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第8章 収束への道のり
283. 契約
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追っ手が迫ってきているのが判った。
どこで自分の存在が明らかになったのかは分からない。けれど確かに自分がターゲットになっている。疑われている。こんなに早く。
「どうして……」
チャッドは苦い表情を浮かべながら小さく頭を振った。
べウィック公爵家が没落して三年。色々な所を転々としてきた。今はモーリス領と隣の伯爵領(侯爵家から降下した)そして旧ディンチ領(今は子爵家に降下)の辺りに身を潜ませている。一つの所には長くいない。それはべウィック公爵家が無くなってからチャッドが自分で決めた事だった。
元々孤児だったチャッドが行かれる所など何処にもなかった。没落をした公爵家の使用人など雇う様な者はいない。一緒に公爵家で働いていた魔導士が伝手を頼ってモーリスの方へ行くと言った。どうなるか分からないけれど来てみるかと言われて、一緒に付いて行った三年前の年明け。だが、訪ねた其処は顔見知りでもない魔導士を雇い入れる余裕はなく、結局冒険者の真似事などをしながらモーリスのダンジョンにも潜って日銭を稼ぐような生活になった。
そうして幾ばくかの金を手に入れてから身なりを少し整えて、チャッドは昨年の冬、王都までの護衛の依頼に潜り込んだ。攻撃などの魔法はあまり多くは使えないが、神経系の魔法と結界魔法が使える事、そして容量はさほど大きくはないが空間魔法が使える事で単独だったが入れ込んでもらえたのだ。
モーリス領から王都まで、徒歩で移動をすると半月近くもかかる。だが、そこに行くまでの状況も知る事が出来るのは何かの手助けになると思った。領をまたぐとその時に入領にいくらかの手間賃がかかる。その為商人たちは通過する領の数と領を慎重に選ぶ。管理領は手間賃を取られるだけで実入りが少ないので嫌われる傾向にあった。しかし、商隊の護衛自身はその料金を払う必要がない事も魅力的だった。
護衛をした商隊はモーリスの隣のクレバリー侯爵領を北上し、旧ハーヴィンを避ける為にロマースク伯爵領ではなくその手前で子爵領を二つ、その後マーロウ伯爵領に入って、隣のドーラ伯爵領を通り、コートニーズ公爵領から王都内へというルートを選択した。六領の入領手数料はかかるが、それでも安定している領を通る事で、そこでの商いが見込めるのは大きい。本来であればクレバリー侯爵領からロマースク、ハーヴィン、マーロウ、ドーラの四つの伯爵領を経て、コートニーズ公爵領から王都へ入るのが一番良かったのだが、旧ハーヴィンは現在管理領となり、まだまだ荒れている場所が多く、官吏の領地を持たない貴族たちも大分逃げ出してしまっているのだと言う。
それでも、と商人たちは笑った。
年明けから魔物の現れる数が目に見えて減ってきたらしい。スタンピードを起こすかもしれないと言われていたモーリスの島にある王国最大のダンジョンも小康状態に入ったらしい。
魔素が湧き出す事も減り、魔獣の被害も減った。穏やかな年明けとなり、今年は良き年になりそうだと口々にそう言っていた。それを聞きながら亡き主人の事を思い出してチャッドは悲しくなった。バスター様が生きていらっしゃったらきっと昨年末にも孤児を招き入れて下さった事だろう。そして、魔物が少なくなった事を喜び、穏やかな新年を迎えられていた筈なのに。
だが、それももうすぐ終わりだ。もうすぐ王国の中に事件が起きている事が判り始める。
チャッドは野営の赤い炎を眺めながらひっそりと笑った。
チャッドはハーヴィン伯爵夫人を、そして彼女の実家であるディンチ家を恨んだ。べウィック公爵家は消えてしまったのにディンチ家は子爵家となって領は減らされたが残っている。勿論爵位の返上も、土地の返上も決めたのは奥様だ。だけど……と胸の中に苦い思いが込み上げる。
バスターが漏らしていた、彼と対抗しているような態度をとったらしいフィンレー侯爵、スタンリー侯爵、レイモンド伯爵、メイソン子爵も憎んだ。そしてバスターを切り捨てた王家も同罪だと思った。
だが一番悔しくて、憎らしくて、その力を奪い取ってやりたいと思ったのは『光の愛し子』と呼ばれる、最上の癒しと浄化の力を持つ少年だった。それだけ恵まれた力を持ちながら出来る事をしない彼に、使わないならばその力を寄越せとチャッドは思った。
その力があればバスターも、嫡男のハモンも助ける事が出来たのにとチャッドは何度も何度も考えた。
欲しい、あの力が欲しい。けれど禁術と言われる他者の力を奪い取る力は一度限りのもので、しかもその者の命を奪う事になる。それではなくて、永久的にその力を奪い取るにはどうしたらいいのだろうか。
数え切れない程チャッドは考えたのだ。恨みと、悲しみと、憎しみと、羨望。
するとこの護衛の旅に出る数日前に、不意に頭の中に声が響いたのだ。
それは言った。同胞が眠りについた。お前の気持ちはよく分かる。その負の感情が私を揺さぶったのだ。
生贄となる人間を生け捕るのだ。百名。だが、百名もの人間を攫う事も、生かして閉じ込めておくことも難しいだろう。だから妖精の力を使えばよいのだ。妖精を生け捕り、危険を感じると影の中に逃げ込む力を奪えばよい。お前には出来るだろう。何、妖精など見えずともこの陣を使えば妖精が自分でこの籠の中に飛び込んでくる。後はその妖精の力で人を攫ってその陰に隠しおけばよいのだ。そうして時が満ちた時に我に再び願えばよい。そうすればお前の願いは叶うだろう。『光の愛し子』と呼ばれるその者の力を使って、この世界を好きに塗り替えろ、と。
◇◇◇
「光の愛し子は捕らえなくてもいいのか」
『大丈夫ダ。ソレニ照準サエ合ワセレバ問題ナイ』
「捕らえた人間たちはどうなるんだ?」
『チカラヲ奪ウ為二使ウ。愛シ子ノチカラハ大キイノデ百名ホド居タ方ガ良イダロウ』
「どうして協力をしてくれるんだ?」
『オマエノ気持チガ分カルカラダ。大事ナ者ヲ奪ワレタノダロウ? 復讐モシタイシ、家ヲ再興シテヤリタイ』
「! なぜそれを」
『分カルト言ッタダロウ。ソレニソノチカラヲお前ガ手ニ入レレバ、私モ安心ダ。正シク使ッテクレルノダロウ?』
「勿論だ!」
『デハ契約ヲ。私ハ、オマエノ望ミヲ叶エル。オマエハオマエノ望ミヲ叶エルベク、人ヲ百名攫ッテ私ヲ呼ベ』
「何と呼べばいいんだ?」
『<死>ト』
「……随分物騒な名前だな」
『ソノチカラヲ得ル為、百名ノ者ガ死ヌノダ。丁度ヨイダロウ。ソレニソノ者達ハ、オマエノ大事ナ者達ヲ守ッテハクレナカッタ』
「ああ、そうだ。確かにそうだ。選ぶ人間は誰でもいいのか?」
『アア、誰デモイイ。ダガ、少シハ魔力量ガ多イ方ガチカラニナルカモシレナイナ」
「わかった。その契約。結ぼう」
◇◇◇
チャッドは夢を見たのかと思った。随分と都合のよい夢だった。だが、自分の手の中には見た事のない陣が掛かれた羊皮紙があった。ゾクリと背筋が震えた。自分は一体何と契約をしてしまったのだろう。
けれどもう戻れない。例え夢の中だろうと何だろうと、ここにこの魔法陣がある限り、契約は成立している。もう後戻りは出来ない。
そして、いつの間にか手にしていた魔法陣を試してみた。
先日チャッドを胡散臭い目で見た宿屋の娘だ。
複製をした陣に魔力を流すと空だった鳥かごに何かが入ったような気がした。それを一気に捻り潰して、他者の力を奪い取る禁術を発動させた。その途端、娘の姿が忽然と消えたのだ。
「は、はは……はははははは!」
チャッドは笑った。これで、一人。
同じ所で続けて行なうのは得策ではない。鳥かごも見えてはいけない。そう考えてすぐに見えない鳥かごを作った。やっていくうちに影がどこにでも繋がっている事に気付き、引きずり込む影をランダムに探して実行した。知らない所で、知らない人間が影に落とされて消えていく。
けれど何回かに一度は目の前で消える人間を見て、チャッドは仄暗い優越感の様な、満足感を味わった。
旅の工程を半分ほど終える頃には王国内で行方不明者が出ていると噂が立ち始めた。
そして護衛の依頼を終えて、モーリスに戻る途中で、チャッドは自分の元に何かが迫っている事に気付いたのだった。
目標まであと13人となっていた。
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どこで自分の存在が明らかになったのかは分からない。けれど確かに自分がターゲットになっている。疑われている。こんなに早く。
「どうして……」
チャッドは苦い表情を浮かべながら小さく頭を振った。
べウィック公爵家が没落して三年。色々な所を転々としてきた。今はモーリス領と隣の伯爵領(侯爵家から降下した)そして旧ディンチ領(今は子爵家に降下)の辺りに身を潜ませている。一つの所には長くいない。それはべウィック公爵家が無くなってからチャッドが自分で決めた事だった。
元々孤児だったチャッドが行かれる所など何処にもなかった。没落をした公爵家の使用人など雇う様な者はいない。一緒に公爵家で働いていた魔導士が伝手を頼ってモーリスの方へ行くと言った。どうなるか分からないけれど来てみるかと言われて、一緒に付いて行った三年前の年明け。だが、訪ねた其処は顔見知りでもない魔導士を雇い入れる余裕はなく、結局冒険者の真似事などをしながらモーリスのダンジョンにも潜って日銭を稼ぐような生活になった。
そうして幾ばくかの金を手に入れてから身なりを少し整えて、チャッドは昨年の冬、王都までの護衛の依頼に潜り込んだ。攻撃などの魔法はあまり多くは使えないが、神経系の魔法と結界魔法が使える事、そして容量はさほど大きくはないが空間魔法が使える事で単独だったが入れ込んでもらえたのだ。
モーリス領から王都まで、徒歩で移動をすると半月近くもかかる。だが、そこに行くまでの状況も知る事が出来るのは何かの手助けになると思った。領をまたぐとその時に入領にいくらかの手間賃がかかる。その為商人たちは通過する領の数と領を慎重に選ぶ。管理領は手間賃を取られるだけで実入りが少ないので嫌われる傾向にあった。しかし、商隊の護衛自身はその料金を払う必要がない事も魅力的だった。
護衛をした商隊はモーリスの隣のクレバリー侯爵領を北上し、旧ハーヴィンを避ける為にロマースク伯爵領ではなくその手前で子爵領を二つ、その後マーロウ伯爵領に入って、隣のドーラ伯爵領を通り、コートニーズ公爵領から王都内へというルートを選択した。六領の入領手数料はかかるが、それでも安定している領を通る事で、そこでの商いが見込めるのは大きい。本来であればクレバリー侯爵領からロマースク、ハーヴィン、マーロウ、ドーラの四つの伯爵領を経て、コートニーズ公爵領から王都へ入るのが一番良かったのだが、旧ハーヴィンは現在管理領となり、まだまだ荒れている場所が多く、官吏の領地を持たない貴族たちも大分逃げ出してしまっているのだと言う。
それでも、と商人たちは笑った。
年明けから魔物の現れる数が目に見えて減ってきたらしい。スタンピードを起こすかもしれないと言われていたモーリスの島にある王国最大のダンジョンも小康状態に入ったらしい。
魔素が湧き出す事も減り、魔獣の被害も減った。穏やかな年明けとなり、今年は良き年になりそうだと口々にそう言っていた。それを聞きながら亡き主人の事を思い出してチャッドは悲しくなった。バスター様が生きていらっしゃったらきっと昨年末にも孤児を招き入れて下さった事だろう。そして、魔物が少なくなった事を喜び、穏やかな新年を迎えられていた筈なのに。
だが、それももうすぐ終わりだ。もうすぐ王国の中に事件が起きている事が判り始める。
チャッドは野営の赤い炎を眺めながらひっそりと笑った。
チャッドはハーヴィン伯爵夫人を、そして彼女の実家であるディンチ家を恨んだ。べウィック公爵家は消えてしまったのにディンチ家は子爵家となって領は減らされたが残っている。勿論爵位の返上も、土地の返上も決めたのは奥様だ。だけど……と胸の中に苦い思いが込み上げる。
バスターが漏らしていた、彼と対抗しているような態度をとったらしいフィンレー侯爵、スタンリー侯爵、レイモンド伯爵、メイソン子爵も憎んだ。そしてバスターを切り捨てた王家も同罪だと思った。
だが一番悔しくて、憎らしくて、その力を奪い取ってやりたいと思ったのは『光の愛し子』と呼ばれる、最上の癒しと浄化の力を持つ少年だった。それだけ恵まれた力を持ちながら出来る事をしない彼に、使わないならばその力を寄越せとチャッドは思った。
その力があればバスターも、嫡男のハモンも助ける事が出来たのにとチャッドは何度も何度も考えた。
欲しい、あの力が欲しい。けれど禁術と言われる他者の力を奪い取る力は一度限りのもので、しかもその者の命を奪う事になる。それではなくて、永久的にその力を奪い取るにはどうしたらいいのだろうか。
数え切れない程チャッドは考えたのだ。恨みと、悲しみと、憎しみと、羨望。
するとこの護衛の旅に出る数日前に、不意に頭の中に声が響いたのだ。
それは言った。同胞が眠りについた。お前の気持ちはよく分かる。その負の感情が私を揺さぶったのだ。
生贄となる人間を生け捕るのだ。百名。だが、百名もの人間を攫う事も、生かして閉じ込めておくことも難しいだろう。だから妖精の力を使えばよいのだ。妖精を生け捕り、危険を感じると影の中に逃げ込む力を奪えばよい。お前には出来るだろう。何、妖精など見えずともこの陣を使えば妖精が自分でこの籠の中に飛び込んでくる。後はその妖精の力で人を攫ってその陰に隠しおけばよいのだ。そうして時が満ちた時に我に再び願えばよい。そうすればお前の願いは叶うだろう。『光の愛し子』と呼ばれるその者の力を使って、この世界を好きに塗り替えろ、と。
◇◇◇
「光の愛し子は捕らえなくてもいいのか」
『大丈夫ダ。ソレニ照準サエ合ワセレバ問題ナイ』
「捕らえた人間たちはどうなるんだ?」
『チカラヲ奪ウ為二使ウ。愛シ子ノチカラハ大キイノデ百名ホド居タ方ガ良イダロウ』
「どうして協力をしてくれるんだ?」
『オマエノ気持チガ分カルカラダ。大事ナ者ヲ奪ワレタノダロウ? 復讐モシタイシ、家ヲ再興シテヤリタイ』
「! なぜそれを」
『分カルト言ッタダロウ。ソレニソノチカラヲお前ガ手ニ入レレバ、私モ安心ダ。正シク使ッテクレルノダロウ?』
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『<死>ト』
「……随分物騒な名前だな」
『ソノチカラヲ得ル為、百名ノ者ガ死ヌノダ。丁度ヨイダロウ。ソレニソノ者達ハ、オマエノ大事ナ者達ヲ守ッテハクレナカッタ』
「ああ、そうだ。確かにそうだ。選ぶ人間は誰でもいいのか?」
『アア、誰デモイイ。ダガ、少シハ魔力量ガ多イ方ガチカラニナルカモシレナイナ」
「わかった。その契約。結ぼう」
◇◇◇
チャッドは夢を見たのかと思った。随分と都合のよい夢だった。だが、自分の手の中には見た事のない陣が掛かれた羊皮紙があった。ゾクリと背筋が震えた。自分は一体何と契約をしてしまったのだろう。
けれどもう戻れない。例え夢の中だろうと何だろうと、ここにこの魔法陣がある限り、契約は成立している。もう後戻りは出来ない。
そして、いつの間にか手にしていた魔法陣を試してみた。
先日チャッドを胡散臭い目で見た宿屋の娘だ。
複製をした陣に魔力を流すと空だった鳥かごに何かが入ったような気がした。それを一気に捻り潰して、他者の力を奪い取る禁術を発動させた。その途端、娘の姿が忽然と消えたのだ。
「は、はは……はははははは!」
チャッドは笑った。これで、一人。
同じ所で続けて行なうのは得策ではない。鳥かごも見えてはいけない。そう考えてすぐに見えない鳥かごを作った。やっていくうちに影がどこにでも繋がっている事に気付き、引きずり込む影をランダムに探して実行した。知らない所で、知らない人間が影に落とされて消えていく。
けれど何回かに一度は目の前で消える人間を見て、チャッドは仄暗い優越感の様な、満足感を味わった。
旅の工程を半分ほど終える頃には王国内で行方不明者が出ていると噂が立ち始めた。
そして護衛の依頼を終えて、モーリスに戻る途中で、チャッドは自分の元に何かが迫っている事に気付いたのだった。
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