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第8章 収束への道のり
300. フィンレー
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アル兄様からの書簡が届いたのは、僕がまだ温室の樹の前でお祈りをしている時だった。
この時間はお祈りをしている事が分かっているのにどうしたんだろう。何かあったのかな。
でも多分もうすぐ封印の強化が終わるような気がするんだ。何となくだけれどグングン根や枝を伸ばしていくのは終わって、クスリをしっかりと運んで『首』に行き渡らせているような感じがするんだよね。
僕は枝がどんどん伸びろとか、根がどんどん地中深く張っていけっていう風には直接的には祈っていない。ただ、お祖父様からこの樹の枝がしっかりと根を張って『首』の揺り籠みたいになっていたって聞いたから、今回もそんな風になってほしいなって、ちゃんとクスリを届けてほしいなって、そんなイメージでお祈りをしているだけなんだ。
だって、どれくらい伸びてほしいとか、どれくらい樹がが育ってほしいなんて、その場に居るわけじゃないから分からないでしょう? だから多分、僕の『お祈り』がこの樹を介して、その地に在る枝に伝わって、それを実際見て、感じて、タイミングをはかっているお祖父様たちにも伝わっているんじゃないかなって思っている。
そうなればいいなってお願いをしているんだ。
「エディ兄様? 書簡はこのままでよろしいですか?」
「うん。多分もう少しで終わると思うんだ。ハリー開けられる?」
「……エディ兄様宛てになっているので僕には開けられません」
「そうか。じゃあ……」
僕はお祈りを途切れさせないように樹に触れたまま、兄様から届いた書簡に指を当てた。ふわりと解けた書簡。
「あ、開きました!」
「良かった」
『エディ』
聞こえてきた兄様の声。きっとお祈り中だから声の書簡にしてくれたんだ。そう思った僕の耳に次の瞬間信じられないような言葉が聞こえてきた。
『元オルドリッジ公爵が、魔人と化して流刑地から姿を消した。十分注意をしてほしい』
「え……?」
ドクンと胸の鼓動が跳ねた気がした。それと同時にお祖父様からの書簡が届き、開いたハリーが封印強化終了を知らせてくれた。
「エディ兄様……」
「あ、うん。丁度よかった。北の守塚の封印は終わったみたいだね」
「はい。でも……」
「うん。ハリーにも聞こえたよね。とりあえず屋敷の方に帰ろう」
「はい」
僕たちは『 眠りの樹』と呼ぶ事にしたその樹にお礼を言って温室を出た。壁際に控えていたルーカスが近づいてくる。
「アルフレッド様からの書簡があったようですが」
「ああ、うん。ルーカスの所までは聞こえなかったんだね。えっと、孤島に流されていた筈の元オルドリッジ公爵が魔人化をして姿を消したから注意をしてほしいって」
「……すぐに屋敷内に。フィンレーはこの敷地内に全て結界がかかっていますが、それでも屋敷内の方が強固です」
「うん。そうするよ。ハリー急ごう」
僕たちは一番奥の温室から庭の方に出てそのまま小サロンを抜けて本館の方に向かった。けれどその途中。
「ま、待って下さい、兄様! 妖精たちが! 妖精たちが騒いでいます! 妖精が入れる通路は花と果物と薬草の3つの温室だけです。でもうまく入れないだけでこの騒ぎ方はおかしい。僕、確かめてきます。護衛が居るから大丈夫です。兄様はルーカスと先に」
「行けるわけないでしょう? とにかく一度本館に行って人を」
「でも! 本当にこんなのは初めてです! 行ってあげないと!」
「エドワード様!」
その途端マリーの声が聞こえて僕は弾かれたように顔を上げた。
「マリー! ジョシュアも」
「お屋敷にお戻りください。デイヴィット様から次々に知らせが入っております」
「父様から?」
しかも次々に?
「待って! 今行くよ。話を聞くよ!」
「!! ハリー!」
けれどそのやり取りをしている間にハリーが僕の手を振り払って温室に向かって走り出してしまった。ハリーの護衛が慌てて後を追いかける。
「ルーカス! ジョシュア! ハリーを追い駆けて! 僕はマリーと一緒に屋敷に行っているから」
「畏まりました!」
ルーカスとジョシュアにハリーを任せて僕はマリーと一緒に屋敷に飛んだ。
「エドワード様」
「うん。父様から知らせが入っているって聞いたよ」
僕を見てすぐさま近づいてきたテオにコクリと頷くと、テオはすぐに書簡を差し出した。
「……オルドリッジ公爵の事は兄様から注意をするように声の書簡を先ほど頂いたよ」
「では次はこちらです」
差し出されたそれにはハワード先生がいる王宮神殿と王家の墓領に魔素が湧き出したという事と『首』の封印は見つけられていない事が記されていた。
「魔素が湧く……。このタイミングで嫌だね」
「先ほど第二魔導騎士隊の20名がデイヴィット様からのご指示によりそちらに向かいました」
そう言ってテオは次の書簡を差し出した。
「…………モーリス領のダンジョンがスタンピード?」
「はい」
いったい何が起きているんだろう。
どうしてこんなにも一遍に色々な事が起きるんだろう。
「エドワード様、ご学友の方がお見えになっております。お約束をしていると」
執事であるテオが僕と話をしているため、家令のチェスターがそれを伝えてきた。
「え……ああ、そうだった。急に封印が日を置かずに決まったから、ポーションを作る約束をしていたんだった。そうだな、応接に通して」
「畏まりました」
僕はそう言って再びテオに向き直った。
「スタンピードの方はこれ以上の情報が届いているの?」
「いえ、まだ起きたという情報だけです」
「この他には?」
「エドワード様にはタウンハウスに戻らずに屋敷の方で待機をしてほしいと」
「分かった。ハリーが妖精が騒いでいると温室にいる。専属護衛の他にルーカスとジョシュアを付けてあるけれど、様子が少しおかしいから対応を」
「畏まりました」
「僕は応接室に行くよ。何か連絡があれば構わないから伝えに来てほしい」
「はい」
そして僕は急いで応接室に向かった。
-*-*-*-*-
「待たせてごめん」
ノックをして中に入ると約束をしていたのはトーマス君とスティーブ君だけだったんだけど、なぜか皆が揃っていた。
「え……」
「押しかける様な事になって申し訳ない。でも連絡が色々と入ってきて、ここに来た方がいいと思ったんだ」
そう言って立ち上がって口を開いたのはレナード君だった。
「あの……」
「エディの所にはどこまで連絡が入っていますか?」
スティーブ君のその言葉に僕は皆の所にもそれぞれに連絡が入ってきているのだと理解した。それならば共有してしまった方が早い。
「北の守塚の封印強化はとりあえず無事に終了した。後は多分そこを祈りの場にしたり、細かい撤収作業とかをして明日南の森の守塚の封印強化が出来るように準備をするんだと思う」
皆はコクリと頷いた。今回は急に封印強化を二か所する事が決まって、その辺りの事は父様に確認をして皆に伝えてあったんだ。それにレナード君の所とトーマス君の所は後方支援とかも行っているしね。
「それから王宮神殿と王家の墓廟に魔素が湧き出ている件は、フィンレーから魔導騎士隊が応援に向かったよ。あとはオルドリッジ公爵については、魔人化して消えたっていう情報だけで他は何も来ていない」
その言葉にユージーン君が口を開いた。
「ああ、やっぱり本当だったのですね。聞いた時は信じられませんでしたが。ロマースクも、その他の港のある領には注意を呼び掛ける連絡が入りました。万が一怪しいものを見かけたらすぐに王城へ知らせるようにと」
「南の海岸線の領は皆その連絡が入ったみたいです。オックスには直接は来なかったみたいだけど、伝わってきたと祖父から連絡が入りました」
「それにしてもオルドリッジ公爵か、まさかモーリスの先にあるような結界をかけている孤島から逃げ出すなんて」
クラウス君が唸るようにそう言った。
「その後の連絡は?」
「僕の所はとりあえず全て一報だけだよ」
「ああ、では同じような感じですね。王宮神殿にフィンレーから応援が入ったのは私は知りませんでした」
「レイモンドがいる南の森はとりあえず何もなかったみたいだよ。もうそろそろ引き上げて王城の方に向かうって連絡があったから」
ミッチェル君の言葉に、皆はホッとしたような顔をした。
その途端ノックの音が聞こえた。
「はい」
「失礼いたします。緊急の書簡でございます」
「ありがとう」
僕は書簡を受け取って、開いた。
「…………え」
そして声を失った。
「エディ?」
「どうしましたか?」
かけられた言葉が少し遠く聞こえた。
「南の森の封印が……魔人によって一部壊されたようです。そして、北の森にドラゴンが……」
シンと静まり帰った部屋の中で、皆の元にも次々に書簡が届き始めた。
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この時間はお祈りをしている事が分かっているのにどうしたんだろう。何かあったのかな。
でも多分もうすぐ封印の強化が終わるような気がするんだ。何となくだけれどグングン根や枝を伸ばしていくのは終わって、クスリをしっかりと運んで『首』に行き渡らせているような感じがするんだよね。
僕は枝がどんどん伸びろとか、根がどんどん地中深く張っていけっていう風には直接的には祈っていない。ただ、お祖父様からこの樹の枝がしっかりと根を張って『首』の揺り籠みたいになっていたって聞いたから、今回もそんな風になってほしいなって、ちゃんとクスリを届けてほしいなって、そんなイメージでお祈りをしているだけなんだ。
だって、どれくらい伸びてほしいとか、どれくらい樹がが育ってほしいなんて、その場に居るわけじゃないから分からないでしょう? だから多分、僕の『お祈り』がこの樹を介して、その地に在る枝に伝わって、それを実際見て、感じて、タイミングをはかっているお祖父様たちにも伝わっているんじゃないかなって思っている。
そうなればいいなってお願いをしているんだ。
「エディ兄様? 書簡はこのままでよろしいですか?」
「うん。多分もう少しで終わると思うんだ。ハリー開けられる?」
「……エディ兄様宛てになっているので僕には開けられません」
「そうか。じゃあ……」
僕はお祈りを途切れさせないように樹に触れたまま、兄様から届いた書簡に指を当てた。ふわりと解けた書簡。
「あ、開きました!」
「良かった」
『エディ』
聞こえてきた兄様の声。きっとお祈り中だから声の書簡にしてくれたんだ。そう思った僕の耳に次の瞬間信じられないような言葉が聞こえてきた。
『元オルドリッジ公爵が、魔人と化して流刑地から姿を消した。十分注意をしてほしい』
「え……?」
ドクンと胸の鼓動が跳ねた気がした。それと同時にお祖父様からの書簡が届き、開いたハリーが封印強化終了を知らせてくれた。
「エディ兄様……」
「あ、うん。丁度よかった。北の守塚の封印は終わったみたいだね」
「はい。でも……」
「うん。ハリーにも聞こえたよね。とりあえず屋敷の方に帰ろう」
「はい」
僕たちは『 眠りの樹』と呼ぶ事にしたその樹にお礼を言って温室を出た。壁際に控えていたルーカスが近づいてくる。
「アルフレッド様からの書簡があったようですが」
「ああ、うん。ルーカスの所までは聞こえなかったんだね。えっと、孤島に流されていた筈の元オルドリッジ公爵が魔人化をして姿を消したから注意をしてほしいって」
「……すぐに屋敷内に。フィンレーはこの敷地内に全て結界がかかっていますが、それでも屋敷内の方が強固です」
「うん。そうするよ。ハリー急ごう」
僕たちは一番奥の温室から庭の方に出てそのまま小サロンを抜けて本館の方に向かった。けれどその途中。
「ま、待って下さい、兄様! 妖精たちが! 妖精たちが騒いでいます! 妖精が入れる通路は花と果物と薬草の3つの温室だけです。でもうまく入れないだけでこの騒ぎ方はおかしい。僕、確かめてきます。護衛が居るから大丈夫です。兄様はルーカスと先に」
「行けるわけないでしょう? とにかく一度本館に行って人を」
「でも! 本当にこんなのは初めてです! 行ってあげないと!」
「エドワード様!」
その途端マリーの声が聞こえて僕は弾かれたように顔を上げた。
「マリー! ジョシュアも」
「お屋敷にお戻りください。デイヴィット様から次々に知らせが入っております」
「父様から?」
しかも次々に?
「待って! 今行くよ。話を聞くよ!」
「!! ハリー!」
けれどそのやり取りをしている間にハリーが僕の手を振り払って温室に向かって走り出してしまった。ハリーの護衛が慌てて後を追いかける。
「ルーカス! ジョシュア! ハリーを追い駆けて! 僕はマリーと一緒に屋敷に行っているから」
「畏まりました!」
ルーカスとジョシュアにハリーを任せて僕はマリーと一緒に屋敷に飛んだ。
「エドワード様」
「うん。父様から知らせが入っているって聞いたよ」
僕を見てすぐさま近づいてきたテオにコクリと頷くと、テオはすぐに書簡を差し出した。
「……オルドリッジ公爵の事は兄様から注意をするように声の書簡を先ほど頂いたよ」
「では次はこちらです」
差し出されたそれにはハワード先生がいる王宮神殿と王家の墓領に魔素が湧き出したという事と『首』の封印は見つけられていない事が記されていた。
「魔素が湧く……。このタイミングで嫌だね」
「先ほど第二魔導騎士隊の20名がデイヴィット様からのご指示によりそちらに向かいました」
そう言ってテオは次の書簡を差し出した。
「…………モーリス領のダンジョンがスタンピード?」
「はい」
いったい何が起きているんだろう。
どうしてこんなにも一遍に色々な事が起きるんだろう。
「エドワード様、ご学友の方がお見えになっております。お約束をしていると」
執事であるテオが僕と話をしているため、家令のチェスターがそれを伝えてきた。
「え……ああ、そうだった。急に封印が日を置かずに決まったから、ポーションを作る約束をしていたんだった。そうだな、応接に通して」
「畏まりました」
僕はそう言って再びテオに向き直った。
「スタンピードの方はこれ以上の情報が届いているの?」
「いえ、まだ起きたという情報だけです」
「この他には?」
「エドワード様にはタウンハウスに戻らずに屋敷の方で待機をしてほしいと」
「分かった。ハリーが妖精が騒いでいると温室にいる。専属護衛の他にルーカスとジョシュアを付けてあるけれど、様子が少しおかしいから対応を」
「畏まりました」
「僕は応接室に行くよ。何か連絡があれば構わないから伝えに来てほしい」
「はい」
そして僕は急いで応接室に向かった。
-*-*-*-*-
「待たせてごめん」
ノックをして中に入ると約束をしていたのはトーマス君とスティーブ君だけだったんだけど、なぜか皆が揃っていた。
「え……」
「押しかける様な事になって申し訳ない。でも連絡が色々と入ってきて、ここに来た方がいいと思ったんだ」
そう言って立ち上がって口を開いたのはレナード君だった。
「あの……」
「エディの所にはどこまで連絡が入っていますか?」
スティーブ君のその言葉に僕は皆の所にもそれぞれに連絡が入ってきているのだと理解した。それならば共有してしまった方が早い。
「北の守塚の封印強化はとりあえず無事に終了した。後は多分そこを祈りの場にしたり、細かい撤収作業とかをして明日南の森の守塚の封印強化が出来るように準備をするんだと思う」
皆はコクリと頷いた。今回は急に封印強化を二か所する事が決まって、その辺りの事は父様に確認をして皆に伝えてあったんだ。それにレナード君の所とトーマス君の所は後方支援とかも行っているしね。
「それから王宮神殿と王家の墓廟に魔素が湧き出ている件は、フィンレーから魔導騎士隊が応援に向かったよ。あとはオルドリッジ公爵については、魔人化して消えたっていう情報だけで他は何も来ていない」
その言葉にユージーン君が口を開いた。
「ああ、やっぱり本当だったのですね。聞いた時は信じられませんでしたが。ロマースクも、その他の港のある領には注意を呼び掛ける連絡が入りました。万が一怪しいものを見かけたらすぐに王城へ知らせるようにと」
「南の海岸線の領は皆その連絡が入ったみたいです。オックスには直接は来なかったみたいだけど、伝わってきたと祖父から連絡が入りました」
「それにしてもオルドリッジ公爵か、まさかモーリスの先にあるような結界をかけている孤島から逃げ出すなんて」
クラウス君が唸るようにそう言った。
「その後の連絡は?」
「僕の所はとりあえず全て一報だけだよ」
「ああ、では同じような感じですね。王宮神殿にフィンレーから応援が入ったのは私は知りませんでした」
「レイモンドがいる南の森はとりあえず何もなかったみたいだよ。もうそろそろ引き上げて王城の方に向かうって連絡があったから」
ミッチェル君の言葉に、皆はホッとしたような顔をした。
その途端ノックの音が聞こえた。
「はい」
「失礼いたします。緊急の書簡でございます」
「ありがとう」
僕は書簡を受け取って、開いた。
「…………え」
そして声を失った。
「エディ?」
「どうしましたか?」
かけられた言葉が少し遠く聞こえた。
「南の森の封印が……魔人によって一部壊されたようです。そして、北の森にドラゴンが……」
シンと静まり帰った部屋の中で、皆の元にも次々に書簡が届き始めた。
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