死が二人を分かつまで

KAI

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”日常その肆”

【壱の太刀】

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「こうでもしなきゃ、斬られるのは目に見えてますからね・・・・・・」



 ギュルッッ



 なんと、芥川は回転した。



 軸足は、佐々木の足の上にある。



 痛点の上で回転された痛みで佐々木は脂汗をかいていた。



「シャァッッ!!」



 回転上段蹴りーーーー



 佐々木の頭を狙って放った。



「ぐ・・・・・・ッッ!! アァッッ!!」



 佐々木は力技で芥川の触手を振りほどき、蹴り足を避けた。



 空振りとなったことで、芥川の後頭部が一瞬、佐々木の目の前に・・・・・・



「チェイィィィッッ!!」



 独特な奇声を上げて、佐々木は木刀を振るった。



 くるり・・・・・・



 芥川は宙を舞い躱したが、一センチほどの近さで木刀がかすった。



 またもや、二人は向かい合う・・・・・・



「あの六が・・・・・・二の太刀を強いられるとは・・・・・・」



 山崎が腕を組みながら唸っている。

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