21 / 49
第3章 両親への挨拶
3-7 理由
しおりを挟む
いつもどおり放課後になり、私はマルクがいる校長室へ向かう。
「お邪魔するわよ」
「ミーナ、どうかしましたか?」
マルクは机に向かったまま、書類を確認しながら返事をする。
私は勝手に応接セットのソファに座り込み、カバンを足元に置く。
「忙しそうね。今日は何時ごろ屋敷に戻ってくる予定なの?」
「講義が終わったあと職員会議で、それが終わったら、今度は組合の会合と食事会があるので、遅くなると思います。私のことは気にせず、先に休んでいてください」
「分かったわ。それにしても校長先生って大変なのね。いつもお疲れ様」
「ありがとうございます」
マルクはチラリと私の方に視線を送る。
「私の屋敷に寄ってから馬車で実家に行ってもらってもいいですか?」
「うん、わかったわ」
急ぎの話は、これでもう終わってしまった。
あとは帰ればいいだけだった。けど、胸の中でささくれのようにずっと気になる点があった。
ほんの僅かな違和感。このまま見なかったように過ごす選択もあるけど、やっぱり私には合わなかった。
「ねぇマルク」
「なんですか?」
「あなた、私と再会したことを後悔していない?」
マルクの手が止まった。こちらを見る彼の顔つきが、明らかに戸惑っていた。
「……どうしてそう思うんですか?」
彼は持っていたペンを机に置く。
「前に私の家に来たとき、帰り際マルクが言っていたじゃない。私は前世の私と違うって。あのとき残念そうだったから。今の私にガッカリしたのかと思った」
まるで今の私を否定されたようで、とても悲しい気持ちになったんだよね。
「……ああ、あのときですか! あれはそういう意味で言ったわけではありません」
思い出したマルクは、動揺したのか視線を一瞬泳がす。そのわずかな挙動の違いを私は決して見逃さなかった。
「じゃあ、どういう意味だったの?」
「いや、あの……」
改めて尋ねても、いつも即答の彼が珍しく口籠る。
彼は何か誤魔化そうとしている。
それは私に聞かれたら都合の悪い内容なのかしら。
彼は私の疑念をすぐに否定したけど、やっぱり図星だったの?
「あんなに準備してもらって申し訳ないけど、もし前世の傍若無人な私を期待されていたら困るの」
言いたいことをはっきりと告げる。
だって、万が一以前のように彼だけが私に尽くすような関係を望んでいるとしたら、彼の期待に応えられないから。
あのクローゼットにあった服。
私の前世をよく知っているからこその選び方だった。
でも、びっくりするほど大量にあったので、まるで彼が前世の私を強く望んでいるような圧のように感じてしまっていた。
前世の私なんて最悪で、微塵も求められていないと思っていたから、正直戸惑いの方が大きかった。
このまま彼と一緒にいていいのだろうか。
そんな不安が芽生え始めてしまっていた。
彼の返答次第では、わたしにも考えがあった。
マルクは目に見えて顔色を悪くして慌て出し、ついに立ち上がった。
「ミーナ。待ってください。違うんです」
なぜかマルクは必死になって私に近づいてくる。目の前に来たと思ったら跪き、私にすがるように見上げながら私の左手をキュッと両手で握ってきた。
「すみません、私の言葉足らずでした。その、あなたが前世から根がいい人だったのは理解しています。ですが、その、前世では振る舞いや言動がキツかったから、誤解されやすかったじゃないですか」
「……う、うん?」
何が言いたいんだろう。
でも、まだ話の途中みたいだから相槌をうちながら最後まで話を聞こうと思った。
じっと彼を見つめていると、彼はますます動揺して視線を泳がせる。
「でも、今は気を遣って素直に言葉を口にしてくれるじゃないですか」
「うん」
次の言葉を待つが、なかなか彼から出てこなかった。みるみる彼の顔が赤くなっていく。
「どうしたの?」
「いえ、その……」
マルクは目を閉じて苦悶の顔をしたり、かと思えば恥ずかしそうに口元を押さえたりと、百面相のように形相を変えるが、やがて覚悟を決めたのか、何度か目の深呼吸のあとに彼は重い口を開いた。
「みんながあなたの素晴らしさに気づいてしまうと思ったら、嫌な気持ちになったんです。私だけがあなたの善さを知っていたのに。だから、その、変なことを言って申し訳ございませんでした」
「ん?」
最後まで聞いても、やはりよく分からなかった。
だって、まるで彼が独占欲丸出しで拗ねていたような口振りだったから。
首を捻って彼を見下ろしても、彼は気まずそうに目を逸らして俯いている。
だから、細かい言葉の意味をかえって聞きづらかった。
「あの、つまりマルクは、私が前世とは違ってもガッカリはしてないってこと?」
だから、最も気になっていた点を聞き返した。
「そうです」
力強い返答だった。
「そっか、それを聞いて安心したわ」
「あの、誤解が解けてよかったです」
そう俯き気味に答える彼の顔はまだ赤い。
もしかして、先ほどの自分の推測はあっていたのだろうか。
そうだったら、目の前にいる彼がとても可愛い存在のように感じた。
前世からの付き合いだが、彼にこんな感情を抱くなんて初めてだった。
胸の奥が温かくなり、同時にきゅっと締め付けられるような切なさに似た気持ちだった。
思わず彼の頭に右手が伸び、きれいに整えられた彼の銀髪を撫でていた。
触れた瞬間、彼は恥ずかしそうな顔をしたけど、されるがままになっていた。
私を独り占めしたかったなんて、そんな感情を彼が持ち合わせていたとは驚きだった。
いつも真面目で、初めて会ったときから子供らしくなかった彼の意外な一面を見た気がした。
「もしかして私って、思ったよりもマルクに好かれていたのかしら?」
そう言ったら、彼は驚いたように目を見開く。
「嫌うわけないじゃないですか。前に言いましたよね? かけがえのない大切な人だと」
「師匠として大事なのと、人として好ましいのは、別だと思っていたわ」
「そんなことないですよ」
彼はやれやれと言わんばかりにため息をついた。
もう彼の顔色は普段どおりに戻っていた。それどころか、じっと何か物言いたげな視線を私に向けてきた。
私の左手を掴んでいる力がさらに増した気がする。
まるで逃さないと言わんばかりの圧を感じた。
「ところで、つかぬことをお尋ねしますが、もしかして私の回答次第では私との契約をなかったことにしようとは考えていませんでしたか?」
「笑顔が怖い、怖いよ!」
笑っているけど、目が笑ってない。
いつもは晴天のように綺麗な青い目がこのときばかりは、一瞬で濁って不穏な色をしていた。
「お邪魔するわよ」
「ミーナ、どうかしましたか?」
マルクは机に向かったまま、書類を確認しながら返事をする。
私は勝手に応接セットのソファに座り込み、カバンを足元に置く。
「忙しそうね。今日は何時ごろ屋敷に戻ってくる予定なの?」
「講義が終わったあと職員会議で、それが終わったら、今度は組合の会合と食事会があるので、遅くなると思います。私のことは気にせず、先に休んでいてください」
「分かったわ。それにしても校長先生って大変なのね。いつもお疲れ様」
「ありがとうございます」
マルクはチラリと私の方に視線を送る。
「私の屋敷に寄ってから馬車で実家に行ってもらってもいいですか?」
「うん、わかったわ」
急ぎの話は、これでもう終わってしまった。
あとは帰ればいいだけだった。けど、胸の中でささくれのようにずっと気になる点があった。
ほんの僅かな違和感。このまま見なかったように過ごす選択もあるけど、やっぱり私には合わなかった。
「ねぇマルク」
「なんですか?」
「あなた、私と再会したことを後悔していない?」
マルクの手が止まった。こちらを見る彼の顔つきが、明らかに戸惑っていた。
「……どうしてそう思うんですか?」
彼は持っていたペンを机に置く。
「前に私の家に来たとき、帰り際マルクが言っていたじゃない。私は前世の私と違うって。あのとき残念そうだったから。今の私にガッカリしたのかと思った」
まるで今の私を否定されたようで、とても悲しい気持ちになったんだよね。
「……ああ、あのときですか! あれはそういう意味で言ったわけではありません」
思い出したマルクは、動揺したのか視線を一瞬泳がす。そのわずかな挙動の違いを私は決して見逃さなかった。
「じゃあ、どういう意味だったの?」
「いや、あの……」
改めて尋ねても、いつも即答の彼が珍しく口籠る。
彼は何か誤魔化そうとしている。
それは私に聞かれたら都合の悪い内容なのかしら。
彼は私の疑念をすぐに否定したけど、やっぱり図星だったの?
「あんなに準備してもらって申し訳ないけど、もし前世の傍若無人な私を期待されていたら困るの」
言いたいことをはっきりと告げる。
だって、万が一以前のように彼だけが私に尽くすような関係を望んでいるとしたら、彼の期待に応えられないから。
あのクローゼットにあった服。
私の前世をよく知っているからこその選び方だった。
でも、びっくりするほど大量にあったので、まるで彼が前世の私を強く望んでいるような圧のように感じてしまっていた。
前世の私なんて最悪で、微塵も求められていないと思っていたから、正直戸惑いの方が大きかった。
このまま彼と一緒にいていいのだろうか。
そんな不安が芽生え始めてしまっていた。
彼の返答次第では、わたしにも考えがあった。
マルクは目に見えて顔色を悪くして慌て出し、ついに立ち上がった。
「ミーナ。待ってください。違うんです」
なぜかマルクは必死になって私に近づいてくる。目の前に来たと思ったら跪き、私にすがるように見上げながら私の左手をキュッと両手で握ってきた。
「すみません、私の言葉足らずでした。その、あなたが前世から根がいい人だったのは理解しています。ですが、その、前世では振る舞いや言動がキツかったから、誤解されやすかったじゃないですか」
「……う、うん?」
何が言いたいんだろう。
でも、まだ話の途中みたいだから相槌をうちながら最後まで話を聞こうと思った。
じっと彼を見つめていると、彼はますます動揺して視線を泳がせる。
「でも、今は気を遣って素直に言葉を口にしてくれるじゃないですか」
「うん」
次の言葉を待つが、なかなか彼から出てこなかった。みるみる彼の顔が赤くなっていく。
「どうしたの?」
「いえ、その……」
マルクは目を閉じて苦悶の顔をしたり、かと思えば恥ずかしそうに口元を押さえたりと、百面相のように形相を変えるが、やがて覚悟を決めたのか、何度か目の深呼吸のあとに彼は重い口を開いた。
「みんながあなたの素晴らしさに気づいてしまうと思ったら、嫌な気持ちになったんです。私だけがあなたの善さを知っていたのに。だから、その、変なことを言って申し訳ございませんでした」
「ん?」
最後まで聞いても、やはりよく分からなかった。
だって、まるで彼が独占欲丸出しで拗ねていたような口振りだったから。
首を捻って彼を見下ろしても、彼は気まずそうに目を逸らして俯いている。
だから、細かい言葉の意味をかえって聞きづらかった。
「あの、つまりマルクは、私が前世とは違ってもガッカリはしてないってこと?」
だから、最も気になっていた点を聞き返した。
「そうです」
力強い返答だった。
「そっか、それを聞いて安心したわ」
「あの、誤解が解けてよかったです」
そう俯き気味に答える彼の顔はまだ赤い。
もしかして、先ほどの自分の推測はあっていたのだろうか。
そうだったら、目の前にいる彼がとても可愛い存在のように感じた。
前世からの付き合いだが、彼にこんな感情を抱くなんて初めてだった。
胸の奥が温かくなり、同時にきゅっと締め付けられるような切なさに似た気持ちだった。
思わず彼の頭に右手が伸び、きれいに整えられた彼の銀髪を撫でていた。
触れた瞬間、彼は恥ずかしそうな顔をしたけど、されるがままになっていた。
私を独り占めしたかったなんて、そんな感情を彼が持ち合わせていたとは驚きだった。
いつも真面目で、初めて会ったときから子供らしくなかった彼の意外な一面を見た気がした。
「もしかして私って、思ったよりもマルクに好かれていたのかしら?」
そう言ったら、彼は驚いたように目を見開く。
「嫌うわけないじゃないですか。前に言いましたよね? かけがえのない大切な人だと」
「師匠として大事なのと、人として好ましいのは、別だと思っていたわ」
「そんなことないですよ」
彼はやれやれと言わんばかりにため息をついた。
もう彼の顔色は普段どおりに戻っていた。それどころか、じっと何か物言いたげな視線を私に向けてきた。
私の左手を掴んでいる力がさらに増した気がする。
まるで逃さないと言わんばかりの圧を感じた。
「ところで、つかぬことをお尋ねしますが、もしかして私の回答次第では私との契約をなかったことにしようとは考えていませんでしたか?」
「笑顔が怖い、怖いよ!」
笑っているけど、目が笑ってない。
いつもは晴天のように綺麗な青い目がこのときばかりは、一瞬で濁って不穏な色をしていた。
2
お気に入りに追加
1,282
あなたにおすすめの小説
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
私の頑張りは、とんだ無駄骨だったようです
風見ゆうみ
恋愛
私、リディア・トゥーラル男爵令嬢にはジッシー・アンダーソンという婚約者がいた。ある日、学園の中庭で彼が女子生徒に告白され、その生徒と抱き合っているシーンを大勢の生徒と一緒に見てしまった上に、その場で婚約破棄を要求されてしまう。
婚約破棄を要求されてすぐに、ミラン・ミーグス公爵令息から求婚され、ひそかに彼に思いを寄せていた私は、彼の申し出を受けるか迷ったけれど、彼の両親から身を引く様にお願いされ、ミランを諦める事に決める。
そんな私は、学園を辞めて遠くの街に引っ越し、平民として新しい生活を始めてみたんだけど、ん? 誰かからストーカーされてる? それだけじゃなく、ミランが私を見つけ出してしまい…!?
え、これじゃあ、私、何のために引っ越したの!?
※恋愛メインで書くつもりですが、ざまぁ必要のご意見があれば、微々たるものになりますが、ざまぁを入れるつもりです。
※ざまぁ希望をいただきましたので、タグを「ざまぁ」に変更いたしました。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
元妻は最強聖女 ~愛する夫に会いたい一心で生まれ変わったら、まさかの塩対応でした~
白乃いちじく
恋愛
愛する夫との間に子供が出来た! そんな幸せの絶頂期に私は死んだ。あっけなく。
その私を哀れんで……いや、違う、よくも一人勝手に死にやがったなと、恨み骨髄の戦女神様の助けを借り、死ぬ思いで(死んでたけど)生まれ変わったのに、最愛の夫から、もう愛してないって言われてしまった。
必死こいて生まれ変わった私、馬鹿?
聖女候補なんかに選ばれて、いそいそと元夫がいる場所まで来たけれど、もういいや……。そう思ったけど、ここにいると、お腹いっぱいご飯が食べられるから、できるだけ長居しよう。そう思って居座っていたら、今度は救世主様に祭り上げられました。知らないよ、もう。
***第14回恋愛小説大賞にエントリーしております。応援していただけると嬉しいです***
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜
みおな
恋愛
伯爵令嬢のジュエルは、王太子であるシリウスから求婚され、王太子妃になるべく日々努力していた。
そんなある日、ジュエルはシリウスが一人の女性と抱き合っているのを見てしまう。
その日以来、何度も何度も彼女との逢瀬を重ねるシリウス。
そんなに彼女が好きなのなら、彼女を王太子妃にすれば良い。
ジュエルが何度そう言っても、シリウスは「彼女は友人だよ」と繰り返すばかり。
堂々と嘘をつくシリウスにジュエルは・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる