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164  しゃぶしゃぶパーティー 4

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「はぁ~。美味しかったな。しゃぶしゃぶ」

ジークがお腹をさすっている。

「ドンタコ酢が、あんなに美味しいとは思わなかったわ。」

「そうだな。日本を思い出す味だよな。」

ジークとアリスは、日本に思いを馳せる。

「そろそろ、デザートをお持ちしますね。」

料理長が、給仕に指示を出す。

カートを押して、それぞれのテーブルにデザートを配る。

アリス達のテーブルには、料理長がデザートを持って来てくれた。

ドドーーーン!

ジークの目の前に置かれた物は、なんとバケツ!

「ジークハルト様。ついに完成いたしましたよ。」

あの、ジークが料理長にお願いしていたバケツプリン。

「いや~、なかなかプリンが固まらずに、苦労いたしました。」

さぁ、どうぞ。

と、ジークに大き目のスプーンを差し出す。

さっそく、ジークがプリンを一口食べる。

「んーーー、この世界で、夢が叶ったよ。ありがとう。料理長。」

ジークが立ち上がり、料理長に抱き着く。

「ジークハルト様の期待に応える事ができて、良かったです。」

「さぁ、料理長も一口、食べてくれ。」

ジークが自ら、プリンをスプーンで掬って料理長の口へと運ぶ。

「料理長、あ~ん。」

料理長が、ためらいながら、おずおずと口にする。

「料理長。美味しい?」

「ジークハルト様、美味しいです。」


なんだよ、コレ。


私達は、いったい何を見せられているのだろう・・・・。


「キーーー!料理長が羨ましいです。」

なんか、ルカが言っているが無視だ。


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