異世界転生少女奮闘記

第１章「今の故郷」

第5話「事件裏話」

ジャック目線
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　……自分の実力を過信してた。


　俺は生まれた時から村の中で勝ち組だった。
　顔は恵まれ、運動、勉学、様々な事が少し努力すれば何でも人並み以上にできた。

　あの時だって、たかが一匹のモンスター相手だし油断していた。
　自分の守りは完璧だった。


　自分の守りだけ……。


　案の定隙を付かれ、オチビちゃんに突撃。ボーッと考え事をしていたらしくすんなりと頭突きを受け入れてしまった。


　一瞬の事だが、俺には数分に感じる。
あの時ああしていればと後悔の波が押し寄せ、伸ばした手もあの子に届かなかった。

　守るって母親に約束したのに…


　基本的に、興味のない奴は死んでも興味は生まれない。
　例え、、、、俺が殺したとしてもだ。

　


　でも、あの子がどうだ?

　
　今回で2つの事を学ぶことなった。
俺は弱いし、あの子は特別だ。




　俺が、俺が殺してしまった。
























アマリリス目線
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　アスチルベが行方不明になって一日が過ぎようとしている。
　昨日の夕方に、初めて見たジャックさんのあせった顔。
　その口から告げられたアスチルベのじけん。お母さんはその場で泣いちゃったし、お父さんはジャックさんにとびついて、大きな声で何か言ってた。

　
　こわかった。

　そして、アスチルベのいない家がさびしかった。
　私、あの子が大好きなんだ。

　いつも一緒だったから、わかんなかった。

　すごく、すっごく大好きだったんだ。


　ねぇ、アスチルベ。あなたがいないとさびしいし、お父さんお母さんはずっと泣いてる。
　ジャックさんはあの後夜おそくまで探していたし、今日の朝なんて木の剣をふって『すぶり素振り』してた。

　ミュール君は何回も何回もごめんさいをくりかえしてた。

　村のひとたちも、わらってるけど悲しそう。





　おねがい神さま。あの子をかえしてください!!












　
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　　　　　　　　短くてごめんなさい…