれているのに二本の管を持っていて、吹いている楽器はシュリンクスではない。課題図書のマークに描かれているのが笛なら、多分アウロスだ。なぜアウロス……。
学校経由で二回もアウロスを目にしていたなんて。学校にはアウロスの影がつきまとっている気がしてきた。
牧羊神パーンは、牧神パンとかアイギパーンとも呼ばれる神であり、パニックの語源となっている。
シュリンクスというのは彼が持っている笛の名で、元々、アルテミスの侍女であったニンフの名前だ。ニンフとは自然に宿る女性の姿の精霊のことである。
パーンがニンフのシュリンクスに惚れ、彼女をラドン川まで追い詰めた時、シュリンクスは水中のニンフに助けを求めて葦に姿を変えた。失恋したパーンは彼女が姿を変えた葦を何本か切って笛にし、その笛はシュリンクス(またはパンパイプ、パンフルート)と呼ばれるようになったそうだ。
牧神パーンは山羊座の神話に出てくる神でもある。ナイル川のほとりで開かれた神々の宴に、怪物テュフォンが乱入し、怪物から逃げるために魚に変身しようとしたパーンは慌てて化け損ね、上半身が山羊で下半身が魚という面白い姿になってしまった。そしてそれを気に入ったゼウスによってその姿を星座にされた。
ちなみにその時魚に変身して逃げた女神アフロディーテと彼女の子のエロスは魚座となっている。二匹の尾は、はぐれないようにと紐で結ばれている。
さっきの課題図書のマークの話で、パーンが吹いている笛がマルシュアスの楽器アウロスのようだと書いたけれど、そもそもパーンはサテュロスに似た姿をしており、両者が混同されたような情報や似た話も時々あるようだ。
先程のアポロンとマルシュアスの音楽対決も、アポロン対パーンのバージョンがある。パーンは神なので殺されはしなかったが、審査員の中でただ一人、パーンの笛の音の方が素晴らしいと言ったミダス王は、怒ったアポロンにロバの耳に変えられてしまった。それが「王様の耳はロバの耳」の話だ。
そしてシュリンクスの話で出てきた葦は「王様の耳はロバの耳」にも出てくる。王様の秘密を葦がばらしてしまうのだ。
またミダス王は、酒の神ディオニュソスに頼んで「触れたものすべてを黄金に変える力」を得たという話でも有名らしい。
さて、私の住む地域では水を綺麗にするとして葦をヨシと呼んで大切にしており、ヨシについて学校で教わったことも何度かある。また、私は吹奏楽部でリード楽器(クラリネット)を演奏していたのだが、リードの語源は葦だそうだ。葦は英語でreedである。
葦の花言葉は牧神パーンのギリシャ神話から付けられており、花言葉の一つに「音楽」がある。
ギリシャ神話を読むまでは、葦のことをよく分からない普通の草だと思っていた。でもギリシャ神話で見かけてからは親しみが沸いた。葦は近くに生えているし、私が衝動買いしたのも葦の笛、以前吹いていたのもリード楽器だ。
なんだか葦に対してご縁を感じ始めた。直接的に関係があるわけではないが、日本もギリシャも繋がっているのだなぁと思う。
ギリシャ神話は色々なものと密接に関わっており、「あれもこれもそうだったのか!」という話がたくさん出てくる。プラネタリウムでも毎度のようにギリシャ神話と共に星を紹介してくれる。
しかし、神秘的な星と繋がっている「神話」のわりに内容は感情的で下品だったりする。
よく分からない横文字を一つずつ覚えて調べたのにこんな内容だったのかとか、本でちらっと見たときは良い話だと思っていたのによく見るとそうでもないとか、ガッカリすることも多い。プラネタリウムでゼウス様の話を聞いたときも、ふと、神秘的な星を眺めながらなんで浮気の話を聞いているのだろうと思ったりした。
せっかく変身できたり音楽の才能があったり、精霊や神や人間や、半人半獣や半人半神の人がいたりしてワクワクする世界観なのだから、みんなもっとマシなことに力を使えばいいのに。神が大人気なさすぎて神話なのにあんまり神々しくない。誰に感情移入すればいいか分からない。
……けれどなんだかすごく惹かれてしまう。
変な魅力がギリシャ神話にはある。
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