16 / 63
■第2章: 名古屋弁とニヤ国弁?
【 第7話: 夫婦の契り? 】
しおりを挟む結局、俺はまともな食べ物を食べることができず、空腹とも戦わなくてはならなかった……。
『グゥ~ッ……』
「(う~、腹減ったなぁ~……)」
婚約の宴は、とりあえず、滞りなく無事に終了し、会場に来て頂いた人たちを見送ると、『ダガヤ王』が満足そうに笑顔で俺たちの元へとやってきた。
「タロー王子、今日はありがとう。来てくれた者たちも大変満足しておったぞ」
「そ、そうですか……。こちらこそ、ありがとうございます。ダガヤ王……」
「んっ? もう、ダガヤ王ではなく、お父さんと呼んでくれて良いのじゃぞ」
「あっ、お、お、お父様……。ありがとうございます」
「はっはっはっ、今日は長旅で疲れたであろう。ゆっくりと、ミャーと一緒に休まれるがよい」
「ミャ、ミャー姫と一緒に……? ですか……?」
「何を言っておる。当たり前じゃろう。お前たちは、もう婚約したのだから、今夜にでも夫婦の契りを結びなさい」
「へっ……? ふ、夫婦の契りをですか……?」
「そうじゃ。お前たちは、もう夫婦となるのじゃから」
俺は、咄嗟にミャーの方を見た。
ミャーは、顔を真っ赤にしている……。
モジモジもしちゃってる……。
こ、これは、本格的にまずい……。
俺は、ダガヤ王に、こう念押ししてみた。
「で、でも……、ミャー姫はまだ15歳です……。それに、俺は、32歳のおっさんです……」
「歳の差なんか気にする必要はない。それに、ミャーはもう成人女性なのだから、今夜にでも結びなさい」
俺はちょっと照れくさそうに、右手でぽりぽりと頭を掻きながら言う。
「そ、それは、さすがにちょっと……」
「タロー王子よ。この先、将来、お主がこの国の王を継ぐことになるのじゃぞ! そんなことで、怖気づいてどうする!」
「えっ……? お、俺がこの国の王を継ぐ……?」
「ああ、そうじゃ! そういう覚悟で、あの言葉『De Lau Myar』と言ったのであろう!」
「え、え、えぇーーーーっ!! (何でそうなるのぉーーーーっ!!)」
俺は、あまりの衝撃で、頭を抱えたまま、顎が外れてしまった……。
『ガコッ!』
「い、痛てっ!!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる