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第7章 厄災
247. 祈りと浄化
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カルロスはフィンレーの温室にある木よりも大きくなったそれを見つめていた。
アルフレッドは見ていたら落ちてきたと言っていたが、それがどういった事なのかははっきりとは分からない。けれど、この枝はおそらくは。
「祈っておるのか、エドワード」
サワリと枝が揺れ、青緑色の葉が鳴った。
「さて、どうしたものか」
カルロスは呟くようにそう言って、大木のようになっていく木を見上げる。王国にはなかった木だったのでエドワードの温室でも、自宅に持ち帰ったものも、地植えはしていなかったが、本来はこんなにも大きく美しい樹だったのか。
「カルロス様、これは」
明らかに異常なスピードでどんどん大きくなっていく木を見つめたままのカルロスにアシュトンがおずおずと口を開いた。
「うむ。エドワードが贈られた枝の木だ」
「いえ、あの、そういうことではなくて、その……」
しどろもどろになりながら、アシュトンは強化をしたはずの噴水の中に根を伸ばして育っていく木を見つめてもう一度声を出す。人を驚かしたり、焦らせる事はあっても、あまりされた経験はなかったアシュトンだが、できればこんなところでその経験をしたくなかったと心から思う。
「これ……『首』の部屋を突き破っちゃったらどうするんですか?」
顔色を悪くしながらも再度、今度はもう少し具体的に訊ねたアシュトンにカルロスは顔色一つ変えずに答える。
「ただ封印が上手くいく事を願っておるのだ。そうはなるまい」
「ええぇぇ~?」
「地下もそろそろ限界だろう。部屋の連中もな」
「え? ああ、そうですね。ここで強化魔法と時折やって来る地鳴りを押さえつけているだけでも厳しいですからね」
しかも途中で一つ目の魔物は出てくるし、中々ハードだ。
もっとも今地下にはフレイム・グレート・グリズリーが出たと聞けば、ハードなどとは口が裂けても言えないが。
「ええっと、そ、それでカルロス様、この木は本当にこのまま育ってしまってもよろしいのでしょうか」
おそらくはここに居る全員が思っているだろう事を口にしたアシュトンの前でカルロスはゆっくりと頷いた。
「うむ。管の代わりにクスリを届けてくれるのだろう。任せてみよう」
「は? え? ちょっと、カ、カルロス様!」
そう言って根元の部分にクスリをそのまま、まるで水やりをするように流したカルロスに、アシュトンは思わず大きな声をあげてしまった。何が起きているのか。どうなるのか。まさか狂ってしまわれたのか。アルフレッド様かデイヴィット様に連絡をした方がいいのか。嫌な汗が背中を伝って流れ落ちる。そんなアシュトンの目の前でカルロスにハワードからの伝令が届いた。
「連絡が入った。フレイム・グレート・グリズリーは【光の愛し子】が浄化をする。『首』は浄化を試さずに封印する。用意をしておくようお願いする」
神官たちの顔に緊張が走る。
「さて、魔熊は浄化となれば急がねばならんな。また余分なものを喚ばれたら敵わんからな」
カルロスはそう小さく呟いて、さわさわと葉を鳴らす大木の根元に、さらにクスリを流した。
-*-*-*-*-*-
フレイム・グレート・グリズリーを【光の愛し子】が浄化をする。それはすぐに地上と戦闘部屋に知らされた。
異議はなかった。
ルシルは扉を叩く魔熊の方に向き直り、大きく息を吸って、吐きながら、魔力を練り上げていく。
聖魔法の中でも【光の愛し子】だけが使える、聖浄化の魔法だ。
「ガルルルルルルル……」
何かを感じているのか、魔熊は威嚇するような低い唸り声を上げる。
扉を叩く手が止まった。
振り返り、違和感を探るように辺りを見回した赤い炎を纏った身体。
そしてその次の瞬間、ルシルの手の平から発したキラキラとした光がその巨体を包み始めていくのをそこに居た者達はただ黙って見つめていた。
「ガアァァァァァァッ!!!!」
纏わりつくような魔力を嫌がるように魔熊は咆哮を上げて、身体を捩る。けれど光はその赤く燃える身体に容赦なく巻き付いていった。
「グワァァァッァアァァァァ!!」
苦し気に手を振り回し、頭を振って、声を上げる巨体。
しかし、その声は次第に小さなものに変わっていく。
「ガ………グ………ル………アァ………」
やがて、光は赤い炎を完全に包みこみ、魔熊の体は少しずつ少しずつ小さくなっていく。
それはとても不思議な光景だった。
キマイラの時にはそのまま光を受けて、天に上るように消えてしまったように思えたが、厄災の『首』が喚び出したからだろうか、その時よりも時間をかけて、光に包まれたその身体は徐々に小さく、薄くなり、そうして光の中に溶けるように……………消えた。
「………浄化が、終わりました」
「ありがとうございます。少し地上で休んで来てください」
デイヴィットがそう言うと、ルシルは小さく首を横に振った。
「ありがとうございます。ですが、封印のお手伝いは出来なくても最後まで見届けさせて頂けますか?」
「…………分かりました。ではそちらの部屋で、お待ちください」
「はい。ありがとうございます」
そう言った瞬間、
ガタンと地下の空間に音が響いた。
「え……?」
また何か魔物が現れたのか。そう思って音の方を見た全員が息を呑んだ。
強化に強化を重ねていた「神の間」の石の扉が、役目を終えたかのように崩れ落ちたのだ。
「!!!」
即座に何人もの魔導騎士たちが結界と防御壁を展開した。
結界は弾かれた。だが何重もの防御壁はなんとかその形を保った。しかしそれでも部屋の中から漏れてくる禍々しいほどの負の力に、幾人かの者たちは膝をつき、ほとんどの者達がその力の強さに眉を寄せた。その中でハワードはケネスとカルロスに扉が崩れた事を伝えた。
「くっ……!」
アルフレッドの口からも声が漏れ落ちた。クスリが漏れているのではない。眠気ではない。負の力の重さが苦しいのだ。
絶望が頭の中をよぎる。駄目だったのか、ここまで来て、封印が解けてしまったのか。これからどうなるのか。果たしてこの状態で封印をし直す事が出来るのか。おそらくはここにいる全員がそう考えている。
けれどその次の瞬間、フッと身体が軽くなった。
「やめろ! ルシル!」
シルヴァンの声に何が起こったのかを悟った大人たちが「やめなさい!」と声を出し、残っている防御壁に防御を重ね、さらに光魔法を持つ者たちが、光の壁をその前に展開をした。
聖魔法ほどではないが、それでもいくらかは浄化の力がある筈だった。もっともあれの前では本当に気持ち程度のものだったが。
「死にたくないと言ったのは君だ」
ハワードが口を開いた。
「これ以上手を出すならば強制的に地上に転送する」
「……すみ、ません」
「命を縮めるような事をされて、喜ぶような者はここにはいませんよ。殿下、愛し子が無茶をしないようにしっかり見ていてください」
「わ、わかった」
そう言ってハワードは顔色の悪いまま、デイヴィットの元にやってきた。
「ケネスとカルロス様には連絡をした。中を確かめなければならないだろう」
「ああ、分かっている。だが、流れ出す気は酷いが、魔物は出てこないな」
「正直助かった。うまくクスリが効いていてくれていればいいんだが。まぁこちらにまでクスリが流れてこなかったのも幸いだったね」
「そうだな。とにかくケネスか、父が来たら確かめてくるよ」
「悪いね。ここまでくるだけでちょっと厳しいものがある」
珍しく弱音を口にした友人にデイヴィットは小さく笑った。
「ひどいな。大丈夫か」
タイミングをはかっていたかのように聞こえてきたのはケネスの声だ。
「まぁ、ギリギリね。今ここで魔物が出てこられたら少しばかり辛いかな」
「ああ、防御壁と光の壁か。あれを破られていないならまだかろうじて封印が残っているのか?」
「分からない、これから確かめる。それよりも、子供たちは上に上げてくれないか」
その言葉にアルフレッドたちは弾かれたように顔を上げた。それを見てデイヴィットはアルフレッド達に向けて口を開いた。
「とりあえず、ケネスと中を確かめるまでは避難をしてほしいんだ。そして、いざとなったら助けに来てくれ」
「…………嫌です! 地上には行きません」
「大丈夫。私もそう簡単にはやられるつもりはないよ。フィンレー隊には一緒にいてもらう」
「そうそう。レイモンド隊もね。中を確かめて今後の事を考えるだけだ。すぐに招集するから上でポーションでも飲んでてくれ」
軽くそう言って扉の方へ歩き出す父達にアルフレッドとマーティンは顔を見合わせてその後を追いかけた。さらにその後にそれそれの魔導騎士たちが続く。
「ハワード、頼んだ」
「父上!」
「時間がない。聞き分けなさい」
「嫌です」
「何の騒ぎだ」
現れたのは勿論カルロスだった。
「部屋を確認するのだろう。おそらくはもう眠っている筈だ。先ほど気が変わった。気付かなかったのか? あれが到達したのだろう。急ぎ確認をして、封印を」
その言葉に、返事が出来た者はいなかった。
アルフレッドは見ていたら落ちてきたと言っていたが、それがどういった事なのかははっきりとは分からない。けれど、この枝はおそらくは。
「祈っておるのか、エドワード」
サワリと枝が揺れ、青緑色の葉が鳴った。
「さて、どうしたものか」
カルロスは呟くようにそう言って、大木のようになっていく木を見上げる。王国にはなかった木だったのでエドワードの温室でも、自宅に持ち帰ったものも、地植えはしていなかったが、本来はこんなにも大きく美しい樹だったのか。
「カルロス様、これは」
明らかに異常なスピードでどんどん大きくなっていく木を見つめたままのカルロスにアシュトンがおずおずと口を開いた。
「うむ。エドワードが贈られた枝の木だ」
「いえ、あの、そういうことではなくて、その……」
しどろもどろになりながら、アシュトンは強化をしたはずの噴水の中に根を伸ばして育っていく木を見つめてもう一度声を出す。人を驚かしたり、焦らせる事はあっても、あまりされた経験はなかったアシュトンだが、できればこんなところでその経験をしたくなかったと心から思う。
「これ……『首』の部屋を突き破っちゃったらどうするんですか?」
顔色を悪くしながらも再度、今度はもう少し具体的に訊ねたアシュトンにカルロスは顔色一つ変えずに答える。
「ただ封印が上手くいく事を願っておるのだ。そうはなるまい」
「ええぇぇ~?」
「地下もそろそろ限界だろう。部屋の連中もな」
「え? ああ、そうですね。ここで強化魔法と時折やって来る地鳴りを押さえつけているだけでも厳しいですからね」
しかも途中で一つ目の魔物は出てくるし、中々ハードだ。
もっとも今地下にはフレイム・グレート・グリズリーが出たと聞けば、ハードなどとは口が裂けても言えないが。
「ええっと、そ、それでカルロス様、この木は本当にこのまま育ってしまってもよろしいのでしょうか」
おそらくはここに居る全員が思っているだろう事を口にしたアシュトンの前でカルロスはゆっくりと頷いた。
「うむ。管の代わりにクスリを届けてくれるのだろう。任せてみよう」
「は? え? ちょっと、カ、カルロス様!」
そう言って根元の部分にクスリをそのまま、まるで水やりをするように流したカルロスに、アシュトンは思わず大きな声をあげてしまった。何が起きているのか。どうなるのか。まさか狂ってしまわれたのか。アルフレッド様かデイヴィット様に連絡をした方がいいのか。嫌な汗が背中を伝って流れ落ちる。そんなアシュトンの目の前でカルロスにハワードからの伝令が届いた。
「連絡が入った。フレイム・グレート・グリズリーは【光の愛し子】が浄化をする。『首』は浄化を試さずに封印する。用意をしておくようお願いする」
神官たちの顔に緊張が走る。
「さて、魔熊は浄化となれば急がねばならんな。また余分なものを喚ばれたら敵わんからな」
カルロスはそう小さく呟いて、さわさわと葉を鳴らす大木の根元に、さらにクスリを流した。
-*-*-*-*-*-
フレイム・グレート・グリズリーを【光の愛し子】が浄化をする。それはすぐに地上と戦闘部屋に知らされた。
異議はなかった。
ルシルは扉を叩く魔熊の方に向き直り、大きく息を吸って、吐きながら、魔力を練り上げていく。
聖魔法の中でも【光の愛し子】だけが使える、聖浄化の魔法だ。
「ガルルルルルルル……」
何かを感じているのか、魔熊は威嚇するような低い唸り声を上げる。
扉を叩く手が止まった。
振り返り、違和感を探るように辺りを見回した赤い炎を纏った身体。
そしてその次の瞬間、ルシルの手の平から発したキラキラとした光がその巨体を包み始めていくのをそこに居た者達はただ黙って見つめていた。
「ガアァァァァァァッ!!!!」
纏わりつくような魔力を嫌がるように魔熊は咆哮を上げて、身体を捩る。けれど光はその赤く燃える身体に容赦なく巻き付いていった。
「グワァァァッァアァァァァ!!」
苦し気に手を振り回し、頭を振って、声を上げる巨体。
しかし、その声は次第に小さなものに変わっていく。
「ガ………グ………ル………アァ………」
やがて、光は赤い炎を完全に包みこみ、魔熊の体は少しずつ少しずつ小さくなっていく。
それはとても不思議な光景だった。
キマイラの時にはそのまま光を受けて、天に上るように消えてしまったように思えたが、厄災の『首』が喚び出したからだろうか、その時よりも時間をかけて、光に包まれたその身体は徐々に小さく、薄くなり、そうして光の中に溶けるように……………消えた。
「………浄化が、終わりました」
「ありがとうございます。少し地上で休んで来てください」
デイヴィットがそう言うと、ルシルは小さく首を横に振った。
「ありがとうございます。ですが、封印のお手伝いは出来なくても最後まで見届けさせて頂けますか?」
「…………分かりました。ではそちらの部屋で、お待ちください」
「はい。ありがとうございます」
そう言った瞬間、
ガタンと地下の空間に音が響いた。
「え……?」
また何か魔物が現れたのか。そう思って音の方を見た全員が息を呑んだ。
強化に強化を重ねていた「神の間」の石の扉が、役目を終えたかのように崩れ落ちたのだ。
「!!!」
即座に何人もの魔導騎士たちが結界と防御壁を展開した。
結界は弾かれた。だが何重もの防御壁はなんとかその形を保った。しかしそれでも部屋の中から漏れてくる禍々しいほどの負の力に、幾人かの者たちは膝をつき、ほとんどの者達がその力の強さに眉を寄せた。その中でハワードはケネスとカルロスに扉が崩れた事を伝えた。
「くっ……!」
アルフレッドの口からも声が漏れ落ちた。クスリが漏れているのではない。眠気ではない。負の力の重さが苦しいのだ。
絶望が頭の中をよぎる。駄目だったのか、ここまで来て、封印が解けてしまったのか。これからどうなるのか。果たしてこの状態で封印をし直す事が出来るのか。おそらくはここにいる全員がそう考えている。
けれどその次の瞬間、フッと身体が軽くなった。
「やめろ! ルシル!」
シルヴァンの声に何が起こったのかを悟った大人たちが「やめなさい!」と声を出し、残っている防御壁に防御を重ね、さらに光魔法を持つ者たちが、光の壁をその前に展開をした。
聖魔法ほどではないが、それでもいくらかは浄化の力がある筈だった。もっともあれの前では本当に気持ち程度のものだったが。
「死にたくないと言ったのは君だ」
ハワードが口を開いた。
「これ以上手を出すならば強制的に地上に転送する」
「……すみ、ません」
「命を縮めるような事をされて、喜ぶような者はここにはいませんよ。殿下、愛し子が無茶をしないようにしっかり見ていてください」
「わ、わかった」
そう言ってハワードは顔色の悪いまま、デイヴィットの元にやってきた。
「ケネスとカルロス様には連絡をした。中を確かめなければならないだろう」
「ああ、分かっている。だが、流れ出す気は酷いが、魔物は出てこないな」
「正直助かった。うまくクスリが効いていてくれていればいいんだが。まぁこちらにまでクスリが流れてこなかったのも幸いだったね」
「そうだな。とにかくケネスか、父が来たら確かめてくるよ」
「悪いね。ここまでくるだけでちょっと厳しいものがある」
珍しく弱音を口にした友人にデイヴィットは小さく笑った。
「ひどいな。大丈夫か」
タイミングをはかっていたかのように聞こえてきたのはケネスの声だ。
「まぁ、ギリギリね。今ここで魔物が出てこられたら少しばかり辛いかな」
「ああ、防御壁と光の壁か。あれを破られていないならまだかろうじて封印が残っているのか?」
「分からない、これから確かめる。それよりも、子供たちは上に上げてくれないか」
その言葉にアルフレッドたちは弾かれたように顔を上げた。それを見てデイヴィットはアルフレッド達に向けて口を開いた。
「とりあえず、ケネスと中を確かめるまでは避難をしてほしいんだ。そして、いざとなったら助けに来てくれ」
「…………嫌です! 地上には行きません」
「大丈夫。私もそう簡単にはやられるつもりはないよ。フィンレー隊には一緒にいてもらう」
「そうそう。レイモンド隊もね。中を確かめて今後の事を考えるだけだ。すぐに招集するから上でポーションでも飲んでてくれ」
軽くそう言って扉の方へ歩き出す父達にアルフレッドとマーティンは顔を見合わせてその後を追いかけた。さらにその後にそれそれの魔導騎士たちが続く。
「ハワード、頼んだ」
「父上!」
「時間がない。聞き分けなさい」
「嫌です」
「何の騒ぎだ」
現れたのは勿論カルロスだった。
「部屋を確認するのだろう。おそらくはもう眠っている筈だ。先ほど気が変わった。気付かなかったのか? あれが到達したのだろう。急ぎ確認をして、封印を」
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