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第8章 収束への道のり
252. 僕の加護魔法
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週末はフィンレーでお祖父様の魔法の講義。
一応父様と兄様からは元ハーヴィンでの木の事を聞いたんだけど、お祖父様からもお聞きしたいなって思っていたんだ。お祖父様は木が外で伸びている所も、地下で『首』を揺り籠みたいに包んでいる所も両方の状態を見ているから。
加護の事でもあるので、どうしようかなと思ったけれど、すでにここでの事を他では話さないという契約をしているので、もうすっかりこの講義の常連になったアシュトンさんも参加をしている。
「例えばこの薬草を成長させようとすると……」
僕は温室の中で離れた所にある薬草の苗に、大きくなるように念じた。
この植物の成長については自分の中で何か魔法を意識はしていないんだ。ただ、大きくなってって思うだけ。その思いに勿論魔力は動くから、僕が、僕の魔力を使ってそうさせているんだって分かる。
でもいつもはそれが植えられている土とか、薬草の直ぐ近くで僕の魔力が感じられる範囲内でそう念じていた。
だけど皆は元ハーヴィンで、僕が妖精がくれた枝を大きな木にしたのは僕だって言う。う~ん、僕はそんな事をした覚えは全くないんだけどなぁ。
「どう? ハリー」
「あんまり変わっていないです」
「う~~ん、やっぱり触れていたり、近くじゃないと発動しないんじゃないかなぁ」
僕はそう言いながら大きくしようと思った薬草に近づいて苗を植えている土に手を付く。すると小さな薬草はたちまち大きな葉になった。ジョシュアは面白そうに、アシュトンさんは目を見開いて、そしてハリーはなぜか自慢げな顔をした。
「使っている加護の力が違うのかもしれんな」
お祖父様がポツリと言った。
「え?」
「今エドワードが使ったのは恐らく【緑の手】だろう。植物を育てる大地の恵みの魔法。だが、あの魔熊を倒したものは、魔力暴走の事を考えれば、以前一緒に見たように色々な魔法が複合されていると思うが、昨年から色々と試している【精霊の祝福】の力が大きいのだろうと思う。そして、あのハーヴィンでの枝の成長も」
「【精霊の祝福】か……。どうやったらそれが発動するのか、具体的にはどういう魔法なのかがはっきりしないのでイメージがつかないというのもあるんです」
「うむ」
お祖父様は短く返事をして頷いた。
そうなんだ。あの命を吸い取るような魔法も結局よく分からない。お祖父様のお屋敷の近くで定期的に魔獣などを討伐するって聞いて、それにも参加したんだけど、結局僕はあの魔法を発動する事が出来なかった。
僕の中に命を奪う事への怖さみたいなものがあるからだってお祖父様は言っていた。
魔物も魔獣も命を吸い取るように奪うのは確かに怖い。
でも倒さなければ自分が、あるいは自分が大切にする人が傷つくかもしれない。そんな場合にだけ発動出来る魔法というのは、不安定でとても使えるものにはならないし、しかも使って以前のように周りの人を傷つけてしまったり、自分自身も魔力を急激に使いすぎて体力が持たなくなってしまったりすれば本末転倒になってしまう。
とすれば、【精霊の祝福】の加護の力をきちんと把握して、使えるようにならないと意味がないのだ。
もっともそんな命のやりとりをするような事がない方が望ましいのだけれど、それでもまだ封印を確認しなければならない『首』は二つあって、その他にもうやむやになって消えてしまったような事も色々ある。
用心をするに越した事はない。
出来る限り使わないように、けれど、いざという時の為に使えるように。中々難しいなと思いつつ、やっぱりいつもグルリと回ってここに戻ってくるような感じだなと僕は一つ息を吐いた。
「だが、エドワード。あのハーヴィンの伸びていく木や根からは確かにお前の魔力を感じた」
「僕の魔力、ですか?」
「うむ。あの時、地下にフレイム・グレート・グリズリーが現れたと連絡が来た。そこで地上に居たアルフレッドたちが地下へ応援に向かうと言った時にバッグの中からその枝が落ちたのだ。そうしてそれを拾い上げたアルフレッドの手からも枝は滑り落ち、私の手さえもすり抜けて『首』の真上の枯れた噴水の中に転がり込んだ。そうしてあれよあれよという間に根を張り、幹を太くし、枝を伸ばしていった。私はそれを見つめながらエドワードが祈っているのだと思った」
「…………僕が、祈っている」
確かにあの日、温室の木の前で祈っていた。
その前の日、兄様に言ったように『どうか無事に封印できますように。誰も怪我をせずに、皆が無事に戻ってきますように』とただそれだけを祈っていた。
「温室の木から落ちた枝がフィンレーの木と繋がっていて、僕の祈りを届けてくれたのでしょうか。それでなければそんなに遠くまで祈りが届くというのもちょっと信じられないような感じです」
「うむ。ただ、あの大木になった枝には間違いなく、エドワードの魔力が感じられたのは確かだ。祈りだけという事ではないだろう。封印が無事に出来る事だけを祈っていると思ったから、どこまでも伸びていくようなその根にクスリを託した。木の根は地中に伸び、『首』を捕らえ、託したクスリで眠らせた。浄化することもなく、命を奪う事もなく、ただ封印の為に眠らせていた」
「封印の為に……」
そうだ、願ったのは確かに『封印が出来る事とみんなの無事』だけだ。
僕が考えているとお祖父様は再びゆっくりと口を開いた。
「エドワード、一番最初に加護を発動した時の事を覚えているか?」
「一番最初……鑑定の日の事でしょうか?」
僕は6歳の魔法鑑定の日の事を思い出していた。魔素で穢れた畑を浄化して、そこに何かの芽を芽吹かせた。
「確かその時も祈ったと聞いた」
「あ、はい。そうです。魔素で穢れてしまうとその後しばらくは何も植えられなくなると聞いて「元気な畑にもどりますように」ってお祈りしたんです。そしてその後に魔力がゴソッとなくなりました」
「うむ。【緑の手】も【精霊の祝福】も同じグランディス様のご加護だ。はっきりと切り離せるようなものではないのかもしれん。だが、植物を芽吹かせる、増やす、成長させる、そして新しい植物を生み出すというような植物に特化をしたものが【緑の手】の力で、魔素で穢れた土地を浄化させたり、魔物の命を奪う、あるいは封印をするという、エドワードが祈った事を叶えようとする力が【精霊の祝福】なのかもしれんな」
「僕が祈った事?」
お祖父様の言葉が僕の中にストンと落ちた。
今回の距離的な事は兄様が持って行ってくれたあの枝が繋いでくれたものなのかもしれないけれど、確かに僕はあの畑の時も『元気な畑にもどりますように』とお祈りをしたし、フレイム・グレート・グリズリーが出た時はあまり覚えてはいないけれど兄様が傷ついたのを見て、恐らくは『殺してやりたい』と祈ったのだろう。そして『首』の封印は、ハーヴィンに行かない事を選んだ自分が出来る最大の事として「無事に封印が出来る事」を祈った。
「………………」
もしも本当に、祈った事が叶うなんて力があるとしたら、恐ろしい力だと思う。
命を芽吹かせる事も、命を奪う事も、そして大きな力を押さえ込む事も出来るのかもしれない。
ルシルの光の浄化とは異なる力。
間違えてしまえば善にも悪にもなれる力を持っているのかもしれない。
でも。僕は間違えないから。絶対に。だって僕はもう『悪役令息』ではないから。
「分かりました。今度はそれを試してみます。大事な人たちの役に立つ事、大事な人を守る為のもの。そう考えればきっと祈る事が出来ます」
「うむ」
僕がそう言って笑うと、お祖父様もニッコリと笑って頷いてくれた。
少し後ろでジョシュアもアシュトンさんも、そして、ずっと一緒に居てくれているルーカスやマリーも笑っていてハリーは僕にしがみついてきた。
「エディ兄様、無理だけはなさらないで下さいね。僕はフレイム・グレート・グリズリーのお話は聞いた事があるだけですが、無理をしたら嫌です」
「ありがとう。ハリー。無理はしないよ。大丈夫」
大丈夫。
そう言った自分の言葉が何だかおかしくて、嬉しかった。
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一応父様と兄様からは元ハーヴィンでの木の事を聞いたんだけど、お祖父様からもお聞きしたいなって思っていたんだ。お祖父様は木が外で伸びている所も、地下で『首』を揺り籠みたいに包んでいる所も両方の状態を見ているから。
加護の事でもあるので、どうしようかなと思ったけれど、すでにここでの事を他では話さないという契約をしているので、もうすっかりこの講義の常連になったアシュトンさんも参加をしている。
「例えばこの薬草を成長させようとすると……」
僕は温室の中で離れた所にある薬草の苗に、大きくなるように念じた。
この植物の成長については自分の中で何か魔法を意識はしていないんだ。ただ、大きくなってって思うだけ。その思いに勿論魔力は動くから、僕が、僕の魔力を使ってそうさせているんだって分かる。
でもいつもはそれが植えられている土とか、薬草の直ぐ近くで僕の魔力が感じられる範囲内でそう念じていた。
だけど皆は元ハーヴィンで、僕が妖精がくれた枝を大きな木にしたのは僕だって言う。う~ん、僕はそんな事をした覚えは全くないんだけどなぁ。
「どう? ハリー」
「あんまり変わっていないです」
「う~~ん、やっぱり触れていたり、近くじゃないと発動しないんじゃないかなぁ」
僕はそう言いながら大きくしようと思った薬草に近づいて苗を植えている土に手を付く。すると小さな薬草はたちまち大きな葉になった。ジョシュアは面白そうに、アシュトンさんは目を見開いて、そしてハリーはなぜか自慢げな顔をした。
「使っている加護の力が違うのかもしれんな」
お祖父様がポツリと言った。
「え?」
「今エドワードが使ったのは恐らく【緑の手】だろう。植物を育てる大地の恵みの魔法。だが、あの魔熊を倒したものは、魔力暴走の事を考えれば、以前一緒に見たように色々な魔法が複合されていると思うが、昨年から色々と試している【精霊の祝福】の力が大きいのだろうと思う。そして、あのハーヴィンでの枝の成長も」
「【精霊の祝福】か……。どうやったらそれが発動するのか、具体的にはどういう魔法なのかがはっきりしないのでイメージがつかないというのもあるんです」
「うむ」
お祖父様は短く返事をして頷いた。
そうなんだ。あの命を吸い取るような魔法も結局よく分からない。お祖父様のお屋敷の近くで定期的に魔獣などを討伐するって聞いて、それにも参加したんだけど、結局僕はあの魔法を発動する事が出来なかった。
僕の中に命を奪う事への怖さみたいなものがあるからだってお祖父様は言っていた。
魔物も魔獣も命を吸い取るように奪うのは確かに怖い。
でも倒さなければ自分が、あるいは自分が大切にする人が傷つくかもしれない。そんな場合にだけ発動出来る魔法というのは、不安定でとても使えるものにはならないし、しかも使って以前のように周りの人を傷つけてしまったり、自分自身も魔力を急激に使いすぎて体力が持たなくなってしまったりすれば本末転倒になってしまう。
とすれば、【精霊の祝福】の加護の力をきちんと把握して、使えるようにならないと意味がないのだ。
もっともそんな命のやりとりをするような事がない方が望ましいのだけれど、それでもまだ封印を確認しなければならない『首』は二つあって、その他にもうやむやになって消えてしまったような事も色々ある。
用心をするに越した事はない。
出来る限り使わないように、けれど、いざという時の為に使えるように。中々難しいなと思いつつ、やっぱりいつもグルリと回ってここに戻ってくるような感じだなと僕は一つ息を吐いた。
「だが、エドワード。あのハーヴィンの伸びていく木や根からは確かにお前の魔力を感じた」
「僕の魔力、ですか?」
「うむ。あの時、地下にフレイム・グレート・グリズリーが現れたと連絡が来た。そこで地上に居たアルフレッドたちが地下へ応援に向かうと言った時にバッグの中からその枝が落ちたのだ。そうしてそれを拾い上げたアルフレッドの手からも枝は滑り落ち、私の手さえもすり抜けて『首』の真上の枯れた噴水の中に転がり込んだ。そうしてあれよあれよという間に根を張り、幹を太くし、枝を伸ばしていった。私はそれを見つめながらエドワードが祈っているのだと思った」
「…………僕が、祈っている」
確かにあの日、温室の木の前で祈っていた。
その前の日、兄様に言ったように『どうか無事に封印できますように。誰も怪我をせずに、皆が無事に戻ってきますように』とただそれだけを祈っていた。
「温室の木から落ちた枝がフィンレーの木と繋がっていて、僕の祈りを届けてくれたのでしょうか。それでなければそんなに遠くまで祈りが届くというのもちょっと信じられないような感じです」
「うむ。ただ、あの大木になった枝には間違いなく、エドワードの魔力が感じられたのは確かだ。祈りだけという事ではないだろう。封印が無事に出来る事だけを祈っていると思ったから、どこまでも伸びていくようなその根にクスリを託した。木の根は地中に伸び、『首』を捕らえ、託したクスリで眠らせた。浄化することもなく、命を奪う事もなく、ただ封印の為に眠らせていた」
「封印の為に……」
そうだ、願ったのは確かに『封印が出来る事とみんなの無事』だけだ。
僕が考えているとお祖父様は再びゆっくりと口を開いた。
「エドワード、一番最初に加護を発動した時の事を覚えているか?」
「一番最初……鑑定の日の事でしょうか?」
僕は6歳の魔法鑑定の日の事を思い出していた。魔素で穢れた畑を浄化して、そこに何かの芽を芽吹かせた。
「確かその時も祈ったと聞いた」
「あ、はい。そうです。魔素で穢れてしまうとその後しばらくは何も植えられなくなると聞いて「元気な畑にもどりますように」ってお祈りしたんです。そしてその後に魔力がゴソッとなくなりました」
「うむ。【緑の手】も【精霊の祝福】も同じグランディス様のご加護だ。はっきりと切り離せるようなものではないのかもしれん。だが、植物を芽吹かせる、増やす、成長させる、そして新しい植物を生み出すというような植物に特化をしたものが【緑の手】の力で、魔素で穢れた土地を浄化させたり、魔物の命を奪う、あるいは封印をするという、エドワードが祈った事を叶えようとする力が【精霊の祝福】なのかもしれんな」
「僕が祈った事?」
お祖父様の言葉が僕の中にストンと落ちた。
今回の距離的な事は兄様が持って行ってくれたあの枝が繋いでくれたものなのかもしれないけれど、確かに僕はあの畑の時も『元気な畑にもどりますように』とお祈りをしたし、フレイム・グレート・グリズリーが出た時はあまり覚えてはいないけれど兄様が傷ついたのを見て、恐らくは『殺してやりたい』と祈ったのだろう。そして『首』の封印は、ハーヴィンに行かない事を選んだ自分が出来る最大の事として「無事に封印が出来る事」を祈った。
「………………」
もしも本当に、祈った事が叶うなんて力があるとしたら、恐ろしい力だと思う。
命を芽吹かせる事も、命を奪う事も、そして大きな力を押さえ込む事も出来るのかもしれない。
ルシルの光の浄化とは異なる力。
間違えてしまえば善にも悪にもなれる力を持っているのかもしれない。
でも。僕は間違えないから。絶対に。だって僕はもう『悪役令息』ではないから。
「分かりました。今度はそれを試してみます。大事な人たちの役に立つ事、大事な人を守る為のもの。そう考えればきっと祈る事が出来ます」
「うむ」
僕がそう言って笑うと、お祖父様もニッコリと笑って頷いてくれた。
少し後ろでジョシュアもアシュトンさんも、そして、ずっと一緒に居てくれているルーカスやマリーも笑っていてハリーは僕にしがみついてきた。
「エディ兄様、無理だけはなさらないで下さいね。僕はフレイム・グレート・グリズリーのお話は聞いた事があるだけですが、無理をしたら嫌です」
「ありがとう。ハリー。無理はしないよ。大丈夫」
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