356 / 400
災厄
しおりを挟む
そりゃ私だって
近所付き合いも親戚付き合いも
上手にこなせて気配りできて
親孝行して家族とも仲良くできて
それのみならず
出会う人みんなに親切に振る舞えたら
どれほど良かっただろうか
でも生まれ変わってもやり直せない
興味ないことはすぐ集中力が切れる
どうせなんの役にも立たないなら
お調子者のムードメーカー
あっけらかんとしたピエロになって
人を和ませられたら良かっただろうよ
でもそれも才能だからな
やろうとしてできるもんじゃない
気性の荒い乱暴者に比べて私は穏やか
そのはずが
乱暴者どもと同じ「災厄」に
カウントされている気がする
なんでだよ
我慢して人間の生活に合わせて
変な振る舞いをしないよう気を付け
日本語を話し
できる限りやっているのに
まだまだ足りないって
何がだよ
どうせ厄介者扱いだ
私は私以上になれないってのに
世の中才能じゃなく努力
結果がすべて
結果を見れば価値が分かる
成果もなく人格も劣った私は
努力が足りないというんだろう
人並み以下の私の努力など
誰にも認めてもらえない
私というたった一人を
ささやかに生かしてくれりゃ
良いだけなのに
その一人分すら難しい
近所付き合いも親戚付き合いも
上手にこなせて気配りできて
親孝行して家族とも仲良くできて
それのみならず
出会う人みんなに親切に振る舞えたら
どれほど良かっただろうか
でも生まれ変わってもやり直せない
興味ないことはすぐ集中力が切れる
どうせなんの役にも立たないなら
お調子者のムードメーカー
あっけらかんとしたピエロになって
人を和ませられたら良かっただろうよ
でもそれも才能だからな
やろうとしてできるもんじゃない
気性の荒い乱暴者に比べて私は穏やか
そのはずが
乱暴者どもと同じ「災厄」に
カウントされている気がする
なんでだよ
我慢して人間の生活に合わせて
変な振る舞いをしないよう気を付け
日本語を話し
できる限りやっているのに
まだまだ足りないって
何がだよ
どうせ厄介者扱いだ
私は私以上になれないってのに
世の中才能じゃなく努力
結果がすべて
結果を見れば価値が分かる
成果もなく人格も劣った私は
努力が足りないというんだろう
人並み以下の私の努力など
誰にも認めてもらえない
私というたった一人を
ささやかに生かしてくれりゃ
良いだけなのに
その一人分すら難しい
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる