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ジークとアリスは、今日も仲良く一緒に登校する。


犯人は諦めたのか、もしくは機会を伺っているのか・・・・

あの日以来、平穏な日々が続いている。


ジークのエスコートで、アリスが馬車から降りる。

すると、周囲の生徒達がジークとアリスに気づき、なにやら

ソワソワとしている。

目が泳ぎ、なぜか挙動不審な生徒達までいる。

「どうしたのかしら?」

アリスが周囲を見回す。

「なんだか、おかしいな?」

ジークも訝しがる。


ダイヤ家の馬車が止まる。

馬車からシリウス君とウイリアム君が降りてきた。

「やあ、二人共おはよう。」

シリウス君が挨拶する。

「「おはようございます。」」

ジークとアリスが挨拶を返す。

「ジークハルト様、アリス様。おはようございます。」

ウイリアム君が挨拶した。

「おはよう。」

ジークが挨拶をする。

周囲から声なき悲鳴が聞こえた。

ええぇ~。

周囲を見回す。

女生徒達が頬を赤らめている。

ほんと、一体どうしたんだ?







「なんか、今日は一日、ずっと見られていた気がする。」

帰りの馬車で、ジークがげっそりとしている。

「そうね、今日は特に、ウイリアム君とジークが一緒にいる時に
女生徒達が見ていたわね。」

しかも頬を赤らめて。(悲鳴付きで)


「いったい、なんなんだ?」

ジークが眉間に皺を寄せている。





今日は、ジークは自宅に帰った。

「ジークハルト様、お帰りなさいませ。」

執事とメイド達が出迎える。

「ただいま。サロンへお茶を用意してくれる?」

ジークは、部屋で着替えてからサロンへ向かう。

ソファーに座ると、テーブルに見た事のない本が置いてあった。

執事が用意した紅茶を飲みながら、ページを捲る。

口に含んだ紅茶を思わず噴き出した。

立ち上がり、サロンに備え付けられている暖炉に火を起こす。



「くそがーーーーーーーーー!!!!」


暖炉の火の中に本を投げ込んだ!












腐れ神様の腐教活動は順調である。












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