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アストルム騎士団創立編
第23話 悪役令嬢の計画
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時は少しだけ流れて私が10歳になった時。
ついに聖女候補選抜のためのレッスンが始まった。
この選抜で1番大事なことは魔力をいかに上手く扱えるかによる。
淑女としての気品さはもちろん、魔力、家柄、知力。
そして、他の属性との相性。
初代聖女は5大属性全てを扱えていたという。
中でも光属性の魔法は得意だったらしく、その神々しさ故に【聖女】という呼び名がついた。
私は聖女とは程遠いだろう。
闇属性の魔法は一番魔族に近いものとされている。
だが、だからこそ闇属性の魔法は一番威力が強く。魔物を使役することだって不可能では無い。
魔物は凶暴な種によってはとても危険であるが大人しいものだっている。
それは私がいちばんよく分かっている。
だって内緒で馬を飛ばして夜の森に出掛けたことがあるからね!
闇魔法のオーラを出していれば魔物が警戒することも少ないし、いざとなったらレイヴンが守ってくれるし。
伊達に剣の修行をしていたわけじゃないんですよ。
そこで気がついたことは大人しい魔物は人間を恐れているということ。
凶暴な魔物を人間が恐れるのと同じように魔物だって恐れるのだ。
人間だって己の欲のために同類にですら牙を剥く時があるだろう。
それと一緒なんだ。
だから私は聖女候補になる気は無い。
これ以上人間が醜くならないように。
大人しい魔物が脅かされることのないように。
そのために力をつけよう。
この私、ダリア・クロウリーが正しい力の使い方とやらをこの腐った貴族社会に叩き込んでやる。
あと私が処刑されないようにするためにね!
多分今のままだと「小娘のママゴト」とで
も言われてしまいそうだが。
私による、私のための騎士団を創設するとしよう。
ここ数年この世界で生きてきて色々とわかった。
領地に蔓延る汚職に塗れた貴族や役人。
魔物を密猟、武器を不合法に売買、麻薬の取引。
このような悪事を働く組織に黙認する貴族。
別に私は正義の味方になりたい訳では無い。
なんならあまり目立ちたくは無い。
だがせっかく高位の地位にいるのだ。
下品な笑みを浮かべてふんぞり返っている者どもを縛り上げて善行とやらを積んでおこうではないか。
私の処刑エンド回避のために、、、ね。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌃
ついに聖女候補選抜のためのレッスンが始まった。
この選抜で1番大事なことは魔力をいかに上手く扱えるかによる。
淑女としての気品さはもちろん、魔力、家柄、知力。
そして、他の属性との相性。
初代聖女は5大属性全てを扱えていたという。
中でも光属性の魔法は得意だったらしく、その神々しさ故に【聖女】という呼び名がついた。
私は聖女とは程遠いだろう。
闇属性の魔法は一番魔族に近いものとされている。
だが、だからこそ闇属性の魔法は一番威力が強く。魔物を使役することだって不可能では無い。
魔物は凶暴な種によってはとても危険であるが大人しいものだっている。
それは私がいちばんよく分かっている。
だって内緒で馬を飛ばして夜の森に出掛けたことがあるからね!
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伊達に剣の修行をしていたわけじゃないんですよ。
そこで気がついたことは大人しい魔物は人間を恐れているということ。
凶暴な魔物を人間が恐れるのと同じように魔物だって恐れるのだ。
人間だって己の欲のために同類にですら牙を剥く時があるだろう。
それと一緒なんだ。
だから私は聖女候補になる気は無い。
これ以上人間が醜くならないように。
大人しい魔物が脅かされることのないように。
そのために力をつけよう。
この私、ダリア・クロウリーが正しい力の使い方とやらをこの腐った貴族社会に叩き込んでやる。
あと私が処刑されないようにするためにね!
多分今のままだと「小娘のママゴト」とで
も言われてしまいそうだが。
私による、私のための騎士団を創設するとしよう。
ここ数年この世界で生きてきて色々とわかった。
領地に蔓延る汚職に塗れた貴族や役人。
魔物を密猟、武器を不合法に売買、麻薬の取引。
このような悪事を働く組織に黙認する貴族。
別に私は正義の味方になりたい訳では無い。
なんならあまり目立ちたくは無い。
だがせっかく高位の地位にいるのだ。
下品な笑みを浮かべてふんぞり返っている者どもを縛り上げて善行とやらを積んでおこうではないか。
私の処刑エンド回避のために、、、ね。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌃
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