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番外編 それぞれの物語
イースティンの魔女(ルーカス×マリー)最終話
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細い道を抜けるとそこは畑が広がっていた。
エドワードが温室で育てていた物で、領地に下ろす事を決めた植物たちの試験場だ。ここでエドワード以外の者たちが育ててきちんと根付けばその苗は農民たちの試用期間という事で安く卸される。きちんと育てそれなりの数を市場に出荷する事が出来れば税金の優遇措置もある。ただし他領への持ち出しは罰金対象のものもある。
いずれはここに白いイチゴを下ろしたいのだと話していた事をマリーは思い出していた。
白いイチゴをこちらへ植えたという話は聞いてはいなかったけれど、それがうまくいったのだろうか。
そんな事を考えながらエドワードの後を追っていたマリーはその先にある畑に思わず足を止めていた。
「……まさか……」
「ふふふ、マリーが好きな花。僕も見たいと思っていたよ。フィンレーでは中々栽培が難しくてね。温室でというのも考えたんだけど、きっとこの空の下に咲く花を見たいんだろうなって思って。気候が安定をしているというグリーンベリーでもこの時期だとちょっと難しいかなって思ったんだけどね。マリーの為って言ったら妖精がはりきって手伝ってくれたよ。さすがに満開っていうのは出来なかったけど、綺麗だね、綿の花」
振り返ったペリドット色の瞳が嬉しそうにキラキラと輝いていた。
『黄色のお花がさくのに、また白いお花がさくのですか?』
『ふふふ、実際に見た方が判るわ。黄色い花が咲いた後、実が出来るの。それが熟してポンと弾けると真っ白の綿が飛び出して花のように見えるのよ』
『マリ姉さま、僕も綿の畑をみてみたい』
忘れる事の出来ない、弟の声が聞こえた気がした。そして……
『まりーは、なんのおはな、すき?』
幼いエドワードの声も聞こえる。
『きいろと、しろ……ぼくも、みたいなぁ』
今でもはっきりと浮かんでくる小さな身体とたどたどしい言葉。だけどその瞳は真っ直ぐに自分だけを見つめていた。
「マリーと約束したから。一緒に見ようって」
「……エドワード様」
マリーの鳶色の瞳からボロボロと涙が溢れ出した。
「泣かないで、マリー。ほら、見に行こう」
エドワードはそう言って、泣いているマリーの手を引いて綿の畑に向かった。その後をルーカスが追いかける。
青い空の下、鮮やかな黄色の花は風に揺れていた。大きく開いた黄色と中央がワイン色の花。
「ねぇ、マリー。前にも言ったけれど、僕はマリーが居なかったらここには居なかったよ。マリーが居てくれたから、ずっと傍にいて守ってくれたから、僕はこうして居られるんだ。僕はマリーが大好きだよ。だからね、僕はマリーにも諦めるんじゃなくて、幸せになってほしいんだ。僕は今すごく幸せ。加護の力を使っても囲われる事なく、こうしてお祈りも出来て、季節外れの綿の花を咲かせる事も出来る。マリー、マリーが教えてくれたんだ。強くなる事、優しくなれる事、考える事、想う事。沢山教えてもらったよ。でもこれからもずっとずっと傍にいてほしいの。メイドの事は心配しないで。そしてマリーはちゃんと自分の事も考えてほしい。僕の隣に居てくれたのは『イースティンの魔女』なんかじゃない。優しくて、賢くて、強くて、でもちょっぴり臆病になってしまったお姉さんであり、お母さんだ」
首を横に振ってマリーは泣き続けた。
「大好き、マリー。だから、マリー。幸せになって。ちゃんと幸せになる事を考えてね。魔女なんかどこにもいないいんだから。僕の大事なメイドを魔女呼ばわりなんてさせないから。こんなに可愛くて、優しい魔女なんて居る筈がないよ。だから、これからもよろしくね」
「はい。はい、エドワード様。あり、ありがとうございます」
「綿の花はとても元気の出る花だね。満開になったらまた見にこよう。白い綿を付けた時にも」
「はい」
「エディ、少しこちらの畑の話を聞きたいんだけど」
「はい! マリー、綿の花を見ていて、兄様と話をしてまたこちらに来るから。ルーカス、マリーを一人にしないでね。向こうはジョシュア達がいるから」
「……畏まりました」
僕の傍にやってきたジョシュアと一緒にアルフレッドの方に移動をしたエドワードの後ろで、ルーカスはおずおずと涙の止まらないマリーにハンカチを差し出していた。
「ジョシュア」
「はい」
「後はルーカス次第だよね」
「……そうですね。エドワード様、大人になられましたね」
「ふふふ、だって、既婚者だもの」
そう言って笑ったエドワードにジョシュアは「参りました」と小さく口にした。
そんなエドワード達のやりとりが聞こえる事なく、ルーカスはマリーにハンカチを差し出して「先日はいきなりすみませんでした」と切り出していた。
「いえ……。ルーカス様には、何度もハンカチをお借りしていますね。自分でもちゃんと持っているんです。だけど、今回も使わせていただきます」
そう言ってマリーはハンカチを受け取って涙を拭った。
「話を」
「え……」
「聞いていただきたい話があります。良かったらお時間をとっていただけないでしょうか」
「……それは……」
「あれから何度も考えました。いきなりだったとも思いました。だけど、やっぱり私は貴女の事が好きだと、分かりました」
「…………」
「なので、一度私の話を聞いて下さい。そうでないと、きちんと諦められないから」
「…………分かりました」
その後、二人は約束通りに話し合いの場を設けた。
ルーカスの話はヒューイット家の事だった。魔力量が少ない自分の事をずっとどこかで引きずっていた事も話をした。マリーの話を聞いた時に、大きな魔力を持つマリーとそうではない自分がなぜか、似ているように感じた事。どこか寂し気な印象を持っていた事なども話した。そしてマリーも自身の家の事やエドワードと会った時の事、きっとそばにお仕えしながらエドワードに依存をしていたのは自分の方だとも話した。
「エドワード様が貴女の傍にいて下さって良かった」
「……え……」
「そして私も、エドワード様の剣の講師を引き受けて良かった」
ルーカスはゆっくりと立ち上がり、マリーの前に跪いた。
「マリアンナ・イースティン様、私は貴女の事が好きです。エドワード様が仰っていらしたように、イースティンの魔女などどこにいなかった。エドワード様にとってあなたは確かに姉であり、母だった。私はそんな貴女に惹かれて行きました。ただ真っ直ぐに愛情を注ぐ貴女に、貴女の強さと優しさに、真っ直ぐに前を向いて歩いていくあの姿に恋をしていた。家から出る事に必死でかえって囚われていたのだと分かったのは貴女のお陰です。でも、守るべき者があれば、人は強くなれる。どうか、貴女の隣で、私に貴女の事を守らせてください。そして……」
ルーカスは一度言葉を切ってマリーを見つめた。
「一緒に、エドワード様を守り続けていきましょう」
その瞬間、マリーは小さく笑った。
不器用な騎士のプロポーズ。でもそれはとても温かくて、三人で追いかけっこをしたあの頃を思い出させた。
『大好き、マリー。だから、マリー。幸せになって』
頭の中に聞こえてきたエドワードの声にマリーは「はい」と頷いた。
兄から守るようにして前に立った広い背中。
泣く度にすぐに差し出されたハンカチ。
少し暗めのプラチナブロンドの髪とサルビアブルーの瞳を持つ彼は、気づけば一番長くエドワードの近くに、共にいたのだとマリーは思った。
「……ルーカス・ヒューイット様、ありがとうございます。ふつつかものですが、どうぞ、よろしくお願いいたします」
◇ ◇ ◇
それから一週間ほどが過ぎ、マリーとルーカスから結婚をすると報告を受けたエドワードは泣きながら喜んでいた。だが、その詳細をルーカス本人から聞いたジョシュアは呆れたように「プロポーズに一緒にエドワード様を守りましょうはないだろう」とがっくりと肩を落とした。
そして、それをジョシュアから聞いたアルフレッドもまた苦笑をしながら「まぁ、本人たちが幸せならそれでいいけれど、エディにはちょっと聞かせられないね」と言った。
本人達には知らせないまま、デイヴィットはイースティン家へテオドールを向かわせていた。マリーに結婚の打診をしている侯爵家が少し面倒な所だったからだ。
穏便な話し合いの結果、イースティン家の当主は長男へ。マリアンナに対しては前当主である祖父が手続きを取った通り、イースティン本家からは一切手出しをする事が出来ず、祖父自身のものとなっている僅かな土地と屋敷は、祖母が亡くなった後はマリーの所有となる事を確認。
イースティン子爵家に対しては、有事があれば、フィンレー公爵家及びスタンリー公爵家、グリーンベリー伯爵家が後ろ盾となる事で合意となった。
とても一介の使用人に対するものでは無いと、アイザックは即座に父を隠居させて、領主となったのである。
綿の花が満開になった夏の始め、二人はささやかな結婚式を挙げた。
-----------
長くなってしまいました~~~~。
次は誰がいいかな……
エドワードが温室で育てていた物で、領地に下ろす事を決めた植物たちの試験場だ。ここでエドワード以外の者たちが育ててきちんと根付けばその苗は農民たちの試用期間という事で安く卸される。きちんと育てそれなりの数を市場に出荷する事が出来れば税金の優遇措置もある。ただし他領への持ち出しは罰金対象のものもある。
いずれはここに白いイチゴを下ろしたいのだと話していた事をマリーは思い出していた。
白いイチゴをこちらへ植えたという話は聞いてはいなかったけれど、それがうまくいったのだろうか。
そんな事を考えながらエドワードの後を追っていたマリーはその先にある畑に思わず足を止めていた。
「……まさか……」
「ふふふ、マリーが好きな花。僕も見たいと思っていたよ。フィンレーでは中々栽培が難しくてね。温室でというのも考えたんだけど、きっとこの空の下に咲く花を見たいんだろうなって思って。気候が安定をしているというグリーンベリーでもこの時期だとちょっと難しいかなって思ったんだけどね。マリーの為って言ったら妖精がはりきって手伝ってくれたよ。さすがに満開っていうのは出来なかったけど、綺麗だね、綿の花」
振り返ったペリドット色の瞳が嬉しそうにキラキラと輝いていた。
『黄色のお花がさくのに、また白いお花がさくのですか?』
『ふふふ、実際に見た方が判るわ。黄色い花が咲いた後、実が出来るの。それが熟してポンと弾けると真っ白の綿が飛び出して花のように見えるのよ』
『マリ姉さま、僕も綿の畑をみてみたい』
忘れる事の出来ない、弟の声が聞こえた気がした。そして……
『まりーは、なんのおはな、すき?』
幼いエドワードの声も聞こえる。
『きいろと、しろ……ぼくも、みたいなぁ』
今でもはっきりと浮かんでくる小さな身体とたどたどしい言葉。だけどその瞳は真っ直ぐに自分だけを見つめていた。
「マリーと約束したから。一緒に見ようって」
「……エドワード様」
マリーの鳶色の瞳からボロボロと涙が溢れ出した。
「泣かないで、マリー。ほら、見に行こう」
エドワードはそう言って、泣いているマリーの手を引いて綿の畑に向かった。その後をルーカスが追いかける。
青い空の下、鮮やかな黄色の花は風に揺れていた。大きく開いた黄色と中央がワイン色の花。
「ねぇ、マリー。前にも言ったけれど、僕はマリーが居なかったらここには居なかったよ。マリーが居てくれたから、ずっと傍にいて守ってくれたから、僕はこうして居られるんだ。僕はマリーが大好きだよ。だからね、僕はマリーにも諦めるんじゃなくて、幸せになってほしいんだ。僕は今すごく幸せ。加護の力を使っても囲われる事なく、こうしてお祈りも出来て、季節外れの綿の花を咲かせる事も出来る。マリー、マリーが教えてくれたんだ。強くなる事、優しくなれる事、考える事、想う事。沢山教えてもらったよ。でもこれからもずっとずっと傍にいてほしいの。メイドの事は心配しないで。そしてマリーはちゃんと自分の事も考えてほしい。僕の隣に居てくれたのは『イースティンの魔女』なんかじゃない。優しくて、賢くて、強くて、でもちょっぴり臆病になってしまったお姉さんであり、お母さんだ」
首を横に振ってマリーは泣き続けた。
「大好き、マリー。だから、マリー。幸せになって。ちゃんと幸せになる事を考えてね。魔女なんかどこにもいないいんだから。僕の大事なメイドを魔女呼ばわりなんてさせないから。こんなに可愛くて、優しい魔女なんて居る筈がないよ。だから、これからもよろしくね」
「はい。はい、エドワード様。あり、ありがとうございます」
「綿の花はとても元気の出る花だね。満開になったらまた見にこよう。白い綿を付けた時にも」
「はい」
「エディ、少しこちらの畑の話を聞きたいんだけど」
「はい! マリー、綿の花を見ていて、兄様と話をしてまたこちらに来るから。ルーカス、マリーを一人にしないでね。向こうはジョシュア達がいるから」
「……畏まりました」
僕の傍にやってきたジョシュアと一緒にアルフレッドの方に移動をしたエドワードの後ろで、ルーカスはおずおずと涙の止まらないマリーにハンカチを差し出していた。
「ジョシュア」
「はい」
「後はルーカス次第だよね」
「……そうですね。エドワード様、大人になられましたね」
「ふふふ、だって、既婚者だもの」
そう言って笑ったエドワードにジョシュアは「参りました」と小さく口にした。
そんなエドワード達のやりとりが聞こえる事なく、ルーカスはマリーにハンカチを差し出して「先日はいきなりすみませんでした」と切り出していた。
「いえ……。ルーカス様には、何度もハンカチをお借りしていますね。自分でもちゃんと持っているんです。だけど、今回も使わせていただきます」
そう言ってマリーはハンカチを受け取って涙を拭った。
「話を」
「え……」
「聞いていただきたい話があります。良かったらお時間をとっていただけないでしょうか」
「……それは……」
「あれから何度も考えました。いきなりだったとも思いました。だけど、やっぱり私は貴女の事が好きだと、分かりました」
「…………」
「なので、一度私の話を聞いて下さい。そうでないと、きちんと諦められないから」
「…………分かりました」
その後、二人は約束通りに話し合いの場を設けた。
ルーカスの話はヒューイット家の事だった。魔力量が少ない自分の事をずっとどこかで引きずっていた事も話をした。マリーの話を聞いた時に、大きな魔力を持つマリーとそうではない自分がなぜか、似ているように感じた事。どこか寂し気な印象を持っていた事なども話した。そしてマリーも自身の家の事やエドワードと会った時の事、きっとそばにお仕えしながらエドワードに依存をしていたのは自分の方だとも話した。
「エドワード様が貴女の傍にいて下さって良かった」
「……え……」
「そして私も、エドワード様の剣の講師を引き受けて良かった」
ルーカスはゆっくりと立ち上がり、マリーの前に跪いた。
「マリアンナ・イースティン様、私は貴女の事が好きです。エドワード様が仰っていらしたように、イースティンの魔女などどこにいなかった。エドワード様にとってあなたは確かに姉であり、母だった。私はそんな貴女に惹かれて行きました。ただ真っ直ぐに愛情を注ぐ貴女に、貴女の強さと優しさに、真っ直ぐに前を向いて歩いていくあの姿に恋をしていた。家から出る事に必死でかえって囚われていたのだと分かったのは貴女のお陰です。でも、守るべき者があれば、人は強くなれる。どうか、貴女の隣で、私に貴女の事を守らせてください。そして……」
ルーカスは一度言葉を切ってマリーを見つめた。
「一緒に、エドワード様を守り続けていきましょう」
その瞬間、マリーは小さく笑った。
不器用な騎士のプロポーズ。でもそれはとても温かくて、三人で追いかけっこをしたあの頃を思い出させた。
『大好き、マリー。だから、マリー。幸せになって』
頭の中に聞こえてきたエドワードの声にマリーは「はい」と頷いた。
兄から守るようにして前に立った広い背中。
泣く度にすぐに差し出されたハンカチ。
少し暗めのプラチナブロンドの髪とサルビアブルーの瞳を持つ彼は、気づけば一番長くエドワードの近くに、共にいたのだとマリーは思った。
「……ルーカス・ヒューイット様、ありがとうございます。ふつつかものですが、どうぞ、よろしくお願いいたします」
◇ ◇ ◇
それから一週間ほどが過ぎ、マリーとルーカスから結婚をすると報告を受けたエドワードは泣きながら喜んでいた。だが、その詳細をルーカス本人から聞いたジョシュアは呆れたように「プロポーズに一緒にエドワード様を守りましょうはないだろう」とがっくりと肩を落とした。
そして、それをジョシュアから聞いたアルフレッドもまた苦笑をしながら「まぁ、本人たちが幸せならそれでいいけれど、エディにはちょっと聞かせられないね」と言った。
本人達には知らせないまま、デイヴィットはイースティン家へテオドールを向かわせていた。マリーに結婚の打診をしている侯爵家が少し面倒な所だったからだ。
穏便な話し合いの結果、イースティン家の当主は長男へ。マリアンナに対しては前当主である祖父が手続きを取った通り、イースティン本家からは一切手出しをする事が出来ず、祖父自身のものとなっている僅かな土地と屋敷は、祖母が亡くなった後はマリーの所有となる事を確認。
イースティン子爵家に対しては、有事があれば、フィンレー公爵家及びスタンリー公爵家、グリーンベリー伯爵家が後ろ盾となる事で合意となった。
とても一介の使用人に対するものでは無いと、アイザックは即座に父を隠居させて、領主となったのである。
綿の花が満開になった夏の始め、二人はささやかな結婚式を挙げた。
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