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第7章 厄災
226. お疲れな大人たち
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「魔素は、どこにでも湧く。そして、人の中にいつの間にか入り込む事がある。入り込むと負の感情が起こりやすくなり、周囲にもそれを与える。それが新たな魔素を呼び、魔素は負のエネルギーを食らって魔素だまりとなり、人や獣を魔人化や魔獣化をする。魔人になると魔素を操る事が出来る。先日まではこれが魔素の状況でした。これだけでも十分恐ろしいというのに、まだ変化をするなどとは!」
今更の説明をして時間をかけるな。恐ろしいのはむしろ貴様の顔だ。それに変化をさせたのはここにいる人間ではない!
「体内にあるうちならば魔人にならず、魔素のみの浄化も可能との事で領内の者の魔素のありなしを調べ、あれば浄化をしていただきました。が、それは結局無意味だったという事でしょうか。魔素は人から人への移動を取得しました。負のエネルギーで湧かせるのではなく、意思があるように移動をして、浄化されそうになると分裂する。それが本当だとしたら、我々に勝ち目などない。神官の中でも、体内の魔素が見えるのは数が多くはありませんし、ましてや魔素を浄化出来るとなると更に少ない。そのような状況で、新たな力を持ったとなると、これからどうしたらいいのか」
それを考えているんだろうが。大体、体内魔素を抱えている者を調べたのは無意味ではないだろう。今まで体内に魔素が湧いていたのは、行いが正しくなかった者達だ。魔素がそういう者を好んだからだ。第一調べたのは爵位を持つ者だけで平民まではとても手が回らなかっただろうが。今回はそれではまずいだろうから余計に混乱をしているんだろう。
「王国は、呪われているのでしょうか」
「それは不敬に当たりますぞ!」
「何か有効な手立てはないのでしょうか」
「調べても、調べた後に移動されて入り込まれてしまえばそれまでだ。今までのようは検査では役に立たない」
「もっと手軽に魔素を消す方法はないのでしょうか。神官様頼りでは王国全てを守る事は到底………」
いい加減自分で考えろ。なんでこうどいつもこいつも他人様頼りなんだ。
「どんどん魔素が湧いて魔素だらけになってしまったら、ハーヴィンのように砂漠だらけになってしまうのかもしれない。聞いた事があります。魔素が何も育たない死の土地になると。すでにそうなっている所があると」
「ハーヴィンがそうだ。それに他の所も魔素が湧き瘴気を出すようなものが出たらそこは砂漠になる。このままでいけば王国全土が砂漠になってしまうかもしれません」
「本当にその可能性はあるのでしょうか」
「陛下! ご存じの事があればこの際包み隠さずお話いただきたい。王国では今何が起きているのでしょうか」
そんな事はこっちが知りたい。王ならずとも、それに関わってきた者たちはみんなそう思っているさ!
「…………デイヴィット、速記で愚痴を書くのは止めてくれないかい?」
ハワードに小さな声で窘められて、デイヴィットはポイとペンを置いた。
どうせ書記は他にいるのだ。つまらない意見など書き残しても仕方がない。浄化をした日から行われている会議は答えが出ずに、途中で休みを入れながらもう何日もこんな感じで回っていた。過去もそうだったが、一体この国は何度同じような事を繰り返すのか。上がる案件は違えど、しかも、かなり粛清で面倒な者がいなくなったというのにまだこれなのか。
各領からの毎日の報告も、今までは小さな事だと報告されずにいたような事まで、しいて言うならば道端に魔素が湧いたというようなレベルの事までが報告が上がってきて更に時間を消費している。
このままでは本当に何も分からず、有効な手立ても見つけられずに王国は滅んでしまうかもしれない。例えその前に無理矢理に独立したとしても、何か解決方法がなければ最悪共倒れか、もしくは助けを求めてくる群衆に荒らされてお終いだ。
「数日を費やしたが、手立ては見つからない。策のないまま話し合っても時間が過ぎるばかりであろう。とりあえず、自領で何が出来るか。何が一番困るのか、それに対して考えられる有効手段を改めて持ち寄る。必ずそれを考えてくるように。魔物に対しては今まで通りに自領の兵力と、養成所からの援軍と、ギルドを使った傭兵(冒険者)への依頼で賄う。今のところ他に魔人が出ている様子はない。各領内へは魔素に近づかない事を徹底する事。領内に大きな損害出た場合は王国へ報告。それに応じて支援、配給、また領地の被害が大きく領民の安全が確保できない場合は管轄領も開放する。王室としてもこれ以上この人数での話し合いの継続は不可能と判断し、人数を絞り、そこで上がった事案を改めて皆で採決していく。上だけで決定するようなことはしないと約束しよう」
ルフェリット国王自らの言葉に、さすがにこれ以上の話し合いは難しいと長い長い会議はようやく一旦終了となった。だが、上位の領主たちや、王宮の役職付きなどはここからがまた始まりとなる。
うんざりとした気持ちで愚痴を書きなぐっていたメモをぐしゃぐしゃと丸めるとデイヴィットは椅子から立ち上がった。エドワードには申し訳ないが今日はポーションだ。それも体力回復の一番強いエクストラポーションだ!
「デイヴィット、ハワード、少しいいかい」
「嫌です」
「いやいや、フィンレー卿、王ですぞ。王からの直々の声掛けです」
慌てたようにニールデン公爵からそう言われて、デイヴィットは胸の中で盛大な舌打ちをして王の前に膝を折った。
その隣に何も言わずにハワードも膝をつく。
「はい。なんでしょうか」
「まぁ、そう怒るな。どうにか会議を終わらせたんだ」
「問題は全て棚上げのようですが」
「……オルドリッジの方は進めているぞ」
「それは当然でしょう。こっちにかかりきりでこのまま蟄居が長引けば隙が生まれます。爵位没収は決まってはいますが、まだ公爵家ですので最後の手なども残っているやもしれません」
「うむ、爵位の没収はすでに済ませた。今回の魔人騒ぎで一族全てが離島に流される。事実上の死刑だ」
それを聞いて、今まで無言だったハワードがゆっくりと口を開いた。
「…………さようでございますか。悪さが出来ぬよう、島には結界をかけ逃げ出せないようにした方がよいでしょう。魔素の変化を考えると、念には念を入れた方がよろしいかと存じます。恨みが魔素に変わる事も十分考えられますゆえ。非情と思われるかもしれませんが、中途半端なものでは後の禍となります」
「ああ、そうだな。そうしよう。学園と同様に内からも外からも魔力の使用制限をかけねばなるまい」
「御意」
「こちらの会議が急に入って伸びてしまったので仕方がなかったのだが、出来れば先日のハワードからの話をしたい。本来であればもう少し早めにやりたかったのだが……。今回の話についてはその後にしよう」
グレアムの言葉に今度はデイヴィット声を出した。
「かしこまりました。魔人の欠片の可能性については一旦全員棚上げということで、その間にもしも出てしまった時には」
「その時はその時だ。魔法を使っても我らの体は増えん」
言い切ったグレアムにデイヴィットは吹き出しそうになり、ハワードは眉間に皺を寄せた。そして、その場に居たケネスとマクスウェード、そして最近巻き込まれるようになったニールデンは三者三様の表情を浮かべて聞こえないふりをした。
「明日からハーヴィンの件を話し合う。誰を参加させるのかはフィンレー卿に任せる。話が進みやすいようにしてほしい。その為に必要なものは遠慮なく言え。今日はもう休もう。さすがに疲れた。その先の部屋を開放している。転移してさっさと帰って休め。こう次々に色々な事が起こると何を試されているのかという気持ちになる。出来ればもう少し穏やかであってほしいものだ。ではまた明日」
そう言って歩き始めた王に、デイヴィットたちは「では我々も主君を見倣って休みましょう」と、転移の魔法を開放しているという部屋を目指して歩き始めた。
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みんなお疲れ(;^ω^)
今更の説明をして時間をかけるな。恐ろしいのはむしろ貴様の顔だ。それに変化をさせたのはここにいる人間ではない!
「体内にあるうちならば魔人にならず、魔素のみの浄化も可能との事で領内の者の魔素のありなしを調べ、あれば浄化をしていただきました。が、それは結局無意味だったという事でしょうか。魔素は人から人への移動を取得しました。負のエネルギーで湧かせるのではなく、意思があるように移動をして、浄化されそうになると分裂する。それが本当だとしたら、我々に勝ち目などない。神官の中でも、体内の魔素が見えるのは数が多くはありませんし、ましてや魔素を浄化出来るとなると更に少ない。そのような状況で、新たな力を持ったとなると、これからどうしたらいいのか」
それを考えているんだろうが。大体、体内魔素を抱えている者を調べたのは無意味ではないだろう。今まで体内に魔素が湧いていたのは、行いが正しくなかった者達だ。魔素がそういう者を好んだからだ。第一調べたのは爵位を持つ者だけで平民まではとても手が回らなかっただろうが。今回はそれではまずいだろうから余計に混乱をしているんだろう。
「王国は、呪われているのでしょうか」
「それは不敬に当たりますぞ!」
「何か有効な手立てはないのでしょうか」
「調べても、調べた後に移動されて入り込まれてしまえばそれまでだ。今までのようは検査では役に立たない」
「もっと手軽に魔素を消す方法はないのでしょうか。神官様頼りでは王国全てを守る事は到底………」
いい加減自分で考えろ。なんでこうどいつもこいつも他人様頼りなんだ。
「どんどん魔素が湧いて魔素だらけになってしまったら、ハーヴィンのように砂漠だらけになってしまうのかもしれない。聞いた事があります。魔素が何も育たない死の土地になると。すでにそうなっている所があると」
「ハーヴィンがそうだ。それに他の所も魔素が湧き瘴気を出すようなものが出たらそこは砂漠になる。このままでいけば王国全土が砂漠になってしまうかもしれません」
「本当にその可能性はあるのでしょうか」
「陛下! ご存じの事があればこの際包み隠さずお話いただきたい。王国では今何が起きているのでしょうか」
そんな事はこっちが知りたい。王ならずとも、それに関わってきた者たちはみんなそう思っているさ!
「…………デイヴィット、速記で愚痴を書くのは止めてくれないかい?」
ハワードに小さな声で窘められて、デイヴィットはポイとペンを置いた。
どうせ書記は他にいるのだ。つまらない意見など書き残しても仕方がない。浄化をした日から行われている会議は答えが出ずに、途中で休みを入れながらもう何日もこんな感じで回っていた。過去もそうだったが、一体この国は何度同じような事を繰り返すのか。上がる案件は違えど、しかも、かなり粛清で面倒な者がいなくなったというのにまだこれなのか。
各領からの毎日の報告も、今までは小さな事だと報告されずにいたような事まで、しいて言うならば道端に魔素が湧いたというようなレベルの事までが報告が上がってきて更に時間を消費している。
このままでは本当に何も分からず、有効な手立ても見つけられずに王国は滅んでしまうかもしれない。例えその前に無理矢理に独立したとしても、何か解決方法がなければ最悪共倒れか、もしくは助けを求めてくる群衆に荒らされてお終いだ。
「数日を費やしたが、手立ては見つからない。策のないまま話し合っても時間が過ぎるばかりであろう。とりあえず、自領で何が出来るか。何が一番困るのか、それに対して考えられる有効手段を改めて持ち寄る。必ずそれを考えてくるように。魔物に対しては今まで通りに自領の兵力と、養成所からの援軍と、ギルドを使った傭兵(冒険者)への依頼で賄う。今のところ他に魔人が出ている様子はない。各領内へは魔素に近づかない事を徹底する事。領内に大きな損害出た場合は王国へ報告。それに応じて支援、配給、また領地の被害が大きく領民の安全が確保できない場合は管轄領も開放する。王室としてもこれ以上この人数での話し合いの継続は不可能と判断し、人数を絞り、そこで上がった事案を改めて皆で採決していく。上だけで決定するようなことはしないと約束しよう」
ルフェリット国王自らの言葉に、さすがにこれ以上の話し合いは難しいと長い長い会議はようやく一旦終了となった。だが、上位の領主たちや、王宮の役職付きなどはここからがまた始まりとなる。
うんざりとした気持ちで愚痴を書きなぐっていたメモをぐしゃぐしゃと丸めるとデイヴィットは椅子から立ち上がった。エドワードには申し訳ないが今日はポーションだ。それも体力回復の一番強いエクストラポーションだ!
「デイヴィット、ハワード、少しいいかい」
「嫌です」
「いやいや、フィンレー卿、王ですぞ。王からの直々の声掛けです」
慌てたようにニールデン公爵からそう言われて、デイヴィットは胸の中で盛大な舌打ちをして王の前に膝を折った。
その隣に何も言わずにハワードも膝をつく。
「はい。なんでしょうか」
「まぁ、そう怒るな。どうにか会議を終わらせたんだ」
「問題は全て棚上げのようですが」
「……オルドリッジの方は進めているぞ」
「それは当然でしょう。こっちにかかりきりでこのまま蟄居が長引けば隙が生まれます。爵位没収は決まってはいますが、まだ公爵家ですので最後の手なども残っているやもしれません」
「うむ、爵位の没収はすでに済ませた。今回の魔人騒ぎで一族全てが離島に流される。事実上の死刑だ」
それを聞いて、今まで無言だったハワードがゆっくりと口を開いた。
「…………さようでございますか。悪さが出来ぬよう、島には結界をかけ逃げ出せないようにした方がよいでしょう。魔素の変化を考えると、念には念を入れた方がよろしいかと存じます。恨みが魔素に変わる事も十分考えられますゆえ。非情と思われるかもしれませんが、中途半端なものでは後の禍となります」
「ああ、そうだな。そうしよう。学園と同様に内からも外からも魔力の使用制限をかけねばなるまい」
「御意」
「こちらの会議が急に入って伸びてしまったので仕方がなかったのだが、出来れば先日のハワードからの話をしたい。本来であればもう少し早めにやりたかったのだが……。今回の話についてはその後にしよう」
グレアムの言葉に今度はデイヴィット声を出した。
「かしこまりました。魔人の欠片の可能性については一旦全員棚上げということで、その間にもしも出てしまった時には」
「その時はその時だ。魔法を使っても我らの体は増えん」
言い切ったグレアムにデイヴィットは吹き出しそうになり、ハワードは眉間に皺を寄せた。そして、その場に居たケネスとマクスウェード、そして最近巻き込まれるようになったニールデンは三者三様の表情を浮かべて聞こえないふりをした。
「明日からハーヴィンの件を話し合う。誰を参加させるのかはフィンレー卿に任せる。話が進みやすいようにしてほしい。その為に必要なものは遠慮なく言え。今日はもう休もう。さすがに疲れた。その先の部屋を開放している。転移してさっさと帰って休め。こう次々に色々な事が起こると何を試されているのかという気持ちになる。出来ればもう少し穏やかであってほしいものだ。ではまた明日」
そう言って歩き始めた王に、デイヴィットたちは「では我々も主君を見倣って休みましょう」と、転移の魔法を開放しているという部屋を目指して歩き始めた。
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