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マツダくんの秘密
キャラ図鑑②
しおりを挟む「で、なんで私ら居残りなんですか?」
「うるせーぞ。俺だってちゃっちゃと仕事しに職員室戻りてーんだけど。」
「高梨さん、どうやら読んでくれてる方に私たちのことを教えれば帰れるっぽいよ。」
「うーわ、だるっ!ね、ヨーコさん。」
「うん、超ダルいし、私も早く椋丞んチの夕飯作りに行かなきゃなんだよね。ということで私からね。」
「あ、ずるい!」
「えーっと、私は里崎蓉子、江川くんと一緒に2年連続クラス委員をさせられていまーす。」
「里崎、すまんな。」
「いえ、こんなアクが強いクラス、まとめられる人間は限られてますから。」
「ところでヨーコさん、宮西んチに夕飯作りに行ってんの?」
「そうよ。椋丞の家は中1の弟と小3の双子ちゃん(男と女の二卵性)がいて、お母さんは昼と夜働いているから椋丞が全部面倒みてるからね。」
「私、宮西くんは高校からしか知らないから全然想像つかないなぁ。あ、でも家庭科で作るご飯はすっごい美味しかった!」
「ということで、私はここで退場させていただきまーす。今日は白身魚の甘酢あんかけかぁ。」
ガラガラ バタンッ
「里崎も大変だなぁ。」
「でも、宮西と付き合ってからヨーコさん笑うようになったからね。じゃあこの流れで次私かな。」
「おいおい、年長者に譲れよ。」
「私は高梨優里、松田たちとは小学生の頃から付き合いがあります。そして彼氏はスタ♪プリ(※)のジョージ伯爵です!」
(※ スマホ用ゲーム、イケメンを何らかのスターに育てる)
「高梨さんのお部屋、今はジョージ伯爵で埋め尽くされてるよね。」
「まぁ、彼氏だし♡」
「高梨ー…お前ほんとそれでいいのか青春は。」
「ほっしゃん黙らっしゃい!」
「しかしまぁ、趣味が一緒ってだけで高梨と増田がコンビになるとはなぁ。」
「腐女子バンザイ!」
「じゃあ流れで次は私行きますね。増田琉璃です。高梨さんとは入学してからすぐに仲良くなって楽しい学校生活を送ってます。あ、部活は文芸部です。」
「私も文芸部だよー。増田さんはお菓子作りも得意だし、可愛い眼鏡女子だけど、私より腐ってるからなぁ。」
「うちはお姉ちゃんもお母さんも腐ってるから。今は松田くんと石蕗先生を観察することが日々の楽しみです♡」
「今背筋が凍ったのは俺だけか?」
「気のせいですよきっと。」
「ならいいんだけど……。じゃ、最後は俺か。俺は担任の星野裕紀だ。」
「35歳独身、バツイチ、子なし、公務員、ガチムチマッチョ、ヘビースモーカー。優良物件なのか事故物件なのかわかりませんね。」
「みんなはほっしゃんって呼んでるよ。そして2年5組はほっしゃんの再婚を全力で応援します☆」
「だからってお見合いマッチングサイトとか勝手にやるなよ。」
「でも先生、最近江川くんと少しいい感じに見えますよ?」
「江川と里崎だけがまともに働いてくれてるだけだ。」
「江川っちとほっしゃん⁉︎どっちが攻め⁉︎」
「体格的には先生が攻めでしょうけど、江川くんも中々攻めの要素満載ですからリバ可、でいかがでしょうか?」
「星江、江星……きゃあぁぁ!選べない!」
「頼むから俺で妄想するな。俺は普通に女しか興味ねーからな。」
「ぶーぶー!生徒の趣味を否定するなー!」
「あー!今すぐどちらのお話も作りたい!高梨さん、早く私の部屋に行きましょう!」
「らじゃ!今夜中にサイトにうpするぞ!」
バタバタ バタンッ
「………さて、戸締りして帰るか……。」
キャラ図鑑、まだ続く?
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