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触覚の長いテントウムシみたいな虫が跳ねていた

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 家の中に小さいテントウムシみたいな、丸っこい甲虫がいた。触角は長いのでテントウムシではなさそうな感じだ。
 一瞬目を離すともうその虫はいなかった。んっ? 飛んだかな。そう思い、次に見かけたときに逃がすことにした。

 その後しばらくして、その虫を見つけたので捕まえようとしたら、虫が急に跳ねた。
 見間違いか? 何かの衝撃で吹き飛んだのかもしれない。
 しかし虫を捕まえて逃がそうとすると、虫はまた跳ねた。コメツキムシのように。

 私は虫が好きだが、コメツキムシのように跳ねるテントウムシっぽい姿の甲虫というのは聞いたことがない。もしかして珍しい虫だったりして。もう逃がしてしまったのだけれど、逃がす前に写真を撮っておけば良かった。

 その後調べてみると、その虫は「オオアカマルノミハムシ」に似ていた。
 オオアカマルノミハムシにはオオキイロマルノミハムシやアカイロマルノミハムシ(アカイロマルトビハムシ)などのそっくりさんがいるらしい。これは、写真を撮っていないから見分けられないな……。

 ノミハムシはノミのように跳ねるからノミハムシらしい。なるほど。

 よく触れているつもりの分野でもまだまだ知らないこと・見たことないものの連続だ。子どもの頃は「新種発見したいな~」なんて夢見ていたが、調べてみると大抵の虫にはちゃんと情報がある。すごいなぁ。

 ハムシといえばテレビで見た「トゲアリトゲナシトゲハムシ(トゲアリトゲナシトゲトゲ)」が印象的だ。
 ハムシは草食なのでたぶん噛みついたりしないし、色んな姿をしていて綺麗だ。見ていると楽しい虫である。


↓こちらは以前撮ったハムシたち(たぶん)の写真。ハムシじゃない虫が入っていたらすみません。














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