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第7章 厄災
203. 色々な意見
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今この屋敷にはお祖父様が作って下さった最大級の結界魔法がかけられている。
それでも僕はこの小サロンに遮音の魔法をかけた。
「これが西の国の英雄譚。5つの首を持つ化け物が英雄に倒される話。そして次にルフェリットにある似た話」
皆は次々に本を回し読みしていってくれた。
「最後の本はいつのものかははっきりしないけど、ルフェリットの中で一番古いと思われる話」
ゼフの祖父の本も渡した。
そうして全てを読み終えたのを見て、僕はゆっくりと口を開いた。
「何を思ったか、どんな事でもいいんだ。話してくれるかな」
「西の国の本は世界の区切りが分からない時代で、人と魔物と精霊とエルフとドワーフが一緒にいる。今の状況で言えば西の国とルフェリット、そして東の国が一緒になっているような感じがしたね。それが本当に単なる英雄譚としての作り話なのかそれとも実際にあった事をおとぎ話のようにして後世に伝えようとしているのかがはっきりとしないけれど。この大陸の歴史って言うのがはっきりしていないんだよね」
始めに口を開いたのはレナード君だった。
「確かに、王国の歴史は確か550年くらいだろうか。ただこの頃の文献は王国内にもほとんど残っていないと聞くよ。うちの領はまだ450年足らずだからあまり参考にはならないけど。もっとも地図というのは普通他国のものなどは手に入らないからね。他国との境がはっきりさせるようになってから作られる事も多いし。そう考えると、どこまで広がっているか分からないという事は少なくとも王国が出来る前の話を題材にしているという事だ」
そう言ったのはエリック君だ。それを継いでスティーブ君が話し始める。
「私は領持ちではありませんが、母方の祖父のオックス領は割と古い歴史があります。古くから王国の先端で港のあったモーリスとも近いですし、何か判る事があるかもしれません。私は世界の話もそうですが、西の国では五つ首なのに、ルフェリットでは三つ首になるのが気になりますね。それと古い本ほど首を封じたと書かれている。一番古いものは首におかしな名前がついているのも気になる」
「確かに、首を封じた場所と首の名前が気になるね。もし西の国の話と王国の話が同じものから来ているとしたら、ルフェリットには三つの首が封じられているように思えるよ。そうしたら後の二つが西の国にあるのかなぁ」
やっぱりミッチェル君の視点って面白い。ミッチェル君の言葉を聞いてクラウス君が口を開いた。
「でも、首を封じたなんて話は聞いた事がないな」
「嘘か本当かは分からないけど、どこかにその首を封じた首塚みたいなものがあるっていう話もあった。子供の頃にそう言われた人がいる」
僕がそう言うとすぐにユージーン君が「どこの人?」と訊ねてきた。
「ええっと、オックス領とモーリス領の境辺りの人」
「祖父母に聞いてみましょう」
スティーブ君が頷きながら言った。
「ああ、えっと父様から伝えるのは自分の所の領主までと言われているんだ」
「なるほど。ではオックス領には私の興味という事で聞いてみましょう。幸い昔から変な事に興味を持つ子供だったので」
珍しくそんな事を言うスティーブ君に僕とトーマス君がクスリと笑った。
「え? おかしいですか?」
「いえ、何となく想像できて」
「ああ。考え始めると何だか色々考えてしまうんですよね」
「分かる。僕も同じだよ。ではオックス領の事は何か分かったら教えてね」
「はい」
スティーブ君が頷いたのを見て、トーマス君が口を開いた。
「あの、全然関係ない事かもしれないけど、どうして五つ首の化け物は出てきたのかな。物語だからなのかもしれないけど唐突だなって。それに化け物が出てきた事で住んでいた者たちが争い始めるんだよね。それが何となくだけど魔素に似ているなって感じたんだ。世界が混沌として滅びを待つようになっていくって、何だか今と似ている感じもしたよ。それから、魔物は始めは悪くなくて闇魔法を与えているって言うのも面白いなって思った。魔物って確かにずっといたけれど、ある程度うまくすみ分けていたような気がするんだ。あんな風に突然人の住む街を襲ってくるような事って、何だかおかしいなって皆が感じ始めた頃からでしょう? それまでは全くなかったとは言わないけれど、その地域に行かなかったら会わなかったし、それこそダンジョンに行かなければ魔物はいないような、そういうものだって思っていたよ」
領内に魔物が湧き出した事を思い出しているのか、トーマス君の声が震えていた。それを隣にいたユージーン君が落ち着かせるようにトントンと背中を叩いているのが見えた。
「そうだよね。フィンレーにもあのグリズリーが現れた時、皆が信じられないって言ったよ。辛い事を思い出させてごめんね。でもトムのいう事は確かに魔素の話にも似ているなって僕も思ったんだ」
「うん。何となく人の心の中に入り込んでくるような感じがね」
コクンと頷いたトーマス君に僕も頷いて返した。
「封じたのが賢者と魔法使いと王様というのも何となく気になるよね。例えばだけれど、賢者が代々出ているメイソン家や大魔導士の家計のレイモンド家、そして王家に何かこれに似たような文献が残されていないだろうか」
ユージーン君がそう言うとミッチェル君が「当主には言えるんだよね。聞いてみる」とすぐさま答えた。
「賢者の方は僕の家庭教師をしていてくれたハワード先生に訊ねてみるね」
僕の言葉にみんなが頷いた。
「王家は、さすがにちょっと難しいね。例えばだけれど、王室に仕えていた方でお年寄りの方はどうだろうか」
ユージーン君が言うとクラウス君が口を開いた。
「ああ、うちのひぃ爺さんが王宮の宰相府にいたな。そんな噂がないか聞いてみようか。まだぴんぴんしているし。家の家系では珍しく文官系だったんだよ。要するに王家で守っているとか、近づいたらいけないところとか、恐れられているあるいは反対にすごく神聖化されているような場所がないか聞いてみればいいんだろう?」
「え? どういう事?」
僕がそう言うとクラウス君が少しだけびっくりしたような顔をした。
「え? 首塚みたいなものがなかったか確かめてみればいいんだろう?」
「ああ、そうか。クラウスにしては冴え過ぎていて一瞬分からなかった。そうだよエディ。首塚として伝わっていない可能性だってあるんだよ。あの伝説っていうかさ、本の話がちゃんと浸透している所としていないところがあるから新しい話の中では三つ首が魔物の中に当て嵌められてキマイラになっていたり、首は切り落とされるけど封じられることもなくなってきている。だったらさ、封じたかもしれないような所があるかどうかっていう事が今度は手掛かりになるんじゃないの?」
「ああ、例えば代々の領主にしか伝えられていない場所とかさ」
トクンと僕の鼓動が鳴った。
「領主しか……」
それはこのフィンレーにもある。精霊が守るという精霊の森の精霊樹。決して入ってはいけない聖なるところ。でも領主はそれを受け継いでグランディス様と共に祈りを捧げている筈だ。
もしもそれが、本のように『厄災』を封じるためなのだとしたら……
(あ、でもグランディス様が現れたのはフィンレーがここに出来てから100年くらい後だと思うし……)
時間の流れがどうにも分からない。何が先で、何が後なのか、というよりもそれは本当に後なのか、先なのか。
「……そうだね。その領の人がそれだと判っていなくても、なんとなく伝説的に守っていたり、入ってはいけないっていう風に伝わっていたりするようなものがあるのかもしれないね」
「ああ」
「これが起きた事と仮定して、埋められて封じられた『厄災』の元。何となくこれがキーポイントになる気がするね」
「うん。でもさっきトムが言っていたどうして五つ首がいきなり現れたのかも気になるよ」
「魔素ってさ、始めからそこに在ったものだったよね」
「今の世界で、何かがきっかけで魔素が変化していったという仮説もできるよ。何がきっかけだったんだろう」
「やっぱり似ているよな。そう考えると、ああ、でも……」
僕は、西の国で起きた事を言ってしまいたくなった。でもそれはまだ父様に聞いていない。今日の子の話し合いの内容と、そして調べてみると言ってくれた事が判ったら西の国で起きた事も一緒に考えてもらえるように父様に確認をしよう。
「とりあえず、それぞれに持ち帰ってみよう。話が出来るのは領主まで。それ以上は他言は許されない。まずは古い英雄譚がないか。そして、それがどこから来たものなのか知る者がいないか。領主のみに受け継がれている、または領内もしくは王国内で何かを封じられているような場所や神聖化されている場所、祈りを捧げられたり、守られたりしているような場所がないか。合わせて、今の現状がどうなっているかもそれぞれに持ちあおう」
初めてのお茶会の時のようにレナード君がまとめてくれた。
「よろしくお願いします。僕も色々ここで出来る事をまとめておくよ。そしてまた連絡をする」
「了解」
ミッチェル君が笑ってそう言った。
皆も頷いている。
ああ、本当にみんなが居てくれて良かった。
「ありがとう」
そう言って、残りのお菓子をみんなで分けて、初めての夏のお茶会は終了した。
------------
子供だなんて言えない団結力。
チームエディは確実に育ってきているの。
それでも僕はこの小サロンに遮音の魔法をかけた。
「これが西の国の英雄譚。5つの首を持つ化け物が英雄に倒される話。そして次にルフェリットにある似た話」
皆は次々に本を回し読みしていってくれた。
「最後の本はいつのものかははっきりしないけど、ルフェリットの中で一番古いと思われる話」
ゼフの祖父の本も渡した。
そうして全てを読み終えたのを見て、僕はゆっくりと口を開いた。
「何を思ったか、どんな事でもいいんだ。話してくれるかな」
「西の国の本は世界の区切りが分からない時代で、人と魔物と精霊とエルフとドワーフが一緒にいる。今の状況で言えば西の国とルフェリット、そして東の国が一緒になっているような感じがしたね。それが本当に単なる英雄譚としての作り話なのかそれとも実際にあった事をおとぎ話のようにして後世に伝えようとしているのかがはっきりとしないけれど。この大陸の歴史って言うのがはっきりしていないんだよね」
始めに口を開いたのはレナード君だった。
「確かに、王国の歴史は確か550年くらいだろうか。ただこの頃の文献は王国内にもほとんど残っていないと聞くよ。うちの領はまだ450年足らずだからあまり参考にはならないけど。もっとも地図というのは普通他国のものなどは手に入らないからね。他国との境がはっきりさせるようになってから作られる事も多いし。そう考えると、どこまで広がっているか分からないという事は少なくとも王国が出来る前の話を題材にしているという事だ」
そう言ったのはエリック君だ。それを継いでスティーブ君が話し始める。
「私は領持ちではありませんが、母方の祖父のオックス領は割と古い歴史があります。古くから王国の先端で港のあったモーリスとも近いですし、何か判る事があるかもしれません。私は世界の話もそうですが、西の国では五つ首なのに、ルフェリットでは三つ首になるのが気になりますね。それと古い本ほど首を封じたと書かれている。一番古いものは首におかしな名前がついているのも気になる」
「確かに、首を封じた場所と首の名前が気になるね。もし西の国の話と王国の話が同じものから来ているとしたら、ルフェリットには三つの首が封じられているように思えるよ。そうしたら後の二つが西の国にあるのかなぁ」
やっぱりミッチェル君の視点って面白い。ミッチェル君の言葉を聞いてクラウス君が口を開いた。
「でも、首を封じたなんて話は聞いた事がないな」
「嘘か本当かは分からないけど、どこかにその首を封じた首塚みたいなものがあるっていう話もあった。子供の頃にそう言われた人がいる」
僕がそう言うとすぐにユージーン君が「どこの人?」と訊ねてきた。
「ええっと、オックス領とモーリス領の境辺りの人」
「祖父母に聞いてみましょう」
スティーブ君が頷きながら言った。
「ああ、えっと父様から伝えるのは自分の所の領主までと言われているんだ」
「なるほど。ではオックス領には私の興味という事で聞いてみましょう。幸い昔から変な事に興味を持つ子供だったので」
珍しくそんな事を言うスティーブ君に僕とトーマス君がクスリと笑った。
「え? おかしいですか?」
「いえ、何となく想像できて」
「ああ。考え始めると何だか色々考えてしまうんですよね」
「分かる。僕も同じだよ。ではオックス領の事は何か分かったら教えてね」
「はい」
スティーブ君が頷いたのを見て、トーマス君が口を開いた。
「あの、全然関係ない事かもしれないけど、どうして五つ首の化け物は出てきたのかな。物語だからなのかもしれないけど唐突だなって。それに化け物が出てきた事で住んでいた者たちが争い始めるんだよね。それが何となくだけど魔素に似ているなって感じたんだ。世界が混沌として滅びを待つようになっていくって、何だか今と似ている感じもしたよ。それから、魔物は始めは悪くなくて闇魔法を与えているって言うのも面白いなって思った。魔物って確かにずっといたけれど、ある程度うまくすみ分けていたような気がするんだ。あんな風に突然人の住む街を襲ってくるような事って、何だかおかしいなって皆が感じ始めた頃からでしょう? それまでは全くなかったとは言わないけれど、その地域に行かなかったら会わなかったし、それこそダンジョンに行かなければ魔物はいないような、そういうものだって思っていたよ」
領内に魔物が湧き出した事を思い出しているのか、トーマス君の声が震えていた。それを隣にいたユージーン君が落ち着かせるようにトントンと背中を叩いているのが見えた。
「そうだよね。フィンレーにもあのグリズリーが現れた時、皆が信じられないって言ったよ。辛い事を思い出させてごめんね。でもトムのいう事は確かに魔素の話にも似ているなって僕も思ったんだ」
「うん。何となく人の心の中に入り込んでくるような感じがね」
コクンと頷いたトーマス君に僕も頷いて返した。
「封じたのが賢者と魔法使いと王様というのも何となく気になるよね。例えばだけれど、賢者が代々出ているメイソン家や大魔導士の家計のレイモンド家、そして王家に何かこれに似たような文献が残されていないだろうか」
ユージーン君がそう言うとミッチェル君が「当主には言えるんだよね。聞いてみる」とすぐさま答えた。
「賢者の方は僕の家庭教師をしていてくれたハワード先生に訊ねてみるね」
僕の言葉にみんなが頷いた。
「王家は、さすがにちょっと難しいね。例えばだけれど、王室に仕えていた方でお年寄りの方はどうだろうか」
ユージーン君が言うとクラウス君が口を開いた。
「ああ、うちのひぃ爺さんが王宮の宰相府にいたな。そんな噂がないか聞いてみようか。まだぴんぴんしているし。家の家系では珍しく文官系だったんだよ。要するに王家で守っているとか、近づいたらいけないところとか、恐れられているあるいは反対にすごく神聖化されているような場所がないか聞いてみればいいんだろう?」
「え? どういう事?」
僕がそう言うとクラウス君が少しだけびっくりしたような顔をした。
「え? 首塚みたいなものがなかったか確かめてみればいいんだろう?」
「ああ、そうか。クラウスにしては冴え過ぎていて一瞬分からなかった。そうだよエディ。首塚として伝わっていない可能性だってあるんだよ。あの伝説っていうかさ、本の話がちゃんと浸透している所としていないところがあるから新しい話の中では三つ首が魔物の中に当て嵌められてキマイラになっていたり、首は切り落とされるけど封じられることもなくなってきている。だったらさ、封じたかもしれないような所があるかどうかっていう事が今度は手掛かりになるんじゃないの?」
「ああ、例えば代々の領主にしか伝えられていない場所とかさ」
トクンと僕の鼓動が鳴った。
「領主しか……」
それはこのフィンレーにもある。精霊が守るという精霊の森の精霊樹。決して入ってはいけない聖なるところ。でも領主はそれを受け継いでグランディス様と共に祈りを捧げている筈だ。
もしもそれが、本のように『厄災』を封じるためなのだとしたら……
(あ、でもグランディス様が現れたのはフィンレーがここに出来てから100年くらい後だと思うし……)
時間の流れがどうにも分からない。何が先で、何が後なのか、というよりもそれは本当に後なのか、先なのか。
「……そうだね。その領の人がそれだと判っていなくても、なんとなく伝説的に守っていたり、入ってはいけないっていう風に伝わっていたりするようなものがあるのかもしれないね」
「ああ」
「これが起きた事と仮定して、埋められて封じられた『厄災』の元。何となくこれがキーポイントになる気がするね」
「うん。でもさっきトムが言っていたどうして五つ首がいきなり現れたのかも気になるよ」
「魔素ってさ、始めからそこに在ったものだったよね」
「今の世界で、何かがきっかけで魔素が変化していったという仮説もできるよ。何がきっかけだったんだろう」
「やっぱり似ているよな。そう考えると、ああ、でも……」
僕は、西の国で起きた事を言ってしまいたくなった。でもそれはまだ父様に聞いていない。今日の子の話し合いの内容と、そして調べてみると言ってくれた事が判ったら西の国で起きた事も一緒に考えてもらえるように父様に確認をしよう。
「とりあえず、それぞれに持ち帰ってみよう。話が出来るのは領主まで。それ以上は他言は許されない。まずは古い英雄譚がないか。そして、それがどこから来たものなのか知る者がいないか。領主のみに受け継がれている、または領内もしくは王国内で何かを封じられているような場所や神聖化されている場所、祈りを捧げられたり、守られたりしているような場所がないか。合わせて、今の現状がどうなっているかもそれぞれに持ちあおう」
初めてのお茶会の時のようにレナード君がまとめてくれた。
「よろしくお願いします。僕も色々ここで出来る事をまとめておくよ。そしてまた連絡をする」
「了解」
ミッチェル君が笑ってそう言った。
皆も頷いている。
ああ、本当にみんなが居てくれて良かった。
「ありがとう」
そう言って、残りのお菓子をみんなで分けて、初めての夏のお茶会は終了した。
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子供だなんて言えない団結力。
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