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第4章 5年間の成長
父様と母様①(改稿)
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「あらあらあら、それでお認めになったのね?」
「うん。まぁ、そうなるね」
フィンレーのリビングルームでデイヴィットとパトリシアは久しぶりにお茶を飲みながら話をしていた。聖神殿での事や王城での事、そしてアルフレッドの事など土産話は沢山あった。
けれど彼女がそう言って楽しそうに笑ったのはもちろん長男であるアルフレッドの話だった。
彼女は昔からあった事をきちんと話してほしいというタイプの女性だったので、デイヴィットは何かが起きると妻に隠すことなく話をしてきた。
同じ価値観を持っていたい、それが彼女の希望だった。
そして、そんな彼女にデイヴィットも惹かれたのだ――――――………………
◇◇◇
私、パトリシア・ランドール。七歳。ランドール伯爵家の娘で、上には兄が二人いるの。
上の兄のジェラルドはもう十二歳になったから王都の学園に通い出して今は領地にはいない。
そして三つ離れた下の兄のレスターは昨日も剣の先生に叱られていた。剣術よりも魔法の方が得意だとよく言っているけど、私に言わせればどっちもどっち。やりたくないなら代わってほしいくらいだわ。
「なんで、女の子っていうだけで剣も魔法の稽古もないのよ!」
あるのは礼儀作法とダンスと刺繍と編み物。ふざけているわ! そんな事じゃ自分の身を守る事もできないじゃない。いつもいつも守ってくれる誰かが居てくれるわけじゃないのよ。護衛が居たって護衛が入って来られない所だって色々あるのよ。そんな時にもしもの事があったらどうするの? 自分で自分の身を守るくらいの事が出来なかったら困るじゃないの!
そう母様に言ったら…………
「貴女は十分自分の身くらい守れます。この前もかくれんぼと鬼ごっこでメイドたちを泣かせていましたね。伯爵家の令嬢なのですから、もう少し作法やダンスにも身を入れて頂戴。勿論刺繍や編み物は最低限のレベルまで出来るようにならなければお嫁に行かれませんよ」
こめかみを押さえたままそう言う母様に私は「刺繍や編み物が私を嫌っているのです」と言い切った。すると母様はものすごく綺麗な笑みを浮かべて「先日の刺繍を仕上げるまでは食事以外、部屋から出る事を禁じます」と部屋を出ていった。
私は最悪のお仕置きをいただいてしまった。刺繍が仕上がったのはそれから四日後の事だった。
四日間の刺繍三昧。指はボロボロになるし、勿論刺繍の出来はお母様の大きな大きなため息を量産させる結果となった。
六歳の誕生日の翌日、神殿で行った魔法鑑定で私には風魔法と光魔法の属性があるのが分かった。
光魔法は珍しくて練習をすれば怪我などが治すことが出来る治療魔法が出来るようになるかもしれないと言われたの。そして【俊敏】というやっぱり珍しいスキルがあった。
だけど両親は女の子だからそのスキルは役に立たないって言った。
なんでもそうだわ。女の子だから剣は習う必要がなくて、魔法はほどほどに。それよりも礼儀作法とダンスと刺繍と編み物が出来る事の方が重要。
「ほんとに最悪。男の子に生まれたら良かった」
そうすれば私は三男だから家を出る可能性が高いわ。だからその為に剣の腕を磨いたり、魔法の腕を磨いたりして自分を鍛えあげる事が出来たのに。
「神様は意地悪だわ。レスターが女の子だったら良かったのに」
そう。私より絶対に下の兄の方が刺繍も編み物も上手になると思うの。
そんな事を思いながら久しぶりに出た外は、良く晴れていて気持ちが良かった。
四日間でボロボロになった手を見てお母様はもっと刺繍を練習しなさいとはさすがに言わなかったけれど、手が治ったら刺繍の時間が増える事になって、私は本当に泣きたくなってしまったの。もちろん両親の気持ちは分かっているつもりよ。女の子に生まれたからは、綺麗に着飾って、少しでも良い家にお嫁に出してやりたい。
このルフェリットは女の子の数がなぜか少ないから、学園に入るころには釣書が沢山来るようになるってお友達も言っていた。
でも……学園を卒業したらもう結婚なんて嫌だわ。もっと色々なものを見て、色々な事を知りたいの。
そんな風に思ってしまう私はおかしいのかしら。皆そうする事が当たり前で、それが幸せなのかしら。
「でも、私はそれじゃやっぱりつまらないって思うわ」
そう呟いた時、ふと楽し気な声が聞こえた気がした。
「音楽も?」
ああ。そう言えば、別棟のサロンの方で兄のレスターが茶会を開くと言っていた。
あと二年すれば、レスターも学園へ入学する。その為の友人作りをしているんだ。
上の兄は割合すぐに仲の良い友人が固定したのだが、下の兄は何となく集まっている感じで仲が良いというよりは、知人を増やしているだけだと両親が嘆いているのを聞いた事がある。伯爵家として繋がりが欲しいのだという事をもう少し理解をしてほしいとも……
「まったく……本当にのほほんとしてるんだから。次男なんだから家を出る可能性だってあるのに」
そんな事を考えながら、本来ならば茶会が開かれている時は行ってはいけないサロンの方につい足が向いたのは、刺繍の件で少し反抗的になっていたからかもしれない。
レスターのお茶会は、陽気がいいのでサロンの中だけでなく庭の方も使っているらしい。
さすがに覗いてみる事は出来ず、遠目から少しだけ眺めて帰ろうとしたその瞬間。
「大丈夫だよ。気にしないで。控えのところに行ってくる。向こうが来ると面倒だからね」
そう言いながらサロンから一人の男の子が出てくるのが見えた。
(お茶会の途中で出てくるなんて、何かあったのかしら?)
何はともあれ、兄の友人候補?と会うのはまずい。
どこかに隠れようとしたけれど、隠れるところは薔薇の生垣と、この西の庭のシンボルツリーとして植えられている木しかない。
薔薇は彼に近いわ。とすれば……。
「見つかったら今度は刺繍じゃ済まされないかも」
そう言いながら私は風の魔法を使ってひらりと木の枝に飛び上がった。
音はしなかった。こういう時に【俊敏】のスキルは役に立つのよ。
けれど、その男の子は瞬時に、枝に乗っていた私を見つけてしまった。
「…………」
「…………」
何も言わずに見つめあう事数秒。頭の中では刺繍の他になんの稽古が増やされるんだろうって考えていた。
「やぁ、レディ。天気が良いから木の上は気持ちよさそうだね」
そう言ってにっこりと笑った彼に答えられずにいると、彼は「下りられなくなってしまったの?」と訊ねてくる。
「下りられるわ。でもあなたがいるから下りられないの」
「ああ、それは失礼。でもそこは結構見えやすいから早く下りた方がいいよ。じゃあね、風のお姫様」
「!! どうして、風の魔法を使ったって分かったの?」
だって魔法を使ったところは見ていなかったでしょう?
「うん? 僕も風魔法を使うからね。とても綺麗な魔法だったね」
「…………」
魔法の事を褒められたのは初めてだった。
だって、女の子には必要のないものだって言われていたから。
「なぜサロンから出てきたの?」
「え? ああ、ちょっと失敗しちゃってね。控えがいるところに行こうと思ったんだ」
「!」
見ると彼の指から血が流れていた。
「だ、大丈夫なの?」
「うん。ごめんね。女の子に見せるものじゃないよね。じゃあ気をつけて下りてね」
そう言って立ち去ろうとした彼に、私は慌てて枝から下りようとして
「きゃ!」
「!! 失礼」
「え?」
その途端体の周りにふんわりと風が纏って私は枝から落ちる事なく、地面に立っていた。すごい、こんなに繊細な魔法が使えるなんて!
「じゃあね」
「ま、待って! あの!」
きっと魔法を褒められて嬉しかったのと、信じられないくらい丁寧な彼の風魔法に感激していたせいだと思うけど、私は彼の前に走って行って、血の出ている指にハンカチをあてた。
そして。
「助けてくれてありがとう」
「!!」
ハンカチの下。彼の指の怪我はすっかり治っていた。それに満足をして私はふわりと笑って踵を返して走り出した。
「バイバイ。風の精霊さん」
驚く彼の顔を見て、私は悪戯が成功したみたいな気持ちになっていた。
------
父様と母様の出会いの話です。
再アップするために多少改稿をしました。
「うん。まぁ、そうなるね」
フィンレーのリビングルームでデイヴィットとパトリシアは久しぶりにお茶を飲みながら話をしていた。聖神殿での事や王城での事、そしてアルフレッドの事など土産話は沢山あった。
けれど彼女がそう言って楽しそうに笑ったのはもちろん長男であるアルフレッドの話だった。
彼女は昔からあった事をきちんと話してほしいというタイプの女性だったので、デイヴィットは何かが起きると妻に隠すことなく話をしてきた。
同じ価値観を持っていたい、それが彼女の希望だった。
そして、そんな彼女にデイヴィットも惹かれたのだ――――――………………
◇◇◇
私、パトリシア・ランドール。七歳。ランドール伯爵家の娘で、上には兄が二人いるの。
上の兄のジェラルドはもう十二歳になったから王都の学園に通い出して今は領地にはいない。
そして三つ離れた下の兄のレスターは昨日も剣の先生に叱られていた。剣術よりも魔法の方が得意だとよく言っているけど、私に言わせればどっちもどっち。やりたくないなら代わってほしいくらいだわ。
「なんで、女の子っていうだけで剣も魔法の稽古もないのよ!」
あるのは礼儀作法とダンスと刺繍と編み物。ふざけているわ! そんな事じゃ自分の身を守る事もできないじゃない。いつもいつも守ってくれる誰かが居てくれるわけじゃないのよ。護衛が居たって護衛が入って来られない所だって色々あるのよ。そんな時にもしもの事があったらどうするの? 自分で自分の身を守るくらいの事が出来なかったら困るじゃないの!
そう母様に言ったら…………
「貴女は十分自分の身くらい守れます。この前もかくれんぼと鬼ごっこでメイドたちを泣かせていましたね。伯爵家の令嬢なのですから、もう少し作法やダンスにも身を入れて頂戴。勿論刺繍や編み物は最低限のレベルまで出来るようにならなければお嫁に行かれませんよ」
こめかみを押さえたままそう言う母様に私は「刺繍や編み物が私を嫌っているのです」と言い切った。すると母様はものすごく綺麗な笑みを浮かべて「先日の刺繍を仕上げるまでは食事以外、部屋から出る事を禁じます」と部屋を出ていった。
私は最悪のお仕置きをいただいてしまった。刺繍が仕上がったのはそれから四日後の事だった。
四日間の刺繍三昧。指はボロボロになるし、勿論刺繍の出来はお母様の大きな大きなため息を量産させる結果となった。
六歳の誕生日の翌日、神殿で行った魔法鑑定で私には風魔法と光魔法の属性があるのが分かった。
光魔法は珍しくて練習をすれば怪我などが治すことが出来る治療魔法が出来るようになるかもしれないと言われたの。そして【俊敏】というやっぱり珍しいスキルがあった。
だけど両親は女の子だからそのスキルは役に立たないって言った。
なんでもそうだわ。女の子だから剣は習う必要がなくて、魔法はほどほどに。それよりも礼儀作法とダンスと刺繍と編み物が出来る事の方が重要。
「ほんとに最悪。男の子に生まれたら良かった」
そうすれば私は三男だから家を出る可能性が高いわ。だからその為に剣の腕を磨いたり、魔法の腕を磨いたりして自分を鍛えあげる事が出来たのに。
「神様は意地悪だわ。レスターが女の子だったら良かったのに」
そう。私より絶対に下の兄の方が刺繍も編み物も上手になると思うの。
そんな事を思いながら久しぶりに出た外は、良く晴れていて気持ちが良かった。
四日間でボロボロになった手を見てお母様はもっと刺繍を練習しなさいとはさすがに言わなかったけれど、手が治ったら刺繍の時間が増える事になって、私は本当に泣きたくなってしまったの。もちろん両親の気持ちは分かっているつもりよ。女の子に生まれたからは、綺麗に着飾って、少しでも良い家にお嫁に出してやりたい。
このルフェリットは女の子の数がなぜか少ないから、学園に入るころには釣書が沢山来るようになるってお友達も言っていた。
でも……学園を卒業したらもう結婚なんて嫌だわ。もっと色々なものを見て、色々な事を知りたいの。
そんな風に思ってしまう私はおかしいのかしら。皆そうする事が当たり前で、それが幸せなのかしら。
「でも、私はそれじゃやっぱりつまらないって思うわ」
そう呟いた時、ふと楽し気な声が聞こえた気がした。
「音楽も?」
ああ。そう言えば、別棟のサロンの方で兄のレスターが茶会を開くと言っていた。
あと二年すれば、レスターも学園へ入学する。その為の友人作りをしているんだ。
上の兄は割合すぐに仲の良い友人が固定したのだが、下の兄は何となく集まっている感じで仲が良いというよりは、知人を増やしているだけだと両親が嘆いているのを聞いた事がある。伯爵家として繋がりが欲しいのだという事をもう少し理解をしてほしいとも……
「まったく……本当にのほほんとしてるんだから。次男なんだから家を出る可能性だってあるのに」
そんな事を考えながら、本来ならば茶会が開かれている時は行ってはいけないサロンの方につい足が向いたのは、刺繍の件で少し反抗的になっていたからかもしれない。
レスターのお茶会は、陽気がいいのでサロンの中だけでなく庭の方も使っているらしい。
さすがに覗いてみる事は出来ず、遠目から少しだけ眺めて帰ろうとしたその瞬間。
「大丈夫だよ。気にしないで。控えのところに行ってくる。向こうが来ると面倒だからね」
そう言いながらサロンから一人の男の子が出てくるのが見えた。
(お茶会の途中で出てくるなんて、何かあったのかしら?)
何はともあれ、兄の友人候補?と会うのはまずい。
どこかに隠れようとしたけれど、隠れるところは薔薇の生垣と、この西の庭のシンボルツリーとして植えられている木しかない。
薔薇は彼に近いわ。とすれば……。
「見つかったら今度は刺繍じゃ済まされないかも」
そう言いながら私は風の魔法を使ってひらりと木の枝に飛び上がった。
音はしなかった。こういう時に【俊敏】のスキルは役に立つのよ。
けれど、その男の子は瞬時に、枝に乗っていた私を見つけてしまった。
「…………」
「…………」
何も言わずに見つめあう事数秒。頭の中では刺繍の他になんの稽古が増やされるんだろうって考えていた。
「やぁ、レディ。天気が良いから木の上は気持ちよさそうだね」
そう言ってにっこりと笑った彼に答えられずにいると、彼は「下りられなくなってしまったの?」と訊ねてくる。
「下りられるわ。でもあなたがいるから下りられないの」
「ああ、それは失礼。でもそこは結構見えやすいから早く下りた方がいいよ。じゃあね、風のお姫様」
「!! どうして、風の魔法を使ったって分かったの?」
だって魔法を使ったところは見ていなかったでしょう?
「うん? 僕も風魔法を使うからね。とても綺麗な魔法だったね」
「…………」
魔法の事を褒められたのは初めてだった。
だって、女の子には必要のないものだって言われていたから。
「なぜサロンから出てきたの?」
「え? ああ、ちょっと失敗しちゃってね。控えがいるところに行こうと思ったんだ」
「!」
見ると彼の指から血が流れていた。
「だ、大丈夫なの?」
「うん。ごめんね。女の子に見せるものじゃないよね。じゃあ気をつけて下りてね」
そう言って立ち去ろうとした彼に、私は慌てて枝から下りようとして
「きゃ!」
「!! 失礼」
「え?」
その途端体の周りにふんわりと風が纏って私は枝から落ちる事なく、地面に立っていた。すごい、こんなに繊細な魔法が使えるなんて!
「じゃあね」
「ま、待って! あの!」
きっと魔法を褒められて嬉しかったのと、信じられないくらい丁寧な彼の風魔法に感激していたせいだと思うけど、私は彼の前に走って行って、血の出ている指にハンカチをあてた。
そして。
「助けてくれてありがとう」
「!!」
ハンカチの下。彼の指の怪我はすっかり治っていた。それに満足をして私はふわりと笑って踵を返して走り出した。
「バイバイ。風の精霊さん」
驚く彼の顔を見て、私は悪戯が成功したみたいな気持ちになっていた。
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