せめく

月澄狸

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死ぬまで中二病

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多重人格に憧れています

切り替わることに憧れるんだと思う
まだ見ぬ可能性を信じたいのかも


ゴチャついた優柔不断な
ズブズブの嘘と矛盾の領域を
スパッと7つくらいに切り分ければ
7重人格になれるか


「変わりたい」んじゃなくて
「いっぱい持ちたい」んだと思う

変わることで
失ってしまうものもあるだろう

貪欲なんだ
全部欲しい

老いも若さも
後悔も満足も


私はすべての意見を持っている
どれにも頷きたい
どれにも肩入れしない
すべて在るので当然なのだと
矛盾を全部
「真実」として取り込みたいのだ

悪役も主人公も表裏一体
舞台や作者
観客さえもすべて取り込んだ
「作品」そのもののような
自我意識を持ちたい

地球になりたいんだろうか


現実は相変わらず冴えない毎日よ
なんか内側から打破してくれないかな
人に頼るのは嫌がられるし
なら自分に期待するしかないよね

同じルーティン繰り返したって
何も変わらないと知ってるでしょう?
同じ生活を繰り返して
違う自分になるって難しい


案外居心地いいのかな
不完全な泥沼

「私ってダメなヤツだから」
『まず思考から変えてみろよ』


違う人格
表には出せない臆病者でもさ

本当に使いこなせたとき
キャラクターが異なる意志を持って
自分とどこか違う概念を確立して
開眼すると思う

魂同士
どっか繋がりつつ吹っ切れるような


実際は我々一般人に
個性なんてそんなにないから
個性の使い手に憧れるんだ

こんなときこの性格だったら
あんなときあのキャラだったら

「マジでこの人時々別人じゃない?」って
底知れない人になれたら狸冥利に尽きるね


天の邪鬼みたいに真逆のことを言う
それでは何か違うんだよな
暴れたり脅したり
過激な言葉で気を引くのも違う

支離滅裂ではなく
優柔不断や八方美人ってだけでもなく
ある一定区間の一貫性というか

キャラクター作りを論理的にする人は
大体そういう考えかもしれないけど


ある程度みんな「らしさ」があるのは
良くも悪くも自分の幅で
範囲外に溢れないよう阻まれるから

「らしさ」を突破して
作者の意図や性格が分からないくらいに
作品だか現実だか分からないくらいに
混沌としてみたいものだね


ただ
ポジティブに縦横無尽なら良いけど
ネガティブに支離滅裂だと
それただの悪魔憑きね


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