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真打登場?
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湿った空気がこもる石牢の、木の扉をガチャガチャと音をたてて開けると、衛兵は一礼した。
扉は銀髪の少女を飲み込み、閉ざされる。
それなりの広さはあっても、それ故に薄暗い牢内の、高い場所にある小さな窓から陽射しが落ちるその場所でローズは立ち止まった。
窓際の粗末なベッドの上で膝を立て、爪を噛みながら小さくなって座る少女を見る。
「こんちわー、ヒロインちゃん。こまんたれ・ヴ?」
私の声に、目の前のお嬢ちゃんは勢いよく顔を上げると、驚愕した表情から一転、わなわなと震えだした。
「…やっぱり、やっぱりそうなんだ、このクソ悪役令嬢!、おかしいと思ったのよ!!、あんたも転生者なのね!」
「ざっつらぁ~いと」
チャラく手を広げて見せると、掴みかからんばかりに彼女は跳ねるが、手足を拘束する鎖の重い音にその勢いは衰えた。
「へ、変だと思ってたのよ、あんたカイ様と婚約してるのに、一緒に居ても全然邪魔しに来ないし、好感度イベントはフツーにこなせるのに、あんた絡みのものは全然起きないし、去年なんかこっちから探してんのに全然見つかんないし、王妃教育受けてるのにレイス様もシオン様もあんたと接点ないっていうし!」
「ベルナルドはなー、従弟なんだけどねー、ま、男女じゃあんま仲良くもせんわなー」
「ムカつく!、最低!、最悪!、なんで、なんでシナリオ通りにやらないのよ!、あんたのせいで、あたし、こんな目にあってんのよ!、謝んなさいよ!」
「シナリオ、よく知らんもんで。すまんこって?」
私は小首を傾げて見せた。
「何よそれ!、此処から出しなさいよ!、あたしはヒロインなのよ!、皆に愛される存在なのよ!」
「…知らんがな。つか、私さー、邪魔しなかったっしょ。なんで私に悪役押し付けるかなー。断罪仕掛けてこなきゃ、皇子ときゃっきゃウフフのゴールだったでしょー」
私は室内の粗末な丸椅子を引き摺って彼女の正面に置き、そこに腰かけた。
「あんたを断罪しなきゃ、ユリウス様に逢えないでしょ!、なのにあんたが何もしてこないから、しょうがないから聖女になって、あんたを断罪したのに!」
「あー、やっぱそれか。隠しルート狙いか」
「そうよ!、ユリウス様に逢いたかったのに!!」
聖女になってないから。とツッコミは入れず、私は低い天井を仰いだ。
知りたいことを知った気がした。
丸椅子には背がない。もたれることができなくて、私は片足の踵を座面にのせ、片膝をたてて、その上に顎を乗せた。行儀が悪いのは解っている。でも、自然に表情を隠すには、この姿勢が一番だ。
「…ちなみにさ、参考までに、ユーリに逢ってどうしたかったの?」
「はぁ?、そんなの決まってるでしょ、ユリウス様メインの真・ハーレムエンドよ!、当たり前じゃない!」
「…皇子の事は?」
「カイ様?、何言ってんのよ、メインじゃないわ。あの人二番目じゃない。ユリウス様は次期国王。トゥルー・ハーレムなら、私は王妃でユリウス様が国王。私の為に、ユリウス様はチャロアイト王国にカイ様を招いて、宰相にするじゃない。ユリウス様は私の為に、シオン様もディーン様もレイス様もキュベレ様もチャロアイト王国に呼ぶじゃない。結婚できなくても、あたしのそばに居られるだけで幸せだってみんな言うのよ。あたりまえよね、あたしの事、愛してるんだもん、皆。それでずーっと皆で私を愛して守ってくれるんだから!」
「…ああ、ごめん、だからシナリオよく知らないんだって。そっか。ヒロインちゃん、ユーリ狙いかー」
私は細く、深く息を吐いた。
「さっきから何よ悪役令嬢の癖に偉そうに!、大体、私のユリウス様なんだから!、馴れ馴れしく呼ばないで!」
私は椅子から足を下ろすと、扉に向かって歩き出した。
「ちょっ、何よ、あんた、あたしを助けなさいよ、あたしはヒロインなのよ!」
焦った様な声を無視して、私は内側から扉を三回ノックした。
「いや、助けるとか無理なんで。でも、そんなヒロインちゃんに、スペシャルゲストの紹介でーす」
ベッドの上で、置いて行かれることに恐怖したのか、顔色を変えた彼女に向かって、私は扉の前でポーズをとる。と、重い音がして、扉が開かれる。
「…ぁ…」
ゆっくりと開いた扉、そして軽やかに聞こえる靴音に、私は振り返らず、バスガイドか何かの如く掌にちょっとばかり角度をつけて見せた。
「はーい、ヒロインちゃんお待ちかね、ユリウス・セドナ・チャロアイト王子、ご本人の登場です。拍手~」
私は振り返らなくてもユーリの顔を思い浮かべることができる。ミソネ様ビジュアルでだが。白い額に長い黒髪がかかる。瞳はアイスブルー。衣装のメイン色も黒。何より上着のコートのラインがカッコイイ。そう、私がコスってた隠しルートキャラ。ミソネ様の描く端正でストイックな黒髪ちょっと鬱気味キャラ。そして私のドストライクの衣装!、黒手袋!、ミソネ様の描く美しい指先が――
彼女に劇的な変化が現れる。頬を薔薇色に染めて、ベッドの上で膝立ちになる。
「ゆ…ユリウスさま!、ユリウスさま!!、私を助けに来てくれたんですね、ユーリ様!!、ひどいんです、ローズ様も、アロー皇国も、皆で私に意地悪するんです!」
ヒロイン・目力・マシマシの潤んだ瞳でこちら――正確には私の後ろに立つユーリを見つめるが、ユーリは彼女の声には反応せず、私の後ろに立つと、そのまま私を抱きしめた。
「ローズ、なんだか私とより、その娘との方が親し気で、ちょっと寂しくなるね」
「あら、申し訳ありませんわ、ユリウスさま。…時と場所をお選びください」
「ユーリって呼んでくれなきゃ放さない」
「ユーリ」
「……もーちょっと照れて欲しい…」
「時と・場所を・お選び・ください」
陰鬱キャラだったはずだが、それはどこかに置き忘れたようだ。はーい、と軽く返事をして、ユリウス・セドナ・チャロアイト王子――ユーリは彼女から私をかばうように前に立った。
「やぁ、君のお蔭でローズは無事イヴァン皇子と婚約解消できたよ。ありがとう。それだけ言いたかったんだ」
「ユーリ様、早く助けて!、私の事、好きですよね、愛してくれてますよね、私たちの愛を邪魔するこの女を早くやっつけてください!」
「…ねぇ、君」
「ユーリ様!、早くこの女を処刑してください!」
「――あのさぁ、気安く、名前を呼ばないでくれるかな。不敬罪で殺すよ?」
物理的に、室内の温度が、何度か下がった。
「それから、私のローズをこの女扱いするのも、不敬罪の対象だね。彼女は、チャロアイト王国の次期王妃、私の妻になる人だよ?」
嘘よ、嘘よ嘘よ嘘よ、悪役令嬢がなんで処刑にならないのよ、あたしがヒロインなのよ、あたしが愛されるの、なんであんたがユーリ様と結婚するのよ、浮気してたのね、淫乱、売女、騙されないで、ユーリ様、この女はカイ様の婚約者なんだから、それなのにユーリ様に色目をつかった女なんだから、騙されちゃダメ、あたしが本物なんだから、騙されないで、聖女の私がユーリ様を守るわ、そうよユーリ様、この女にヘンな魔法でもかけられてるのよ、正気に戻って、私が戻してあげる、私が付き合って上げる、そうしたらきっと正気に戻るわ、ユーリ様!
扉は銀髪の少女を飲み込み、閉ざされる。
それなりの広さはあっても、それ故に薄暗い牢内の、高い場所にある小さな窓から陽射しが落ちるその場所でローズは立ち止まった。
窓際の粗末なベッドの上で膝を立て、爪を噛みながら小さくなって座る少女を見る。
「こんちわー、ヒロインちゃん。こまんたれ・ヴ?」
私の声に、目の前のお嬢ちゃんは勢いよく顔を上げると、驚愕した表情から一転、わなわなと震えだした。
「…やっぱり、やっぱりそうなんだ、このクソ悪役令嬢!、おかしいと思ったのよ!!、あんたも転生者なのね!」
「ざっつらぁ~いと」
チャラく手を広げて見せると、掴みかからんばかりに彼女は跳ねるが、手足を拘束する鎖の重い音にその勢いは衰えた。
「へ、変だと思ってたのよ、あんたカイ様と婚約してるのに、一緒に居ても全然邪魔しに来ないし、好感度イベントはフツーにこなせるのに、あんた絡みのものは全然起きないし、去年なんかこっちから探してんのに全然見つかんないし、王妃教育受けてるのにレイス様もシオン様もあんたと接点ないっていうし!」
「ベルナルドはなー、従弟なんだけどねー、ま、男女じゃあんま仲良くもせんわなー」
「ムカつく!、最低!、最悪!、なんで、なんでシナリオ通りにやらないのよ!、あんたのせいで、あたし、こんな目にあってんのよ!、謝んなさいよ!」
「シナリオ、よく知らんもんで。すまんこって?」
私は小首を傾げて見せた。
「何よそれ!、此処から出しなさいよ!、あたしはヒロインなのよ!、皆に愛される存在なのよ!」
「…知らんがな。つか、私さー、邪魔しなかったっしょ。なんで私に悪役押し付けるかなー。断罪仕掛けてこなきゃ、皇子ときゃっきゃウフフのゴールだったでしょー」
私は室内の粗末な丸椅子を引き摺って彼女の正面に置き、そこに腰かけた。
「あんたを断罪しなきゃ、ユリウス様に逢えないでしょ!、なのにあんたが何もしてこないから、しょうがないから聖女になって、あんたを断罪したのに!」
「あー、やっぱそれか。隠しルート狙いか」
「そうよ!、ユリウス様に逢いたかったのに!!」
聖女になってないから。とツッコミは入れず、私は低い天井を仰いだ。
知りたいことを知った気がした。
丸椅子には背がない。もたれることができなくて、私は片足の踵を座面にのせ、片膝をたてて、その上に顎を乗せた。行儀が悪いのは解っている。でも、自然に表情を隠すには、この姿勢が一番だ。
「…ちなみにさ、参考までに、ユーリに逢ってどうしたかったの?」
「はぁ?、そんなの決まってるでしょ、ユリウス様メインの真・ハーレムエンドよ!、当たり前じゃない!」
「…皇子の事は?」
「カイ様?、何言ってんのよ、メインじゃないわ。あの人二番目じゃない。ユリウス様は次期国王。トゥルー・ハーレムなら、私は王妃でユリウス様が国王。私の為に、ユリウス様はチャロアイト王国にカイ様を招いて、宰相にするじゃない。ユリウス様は私の為に、シオン様もディーン様もレイス様もキュベレ様もチャロアイト王国に呼ぶじゃない。結婚できなくても、あたしのそばに居られるだけで幸せだってみんな言うのよ。あたりまえよね、あたしの事、愛してるんだもん、皆。それでずーっと皆で私を愛して守ってくれるんだから!」
「…ああ、ごめん、だからシナリオよく知らないんだって。そっか。ヒロインちゃん、ユーリ狙いかー」
私は細く、深く息を吐いた。
「さっきから何よ悪役令嬢の癖に偉そうに!、大体、私のユリウス様なんだから!、馴れ馴れしく呼ばないで!」
私は椅子から足を下ろすと、扉に向かって歩き出した。
「ちょっ、何よ、あんた、あたしを助けなさいよ、あたしはヒロインなのよ!」
焦った様な声を無視して、私は内側から扉を三回ノックした。
「いや、助けるとか無理なんで。でも、そんなヒロインちゃんに、スペシャルゲストの紹介でーす」
ベッドの上で、置いて行かれることに恐怖したのか、顔色を変えた彼女に向かって、私は扉の前でポーズをとる。と、重い音がして、扉が開かれる。
「…ぁ…」
ゆっくりと開いた扉、そして軽やかに聞こえる靴音に、私は振り返らず、バスガイドか何かの如く掌にちょっとばかり角度をつけて見せた。
「はーい、ヒロインちゃんお待ちかね、ユリウス・セドナ・チャロアイト王子、ご本人の登場です。拍手~」
私は振り返らなくてもユーリの顔を思い浮かべることができる。ミソネ様ビジュアルでだが。白い額に長い黒髪がかかる。瞳はアイスブルー。衣装のメイン色も黒。何より上着のコートのラインがカッコイイ。そう、私がコスってた隠しルートキャラ。ミソネ様の描く端正でストイックな黒髪ちょっと鬱気味キャラ。そして私のドストライクの衣装!、黒手袋!、ミソネ様の描く美しい指先が――
彼女に劇的な変化が現れる。頬を薔薇色に染めて、ベッドの上で膝立ちになる。
「ゆ…ユリウスさま!、ユリウスさま!!、私を助けに来てくれたんですね、ユーリ様!!、ひどいんです、ローズ様も、アロー皇国も、皆で私に意地悪するんです!」
ヒロイン・目力・マシマシの潤んだ瞳でこちら――正確には私の後ろに立つユーリを見つめるが、ユーリは彼女の声には反応せず、私の後ろに立つと、そのまま私を抱きしめた。
「ローズ、なんだか私とより、その娘との方が親し気で、ちょっと寂しくなるね」
「あら、申し訳ありませんわ、ユリウスさま。…時と場所をお選びください」
「ユーリって呼んでくれなきゃ放さない」
「ユーリ」
「……もーちょっと照れて欲しい…」
「時と・場所を・お選び・ください」
陰鬱キャラだったはずだが、それはどこかに置き忘れたようだ。はーい、と軽く返事をして、ユリウス・セドナ・チャロアイト王子――ユーリは彼女から私をかばうように前に立った。
「やぁ、君のお蔭でローズは無事イヴァン皇子と婚約解消できたよ。ありがとう。それだけ言いたかったんだ」
「ユーリ様、早く助けて!、私の事、好きですよね、愛してくれてますよね、私たちの愛を邪魔するこの女を早くやっつけてください!」
「…ねぇ、君」
「ユーリ様!、早くこの女を処刑してください!」
「――あのさぁ、気安く、名前を呼ばないでくれるかな。不敬罪で殺すよ?」
物理的に、室内の温度が、何度か下がった。
「それから、私のローズをこの女扱いするのも、不敬罪の対象だね。彼女は、チャロアイト王国の次期王妃、私の妻になる人だよ?」
嘘よ、嘘よ嘘よ嘘よ、悪役令嬢がなんで処刑にならないのよ、あたしがヒロインなのよ、あたしが愛されるの、なんであんたがユーリ様と結婚するのよ、浮気してたのね、淫乱、売女、騙されないで、ユーリ様、この女はカイ様の婚約者なんだから、それなのにユーリ様に色目をつかった女なんだから、騙されちゃダメ、あたしが本物なんだから、騙されないで、聖女の私がユーリ様を守るわ、そうよユーリ様、この女にヘンな魔法でもかけられてるのよ、正気に戻って、私が戻してあげる、私が付き合って上げる、そうしたらきっと正気に戻るわ、ユーリ様!
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