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二人の関係
第十四話
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結婚式が近づくにつれて町はさらなる盛り上がりを見せていた。
城にとじこもる前のローズは優しく、穏やかで美しい。それは平民に対してもそうであった。
だから、5年前に毒を盛られるという事件は彼らにも深い悲しみを与えた。
命に別状はない。それだけが唯一の助けであった。
そんな姫が城からお出になられた、冷酷公爵に手を引かれながら。
彼の妻として、、、奥方として。
婚約式では貴族間でのお披露目であったが、結婚式では平民もその姿を人目見ようと式が執り行われる大聖堂に集まるのだ。
幸せになられる憐れな姫を、、、
公爵夫人となられる我らが姫を、、、
もう1人では無いのだ 。
ローズが過ごす部屋の庭をリアムは全て薔薇に植え替え、彼女とともに散歩するための道を作った。
というよりかはローズと過ごすための全ての物を揃えていた。
リアムがいない時は決まってこの庭でローズは過ごしていた。
赤い薔薇に優しく触れながら、昔母が教えてくれた歌を口ずさんでみたりしていた。
そしてその庭からリアムが籠る塔を見ていた。
何もしなくても彼は愛を囁いてくる。
何も口にしていなくても彼は物を与えてくる。
何も言わなくても彼は私の心を理解する。
一番近い存在で在ろうとするのに、、、
一番遠い所に在ろうとする。
そんな彼に私は困惑する。
契約を破棄されてもおかしくはない。
愛想をつかされてもおかしくはない。
愛されなくて当然なのに、、、、
彼の方が手を離されることを恐れている。
そんなあなたに私は手を差し出したくなってしまう。
そんなあなたと共に在ろうとしてしまう。
街は私たちの結婚を喜んでいる。
私も本当は喜びたい。
愛される喜びを表現したい。
でも、、、笑うことを忘れてしまった。
でも、、、でもでもでも。
彼の前では笑える気がする。
心から喜び、悲しみ、怒り、笑い。
彼の前ではありのままの自分でいられる気がする。
お母様。私は、、、幸せになってもいいのでしょうか?
次回につづく!
城にとじこもる前のローズは優しく、穏やかで美しい。それは平民に対してもそうであった。
だから、5年前に毒を盛られるという事件は彼らにも深い悲しみを与えた。
命に別状はない。それだけが唯一の助けであった。
そんな姫が城からお出になられた、冷酷公爵に手を引かれながら。
彼の妻として、、、奥方として。
婚約式では貴族間でのお披露目であったが、結婚式では平民もその姿を人目見ようと式が執り行われる大聖堂に集まるのだ。
幸せになられる憐れな姫を、、、
公爵夫人となられる我らが姫を、、、
もう1人では無いのだ 。
ローズが過ごす部屋の庭をリアムは全て薔薇に植え替え、彼女とともに散歩するための道を作った。
というよりかはローズと過ごすための全ての物を揃えていた。
リアムがいない時は決まってこの庭でローズは過ごしていた。
赤い薔薇に優しく触れながら、昔母が教えてくれた歌を口ずさんでみたりしていた。
そしてその庭からリアムが籠る塔を見ていた。
何もしなくても彼は愛を囁いてくる。
何も口にしていなくても彼は物を与えてくる。
何も言わなくても彼は私の心を理解する。
一番近い存在で在ろうとするのに、、、
一番遠い所に在ろうとする。
そんな彼に私は困惑する。
契約を破棄されてもおかしくはない。
愛想をつかされてもおかしくはない。
愛されなくて当然なのに、、、、
彼の方が手を離されることを恐れている。
そんなあなたに私は手を差し出したくなってしまう。
そんなあなたと共に在ろうとしてしまう。
街は私たちの結婚を喜んでいる。
私も本当は喜びたい。
愛される喜びを表現したい。
でも、、、笑うことを忘れてしまった。
でも、、、でもでもでも。
彼の前では笑える気がする。
心から喜び、悲しみ、怒り、笑い。
彼の前ではありのままの自分でいられる気がする。
お母様。私は、、、幸せになってもいいのでしょうか?
次回につづく!
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