ディアナと伝説の剣

Chapter001「迷宮」

1930年　8月4日
砂漠のとある場所

二人の男が、砂漠の迷宮へ足を踏み入れた。

石碑を読むと「きけん、ここは特別な者しか入れん」と書かれてあった。

腰布を巻いた太った男は、怯えた声で言った。「ここから先は無理だ」

小柄な男「おまえ、早く行け！」

太った男は松明の灯りを頼りに前へ進む。

太った男は、罠にかかり悲鳴とともに闇に消えた。

小柄な男は虫の餌食にされてしまう。

後ろにいた歳老いた男が死体を見て後ずさるが遅かった。群れのようなものに追いかけられて彼の消息は誰も分からなかった。

94年と２週間後

大きな石碑は、字が欠けていた。

地面には、白骨が転がっていた。

暗い迷宮の入口が目の前にある。

不気味な風がひゅーっと吹くと

ディアナは、耳を澄ましたあとに目をつぶっていっきに走った！

横から、無数の槍が襲ってきた。

ディアナは華麗に交わして笑った。

「楽勝」

たちまち、頭上から虫が降ってきたがディアナは、素早く避けてみせた。

「キモすぎ」

その瞬間、足元がぐらついた！

床が抜けると

ディアナは頼りない枝につかまり体を必死に持ち上げて起こした。

「はぁ～。危なかった」

この死の迷宮は常人ではたどり着くことが出来ない場所であった。

その後も幾つかの罠を交わしながら進む。

目的の場所に、ようやく着いたディアナの猫目は、するどかった。

「やった！これがお宝？」

ディアナは広間にある水晶を入手した。

そのとき、蛇がディアナの手を噛んだ。

「イタッ！！」

猫のようにディアナは、威嚇した。

無数の蛇たちは、ディアナを襲う。

水晶が、ディアナの手から落ちて

コロンと

円をかくようにぐるぐると

下の最階層までに転がると

中央の溝に水晶がはまった。

すると

ゴゴゴォと大きな音が響いて

迷宮の天井が、開いた。

太陽の光が入ったのは

何千年の時を経た時であろう。

地上に立っていたのはロングヘアの女だった。

女は床に群がる無数の蛇たちと
ディアナを見下ろして苦笑した。


つづく。