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第7章 厄災
227. 精霊王の祝福
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お祖父様に週末にご相談したい事があるのでお伺いしたいという旨の書簡を出すと、了解のお返事が来た。
兄様や父様とは相変わらずお会い出来ていなくて、週末はお祖父様の所に加護の魔法のお勉強で行ってきますという連絡だけはした。
「お祖父様、本日はありがとうございます。そして、先日はご心配をおかけいたしまして申し訳ございませんでした」
「うむ。身体の方はもう大丈夫か」
「はい、お陰様で。学園にも変わりなく行っております」
僕がそう言うとお祖父様は大きく頷いた。
「さっそくですが、書簡にてご連絡致しました通り、今回の事についてお話を聞いて頂きたい事と、それとは少し異なりますが、ご相談をさせて頂きたい事があります。まずは今回の事。僕は魔人となった子息が僕に執着をしている事を父様から聞いていました。あの日、近くに魔素を溜め込んでいる者がいると聞いた時に、本来であればそこから離れなければならなかったのに、僕は僕が居れば、魔素を溜め込んだ者に惹かれる形で魔人が現れるかもしれないとどこかで思っていたのです。まさかその時には体内に溜め込んだ魔素が吐き出されて魔素だまりを作るなどとは思ってもみませんでしたが」
お祖父様は黙ったまま、僕の話を聞いて下さっている。僕はそのまま話を続けた。
「僕は結界と防御の壁があると自分の力を過信し、魔人を侮っていました。そして、ルシルが、【光の愛し子】がいるからと彼の力を当てにして、彼に再び人であったものを浄化して消す事をさせようとしました。彼がその事で苦しんだのを知っているのに。これはいくら魔素や魔人の状況が、今までのものと違っていたとはいえ、僕が反省をすべき点です。この事から僕は、僕が出来る事が何なのかを今一度自分自身できちんと把握をしていなければいけないと、そして起こりうる可能性を考えていなければいけないと思ったのです」
「……………………」
「これを踏まえてお祖父様にお伺いします。僕は【緑の手】の力だけでなく、今までは隠すものとしてきた【精霊王の祝福】の力が使いこなせるようになりたいと思っています。【精霊王の祝福】の力がどのようなものなのかははっきりと分かっておりませんが、以前発現をしたあの生命を吸い取るような力であるならば、それがきちんと使いこなせるようにしたい。他人から見れば、もしかしたら死神のようなものに映るかもしれません。ルシルの浄化ですら化け物と言われました。それ以上に化け物と呼ばれる可能性がある事も予想をしています。それでも、その魔法を暴発させるのではなく、使いこなせるようになりたいのです。お祖父様、僕に、力を貸していただけないでしょうか」
お祖父様は黙ったまま僕を見つめていた。
そして「付いてきなさい」と言って歩き始める。
僕は理由も分からないまま黙ってお祖父様の後をついて行った。
お爺様が向かったのは屋敷の裏手にある、小さな小屋だった。
一体何があるのだろう。そう思っているとお祖父さまはその小屋の中に入ってしまう。
僕は不思議に思いながらも同じようにそこに入った。
「お祖父様、ここは」
中はマークが管理をしている庭師の小屋のようだった。
実際に庭師が使う様な道具も壁にかけられたり、棚に置かれたりしている。
「うむ、この扉の向こうは隠ぺい魔法とに認識疎外の魔法がかけられている」
お祖父様がそう言った壁に扉のようなものはない。
けれどお祖父様はかまわずそこに進んで、何かを呟くと中に入った。
「行くぞ」
「はい」
驚いている場合ではない。とにかくお祖父様について行かなくては。
僕はただお祖父様だけを見て足を進めた。
そうするうちに目の前に下に向かう階段が現れた。
「地下に部屋を作ったのだ」
「…………………」
うん。お祖父様だもの。何を作っても驚かないよ。
そうして更に進むと大きな広い部屋があって………
「あれは………」
そこにはあの日、東の小さな森で僕がその命を奪った、フレイム・グレート・グリズリーだったものが居た。
「こんな所に持ってきていたのですね」
「うむ。魔法を知るならば、それをかけられたものを知るのが一番早い。保存魔法をかけている。あの日のままだ。怖くはないか」
お祖父様がそう訊ねた。本当は少し、怖かった。
実はあの日以来、僕は東の森だった所には行っていない。整備をされてかなり小さくなってしまったのだと兄様に聞いた事がある。希少な植物も多かった。手軽に森の雰囲気を味わえる所だった。
本来であればこんなものが出てくるような所ではなかったのだ。
今なら予想は出来る。おそらくは魔素が湧いて、魔素だまりが出来て、どこかと繋がった一番初めの例なのだろう。
そう思うと、魔素に触れ更に凶暴化をしたこの魔物も、いきなり知らない所に出てきて驚いたのかもしれない。
「あの時は、山のように大きいと思っていましたが、それほどの大きさはなかったのですね。勿論人の倍に近いような体長ですが。………この身体が真っ赤に燃えていたんだなぁ」
思わずそう口にすると、お祖父様はもう一度頷いて、再びゆっくりと口を開いた。
「瘴気もなく、魔素も湧かず、そのまま眠っておる。エドワードが申したように命が吸い取られたような形だ」
そう言われて僕は恐ろしかった魔熊を見つめた。
足は土がせりあがるようにして動けぬように固められていた。
伸ばした手には何重にも木の蔓のようなものが巻き付いている。
体を押さえている木の枝。さらに巻き付く木の蔓。
記憶の中では真っ赤だったその身体は、骨と皮だけのようになり、鮮やかな緑色の苔と草に覆われている。
そして、空を向いたまま最後の咆哮を上げているような顔も、見る影もなくこけて、植物たちに生気を吸いつくされているように見えた。そう、あの日も思ったのだ。緑と茶色の大きな塊だと。
「……大丈夫。もう、大丈夫です」
「うむ。では。改めて、これがエドワードが使った魔法だ。木々や草が伸び、絡みついて魔熊の体を捕らえている。一般的な魔法としては植物の成長を自在に操るような魔法はない。植物を芽吹かせたり、成長を早めるという事だけを考えるのであれば、エドワードの場合はやはり加護の【緑の手】の魔法という事になるだろう。【緑の手】は植物を育てる魔法を使える事はすでに分かっている。だが、植物自体が意識を持つように相手に絡みつき、その動きを封じると言う事も聞いた事がない。勿論、植物が生き物の生気を吸い取っていくような魔法も存在しない。と考えるとその二つも加護の力と考えられるが、今まで試した中で【緑の手】にそのような力はない」
そうだ、僕とお祖父様は今まで【緑の手】の加護を調べる為に、お祖父様の『鑑定』の力を使いながらそれをいくつも試してきたんだ。でも確かに植物を自在に操って動かすような力はなかったと思う。植物を増やしたり、掛け合わせて効き目に特化したような新たな薬草を作ったりした事もあった。それは全て【緑の手】による力だった。
「だとすると、それが【精霊王の祝福】の力なのでしょうか。植物自体が意識を持つように動いたり、生き物の生気を吸い取っていくような力が」
父様は以前に生と死の力という様な事を言っていた。でも本当の所は加護の力はどんなものなのかは分からない。
一度だけ発現をした命を奪う力。でも奪うだけではなく植物を自在に操れるような力、あるいは植物が意思を持つように動く力が【精霊王の祝福】という加護の力なのだとしたら。
「決めつける事は出来ん。だが可能性はあるだろう。以前ハロルドが言っていた。温室でエドワードが転びそうになった時にそばにあった木の枝が伸びて助けたのを見たと」
「えええ⁉」
そんな事があったなんて全然知らなかった。
「植物が意思を持つように動く力と、生き物の生を奪う力。もしもそれが本当に【精霊王の祝福】の力だとしたら、僕はその力を自分の意思で扱う事が出来るのでしょうか」
「やってみなければ分からん」
お祖父様は何でもない事のようにそう言った。
「それが本当にその加護の力なのかは分からんが、祝福という名の付く加護が死のみを司ると言うのも、不思議な事だと思っていた。それにそれは死ではなく精霊にとっては浄化の手段なのかもしれん。生き物を土に還すというような、そんな浄化もあるだろう」
そう言ってお祖父様は魔熊を振り返った。
瘴気もなく、魔素も湧かずにそのまま眠る。確かに光に包まれ消えてしまうルシルが使う聖魔法の浄化もあれば、あのように緑に包まれて土に還るような浄化もあるのかもしれない。そう思うと少しだけ心が軽くなる。
「足の部分は恐らくは土魔法によるものだろう。それらを考えると、どこまでが【緑の手】で【精霊王の祝福】による魔法なのか区別をつけるのは難しい。あれは魔力暴走を起こしたエドワードが、自分の中の大きな魔力を出せる力で使ったものと言えるのかもしれん。なんにせよ。今後は【緑の手】だけではなく【精霊王の祝福】の祝福の力についても調べて行こう。だが」
お祖父様はそこで一度言葉を切った。
「もし、【精霊王の祝福】の力にその生を奪う力があるならば、そしてその力を自分のものにしたいのであれば、エドワードは何かの生を奪う覚悟をせねばならん」
「…………」
ああ、そうだ。そういう事だ。練習の為に僕は何かからその命を奪う事になる。
「森の奥に魔獣が出て悪さをしておる。魔獣は獣には戻れん。瘴気を出して土地を穢す。定期的に見回りをしておる。覚悟があるのであれば次回、一緒に来るがいい」
「……はい。お願いします」
コクリと頷くと、お祖父様は「急がずに、一つ一つ見つけて行けばよい」と言った。
また一つ、心が軽くなった。
--------------
お祖父様がマジックボックスで魔熊を持ち帰っていた話。ようやくここで回収(;^ω^)
兄様や父様とは相変わらずお会い出来ていなくて、週末はお祖父様の所に加護の魔法のお勉強で行ってきますという連絡だけはした。
「お祖父様、本日はありがとうございます。そして、先日はご心配をおかけいたしまして申し訳ございませんでした」
「うむ。身体の方はもう大丈夫か」
「はい、お陰様で。学園にも変わりなく行っております」
僕がそう言うとお祖父様は大きく頷いた。
「さっそくですが、書簡にてご連絡致しました通り、今回の事についてお話を聞いて頂きたい事と、それとは少し異なりますが、ご相談をさせて頂きたい事があります。まずは今回の事。僕は魔人となった子息が僕に執着をしている事を父様から聞いていました。あの日、近くに魔素を溜め込んでいる者がいると聞いた時に、本来であればそこから離れなければならなかったのに、僕は僕が居れば、魔素を溜め込んだ者に惹かれる形で魔人が現れるかもしれないとどこかで思っていたのです。まさかその時には体内に溜め込んだ魔素が吐き出されて魔素だまりを作るなどとは思ってもみませんでしたが」
お祖父様は黙ったまま、僕の話を聞いて下さっている。僕はそのまま話を続けた。
「僕は結界と防御の壁があると自分の力を過信し、魔人を侮っていました。そして、ルシルが、【光の愛し子】がいるからと彼の力を当てにして、彼に再び人であったものを浄化して消す事をさせようとしました。彼がその事で苦しんだのを知っているのに。これはいくら魔素や魔人の状況が、今までのものと違っていたとはいえ、僕が反省をすべき点です。この事から僕は、僕が出来る事が何なのかを今一度自分自身できちんと把握をしていなければいけないと、そして起こりうる可能性を考えていなければいけないと思ったのです」
「……………………」
「これを踏まえてお祖父様にお伺いします。僕は【緑の手】の力だけでなく、今までは隠すものとしてきた【精霊王の祝福】の力が使いこなせるようになりたいと思っています。【精霊王の祝福】の力がどのようなものなのかははっきりと分かっておりませんが、以前発現をしたあの生命を吸い取るような力であるならば、それがきちんと使いこなせるようにしたい。他人から見れば、もしかしたら死神のようなものに映るかもしれません。ルシルの浄化ですら化け物と言われました。それ以上に化け物と呼ばれる可能性がある事も予想をしています。それでも、その魔法を暴発させるのではなく、使いこなせるようになりたいのです。お祖父様、僕に、力を貸していただけないでしょうか」
お祖父様は黙ったまま僕を見つめていた。
そして「付いてきなさい」と言って歩き始める。
僕は理由も分からないまま黙ってお祖父様の後をついて行った。
お爺様が向かったのは屋敷の裏手にある、小さな小屋だった。
一体何があるのだろう。そう思っているとお祖父さまはその小屋の中に入ってしまう。
僕は不思議に思いながらも同じようにそこに入った。
「お祖父様、ここは」
中はマークが管理をしている庭師の小屋のようだった。
実際に庭師が使う様な道具も壁にかけられたり、棚に置かれたりしている。
「うむ、この扉の向こうは隠ぺい魔法とに認識疎外の魔法がかけられている」
お祖父様がそう言った壁に扉のようなものはない。
けれどお祖父様はかまわずそこに進んで、何かを呟くと中に入った。
「行くぞ」
「はい」
驚いている場合ではない。とにかくお祖父様について行かなくては。
僕はただお祖父様だけを見て足を進めた。
そうするうちに目の前に下に向かう階段が現れた。
「地下に部屋を作ったのだ」
「…………………」
うん。お祖父様だもの。何を作っても驚かないよ。
そうして更に進むと大きな広い部屋があって………
「あれは………」
そこにはあの日、東の小さな森で僕がその命を奪った、フレイム・グレート・グリズリーだったものが居た。
「こんな所に持ってきていたのですね」
「うむ。魔法を知るならば、それをかけられたものを知るのが一番早い。保存魔法をかけている。あの日のままだ。怖くはないか」
お祖父様がそう訊ねた。本当は少し、怖かった。
実はあの日以来、僕は東の森だった所には行っていない。整備をされてかなり小さくなってしまったのだと兄様に聞いた事がある。希少な植物も多かった。手軽に森の雰囲気を味わえる所だった。
本来であればこんなものが出てくるような所ではなかったのだ。
今なら予想は出来る。おそらくは魔素が湧いて、魔素だまりが出来て、どこかと繋がった一番初めの例なのだろう。
そう思うと、魔素に触れ更に凶暴化をしたこの魔物も、いきなり知らない所に出てきて驚いたのかもしれない。
「あの時は、山のように大きいと思っていましたが、それほどの大きさはなかったのですね。勿論人の倍に近いような体長ですが。………この身体が真っ赤に燃えていたんだなぁ」
思わずそう口にすると、お祖父様はもう一度頷いて、再びゆっくりと口を開いた。
「瘴気もなく、魔素も湧かず、そのまま眠っておる。エドワードが申したように命が吸い取られたような形だ」
そう言われて僕は恐ろしかった魔熊を見つめた。
足は土がせりあがるようにして動けぬように固められていた。
伸ばした手には何重にも木の蔓のようなものが巻き付いている。
体を押さえている木の枝。さらに巻き付く木の蔓。
記憶の中では真っ赤だったその身体は、骨と皮だけのようになり、鮮やかな緑色の苔と草に覆われている。
そして、空を向いたまま最後の咆哮を上げているような顔も、見る影もなくこけて、植物たちに生気を吸いつくされているように見えた。そう、あの日も思ったのだ。緑と茶色の大きな塊だと。
「……大丈夫。もう、大丈夫です」
「うむ。では。改めて、これがエドワードが使った魔法だ。木々や草が伸び、絡みついて魔熊の体を捕らえている。一般的な魔法としては植物の成長を自在に操るような魔法はない。植物を芽吹かせたり、成長を早めるという事だけを考えるのであれば、エドワードの場合はやはり加護の【緑の手】の魔法という事になるだろう。【緑の手】は植物を育てる魔法を使える事はすでに分かっている。だが、植物自体が意識を持つように相手に絡みつき、その動きを封じると言う事も聞いた事がない。勿論、植物が生き物の生気を吸い取っていくような魔法も存在しない。と考えるとその二つも加護の力と考えられるが、今まで試した中で【緑の手】にそのような力はない」
そうだ、僕とお祖父様は今まで【緑の手】の加護を調べる為に、お祖父様の『鑑定』の力を使いながらそれをいくつも試してきたんだ。でも確かに植物を自在に操って動かすような力はなかったと思う。植物を増やしたり、掛け合わせて効き目に特化したような新たな薬草を作ったりした事もあった。それは全て【緑の手】による力だった。
「だとすると、それが【精霊王の祝福】の力なのでしょうか。植物自体が意識を持つように動いたり、生き物の生気を吸い取っていくような力が」
父様は以前に生と死の力という様な事を言っていた。でも本当の所は加護の力はどんなものなのかは分からない。
一度だけ発現をした命を奪う力。でも奪うだけではなく植物を自在に操れるような力、あるいは植物が意思を持つように動く力が【精霊王の祝福】という加護の力なのだとしたら。
「決めつける事は出来ん。だが可能性はあるだろう。以前ハロルドが言っていた。温室でエドワードが転びそうになった時にそばにあった木の枝が伸びて助けたのを見たと」
「えええ⁉」
そんな事があったなんて全然知らなかった。
「植物が意思を持つように動く力と、生き物の生を奪う力。もしもそれが本当に【精霊王の祝福】の力だとしたら、僕はその力を自分の意思で扱う事が出来るのでしょうか」
「やってみなければ分からん」
お祖父様は何でもない事のようにそう言った。
「それが本当にその加護の力なのかは分からんが、祝福という名の付く加護が死のみを司ると言うのも、不思議な事だと思っていた。それにそれは死ではなく精霊にとっては浄化の手段なのかもしれん。生き物を土に還すというような、そんな浄化もあるだろう」
そう言ってお祖父様は魔熊を振り返った。
瘴気もなく、魔素も湧かずにそのまま眠る。確かに光に包まれ消えてしまうルシルが使う聖魔法の浄化もあれば、あのように緑に包まれて土に還るような浄化もあるのかもしれない。そう思うと少しだけ心が軽くなる。
「足の部分は恐らくは土魔法によるものだろう。それらを考えると、どこまでが【緑の手】で【精霊王の祝福】による魔法なのか区別をつけるのは難しい。あれは魔力暴走を起こしたエドワードが、自分の中の大きな魔力を出せる力で使ったものと言えるのかもしれん。なんにせよ。今後は【緑の手】だけではなく【精霊王の祝福】の祝福の力についても調べて行こう。だが」
お祖父様はそこで一度言葉を切った。
「もし、【精霊王の祝福】の力にその生を奪う力があるならば、そしてその力を自分のものにしたいのであれば、エドワードは何かの生を奪う覚悟をせねばならん」
「…………」
ああ、そうだ。そういう事だ。練習の為に僕は何かからその命を奪う事になる。
「森の奥に魔獣が出て悪さをしておる。魔獣は獣には戻れん。瘴気を出して土地を穢す。定期的に見回りをしておる。覚悟があるのであれば次回、一緒に来るがいい」
「……はい。お願いします」
コクリと頷くと、お祖父様は「急がずに、一つ一つ見つけて行けばよい」と言った。
また一つ、心が軽くなった。
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お祖父様がマジックボックスで魔熊を持ち帰っていた話。ようやくここで回収(;^ω^)
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