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第7章 厄災
204. 兄様が来てくれた
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やっぱりみんなと話をして良かったと思った。
学園で会う事はしばらく出来ないけれど、それでもみんなが調べてくれたものを合わせていけば、また違った考え方が出てくるかもしれないからね。
「覚書をしておかなきゃな」
呟くようにそう言ってから、あっ! となる。小さな頃にハワード先生から『嗜み』と言われた独り言。つい思っている事が言葉に出てしまう癖は、重要な事に関してはなくなってきたけれど、今みたいにちょっと思い付いた事などはポロリと出てしまう事がある。
(気を付けないといけないな。もう高等部だし、あと2年半で卒業だし)
そう考えて今度は先日父様から聞いた事が甦った。
お披露目会の後から僕に山ほどの釣書が届いていたなんて。
以前力の事を父様と兄様と話した時に、加護や特別な力を持つとそれを囲い込もうとする人間が一定数いるのだと聞いた。実際にそんな事を感じた事もある。
ただ誰にも似ていないという気持ちしか持てなかったこのペリドット色の瞳。それに価値を見出す者が多いという事だろうか。あの公爵子息の執着もそこから来ているのだろうか。ニヤリと笑ったあの赤い瞳。
(怖い……)
そう思って思わず顔を歪めてしまった。
よく知りもしない人間に、そこまでの執着を湧く気持ちが分からない。
とにかくそちらの方は父様たちに任せておこう。僕は今日の事をまとめて一度兄様に聞いてもらおう。
兄様も何か考えてみるというような事を言ってたから、何か違う情報を持っているかもしれないな。
そう思って僕は自分の部屋に急いだ。
「エドワード様、大丈夫だと思いますが、何かありましたら廊下にルーカスかゼフが控えておりますので、すぐにお知らせください。勿論私もおりますから」
「うん。分かったよ。ありがとうマリー。何だかマリー達には急にフィンレーに来る事になったから色々と迷惑をかけたね」
「いいえ、迷惑なんて思っておりません。エドワード様に何かあったら、そちらの方が恐ろしいです。何かございましたらすぐに声をかけて下さいませ。もちろんおやつが欲しいということでも結構です」
「ありがとう。マリー。でもかなり強い結界がかけられているって言うから、皆もちゃんと休んでね」
深くお辞儀をしてマリーは部屋を出て行った。
「よし」
開いたノート。そこに先ほど皆と話した事をまとめていく。
時代についての疑問。
なぜ五つ首は出現をしたのか。
住んでいた者たちがおかしくなって争っていく様子が魔素に対する今と似ているように思えないか。
ルフェリットに伝わっている話が三つ首になっているのはルフェリットに三つの首が封じられているからではないか。
各領に例えば領主にしか伝えられていない話や守られている、神聖化されているあるいは入る事を禁じられているような場所がないか。
フィンレーにも精霊樹の森があるがそれは無関係か。
賢者、大魔導師、そして王族の中に同じような話が伝わってはいないか。またそのような場所がないか。
オックス領についてはスティーブ君が、王室については宰相府にいたというクラウス君の曽祖父に話を聞くようになった。
「あとは……」
そうだ、父様に西の国で起きた事を話してもいいか確認をしなきゃ。
ハワード先生は何を調べているんだろう。
あ、ポーションに使う薬草を増やすのもあるよね。この他に、僕は何が出来るだろう。
(ハワード先生が探していたと思うけど、もう一度フィンレーの書庫を見てみようかな)
幸い時間は沢山ある。
そう思った途端、トントントンとノックの音がした。
「はい」
開いたドア。
「失礼いたします。アルフレッド様がお見えです」
「兄様が? どうしたんだろう」
だって今日は休日ではないのに。それに王城の方だってきっとお忙しいのに。
「エディ、もっと早く来たかったんだけど中々時間がうまく取れなくてね。急にこちらへ来ることになったけど、大丈夫かい?」
そう言って部屋の中に入ってきた兄様に僕は「はい」と返事をした。そうしてすぐに遮音の魔法をかける。
「アル兄様、今日はお休みですか?」
「ううん。少し時間が出来たからエディの顔を見に来ただけだよ。でも元気そうで良かった。エディの事だからまた色々考えすぎているんじゃないかと思って心配をしていたんだよ」
「ふふふ、そうですね。でも今回はいつまでというのが分からないので、父様にお願いをしてお茶会を開かせてもらったのです」
「ああ、聞いている。それも兼ねて様子を見に来たんだ」
僕たちは部屋の中にある小さなテーブルセットのソファに腰を下ろした。
すぐにマリーが冷たい飲み物を持ってきてくれる。
「ブドウが生ったのでそれでジュースを作ってもらったんです。少し甘いですが、思っていたよりはさっぱりしているんですよ?」
「エディが育てたの?」
「僕というよりは、もうハリーとマークですね。勿論僕もお祈りはしましたけれど」
「なるほど」
兄様はそう言ってふわりと笑ってブドウのジュースに口をつけた。
温室の中はすっかりお祈りが解禁なので、色々とおかしいものもあるけれど、それはもう、それでいいという事になっているんだ。
「ああ、美味しいね」
「良かったです」
「うん。それでエディ、皆と話をして何かいい視点があったかな」
「はい。やっぱり色々な気づきがあるのが面白いです。ちょうど書きとめていたのですが、これです」
僕は兄様にノートを見せた。
兄様はそれを受け取って目を落とす。
「…………なるほど。そうだね。あの本の事を考えると精霊王の住まわれる森というのは確かに気になるね。これは父上に確認をした方がいいだろう。それと、王国の方の話にあった賢者についてはきっとメイソン子爵がかなり詳しく調べてくると思うんだ。西の国は人の代表である若者に力を与えた者が首を封じているけれど、ルフェリットではそれが賢者たちに置き換わって伝わっているのも気になるところだからね」
「はい」
「多分メイソン子爵は王室の方にも何か手を打って調べていると思うよ。でもモーガン伯爵のお祖父様というのはかなり気になるね。伯爵は確か父上と同じくらいだからね。その祖父というと結構なお年だね」
「はい。でもクラウス君の話だとものすごくお元気みたいです」
「そう。何か面白い話が聞けるといいね」
「はい」
「あとはオックス領か」
「はい。セシリアン子爵の奥様のご実家だそうで。本の事などは深く告げずに聞いてみると言っていました」
「うん。こちらも何か出てくることを期待しよう。それと、レイモンド家はおそらく父上からも話が行っているかもしれないが、粛清や公爵子息の事でかなり忙しくなっているので、子息の方から何か手が回ればその方が早いかもしれないね」
「ミッチェル君はとても探求心が強いので、調べ出すとすごいかもしれません」
「それは楽しみだ」
僕たちはその他にいくつかの話をしてソファから立ち上がった。
「本当に夕食は召し上がって行かれないのですか?」
「うん。そろそろルシルたちが帰って来るからね。その準備をしないといけないんだ」
「忙しいのにありがとうございます」
僕がそう言うと兄様は小さく笑って「ううん」と首を横に振った。
「だって一番に話を聞きたかったから。それにエディに会いたかったからね」
「……っ……あ、ありがとうございます。えっと、僕も、急にこちらへ来てしまったから、えっと……今日の事、兄様にお話をしたいと思っていたので、お会いできて嬉しかったです」
少し赤くなってしまった顔でそう言うと兄様は嬉しそうに笑って僕の身体を引き寄せた。
そうしてそのままふんわりと胸の中に抱き込まれてしまう。
「うん。そう言って貰えて嬉しい。ありがとうエディ」
「は、はい」
耳のすぐそばで聞こえる声にドキドキとして、その音が聞こえてしまったらどうしようと思った。
「身体に気を付けて、何かあったら知らせてね。必ず、すぐに来るから」
「はい」
「ああ、本当に王城に行かずにこうしていたいなぁ」
「ア、アル兄様?」
「ふふふ、また顔を見に来るよ。考えすぎない事。それだけは忘れないでエディ」
そっと解かれた腕。離れて行く身体。
「兄様も、ポーションばかり飲んでいては駄目ですよ」
「そうだね。気を付けよう」
「はい。また」
「うん。ブドウジュースをありがとう」
ドアが開いて、閉じた。
多分お祖父様の結界が強いので魔法陣を使ってきたのだろう。
会って話をしたいと思っていたから、本当に嬉しかった。
昔から兄様は居てほしいと思う時にそばに居てくれる。
「……またブドウジュースが作れるようにお祈りをしよう」
そう呟いて、僕は遮音の魔法を解いた。
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学園で会う事はしばらく出来ないけれど、それでもみんなが調べてくれたものを合わせていけば、また違った考え方が出てくるかもしれないからね。
「覚書をしておかなきゃな」
呟くようにそう言ってから、あっ! となる。小さな頃にハワード先生から『嗜み』と言われた独り言。つい思っている事が言葉に出てしまう癖は、重要な事に関してはなくなってきたけれど、今みたいにちょっと思い付いた事などはポロリと出てしまう事がある。
(気を付けないといけないな。もう高等部だし、あと2年半で卒業だし)
そう考えて今度は先日父様から聞いた事が甦った。
お披露目会の後から僕に山ほどの釣書が届いていたなんて。
以前力の事を父様と兄様と話した時に、加護や特別な力を持つとそれを囲い込もうとする人間が一定数いるのだと聞いた。実際にそんな事を感じた事もある。
ただ誰にも似ていないという気持ちしか持てなかったこのペリドット色の瞳。それに価値を見出す者が多いという事だろうか。あの公爵子息の執着もそこから来ているのだろうか。ニヤリと笑ったあの赤い瞳。
(怖い……)
そう思って思わず顔を歪めてしまった。
よく知りもしない人間に、そこまでの執着を湧く気持ちが分からない。
とにかくそちらの方は父様たちに任せておこう。僕は今日の事をまとめて一度兄様に聞いてもらおう。
兄様も何か考えてみるというような事を言ってたから、何か違う情報を持っているかもしれないな。
そう思って僕は自分の部屋に急いだ。
「エドワード様、大丈夫だと思いますが、何かありましたら廊下にルーカスかゼフが控えておりますので、すぐにお知らせください。勿論私もおりますから」
「うん。分かったよ。ありがとうマリー。何だかマリー達には急にフィンレーに来る事になったから色々と迷惑をかけたね」
「いいえ、迷惑なんて思っておりません。エドワード様に何かあったら、そちらの方が恐ろしいです。何かございましたらすぐに声をかけて下さいませ。もちろんおやつが欲しいということでも結構です」
「ありがとう。マリー。でもかなり強い結界がかけられているって言うから、皆もちゃんと休んでね」
深くお辞儀をしてマリーは部屋を出て行った。
「よし」
開いたノート。そこに先ほど皆と話した事をまとめていく。
時代についての疑問。
なぜ五つ首は出現をしたのか。
住んでいた者たちがおかしくなって争っていく様子が魔素に対する今と似ているように思えないか。
ルフェリットに伝わっている話が三つ首になっているのはルフェリットに三つの首が封じられているからではないか。
各領に例えば領主にしか伝えられていない話や守られている、神聖化されているあるいは入る事を禁じられているような場所がないか。
フィンレーにも精霊樹の森があるがそれは無関係か。
賢者、大魔導師、そして王族の中に同じような話が伝わってはいないか。またそのような場所がないか。
オックス領についてはスティーブ君が、王室については宰相府にいたというクラウス君の曽祖父に話を聞くようになった。
「あとは……」
そうだ、父様に西の国で起きた事を話してもいいか確認をしなきゃ。
ハワード先生は何を調べているんだろう。
あ、ポーションに使う薬草を増やすのもあるよね。この他に、僕は何が出来るだろう。
(ハワード先生が探していたと思うけど、もう一度フィンレーの書庫を見てみようかな)
幸い時間は沢山ある。
そう思った途端、トントントンとノックの音がした。
「はい」
開いたドア。
「失礼いたします。アルフレッド様がお見えです」
「兄様が? どうしたんだろう」
だって今日は休日ではないのに。それに王城の方だってきっとお忙しいのに。
「エディ、もっと早く来たかったんだけど中々時間がうまく取れなくてね。急にこちらへ来ることになったけど、大丈夫かい?」
そう言って部屋の中に入ってきた兄様に僕は「はい」と返事をした。そうしてすぐに遮音の魔法をかける。
「アル兄様、今日はお休みですか?」
「ううん。少し時間が出来たからエディの顔を見に来ただけだよ。でも元気そうで良かった。エディの事だからまた色々考えすぎているんじゃないかと思って心配をしていたんだよ」
「ふふふ、そうですね。でも今回はいつまでというのが分からないので、父様にお願いをしてお茶会を開かせてもらったのです」
「ああ、聞いている。それも兼ねて様子を見に来たんだ」
僕たちは部屋の中にある小さなテーブルセットのソファに腰を下ろした。
すぐにマリーが冷たい飲み物を持ってきてくれる。
「ブドウが生ったのでそれでジュースを作ってもらったんです。少し甘いですが、思っていたよりはさっぱりしているんですよ?」
「エディが育てたの?」
「僕というよりは、もうハリーとマークですね。勿論僕もお祈りはしましたけれど」
「なるほど」
兄様はそう言ってふわりと笑ってブドウのジュースに口をつけた。
温室の中はすっかりお祈りが解禁なので、色々とおかしいものもあるけれど、それはもう、それでいいという事になっているんだ。
「ああ、美味しいね」
「良かったです」
「うん。それでエディ、皆と話をして何かいい視点があったかな」
「はい。やっぱり色々な気づきがあるのが面白いです。ちょうど書きとめていたのですが、これです」
僕は兄様にノートを見せた。
兄様はそれを受け取って目を落とす。
「…………なるほど。そうだね。あの本の事を考えると精霊王の住まわれる森というのは確かに気になるね。これは父上に確認をした方がいいだろう。それと、王国の方の話にあった賢者についてはきっとメイソン子爵がかなり詳しく調べてくると思うんだ。西の国は人の代表である若者に力を与えた者が首を封じているけれど、ルフェリットではそれが賢者たちに置き換わって伝わっているのも気になるところだからね」
「はい」
「多分メイソン子爵は王室の方にも何か手を打って調べていると思うよ。でもモーガン伯爵のお祖父様というのはかなり気になるね。伯爵は確か父上と同じくらいだからね。その祖父というと結構なお年だね」
「はい。でもクラウス君の話だとものすごくお元気みたいです」
「そう。何か面白い話が聞けるといいね」
「はい」
「あとはオックス領か」
「はい。セシリアン子爵の奥様のご実家だそうで。本の事などは深く告げずに聞いてみると言っていました」
「うん。こちらも何か出てくることを期待しよう。それと、レイモンド家はおそらく父上からも話が行っているかもしれないが、粛清や公爵子息の事でかなり忙しくなっているので、子息の方から何か手が回ればその方が早いかもしれないね」
「ミッチェル君はとても探求心が強いので、調べ出すとすごいかもしれません」
「それは楽しみだ」
僕たちはその他にいくつかの話をしてソファから立ち上がった。
「本当に夕食は召し上がって行かれないのですか?」
「うん。そろそろルシルたちが帰って来るからね。その準備をしないといけないんだ」
「忙しいのにありがとうございます」
僕がそう言うと兄様は小さく笑って「ううん」と首を横に振った。
「だって一番に話を聞きたかったから。それにエディに会いたかったからね」
「……っ……あ、ありがとうございます。えっと、僕も、急にこちらへ来てしまったから、えっと……今日の事、兄様にお話をしたいと思っていたので、お会いできて嬉しかったです」
少し赤くなってしまった顔でそう言うと兄様は嬉しそうに笑って僕の身体を引き寄せた。
そうしてそのままふんわりと胸の中に抱き込まれてしまう。
「うん。そう言って貰えて嬉しい。ありがとうエディ」
「は、はい」
耳のすぐそばで聞こえる声にドキドキとして、その音が聞こえてしまったらどうしようと思った。
「身体に気を付けて、何かあったら知らせてね。必ず、すぐに来るから」
「はい」
「ああ、本当に王城に行かずにこうしていたいなぁ」
「ア、アル兄様?」
「ふふふ、また顔を見に来るよ。考えすぎない事。それだけは忘れないでエディ」
そっと解かれた腕。離れて行く身体。
「兄様も、ポーションばかり飲んでいては駄目ですよ」
「そうだね。気を付けよう」
「はい。また」
「うん。ブドウジュースをありがとう」
ドアが開いて、閉じた。
多分お祖父様の結界が強いので魔法陣を使ってきたのだろう。
会って話をしたいと思っていたから、本当に嬉しかった。
昔から兄様は居てほしいと思う時にそばに居てくれる。
「……またブドウジュースが作れるようにお祈りをしよう」
そう呟いて、僕は遮音の魔法を解いた。
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