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第一章 イグアスのダンジョン
格納無双 ルシア視点
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私もライルを守りたい。いつも守ってもらってばかりだから。
ライルは今までの男とは違って、私がやせ細って綺麗じゃないときに私を助けてくれた。綺麗じゃないから捨てられちゃうと思って、必死に綺麗アピールしたけれど、そんなの関係なかった。
ちょっとこの格好は恥ずかしいけど、ライルの役に立てるのであれば、どうってことはない。
さっきの水鉄砲でタイミングはわかった。水鉄砲が終わったと思って油断したら、まだ終わってなくて、ちょうど乳首に当たって声出しちゃったけど。
「ルシア、リッチだ」
よし、行くわよ。おお、怖い。リッチさん、凄い迫力ね。
(格納!)
「あれ?」
「おい、凄いな。リッチを格納しちゃったじゃないか。しかも、10体も」
ライルが驚いているけど、私も驚いた。
本当は敵の魔法を格納しようと思ったのだけど、本体ごと格納してしまった。
でも、ライルが喜んでる。この人の役に立てて私は本当に嬉しい。
「さあ、次行くわよ」
「頼もしいぞ、ルシア!」
私、ひょっとすると、アンデッドキラーかもしれない。ワイト、レイス、デュラハン、そしてエルドリッチまで格納した。
そして、セーフティゾーンをようやく見つけたのだけど、フロアボス部屋の隣だった。
ライルが何か言いたそうだ。
「ルシア、物騒だから、格納したアンデッドをリリースしないか?」
ライルは臆病者ね。
「大丈夫よ。何かに使えるかもしれないでしょ」
「寝てるときに出て来たりとかしないだろうな」
「そんなこと今までなかったでしょう?」
「まあ、そうなんだが、ルシアとそのう、しているときに、エルドリッチとか出て来たら、間違いなく漏らすぞ、俺は」
「もう、変なこと言わないでよ。そんなに、怖いなら、私としなければいいでしょ」
ふふふ、考えてるわね、おじさん。そもそも私とそう簡単に出来ると思わないで欲しいわね。あなたを大切に想っているけど、するかどうかの主導権は渡さないわよ。
「分かったよ、ルシア。ところで、どうする? フロアボスもアンデッドだと思うが、格納できると思うか?」
「やってみないとわからないけど、出来るんじゃないかな」
「休むか? それともこのまま行くか?」
さすがに疲れたけど、一度休んじゃうとまた覚悟決めるまで大変だから、このまま行った方がいいだろう。
「このまま行きましょう。そして、格納したボスをボス部屋にリリースして、この下の階を家にしない?」
「そうだな。それはいい考えだ。よし、やろう」
私はフロアボス部屋への扉を開けた。
ボス部屋にはドラゴンがいた。
「ゴーストドラゴン!」
ライルが叫んだ。
ドラゴンのお化け! こんな大きな魔物、格納できるのかしら。
(格納!)
あ、出来ちゃった。私って、何者?
ライルがポカンとしている。何だか笑っちゃうわね。
地下60階への扉が開く。まだ何だかぼうっとしているライルを先に行かせて、私はゴーストドラゴンをボス部屋に戻した。
これで、地下59階はフロアボスが健在のままとなった。私とライルは地下59階で死亡したことになるだろう。いいカムフラージュになった。
「ライル、地下60階はどんな感じ?」
私は先に降りているライルに様子を伺った。
「凄い。ルシア、降りて来て」
ライルの声が弾んでいる。どうしたのだろう?
地下60階に降りると、そこは今までのフロアとは全く様子が違っていた。
巨大なドーム状の閉じられた空間のなかに森と湖と小屋がある。地面は土で出来ており、天井は星空になっている。
「ひょっとして最深階?」
私がそう呟くと、ライルが答えた。
「そうかもしれない。索敵にはなにも検知されないが、用心しながら、あの小屋に行ってみよう」
私とライルは手を繋いで、小屋へと歩いて行った。
ライルは今までの男とは違って、私がやせ細って綺麗じゃないときに私を助けてくれた。綺麗じゃないから捨てられちゃうと思って、必死に綺麗アピールしたけれど、そんなの関係なかった。
ちょっとこの格好は恥ずかしいけど、ライルの役に立てるのであれば、どうってことはない。
さっきの水鉄砲でタイミングはわかった。水鉄砲が終わったと思って油断したら、まだ終わってなくて、ちょうど乳首に当たって声出しちゃったけど。
「ルシア、リッチだ」
よし、行くわよ。おお、怖い。リッチさん、凄い迫力ね。
(格納!)
「あれ?」
「おい、凄いな。リッチを格納しちゃったじゃないか。しかも、10体も」
ライルが驚いているけど、私も驚いた。
本当は敵の魔法を格納しようと思ったのだけど、本体ごと格納してしまった。
でも、ライルが喜んでる。この人の役に立てて私は本当に嬉しい。
「さあ、次行くわよ」
「頼もしいぞ、ルシア!」
私、ひょっとすると、アンデッドキラーかもしれない。ワイト、レイス、デュラハン、そしてエルドリッチまで格納した。
そして、セーフティゾーンをようやく見つけたのだけど、フロアボス部屋の隣だった。
ライルが何か言いたそうだ。
「ルシア、物騒だから、格納したアンデッドをリリースしないか?」
ライルは臆病者ね。
「大丈夫よ。何かに使えるかもしれないでしょ」
「寝てるときに出て来たりとかしないだろうな」
「そんなこと今までなかったでしょう?」
「まあ、そうなんだが、ルシアとそのう、しているときに、エルドリッチとか出て来たら、間違いなく漏らすぞ、俺は」
「もう、変なこと言わないでよ。そんなに、怖いなら、私としなければいいでしょ」
ふふふ、考えてるわね、おじさん。そもそも私とそう簡単に出来ると思わないで欲しいわね。あなたを大切に想っているけど、するかどうかの主導権は渡さないわよ。
「分かったよ、ルシア。ところで、どうする? フロアボスもアンデッドだと思うが、格納できると思うか?」
「やってみないとわからないけど、出来るんじゃないかな」
「休むか? それともこのまま行くか?」
さすがに疲れたけど、一度休んじゃうとまた覚悟決めるまで大変だから、このまま行った方がいいだろう。
「このまま行きましょう。そして、格納したボスをボス部屋にリリースして、この下の階を家にしない?」
「そうだな。それはいい考えだ。よし、やろう」
私はフロアボス部屋への扉を開けた。
ボス部屋にはドラゴンがいた。
「ゴーストドラゴン!」
ライルが叫んだ。
ドラゴンのお化け! こんな大きな魔物、格納できるのかしら。
(格納!)
あ、出来ちゃった。私って、何者?
ライルがポカンとしている。何だか笑っちゃうわね。
地下60階への扉が開く。まだ何だかぼうっとしているライルを先に行かせて、私はゴーストドラゴンをボス部屋に戻した。
これで、地下59階はフロアボスが健在のままとなった。私とライルは地下59階で死亡したことになるだろう。いいカムフラージュになった。
「ライル、地下60階はどんな感じ?」
私は先に降りているライルに様子を伺った。
「凄い。ルシア、降りて来て」
ライルの声が弾んでいる。どうしたのだろう?
地下60階に降りると、そこは今までのフロアとは全く様子が違っていた。
巨大なドーム状の閉じられた空間のなかに森と湖と小屋がある。地面は土で出来ており、天井は星空になっている。
「ひょっとして最深階?」
私がそう呟くと、ライルが答えた。
「そうかもしれない。索敵にはなにも検知されないが、用心しながら、あの小屋に行ってみよう」
私とライルは手を繋いで、小屋へと歩いて行った。
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