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第7章 厄災
231. アドバイス
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タウンハウスに父様がいらしたのは珍しく夕食の前で、僕はついに怒られる日がやってきたのだと思った。
けれど父様からの呼び出しは一向にない。どうしたのかと思いつつ、何かこちらでやる事があったのかと思いそのままにしていた
やがて夕食の時間になっても父様は現れない。せっかくだからとご一緒に夕食はいかがでしょうかと連絡を入れると、しばらくしてから疲れた顔の父様がやってきた。
「父様、お久しぶりです。あの、どこかお身体の調子が悪いのでしょうか」
「ああ、いや。大丈夫だよ。今日は早めに帰る事が出来たからね」
けれどそう言っても顔色は悪くて、元気もない。
「あの、こ、この前はすみませんでした。もう自分を囮にするような事はしません。自分の力を過信したり一緒にいる人の力を当てにするような事もせず、色々な予測が出来るようにしたいです」
そう言って頭を下げると父様は一瞬ポカンとしたような顔をして、次の瞬間小さく笑った。
「時間が経ちすぎて叱るタイミングを逃したよ。もういい。エドワードがきちんと反省をして、どうしたらいいのかをちゃんと考えたのならそれでいい。でもエドワードの事をとても大事に思っている者が居る事だけは忘れないでほしい」
「はい、忘れません。それと、この前の週末からお祖父様の所に行っています」
「ああ、それも聞いている。私としてはその力を使わせるつもりはないが、それでも制御や、あの暴走だけでなくその力の事を知る事は必要な事なのかもしれない。ただ、無茶はしないでほしい。絶対にだ。父上がついているので大丈夫だとは思うが、あの人も規格外の所があるからね。とにかく、色々な事が起きている。今は、まだ報告する事が難しい事もあるけれど、エドワード達が相談をして調べてくれた事もとても役に立っている。改めて話をしたいと思うよ」
「分かりました。父様もどうぞ身体に気を付けて下さいね。夕食はご一緒出来るのですよね?」
「ああ、久しぶりにね。バッグから出したものでない食事をしよう」
そう言って僕と父様は久しぶりに一緒に食事をした。
『ねー……えでぃー……まちがい……だめだよー」
小さな声が聞こえる。
この声は聞いた事のある声だ。誰だっけ?
『はーちーみーつー』
ああ、フィンレーの妖精だ。妖精の声だ。
ごめんね、今蜂蜜はないから、今度の時に持っていくよ。何の花の蜜がいいのかな。
『あまいのー』
ふふふ、蜂蜜はみんな甘いよ。でもそうだな。それなら果物の花の蜂蜜はどうだろう。
きっと香りもいいような気がするよ?
僕は喋ってはいないのに、そう考えた事は伝わるようで、姿は見えないけれど妖精たちがキャッキャッと喜んでいるような気がした。
『まち……えたら……だめなのー』
『ね……む……のー』
『おきてると……こわいのー』
「ねむー……の」
まちがえ? ねむ? おきているとこわい?
何かは分からないけど、大事な事を教えてくれているんだね。
えっと、おきていたらこわくて駄目なんだね?
眠っていた方がいいのかな?
「ねむらせるー」
「おしえてー」
ああ、そうか。眠らせたらいいんだね。
誰かに教えてあげたらいいのかな。
妖精たちは再び楽しそうに笑って「はーちーみーつー」とか「めーろーん」などと言い始めた。
どうやら正解だったらしい。
何かを間違えてしまった事と眠らせた方がいいって事を知らせてくれたのか。
何かがなんなのかは分からないけれど、眠らせる魔法とか薬を調べてみればいいのかな。
考えてみるね。ありがとう。
蜂蜜を持っていくね。メロンは温室を見てみよう。
フィンレーに行った時は、またお話してね。
そう思うと、光がパチパチと弾けてようにキラキラとして、笑い声は遠くなった。
ポカリと目が覚めた。
一瞬どこだか分からなくて固まっていると「おはようございます」というマリーの声が聞こえた。
「おはよう、マリー。父様はまだいらっしゃるかな」
「お出かけになりました。ですが、アルフレッド様はいらっしゃいます」
「! 兄様が?」
ちゃんと会えるのは久しぶりだ。たまにお出かけする時にすれ違ったりする事は何度かあったけれどまともにお話する事が出来なかった。もしかしたら誕生日のプレゼントを頂いた時以来かもしれない。
「まだお休みになっている?」
「いえ、もう朝食を」
「すぐに支度をするから、少しでいいからお時間を下さいって言って」
僕はすぐに自分にクリーンをかけて支度をすると急いで一階に下りた。
「兄様おはようございます!」
「おはよう、エディ」
ああ、兄様だ。ちゃんと兄様がいる。
「お、お久しぶりです」
「ああ、そうだね。王城の方がバタバタしていて。でもエディが手配をしてくれた食事はちゃんととっているよ。ありがとう」
そう言われて胸の奥がキュっと痛むような苦しくなるような気がした。
あの日言われた事をまだ僕はちゃんと考えていない。考える時間はある筈なのに先延ばしをしている自覚はある。答えは急がないっていう兄様の言葉に甘えているのは分かっているけれど、ちゃんと時間をかけて考えたいという気持ちがあるんだ。だからそれには蓋をして、僕は昨夜の事をとにかく兄様に話したいと思っていた。
「今日お会いできて良かったです。あの、夕べ夢に妖精が出てきて」
「エディ、座って話そう。良ければ一緒に朝食を」
「あ、でも」
「大丈夫。前にも言ったでしょう? エディの話が最優先なんだよ?」
そう言って笑った兄様に僕は思わず顔を赤くして「では、ご一緒させて下さい」と言った。
「妖精は、間違えていると、眠らせるのだと、起きていると怖い、と言っていたんだね?」
「はい。僕には何の事だか全く分からなかったけれど、この話は兄様たちにお伝えしなければと思って」
「うん。ありがとうエディ」
兄様はそう言って笑うと食後の紅茶を口にした。
「いえ、何かのお役に立てたなら嬉しいです。週末は蜂蜜を持ってフィンレーに行ってきます」
「ああ、そうだね。とても助かったと。必ず役立たせていただくと伝えてほしい」
「はい」
良かった。兄様に役に立つことがちゃんと伝えられて。
「学園はどう?」
「はい、変わりなく。もうすぐ試験です」
「ああ、そうか、そうだね。11の月だ。早いなぁ」
「はい。昨晩は父様がすごく疲れたご様子でいらっしゃいました。これからはフィンレーの冬祭りの準備もあるので余計に忙しくなってしまいますね」
「うん。そうだね。冬祭りは私も少しお手伝いできる所はしようと思っているよ」
「それでは兄様も、もっと忙しくなってしまいますね」
「ふふ、そうだねぇ、でも冬祭りの準備は父上にとっても私にとってもいい息抜きになるよ。楽しい。それにもうほとんどの役割が出来ているからね。領主は確認をして承認をするくらいで、後はエディも知っている領主が行う儀式をきちんと礼を取って行うだけだよ。神に祈りを捧げるのは大事な務めだからそれは父上に頑張ってもらわないとね」
「はい。そうですね」
「では、今日の事は私の方から父上にお知らせしよう。エディはもしまた妖精や気になるような夢を見たら教えてほしい。無理はしないで」
「はい。分かりました。お時間をいただきありがとうございました。お話出来て良かったです」
「うん。私もエディの顔を見て話が出来て良かった。では行ってくるね。エディも気を付けて」
「はい」
兄様は立ち上がってそのまま玄関に向かった。
時間が押してしまったのだろう。でも話が出来て本当に良かった。一緒にここにいるのに、書簡ばかりのやり取りではやっぱり淋しいから。
「蜂蜜屋さんに寄りたいけど、何かあったら困るから見てきてもらおう」
魔人の事はまだ完全には解決をしていない。どこかにいるかもしれないという可能性が無くならない限りは注意をするに越した事はない。こんな風に制限をされる事もあるけれど、これがいつまでも続くような事ではないと信じているから。
僕はロジャーに頼んで、色々な蜂蜜を買って来てもらう事にした。
花によって蜜は色も、香りも、味も異なる。
「母様と蜂蜜をいれた紅茶を楽しんでもいいしね」
そう考えたら楽しくなった。
そして僕自身も学園に行く支度をして馬車に乗り込む。
その中でそう言えば兄様は笑っていたけれど、ギュっとする事も、最近何となく増えてきていたようなどこかに口づけをする事もなかったなと思って、恥ずかしくて、だけどほんの少しだけ淋しいような気持ちがして、そんな自分に驚いた。
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けれど父様からの呼び出しは一向にない。どうしたのかと思いつつ、何かこちらでやる事があったのかと思いそのままにしていた
やがて夕食の時間になっても父様は現れない。せっかくだからとご一緒に夕食はいかがでしょうかと連絡を入れると、しばらくしてから疲れた顔の父様がやってきた。
「父様、お久しぶりです。あの、どこかお身体の調子が悪いのでしょうか」
「ああ、いや。大丈夫だよ。今日は早めに帰る事が出来たからね」
けれどそう言っても顔色は悪くて、元気もない。
「あの、こ、この前はすみませんでした。もう自分を囮にするような事はしません。自分の力を過信したり一緒にいる人の力を当てにするような事もせず、色々な予測が出来るようにしたいです」
そう言って頭を下げると父様は一瞬ポカンとしたような顔をして、次の瞬間小さく笑った。
「時間が経ちすぎて叱るタイミングを逃したよ。もういい。エドワードがきちんと反省をして、どうしたらいいのかをちゃんと考えたのならそれでいい。でもエドワードの事をとても大事に思っている者が居る事だけは忘れないでほしい」
「はい、忘れません。それと、この前の週末からお祖父様の所に行っています」
「ああ、それも聞いている。私としてはその力を使わせるつもりはないが、それでも制御や、あの暴走だけでなくその力の事を知る事は必要な事なのかもしれない。ただ、無茶はしないでほしい。絶対にだ。父上がついているので大丈夫だとは思うが、あの人も規格外の所があるからね。とにかく、色々な事が起きている。今は、まだ報告する事が難しい事もあるけれど、エドワード達が相談をして調べてくれた事もとても役に立っている。改めて話をしたいと思うよ」
「分かりました。父様もどうぞ身体に気を付けて下さいね。夕食はご一緒出来るのですよね?」
「ああ、久しぶりにね。バッグから出したものでない食事をしよう」
そう言って僕と父様は久しぶりに一緒に食事をした。
『ねー……えでぃー……まちがい……だめだよー」
小さな声が聞こえる。
この声は聞いた事のある声だ。誰だっけ?
『はーちーみーつー』
ああ、フィンレーの妖精だ。妖精の声だ。
ごめんね、今蜂蜜はないから、今度の時に持っていくよ。何の花の蜜がいいのかな。
『あまいのー』
ふふふ、蜂蜜はみんな甘いよ。でもそうだな。それなら果物の花の蜂蜜はどうだろう。
きっと香りもいいような気がするよ?
僕は喋ってはいないのに、そう考えた事は伝わるようで、姿は見えないけれど妖精たちがキャッキャッと喜んでいるような気がした。
『まち……えたら……だめなのー』
『ね……む……のー』
『おきてると……こわいのー』
「ねむー……の」
まちがえ? ねむ? おきているとこわい?
何かは分からないけど、大事な事を教えてくれているんだね。
えっと、おきていたらこわくて駄目なんだね?
眠っていた方がいいのかな?
「ねむらせるー」
「おしえてー」
ああ、そうか。眠らせたらいいんだね。
誰かに教えてあげたらいいのかな。
妖精たちは再び楽しそうに笑って「はーちーみーつー」とか「めーろーん」などと言い始めた。
どうやら正解だったらしい。
何かを間違えてしまった事と眠らせた方がいいって事を知らせてくれたのか。
何かがなんなのかは分からないけれど、眠らせる魔法とか薬を調べてみればいいのかな。
考えてみるね。ありがとう。
蜂蜜を持っていくね。メロンは温室を見てみよう。
フィンレーに行った時は、またお話してね。
そう思うと、光がパチパチと弾けてようにキラキラとして、笑い声は遠くなった。
ポカリと目が覚めた。
一瞬どこだか分からなくて固まっていると「おはようございます」というマリーの声が聞こえた。
「おはよう、マリー。父様はまだいらっしゃるかな」
「お出かけになりました。ですが、アルフレッド様はいらっしゃいます」
「! 兄様が?」
ちゃんと会えるのは久しぶりだ。たまにお出かけする時にすれ違ったりする事は何度かあったけれどまともにお話する事が出来なかった。もしかしたら誕生日のプレゼントを頂いた時以来かもしれない。
「まだお休みになっている?」
「いえ、もう朝食を」
「すぐに支度をするから、少しでいいからお時間を下さいって言って」
僕はすぐに自分にクリーンをかけて支度をすると急いで一階に下りた。
「兄様おはようございます!」
「おはよう、エディ」
ああ、兄様だ。ちゃんと兄様がいる。
「お、お久しぶりです」
「ああ、そうだね。王城の方がバタバタしていて。でもエディが手配をしてくれた食事はちゃんととっているよ。ありがとう」
そう言われて胸の奥がキュっと痛むような苦しくなるような気がした。
あの日言われた事をまだ僕はちゃんと考えていない。考える時間はある筈なのに先延ばしをしている自覚はある。答えは急がないっていう兄様の言葉に甘えているのは分かっているけれど、ちゃんと時間をかけて考えたいという気持ちがあるんだ。だからそれには蓋をして、僕は昨夜の事をとにかく兄様に話したいと思っていた。
「今日お会いできて良かったです。あの、夕べ夢に妖精が出てきて」
「エディ、座って話そう。良ければ一緒に朝食を」
「あ、でも」
「大丈夫。前にも言ったでしょう? エディの話が最優先なんだよ?」
そう言って笑った兄様に僕は思わず顔を赤くして「では、ご一緒させて下さい」と言った。
「妖精は、間違えていると、眠らせるのだと、起きていると怖い、と言っていたんだね?」
「はい。僕には何の事だか全く分からなかったけれど、この話は兄様たちにお伝えしなければと思って」
「うん。ありがとうエディ」
兄様はそう言って笑うと食後の紅茶を口にした。
「いえ、何かのお役に立てたなら嬉しいです。週末は蜂蜜を持ってフィンレーに行ってきます」
「ああ、そうだね。とても助かったと。必ず役立たせていただくと伝えてほしい」
「はい」
良かった。兄様に役に立つことがちゃんと伝えられて。
「学園はどう?」
「はい、変わりなく。もうすぐ試験です」
「ああ、そうか、そうだね。11の月だ。早いなぁ」
「はい。昨晩は父様がすごく疲れたご様子でいらっしゃいました。これからはフィンレーの冬祭りの準備もあるので余計に忙しくなってしまいますね」
「うん。そうだね。冬祭りは私も少しお手伝いできる所はしようと思っているよ」
「それでは兄様も、もっと忙しくなってしまいますね」
「ふふ、そうだねぇ、でも冬祭りの準備は父上にとっても私にとってもいい息抜きになるよ。楽しい。それにもうほとんどの役割が出来ているからね。領主は確認をして承認をするくらいで、後はエディも知っている領主が行う儀式をきちんと礼を取って行うだけだよ。神に祈りを捧げるのは大事な務めだからそれは父上に頑張ってもらわないとね」
「はい。そうですね」
「では、今日の事は私の方から父上にお知らせしよう。エディはもしまた妖精や気になるような夢を見たら教えてほしい。無理はしないで」
「はい。分かりました。お時間をいただきありがとうございました。お話出来て良かったです」
「うん。私もエディの顔を見て話が出来て良かった。では行ってくるね。エディも気を付けて」
「はい」
兄様は立ち上がってそのまま玄関に向かった。
時間が押してしまったのだろう。でも話が出来て本当に良かった。一緒にここにいるのに、書簡ばかりのやり取りではやっぱり淋しいから。
「蜂蜜屋さんに寄りたいけど、何かあったら困るから見てきてもらおう」
魔人の事はまだ完全には解決をしていない。どこかにいるかもしれないという可能性が無くならない限りは注意をするに越した事はない。こんな風に制限をされる事もあるけれど、これがいつまでも続くような事ではないと信じているから。
僕はロジャーに頼んで、色々な蜂蜜を買って来てもらう事にした。
花によって蜜は色も、香りも、味も異なる。
「母様と蜂蜜をいれた紅茶を楽しんでもいいしね」
そう考えたら楽しくなった。
そして僕自身も学園に行く支度をして馬車に乗り込む。
その中でそう言えば兄様は笑っていたけれど、ギュっとする事も、最近何となく増えてきていたようなどこかに口づけをする事もなかったなと思って、恥ずかしくて、だけどほんの少しだけ淋しいような気持ちがして、そんな自分に驚いた。
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