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番外編
彼の実家
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「あら~、セムの番にやっと会えて嬉しいわ」
「ルシアンさん、よくぞ息子を選んでくれた」
なんと今日はセムの実家に来ている。
案内されたのは、広い接客用の部屋だ。
大人数が座れるようにゆったりとした革張りのソファが中央のテーブルを囲むように置かれている。
そこにセムと着席して彼の両親と対面していた。
元王家の直系親族だから、どんなお家なのかと緊張して訪れたら、私の家とさほど違いがなくて、そこは一安心だった。
敷地の周りは高い塀で囲まれ、出入り口となる門の通行チェックは万全。
お庭の照明に備えられた監視カメラは、死角がないように設置されている。
屋敷はきちんと手入れが行き届いて清潔で、落ち着いた調度品や置物は価値のある上質なものばかり。
使用人の振る舞いはマナーどおり完璧で、専門の人をきちんと雇っている。
私たちにお茶を給仕したあとは、部屋から出ていった。
彼の両親との初顔合わせだから、カチコチに固まるほど肩に力が入り、気が張っていた。
人見知りだから、初対面の人と何を話せばいいのか、いつも困るのよね。
服装にも悩んで、無難に堅くなりすぎないビジネスカジュアル的な雰囲気を狙って選んだ。
白いブラウスとベージュのスカートだ。
「あの、セラフィム様には、大変お世話になっております」
彼の両親に失礼がないように気をつけていた。
いつもは彼のことをセムと呼ぶけど、ご両親の手前でくだけすぎるのもどうかと思い、畏まった態度でいた。
目の前にいるのは、中年の美男美女。
特にセムのお母様は彼にそっくりだ。
涼しげな目元、綺麗な鼻筋、形の良い唇、艶々と光沢のある銀糸のような長い髪を肩に垂らしている。
まるで女神のようだ。
ご両親は仲良さそうに密着して座っている。
セムが腰に手を回しているので、私たちも似たような感じだけど。
「ルシアンさんは、セムと同じ魔法省でお勤めと聞いたわ。今年入られたとか。もう仕事には慣れたのかしら?」
セムのお母様がにこやかに話しかけてくれる。
「はい、環境にはだいぶ慣れました。仕事はまだまだ覚えることが多くて大変ですけど」
「彼女は調査班に所属しているから、たまに現場にも出向くんだよ。前に一緒だったことがある」
セムもフォローするように会話に入ってくれる。
今日の彼の格好は、綿パンにカジュアルなシャツ姿だ。
モデルのようなスラリとした体型だから、何を着ても良く似合っている。
「メルニアの森の調査で、セラフィム様とお会いしたんです」
「そうだね。ルーシーが昔に出会った番だって、すぐに気づいたよ」
優しい目でセムが見つめるから、嬉しくなって思わず笑みが浮かぶ。
すると、彼のお母様が「本当に懐かしいわね」としみじみ口にする。
「セムが番であるルシアンさんを初めて見つけたときを思い出すわ。あのとき、私の友人が出産したからセムを連れて病院に行ったのよね。そのときにセムは赤ちゃんだったあなたを偶然見かけたらしいの。だから、セムったら明日も同じ場所に行けばあなたに会えると思って、私にまた病院に行きたいとねだったのよ。でも、行ってみたらあなたがいなくて、悲しくて大泣きしていたの。普段セムは聞き分けが良くておとなしい子だったから、あんなにぐずるセムは初めてで、理由が分かるまで、本当にびっくりだったの」
よほど衝撃的な思い出だったのか、語るお母様の口調は明るく興奮気味だった。
「……そうだったんですね」
初対面のとき、彼も説明してくれたのよね。
病院で赤子だった私を見かけたときに番だと認識したって。
泣いていた幼い彼を想うと、胸がとても切なくなる。
「ずっと私のことを諦めずに探してくれたのね。本当にありがとう」
「番に出会えない人もいる中で、私はルーシーに気づけて幸運だったよ。自分の番が必ずどこかにいると知れたからね」
そう言いながら、ぎゅっと私の手を優しく握ってくれる。
決して私を責めない彼が、本当に愛おしく感じた。
そんなとき、賑やかな気配が部屋の扉の奥から聞こえてきた。
誰か来たみたい。
ドアの開く音と共に現れたのは、綺麗な若い女性だ。
真っ直ぐ癖のない長い銀髪を歩くたびに弾ませている。
「あら、おかえりリリー」
お母様がその女性に声をかける。
「ただいまお母様。ところで、あなたがセムの番なの? 初めまして! セムの妹のリリエルよ」
私と目が合うなり、リリエルさんは嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
目元の雰囲気が、セムや彼のお母様に似ている気がする。
要はすごい美人だ。
彼女が立っているので、私も合わせて起立して彼女に礼をした。
「初めまして、ルシアンと言います。よろしくお願いします」
「あら、やだ。そんな畏まらなくていいのよ。いつもどおり、楽に接してね」
「はい」
彼女は私の横にやってきたので、一緒に腰を下ろした。
スラリとしたワンピース姿の彼女からフワリと花のような良い香りがする。
「どんな人なのかしらってワクワクしていたけど、予想以上に綺麗で可愛くて美人でビックリだわ。服のセンスも素敵。セムが一目惚れしちゃうのも分かるわ。ところで、ルシアンはセムのどこが気に入ったの?」
すごいテンションの高い彼女に気押されつつも、真面目に質問の答えを考える。
「彼の優しい気遣いに惹かれました」
「へぇ、セムを選んだ理由が、内面だったのね。それも気に入ったわ!」
リリアンさんは嬉しそうに微笑む。
「是非とも私とも仲良くしてね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
相手からの好意的な言葉は素直に嬉しかった。
彼の家族からなら、なおさら。
「もう番になったんだから、あとは結婚するだけね。いつの予定なの?」
「えっと、それは」
まだそこまで彼とは話し合っていなかった。
そもそも番になったばかりの私たちに結婚の話題はまだ出ていない。
「リリーったら気が早いわね。今日は挨拶に来ただけよ」
セムのお母様が、呆れたように笑っている。
「だって、こんなに素敵なルシアンと早く家族になりたかったんだもの」
肩をすぼませて弁解するリリアンさんはとても可愛らしかった。
「リリアンさん、ありがとうございます」
嬉しくてお礼を言ったところ、隣にいるセムは少し不満げだ。
「母上の言うとおりだ。リリーは気が早いよ。まだ私たちの間で何も話もしていないから、答えようがない」
セムの素っ気ない言葉が意外だった。
てっきり「近いうちに報告する」みたいに結婚に対して前向きな返事をすると思っていたから。
「あら、セムは結婚の意思はないの?」
同じことをリリアンさんも感じたのか、疑問を口にしていた。
「そういうわけではないが、今はこの話はやめてほしい」
セムは眉をひそめるので、結婚の話題が迷惑そうだった。
もしかしてセムは結婚までは考えていなかったのかもしれない。
世の中には事実婚を選ぶ人もいる。
自分がセムと結婚すると思い込んでいたことに気づいた。
私としては結婚したかったから残念だったけど、セムの気持ちも大切だよね。
「そうですよね。番の印があれば、別に結婚にこだわる必要はないですよね」
そうフォローするように答えたら、セムが慌てて顔を向けてきた。
眩しさまで感じる美しい相貌に見つめられる。
腰に回されている手に力が込められて、ぎゅっと抱き寄せられた。
「ルーシー違うんだ。そういうつもりで言ったわけではないんだ」
切羽詰まった彼の様子からただならぬ様子を感じる。
「そ、そうなの?」
「まだ話題にも出してなかったのに結婚の意志をこの場で口にしたら、まるでプロポーズみたいになってしまうと思ってハッキリと答えられなかっただけなんだ。本当はきちんと準備してルーシーにプロポーズしようと計画していたから」
そう白状するように説明するセムは、とても気まずそうだった。
「まぁ、そうだったのね」
驚きながらも、彼が真剣に私との将来を考えてくれたと知り、喜びが胸の奥底からどんどん湧き上がってくる。
「セム、ありがとう。すごく嬉しい」
にっこりと笑うと、感極まったように彼にぎゅっと抱き締められた。
いつもの触れ合いだけど、家族の前では少し恥ずかしかった。
「私が余計なことを言ったばかりにセムの計画を邪魔してしまったのね。ごめんねセム」
リリアンさんはしょんぼりと反省を口にしていた。
すると、セムは私を抱きしめたまま、彼女をじっと見つめた。
「これからは本人たちが結婚の話題を出さない限り、触れないことをお勧めするよ。相手を喜ばせようとサプライズでプロポーズを予定していたら、計画が台無しになるからね」
彼の声は落ち着いていたけど、少し恨みも混じっていた気がした。
「そ、そうね。身に染みて理解できたわ」
申し訳なさそうなリリアンさんに納得したのか、セムは私から体を離してソファの背もたれにもたれかかる。
「そうね。結婚の話題は、相手がいる前ではやめた方が良かったわね」
セムの両親が苦笑しながら彼に同意していた。
それから食事を一緒にとり、和やかな時間を共に過ごした。
さすが一日で私との仲を縮めたセムの家族とあって、帰り際には私もだいぶ緊張せずにいられるようになった。
「とても素敵な家族ね」
私を自宅まで送ってくれる車の中でそう伝えると、彼はとても嬉しそうだった。
彼の家族からとても歓迎されて、これからの彼との関係にさらに明るい未来が見えた気がした。
【彼の実家 完】
「ルシアンさん、よくぞ息子を選んでくれた」
なんと今日はセムの実家に来ている。
案内されたのは、広い接客用の部屋だ。
大人数が座れるようにゆったりとした革張りのソファが中央のテーブルを囲むように置かれている。
そこにセムと着席して彼の両親と対面していた。
元王家の直系親族だから、どんなお家なのかと緊張して訪れたら、私の家とさほど違いがなくて、そこは一安心だった。
敷地の周りは高い塀で囲まれ、出入り口となる門の通行チェックは万全。
お庭の照明に備えられた監視カメラは、死角がないように設置されている。
屋敷はきちんと手入れが行き届いて清潔で、落ち着いた調度品や置物は価値のある上質なものばかり。
使用人の振る舞いはマナーどおり完璧で、専門の人をきちんと雇っている。
私たちにお茶を給仕したあとは、部屋から出ていった。
彼の両親との初顔合わせだから、カチコチに固まるほど肩に力が入り、気が張っていた。
人見知りだから、初対面の人と何を話せばいいのか、いつも困るのよね。
服装にも悩んで、無難に堅くなりすぎないビジネスカジュアル的な雰囲気を狙って選んだ。
白いブラウスとベージュのスカートだ。
「あの、セラフィム様には、大変お世話になっております」
彼の両親に失礼がないように気をつけていた。
いつもは彼のことをセムと呼ぶけど、ご両親の手前でくだけすぎるのもどうかと思い、畏まった態度でいた。
目の前にいるのは、中年の美男美女。
特にセムのお母様は彼にそっくりだ。
涼しげな目元、綺麗な鼻筋、形の良い唇、艶々と光沢のある銀糸のような長い髪を肩に垂らしている。
まるで女神のようだ。
ご両親は仲良さそうに密着して座っている。
セムが腰に手を回しているので、私たちも似たような感じだけど。
「ルシアンさんは、セムと同じ魔法省でお勤めと聞いたわ。今年入られたとか。もう仕事には慣れたのかしら?」
セムのお母様がにこやかに話しかけてくれる。
「はい、環境にはだいぶ慣れました。仕事はまだまだ覚えることが多くて大変ですけど」
「彼女は調査班に所属しているから、たまに現場にも出向くんだよ。前に一緒だったことがある」
セムもフォローするように会話に入ってくれる。
今日の彼の格好は、綿パンにカジュアルなシャツ姿だ。
モデルのようなスラリとした体型だから、何を着ても良く似合っている。
「メルニアの森の調査で、セラフィム様とお会いしたんです」
「そうだね。ルーシーが昔に出会った番だって、すぐに気づいたよ」
優しい目でセムが見つめるから、嬉しくなって思わず笑みが浮かぶ。
すると、彼のお母様が「本当に懐かしいわね」としみじみ口にする。
「セムが番であるルシアンさんを初めて見つけたときを思い出すわ。あのとき、私の友人が出産したからセムを連れて病院に行ったのよね。そのときにセムは赤ちゃんだったあなたを偶然見かけたらしいの。だから、セムったら明日も同じ場所に行けばあなたに会えると思って、私にまた病院に行きたいとねだったのよ。でも、行ってみたらあなたがいなくて、悲しくて大泣きしていたの。普段セムは聞き分けが良くておとなしい子だったから、あんなにぐずるセムは初めてで、理由が分かるまで、本当にびっくりだったの」
よほど衝撃的な思い出だったのか、語るお母様の口調は明るく興奮気味だった。
「……そうだったんですね」
初対面のとき、彼も説明してくれたのよね。
病院で赤子だった私を見かけたときに番だと認識したって。
泣いていた幼い彼を想うと、胸がとても切なくなる。
「ずっと私のことを諦めずに探してくれたのね。本当にありがとう」
「番に出会えない人もいる中で、私はルーシーに気づけて幸運だったよ。自分の番が必ずどこかにいると知れたからね」
そう言いながら、ぎゅっと私の手を優しく握ってくれる。
決して私を責めない彼が、本当に愛おしく感じた。
そんなとき、賑やかな気配が部屋の扉の奥から聞こえてきた。
誰か来たみたい。
ドアの開く音と共に現れたのは、綺麗な若い女性だ。
真っ直ぐ癖のない長い銀髪を歩くたびに弾ませている。
「あら、おかえりリリー」
お母様がその女性に声をかける。
「ただいまお母様。ところで、あなたがセムの番なの? 初めまして! セムの妹のリリエルよ」
私と目が合うなり、リリエルさんは嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
目元の雰囲気が、セムや彼のお母様に似ている気がする。
要はすごい美人だ。
彼女が立っているので、私も合わせて起立して彼女に礼をした。
「初めまして、ルシアンと言います。よろしくお願いします」
「あら、やだ。そんな畏まらなくていいのよ。いつもどおり、楽に接してね」
「はい」
彼女は私の横にやってきたので、一緒に腰を下ろした。
スラリとしたワンピース姿の彼女からフワリと花のような良い香りがする。
「どんな人なのかしらってワクワクしていたけど、予想以上に綺麗で可愛くて美人でビックリだわ。服のセンスも素敵。セムが一目惚れしちゃうのも分かるわ。ところで、ルシアンはセムのどこが気に入ったの?」
すごいテンションの高い彼女に気押されつつも、真面目に質問の答えを考える。
「彼の優しい気遣いに惹かれました」
「へぇ、セムを選んだ理由が、内面だったのね。それも気に入ったわ!」
リリアンさんは嬉しそうに微笑む。
「是非とも私とも仲良くしてね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
相手からの好意的な言葉は素直に嬉しかった。
彼の家族からなら、なおさら。
「もう番になったんだから、あとは結婚するだけね。いつの予定なの?」
「えっと、それは」
まだそこまで彼とは話し合っていなかった。
そもそも番になったばかりの私たちに結婚の話題はまだ出ていない。
「リリーったら気が早いわね。今日は挨拶に来ただけよ」
セムのお母様が、呆れたように笑っている。
「だって、こんなに素敵なルシアンと早く家族になりたかったんだもの」
肩をすぼませて弁解するリリアンさんはとても可愛らしかった。
「リリアンさん、ありがとうございます」
嬉しくてお礼を言ったところ、隣にいるセムは少し不満げだ。
「母上の言うとおりだ。リリーは気が早いよ。まだ私たちの間で何も話もしていないから、答えようがない」
セムの素っ気ない言葉が意外だった。
てっきり「近いうちに報告する」みたいに結婚に対して前向きな返事をすると思っていたから。
「あら、セムは結婚の意思はないの?」
同じことをリリアンさんも感じたのか、疑問を口にしていた。
「そういうわけではないが、今はこの話はやめてほしい」
セムは眉をひそめるので、結婚の話題が迷惑そうだった。
もしかしてセムは結婚までは考えていなかったのかもしれない。
世の中には事実婚を選ぶ人もいる。
自分がセムと結婚すると思い込んでいたことに気づいた。
私としては結婚したかったから残念だったけど、セムの気持ちも大切だよね。
「そうですよね。番の印があれば、別に結婚にこだわる必要はないですよね」
そうフォローするように答えたら、セムが慌てて顔を向けてきた。
眩しさまで感じる美しい相貌に見つめられる。
腰に回されている手に力が込められて、ぎゅっと抱き寄せられた。
「ルーシー違うんだ。そういうつもりで言ったわけではないんだ」
切羽詰まった彼の様子からただならぬ様子を感じる。
「そ、そうなの?」
「まだ話題にも出してなかったのに結婚の意志をこの場で口にしたら、まるでプロポーズみたいになってしまうと思ってハッキリと答えられなかっただけなんだ。本当はきちんと準備してルーシーにプロポーズしようと計画していたから」
そう白状するように説明するセムは、とても気まずそうだった。
「まぁ、そうだったのね」
驚きながらも、彼が真剣に私との将来を考えてくれたと知り、喜びが胸の奥底からどんどん湧き上がってくる。
「セム、ありがとう。すごく嬉しい」
にっこりと笑うと、感極まったように彼にぎゅっと抱き締められた。
いつもの触れ合いだけど、家族の前では少し恥ずかしかった。
「私が余計なことを言ったばかりにセムの計画を邪魔してしまったのね。ごめんねセム」
リリアンさんはしょんぼりと反省を口にしていた。
すると、セムは私を抱きしめたまま、彼女をじっと見つめた。
「これからは本人たちが結婚の話題を出さない限り、触れないことをお勧めするよ。相手を喜ばせようとサプライズでプロポーズを予定していたら、計画が台無しになるからね」
彼の声は落ち着いていたけど、少し恨みも混じっていた気がした。
「そ、そうね。身に染みて理解できたわ」
申し訳なさそうなリリアンさんに納得したのか、セムは私から体を離してソファの背もたれにもたれかかる。
「そうね。結婚の話題は、相手がいる前ではやめた方が良かったわね」
セムの両親が苦笑しながら彼に同意していた。
それから食事を一緒にとり、和やかな時間を共に過ごした。
さすが一日で私との仲を縮めたセムの家族とあって、帰り際には私もだいぶ緊張せずにいられるようになった。
「とても素敵な家族ね」
私を自宅まで送ってくれる車の中でそう伝えると、彼はとても嬉しそうだった。
彼の家族からとても歓迎されて、これからの彼との関係にさらに明るい未来が見えた気がした。
【彼の実家 完】
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