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第7章 厄災
217. 二度目の手紙
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10の月になって一週間以上が過ぎた。
プチお茶会が終わってからも何かが現れたりするような大きな変化はなく、情報もない。
淡々と過ぎていく日々の中で、僕はルシルからハーヴィンの実情を聞いたり、兄様から少しだけハーヴィンから持ち帰った砂をお祖父様と一緒に調べたりして過ごしていた。
そこへ西の国のダリウス叔父様から2度目の手紙が届いたと父様から書簡が来た。
何か進展がなければ西の国からわざわざ連絡を寄越す事はないだろう。
僕は書簡にあった通りに翌日の夜にフィンレーにやってきた。
「遅くなってすまないね。夕食は済ませてきたかい?」
そう言った父様に「はい」と返事をして「父様は?」と訊ねると「軽くね」と返ってきたので、僕はバッグの中に入っている軽食をテーブルの上に並べた。
「召し上がって下さい。ポーションは栄養食ではありません」
そういうと父様は小さく笑って目の前の料理をつまみ始めた。
「お忙しいのですか? 今は何をされているのでしょうか。とても心配です」
「ああ、そうだねぇ。多分そろそろハワードからも連絡があると思うのだけれど、大昔に何かを封印したか、祀ったかという場所がハーヴィンにあるのが判ったんだ」
「ハーヴィンに?」
「ああ、それでそこを調べているのだけれど、場所が上手く特定できないんだよ」
「え? どういう事ですか?」
場所が判ったから調べているのではないのだろうか。それが顔に出ていたらしく、父様は苦笑した。
「それが地図というものが希少だった時代でね。はっきりと書かれていないのと、今の王国と少し場所が異なる所もあってね。ハーヴィンはわりあい古くからある領なんだが、最初は子爵家でその後中央寄りの伯爵領が多くあるところに領地替えされているんだ。今の状況を見るとおそらくは現在の領内と思われるんだが、なかなか思う様な報告が上がってこない」
「そうなのですね。領地替えか……。そういえばハワード先生もそんな事を仰っていましたね」
「ああ、それもあって色々と面倒でね。今更王国の歴史というか、古地図を洗いなおすような作業をするとは思わなかった。王国の始まりは450年ほど前とあるが、その前にも勿論その核になる場所は存在しているし、建国後も国境では絶えず争いがあったと思われる。フィンレーもこの土地を拝領してからも東の国との境の攻防はなかったわけではないからね」
「え、そうなのですか?」
「ああ、それでこの王国は攻め入られた時に防ぐ力がある者が、他国との境に大きな領地を拝領しているんだ。また山や深い森は魔素が湧き易かったり、魔物が住んでいると言われていたから北の山林地帯はそれもあって騎士団を持つような侯爵家があてがわれている。しかし領地も、国境もあやふやな時期はどうしても出てくる。つい100年ほど前も西の国との戦もあったしね。王国内ではその戦についてはあまり大きく扱われていない為か、その辺りは私も詳しくは知らなかった。その戦いにはフィンレーは関わっていないのかもしれないな。西の国ではあのように大きな戦として話が残されているが、ルフェリットでは国境争いの一つくらいにしか思っていなかったのかもしれない。まぁ、建国をして領土が定まるまではもっと色々と大変だったのだろうと思うがね」
「遅くなりました。ああ、お食事中でしたか」
兄様がそう言いながら部屋の中に入ってきた。
「エドワードにポーションを飲んだ事を見破られてしまったよ。お陰で美味しい食事にありつけた。アルフレッドは食事をしたのかい?良かったら一緒につまみながら話そう」
「ありがとうございます」
そう言って兄様が座ったので、僕は慌ててもう少し料理を追加した。
「……エドワード、いつもそんなに食べ物を入れているのかい?」
「ええ、作り置きと言いますか、どういうタイミングでお二人とお会いできるか分からないので。バッグは時間経過もなく容量もそれなりにありますから」
「そう……。ああ、ではダリウスからの手紙だね。前回魔道具にびっくりしていたと返信したらまたそれで送ってきたよ」
父様は苦笑しながら以前見た投影を用いた声の魔道具をテーブルの上に出した。
そして前回と同様に魔石を嵌めて魔力を流す。
すると筒状のそれに小さく叔父上の姿が浮かび上がった。
『皆様変わりはないでしょうか。こちらの情報はあまり多くはないけれど、間が空いてしまうよりもと思って書簡を送りました。さて、早速ですが、先々王に関する書物のようなものは見つかりませんでしたが、若い頃に先々王に仕えていたという者の子孫からその者の日記を手にすることが叶いました。口頭での伝えになりますがお許しください。先々王は元々はとても穏やかな方で愚王ではなく、賢王と呼ばれるような方である事が分かりました。しかし、ある日突然病に倒れ、その後回復された後、その性格が変わられていたと。側近たちは穢れに触れたのだと申していたそうです。王は人が変わったように禍を祓うために供物を捧げなければならないと言うようになり、他国へ戦を仕掛けるようになっていったそうです。日記を書いていた者はその戦で命を落としたようで、それ以上の詳しい事は判りませんでしたが、先々王に何かがあって、変わられてしまったというのは確かなようです。そしてもう一点、兄上たちが気にされていたあの英雄譚についてですが、公爵家が協力をしてくれて、書物庫を調べる事が出来ました。そして、おそらくは原型はこれではないかというものを見つけました。ですが、さすがにこの書物を国外に出す事は叶わず、これもまた口頭にて失礼いたします』
そこから先は英雄譚の元になった、世界の成り立ちのような話になった。書かれている内容を考えるとその世界はどうやら西の国とルフェリットの両方が含まれているように思われた。世界に暮らしていた五つの種族。そこに現れた五つ首の化け物。この辺りはあの本と変わらない。けれど、化け物が現れると不安な気持ちや攻撃的な気持ち、そして妬みなど負の気持ちが高まり、暮らしている者たちは自然に争うようになった事が書かれていた。
化け物が暴れ、住める場所や畑などが少なくなり、水は汚れ、食べるものが少なくなると種族間の争いは加速する。化け物はその争いを好み、喜び、更に暴れて諍いを煽る。そして、若者が立ち上がるのだ。
人の若者に他の種族の者が力を与える下りは同じだ。しかし、決定的に異なるのは化け物とその首に名前があった事だった。
化け物の名前は『厄災』。
首につけられていた名は『呪』、『絶望』、『破滅』、『狂気』、『死』。
英雄譚の通りに首は光の剣で跳ねられて世界のどこかへ飛んでいく。
しかし、光の剣で浄化をされて消える筈の厄災の本体は光の剣で封じられており、飛び散った首はそれぞれに封じられている。つまり、封じられている場所は六つだ。
『封じられた場所に関しては記載はありません。国の中で何かが封じられているような場所がないかと色々探してみたのですが、封じられているのは先々王以外はなく、その廟は固く守られています。先々王が封じられる前にアンデッドになり彷徨っていたのかも分かりません。ですが以前お伝えした通り死してなお彷徨ったと言われているので、その可能性は高いのかと思います。先王の加護についてはやはり詳しくは判りませんが、アンデッドを封じる力があったと仮定をすると聖魔法の可能性が高いように感じますが、これは私の予想でしかありません。とりあえず今回はこの位で。最近になってなぜかルフェリットの南の国境に魔物の出現の報告が上がってくるようになりました。こちらはほぼ砂漠であまり魔物を討伐するという事も出来ないような状況ですが、砂漠ならではの魔物もおりますので、そちらもご注意下さい。では』
消えた姿。途切れた声。
「という事なんだよ」
父様が顔を引きつらせてそう言った。
「やはり、英雄譚は同じものでしたね。そしてルフェリットに三つの首が封印されている可能性が高いようだ」
兄様が静かに口を開く。
「すでにハワード達にはこの書簡の内容を伝えている。もっともこれ自体が昨日着いたばかりだから、二人との情報の差はほとんどないと言っていいだろう。ハーヴィンにあるかもしれない封印とその他の封印。とりあえずエドワード達が話をしていたように、西の国の先々王の変化が封印を解いてしまったものだとしたら、そしてルフェリットで起きた事も同じようにどこかの封印が解かれたものだとしたら、それを仮定しながら動いた方がいいのかもしれないね。勿論その後に起こりうることも想定をしてどうするかを考えていかなければならない。ハーヴィンの、もしくは他の封印の場所が明らかになり次第、王家にも正式にこの話をして対策を考えていく。その際は加護者の力に頼り切らない事を約束していただく。西の国とルフェリットの辿る道は違う。そして今の時点でこの話を知っている我らに利があると信じている」
「はい」
兄様が頷いた。僕も続いて返事をしようと口を開きかけた途端、父様が話し始めた。
「いいね、エドワード。まだ魔人も見つかっていない、封印の事も定かではない。けれど仮説も何も含めながら私たちはあらゆる事を考えていく。それがルフェリットのやり方だ。忘れないでほしい」
「はい、父様」
そう返事をした僕の背中を兄様がトントンとした。
「大丈夫だよ、エディ」
「はい、一人では考えません。大丈夫です」
それを聞いて父様と兄様が笑った。
プチお茶会が終わってからも何かが現れたりするような大きな変化はなく、情報もない。
淡々と過ぎていく日々の中で、僕はルシルからハーヴィンの実情を聞いたり、兄様から少しだけハーヴィンから持ち帰った砂をお祖父様と一緒に調べたりして過ごしていた。
そこへ西の国のダリウス叔父様から2度目の手紙が届いたと父様から書簡が来た。
何か進展がなければ西の国からわざわざ連絡を寄越す事はないだろう。
僕は書簡にあった通りに翌日の夜にフィンレーにやってきた。
「遅くなってすまないね。夕食は済ませてきたかい?」
そう言った父様に「はい」と返事をして「父様は?」と訊ねると「軽くね」と返ってきたので、僕はバッグの中に入っている軽食をテーブルの上に並べた。
「召し上がって下さい。ポーションは栄養食ではありません」
そういうと父様は小さく笑って目の前の料理をつまみ始めた。
「お忙しいのですか? 今は何をされているのでしょうか。とても心配です」
「ああ、そうだねぇ。多分そろそろハワードからも連絡があると思うのだけれど、大昔に何かを封印したか、祀ったかという場所がハーヴィンにあるのが判ったんだ」
「ハーヴィンに?」
「ああ、それでそこを調べているのだけれど、場所が上手く特定できないんだよ」
「え? どういう事ですか?」
場所が判ったから調べているのではないのだろうか。それが顔に出ていたらしく、父様は苦笑した。
「それが地図というものが希少だった時代でね。はっきりと書かれていないのと、今の王国と少し場所が異なる所もあってね。ハーヴィンはわりあい古くからある領なんだが、最初は子爵家でその後中央寄りの伯爵領が多くあるところに領地替えされているんだ。今の状況を見るとおそらくは現在の領内と思われるんだが、なかなか思う様な報告が上がってこない」
「そうなのですね。領地替えか……。そういえばハワード先生もそんな事を仰っていましたね」
「ああ、それもあって色々と面倒でね。今更王国の歴史というか、古地図を洗いなおすような作業をするとは思わなかった。王国の始まりは450年ほど前とあるが、その前にも勿論その核になる場所は存在しているし、建国後も国境では絶えず争いがあったと思われる。フィンレーもこの土地を拝領してからも東の国との境の攻防はなかったわけではないからね」
「え、そうなのですか?」
「ああ、それでこの王国は攻め入られた時に防ぐ力がある者が、他国との境に大きな領地を拝領しているんだ。また山や深い森は魔素が湧き易かったり、魔物が住んでいると言われていたから北の山林地帯はそれもあって騎士団を持つような侯爵家があてがわれている。しかし領地も、国境もあやふやな時期はどうしても出てくる。つい100年ほど前も西の国との戦もあったしね。王国内ではその戦についてはあまり大きく扱われていない為か、その辺りは私も詳しくは知らなかった。その戦いにはフィンレーは関わっていないのかもしれないな。西の国ではあのように大きな戦として話が残されているが、ルフェリットでは国境争いの一つくらいにしか思っていなかったのかもしれない。まぁ、建国をして領土が定まるまではもっと色々と大変だったのだろうと思うがね」
「遅くなりました。ああ、お食事中でしたか」
兄様がそう言いながら部屋の中に入ってきた。
「エドワードにポーションを飲んだ事を見破られてしまったよ。お陰で美味しい食事にありつけた。アルフレッドは食事をしたのかい?良かったら一緒につまみながら話そう」
「ありがとうございます」
そう言って兄様が座ったので、僕は慌ててもう少し料理を追加した。
「……エドワード、いつもそんなに食べ物を入れているのかい?」
「ええ、作り置きと言いますか、どういうタイミングでお二人とお会いできるか分からないので。バッグは時間経過もなく容量もそれなりにありますから」
「そう……。ああ、ではダリウスからの手紙だね。前回魔道具にびっくりしていたと返信したらまたそれで送ってきたよ」
父様は苦笑しながら以前見た投影を用いた声の魔道具をテーブルの上に出した。
そして前回と同様に魔石を嵌めて魔力を流す。
すると筒状のそれに小さく叔父上の姿が浮かび上がった。
『皆様変わりはないでしょうか。こちらの情報はあまり多くはないけれど、間が空いてしまうよりもと思って書簡を送りました。さて、早速ですが、先々王に関する書物のようなものは見つかりませんでしたが、若い頃に先々王に仕えていたという者の子孫からその者の日記を手にすることが叶いました。口頭での伝えになりますがお許しください。先々王は元々はとても穏やかな方で愚王ではなく、賢王と呼ばれるような方である事が分かりました。しかし、ある日突然病に倒れ、その後回復された後、その性格が変わられていたと。側近たちは穢れに触れたのだと申していたそうです。王は人が変わったように禍を祓うために供物を捧げなければならないと言うようになり、他国へ戦を仕掛けるようになっていったそうです。日記を書いていた者はその戦で命を落としたようで、それ以上の詳しい事は判りませんでしたが、先々王に何かがあって、変わられてしまったというのは確かなようです。そしてもう一点、兄上たちが気にされていたあの英雄譚についてですが、公爵家が協力をしてくれて、書物庫を調べる事が出来ました。そして、おそらくは原型はこれではないかというものを見つけました。ですが、さすがにこの書物を国外に出す事は叶わず、これもまた口頭にて失礼いたします』
そこから先は英雄譚の元になった、世界の成り立ちのような話になった。書かれている内容を考えるとその世界はどうやら西の国とルフェリットの両方が含まれているように思われた。世界に暮らしていた五つの種族。そこに現れた五つ首の化け物。この辺りはあの本と変わらない。けれど、化け物が現れると不安な気持ちや攻撃的な気持ち、そして妬みなど負の気持ちが高まり、暮らしている者たちは自然に争うようになった事が書かれていた。
化け物が暴れ、住める場所や畑などが少なくなり、水は汚れ、食べるものが少なくなると種族間の争いは加速する。化け物はその争いを好み、喜び、更に暴れて諍いを煽る。そして、若者が立ち上がるのだ。
人の若者に他の種族の者が力を与える下りは同じだ。しかし、決定的に異なるのは化け物とその首に名前があった事だった。
化け物の名前は『厄災』。
首につけられていた名は『呪』、『絶望』、『破滅』、『狂気』、『死』。
英雄譚の通りに首は光の剣で跳ねられて世界のどこかへ飛んでいく。
しかし、光の剣で浄化をされて消える筈の厄災の本体は光の剣で封じられており、飛び散った首はそれぞれに封じられている。つまり、封じられている場所は六つだ。
『封じられた場所に関しては記載はありません。国の中で何かが封じられているような場所がないかと色々探してみたのですが、封じられているのは先々王以外はなく、その廟は固く守られています。先々王が封じられる前にアンデッドになり彷徨っていたのかも分かりません。ですが以前お伝えした通り死してなお彷徨ったと言われているので、その可能性は高いのかと思います。先王の加護についてはやはり詳しくは判りませんが、アンデッドを封じる力があったと仮定をすると聖魔法の可能性が高いように感じますが、これは私の予想でしかありません。とりあえず今回はこの位で。最近になってなぜかルフェリットの南の国境に魔物の出現の報告が上がってくるようになりました。こちらはほぼ砂漠であまり魔物を討伐するという事も出来ないような状況ですが、砂漠ならではの魔物もおりますので、そちらもご注意下さい。では』
消えた姿。途切れた声。
「という事なんだよ」
父様が顔を引きつらせてそう言った。
「やはり、英雄譚は同じものでしたね。そしてルフェリットに三つの首が封印されている可能性が高いようだ」
兄様が静かに口を開く。
「すでにハワード達にはこの書簡の内容を伝えている。もっともこれ自体が昨日着いたばかりだから、二人との情報の差はほとんどないと言っていいだろう。ハーヴィンにあるかもしれない封印とその他の封印。とりあえずエドワード達が話をしていたように、西の国の先々王の変化が封印を解いてしまったものだとしたら、そしてルフェリットで起きた事も同じようにどこかの封印が解かれたものだとしたら、それを仮定しながら動いた方がいいのかもしれないね。勿論その後に起こりうることも想定をしてどうするかを考えていかなければならない。ハーヴィンの、もしくは他の封印の場所が明らかになり次第、王家にも正式にこの話をして対策を考えていく。その際は加護者の力に頼り切らない事を約束していただく。西の国とルフェリットの辿る道は違う。そして今の時点でこの話を知っている我らに利があると信じている」
「はい」
兄様が頷いた。僕も続いて返事をしようと口を開きかけた途端、父様が話し始めた。
「いいね、エドワード。まだ魔人も見つかっていない、封印の事も定かではない。けれど仮説も何も含めながら私たちはあらゆる事を考えていく。それがルフェリットのやり方だ。忘れないでほしい」
「はい、父様」
そう返事をした僕の背中を兄様がトントンとした。
「大丈夫だよ、エディ」
「はい、一人では考えません。大丈夫です」
それを聞いて父様と兄様が笑った。
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