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なるほど~!この国ではこれがおもてなしなのか~!②
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「ああ、それから遅くなりましたがこの半年にかけて甥がしてきた愚行について、大変申し訳ありませんでした。あれも一応第二王子という肩書を持っていましてね。そう簡単に罰することもできず今まで放し飼いにしてきたのですが…」
何も知らないだろうと高をくくっていたんだけど、更なる追撃が私を襲うーーーー!!?!
え、絶対この国の人達謝ってこないでしょって思ってたのに割とあっさりと謝罪をしてきたとか…。え…もしかしてあの人だけがおかしくて他の人はまともだった…とか?
「今回貴女という国を挙げての婚約者がいるにもかかわらず、権力目当ての男爵令嬢ごときに目がくらみ寵愛して無実の罪をでっち上げようとしたロベルトですが…。あれには王太子のスペアの席から降りてもらうことになりました」
にっこりと爽やかさも感じさせるロイヤルスマイルを浮かべた男が放った言葉。それは痒い所に手が届く内容だった。要約すればロベルトさまは王位継承権を無くしたということだろう。たぶんね。
あの人、自分は偉いんだぞ!っていうのが自慢というかそれが拠り所だったと思うから、今頃は塩をかけられたなめくじのごとく縮み上がってるんでしょうね。ざまあみろ!インガオホー慈悲はない。
そうなると次は権力目当てさんについてだけど…。王子という立場の人にこれだけの罰が下ったんだから、彼女の方も無事ではないんだろうなぁって簡単に思いつくよね。
「男爵令嬢については色々とありましたが、現在とある場所にて贖罪をしています。本来なら彼女の口から貴女に謝罪があってしかるべきですが、自分にはそれをする資格がないと言って贖罪に専念しているそうです」
「……。は?」
思わず声が漏れ出た。あのシェリルさんが?男に媚を売るのはめちゃうまいシェリルさんが?贖罪?え?まじ?
しかも自分には資格が無いとか?言って?贖罪に専念?え?え??
ほ、本当によほどのことされちゃった、の…?その上で貴族籍を剥奪されて修道院に入れられたとか…?……。
あの人が心を入れ替えてしまうほどのことがあったとか…。お仕置き部隊がそういうことやったんだろうけど、効果てきめんすぎて笑えない…。
「そ、う…ですか…」
ちょっと話を聞いただけの私が顔を青くしたにもかかわらず、もっと詳しい詳細を知っているだろうと思われる王弟殿下は先ほどのロイヤルスマイルを張り付けたままだった。
私が勝手に想像して怖がってるだけとは思うけど、実際あの性格の人がそんなこと言うようになるほどの敏腕お仕置き人がいると悟った私には、喉を引きつらせてそう言うことしかできなかった。
だって本当に怖すぎるでしょ…。魔法がある世界とはいえ、心をどうにかする魔法は存在していない。昨日の暴君が今日には犬のように従順になってたらそれってつまり肉体的、または精神的に何かされたってことでしょ?例えばその…拷問、とかを。
何も知らないだろうと高をくくっていたんだけど、更なる追撃が私を襲うーーーー!!?!
え、絶対この国の人達謝ってこないでしょって思ってたのに割とあっさりと謝罪をしてきたとか…。え…もしかしてあの人だけがおかしくて他の人はまともだった…とか?
「今回貴女という国を挙げての婚約者がいるにもかかわらず、権力目当ての男爵令嬢ごときに目がくらみ寵愛して無実の罪をでっち上げようとしたロベルトですが…。あれには王太子のスペアの席から降りてもらうことになりました」
にっこりと爽やかさも感じさせるロイヤルスマイルを浮かべた男が放った言葉。それは痒い所に手が届く内容だった。要約すればロベルトさまは王位継承権を無くしたということだろう。たぶんね。
あの人、自分は偉いんだぞ!っていうのが自慢というかそれが拠り所だったと思うから、今頃は塩をかけられたなめくじのごとく縮み上がってるんでしょうね。ざまあみろ!インガオホー慈悲はない。
そうなると次は権力目当てさんについてだけど…。王子という立場の人にこれだけの罰が下ったんだから、彼女の方も無事ではないんだろうなぁって簡単に思いつくよね。
「男爵令嬢については色々とありましたが、現在とある場所にて贖罪をしています。本来なら彼女の口から貴女に謝罪があってしかるべきですが、自分にはそれをする資格がないと言って贖罪に専念しているそうです」
「……。は?」
思わず声が漏れ出た。あのシェリルさんが?男に媚を売るのはめちゃうまいシェリルさんが?贖罪?え?まじ?
しかも自分には資格が無いとか?言って?贖罪に専念?え?え??
ほ、本当によほどのことされちゃった、の…?その上で貴族籍を剥奪されて修道院に入れられたとか…?……。
あの人が心を入れ替えてしまうほどのことがあったとか…。お仕置き部隊がそういうことやったんだろうけど、効果てきめんすぎて笑えない…。
「そ、う…ですか…」
ちょっと話を聞いただけの私が顔を青くしたにもかかわらず、もっと詳しい詳細を知っているだろうと思われる王弟殿下は先ほどのロイヤルスマイルを張り付けたままだった。
私が勝手に想像して怖がってるだけとは思うけど、実際あの性格の人がそんなこと言うようになるほどの敏腕お仕置き人がいると悟った私には、喉を引きつらせてそう言うことしかできなかった。
だって本当に怖すぎるでしょ…。魔法がある世界とはいえ、心をどうにかする魔法は存在していない。昨日の暴君が今日には犬のように従順になってたらそれってつまり肉体的、または精神的に何かされたってことでしょ?例えばその…拷問、とかを。
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