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第28話 第8章 決戦②
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「秋仁、準備できたわよ」
彩希の全身からは、白きウロボロスがゆらりと立ち上っている。黒羽は頷くと、周りを見渡した。
彼らは、ウトバルク城にある山城の部屋に潜入していた。家具といえばベッドと机だけの質素な部屋だ。しかし、床に敷かれた布の上に形も色も様々な食材が並んでいる。食材の傍には、日本語で「美味しい調理方法の考察」と書かれたメモが、乱雑に散らばっている。
(なんだか、山城さんらしい部屋だな)
黒羽はフッと笑うと、椅子に腰かけているキースと山城に声をかけた。
「キースさん、山城さん。今から彩希がウロボロスを放出させて城内を無力化させます」
「ちょ、ちょっと待ってくれぇ。秋ちゃんよ、放出ってなんだ。そんなことをしたら皆死んじまうぜ」
山城の慌てように、キースは笑みを浮かべた。
「大丈夫でしょう。ドラゴンの魔力であるウロボロスは、人間の生み出す魔力ヒュ―ンを吹き飛ばしますが、死んだりはしないはずです。体内の魔力が空になって魔力欠乏症による気絶といったところでしょうな。ウ!」
キースはわき腹を押さえうずくまる。
「大丈夫ですかキースさん。まだ、ウルドと戦った傷が癒えていないんでしょう」
「御心配には及びませんとも。この国が未曽有の危機に陥っているのに、騎士たる私がこの程度で泣き言をいうわけにはいきません
それよりも黒羽殿、彩希殿。ウトバルクの危機に、またあなた方のお力をお借りできること、まことに感謝いたします」
キースは顔中から汗を流している。黒羽はその強がりな表情に、力強い笑みを返した。
「全く構いませんよ。その代わりといっては何ですが、ウトバルクで仕入れをする際は、安くで品を譲ってくれると嬉しんですが」
キースは、自身の胸を手で叩くと頷いた。
「何とかしましょう。ウトバルクで最もお得に買い物ができるよう、私が女王陛下にお願いいたしますよ。なに、お任せあれ。騎士たるもの、恩には必ず報います」
「その言葉、忘れないでくださいよ。では、お二人は城を離れてください。お二人がルー・バードで離脱したのを確認できたら、ウロボロスを発動し、城内を無力化。あとは、宿屋連盟と協力して女王を救出します」
キースと山城は頷くと、部屋の入り口に向けて歩き出した。しかし、山城は足を止めると、黒羽に手を差し出した。
「山城さん?」
「秋ちゃんよ。あんたには世話になってばかりだ。これが終わったらよ、礼をさせてくれ。
……そうだな。おう、そうだ。俺ぇが長年かけて生み出した異世界食材の調理方法を教えてやらあ。絶対、秋ちゃんの料理はレベルアップするはずだぜ」
黒羽は山城の手を握りしめた。
「言いましたね。約束ですよ。キースさんと同様に、絶対に守ってくださいよ」
「おうよ。仏様、神様、姫様、嫁さんに誓うぜ。んじゃあよ、またな」
黒羽は二人が部屋を出ていき、ルー・バードの羽音が遠のくのを待って、彩希に話しかけた。
「彩希、始めよう。オール帝国の好きにさせるわけにはいかない」
「ええ、やりましょう。秋仁、ウロボロスを放出したら、私はすぐにデュランダルに変身するわ」
黒羽は頷く。狂乱の殺戮事件の首謀者と戦った際に、彩希が変身した伝説の武器だ。強靭さと切れ味の鋭さを兼ね備えた剣を、刀にアレンジしたあの武器のことは、よく覚えている。
「デュランダルは強力な武器だけど、長くは変身できないわ。短期決戦。良いわね、時間との勝負よ」
「ああ、速攻で片付ける」
彩希は口元を綻ばせると、拳を握り叫んだ。
「隅々まで、届きなさい。ワアアアア」
解き放つ。彩希の身体から全方向に向けて、白きウロボロスが放出される。あらゆる隙間を駆け抜け、城内を数秒で侵食する。
体内にヒュ―ンを宿す人々は、次々と魔力がカラとなり、意識を失っていく。
――城はまるで霧に包まれた森のように静けさに支配された。
「成功かな。よし、行こうか」
「フウ、フウ。そうね、決戦よ。ソフィアちゃんを救ってあげましょう」
彩希は刀身が白く、柄が黄金色の刀へと変身した。
周りの空間が押しのけられたと錯覚するような圧倒的すぎる存在感。黒羽は思わず後じさるが、よし、と覚悟を決め柄を握った。
※
「……ウロボロスの光。カリム様の妹君か」
ウルドは焦りを滲ませた声でいった。
「フフフ」
「何がおかしい。ソフィア・アリスィース・ウト・バルクよ」
「これで、城にいる人々は自由ですわね」
ウルドは拳を握り、ソフィアにだけ聞こえるようにいった。
「だからなんだ? まだ、終わりじゃない。言うことを聞かぬというなら、貴様の口を封じて、代理の者を見繕えば良い話だ。
人望がないぶん、不信感が募るかもしれんが、どうとでもなる」
ソフィアは、震えた。きっと、これから行おうとしていることを阻止すべく、ウルドはワタクシを殺すだろう。でも、なさねばならない。だって、ワタクシは女王なのだから。
ソフィアの心に、わずかばかりの勇気が芽生える。
――だが、そんな小さな勇気さえウルドにとっては、吹けば飛ぶ羽虫のようなものだった。
ウルドは、人差し指の爪を伸ばすと、ソフィアのか細い喉に突き刺した。
「む」
かのように見えた。
しかし、白銀の刃が爪の侵入をすんでのところで防いだ。
「キース、無事だったのですね」
「はい、陛下。ここは私が死守しますゆえ、お心の向くままに行動なされてください」
キースは、爪を弾き飛ばす。
チィとウルドは舌打ちをし、ギラリとした殺気をキースに向けた。
「やはりあの時に殺しておくべきだった。人質に使えるかもしれんと思ったのが間違いだったか」
「フハハハハ、礼を言う。おかげで陛下を守るお役目を果たせるのだから」
「……貴様ぁ」
ソフィアの背後で爪と剣がぶつかり合う音が爆ぜた。
ギュッと、キースの身を案じる心が後ろ髪を引いたが、ソフィアは振り返らなかった。
伝えなければならない。……お父様、お力を貸してください。
ソフィアは、あらん限りの声量で、言葉を紡いだ。
「聞きなさい。我が国の愛おしき民達よ。我々は、オール帝国に屈しません。そこにいるウルドは、ワタクシにオール帝国に屈したと宣言させ、この国を陰で操ろうと考えたのです。
我々はそんな卑劣な方法に負けを認めるわけにはいきません。そして、彼らのように武力での解決も認めませんわ。
人は理性を持った生き物です。戦う以外の解決法を、見つけることができる種族ですわ。きっと、他の国や他の種族とも共存できる道を見つけることができるはず。だから、なにがあっても、平和の道を模索し続けてください。あなたと、あなたの家族が食事をした時、美味しいと感じて笑い合うこともあるでしょう。戦いは、その小さくても替えの利かない幸せを奪う最低な行いですわ。
あなたが誰かを許せないと思った時、思い出してください。あなたの持った武器で奪おうとしている命は、あなたと同じように笑って悲しめる生き物なんだって。どんな種族だって関係ない。あなたと同じ、ここにいるよって叫んでる命なんだって。だから」
「それ以上、戯言をいうなぁぁぁ」
力の限り叩きつけた爪でキースを弾き飛ばしたウルドが、彼女の元へ迫る。
――やけに、ウルドの鋭い爪が遅く、近づいてくるように見えた。
ああ、ワタクシはあの爪に貫かれて死ぬのですわ。もっと生きたかった。ワタクシ、頑張りましたわ。だからね、お父様。そちらへ着いたら誉めてくださいな。
ソフィアは目を閉じた。……だが、一向に痛みは訪れない。
彩希の全身からは、白きウロボロスがゆらりと立ち上っている。黒羽は頷くと、周りを見渡した。
彼らは、ウトバルク城にある山城の部屋に潜入していた。家具といえばベッドと机だけの質素な部屋だ。しかし、床に敷かれた布の上に形も色も様々な食材が並んでいる。食材の傍には、日本語で「美味しい調理方法の考察」と書かれたメモが、乱雑に散らばっている。
(なんだか、山城さんらしい部屋だな)
黒羽はフッと笑うと、椅子に腰かけているキースと山城に声をかけた。
「キースさん、山城さん。今から彩希がウロボロスを放出させて城内を無力化させます」
「ちょ、ちょっと待ってくれぇ。秋ちゃんよ、放出ってなんだ。そんなことをしたら皆死んじまうぜ」
山城の慌てように、キースは笑みを浮かべた。
「大丈夫でしょう。ドラゴンの魔力であるウロボロスは、人間の生み出す魔力ヒュ―ンを吹き飛ばしますが、死んだりはしないはずです。体内の魔力が空になって魔力欠乏症による気絶といったところでしょうな。ウ!」
キースはわき腹を押さえうずくまる。
「大丈夫ですかキースさん。まだ、ウルドと戦った傷が癒えていないんでしょう」
「御心配には及びませんとも。この国が未曽有の危機に陥っているのに、騎士たる私がこの程度で泣き言をいうわけにはいきません
それよりも黒羽殿、彩希殿。ウトバルクの危機に、またあなた方のお力をお借りできること、まことに感謝いたします」
キースは顔中から汗を流している。黒羽はその強がりな表情に、力強い笑みを返した。
「全く構いませんよ。その代わりといっては何ですが、ウトバルクで仕入れをする際は、安くで品を譲ってくれると嬉しんですが」
キースは、自身の胸を手で叩くと頷いた。
「何とかしましょう。ウトバルクで最もお得に買い物ができるよう、私が女王陛下にお願いいたしますよ。なに、お任せあれ。騎士たるもの、恩には必ず報います」
「その言葉、忘れないでくださいよ。では、お二人は城を離れてください。お二人がルー・バードで離脱したのを確認できたら、ウロボロスを発動し、城内を無力化。あとは、宿屋連盟と協力して女王を救出します」
キースと山城は頷くと、部屋の入り口に向けて歩き出した。しかし、山城は足を止めると、黒羽に手を差し出した。
「山城さん?」
「秋ちゃんよ。あんたには世話になってばかりだ。これが終わったらよ、礼をさせてくれ。
……そうだな。おう、そうだ。俺ぇが長年かけて生み出した異世界食材の調理方法を教えてやらあ。絶対、秋ちゃんの料理はレベルアップするはずだぜ」
黒羽は山城の手を握りしめた。
「言いましたね。約束ですよ。キースさんと同様に、絶対に守ってくださいよ」
「おうよ。仏様、神様、姫様、嫁さんに誓うぜ。んじゃあよ、またな」
黒羽は二人が部屋を出ていき、ルー・バードの羽音が遠のくのを待って、彩希に話しかけた。
「彩希、始めよう。オール帝国の好きにさせるわけにはいかない」
「ええ、やりましょう。秋仁、ウロボロスを放出したら、私はすぐにデュランダルに変身するわ」
黒羽は頷く。狂乱の殺戮事件の首謀者と戦った際に、彩希が変身した伝説の武器だ。強靭さと切れ味の鋭さを兼ね備えた剣を、刀にアレンジしたあの武器のことは、よく覚えている。
「デュランダルは強力な武器だけど、長くは変身できないわ。短期決戦。良いわね、時間との勝負よ」
「ああ、速攻で片付ける」
彩希は口元を綻ばせると、拳を握り叫んだ。
「隅々まで、届きなさい。ワアアアア」
解き放つ。彩希の身体から全方向に向けて、白きウロボロスが放出される。あらゆる隙間を駆け抜け、城内を数秒で侵食する。
体内にヒュ―ンを宿す人々は、次々と魔力がカラとなり、意識を失っていく。
――城はまるで霧に包まれた森のように静けさに支配された。
「成功かな。よし、行こうか」
「フウ、フウ。そうね、決戦よ。ソフィアちゃんを救ってあげましょう」
彩希は刀身が白く、柄が黄金色の刀へと変身した。
周りの空間が押しのけられたと錯覚するような圧倒的すぎる存在感。黒羽は思わず後じさるが、よし、と覚悟を決め柄を握った。
※
「……ウロボロスの光。カリム様の妹君か」
ウルドは焦りを滲ませた声でいった。
「フフフ」
「何がおかしい。ソフィア・アリスィース・ウト・バルクよ」
「これで、城にいる人々は自由ですわね」
ウルドは拳を握り、ソフィアにだけ聞こえるようにいった。
「だからなんだ? まだ、終わりじゃない。言うことを聞かぬというなら、貴様の口を封じて、代理の者を見繕えば良い話だ。
人望がないぶん、不信感が募るかもしれんが、どうとでもなる」
ソフィアは、震えた。きっと、これから行おうとしていることを阻止すべく、ウルドはワタクシを殺すだろう。でも、なさねばならない。だって、ワタクシは女王なのだから。
ソフィアの心に、わずかばかりの勇気が芽生える。
――だが、そんな小さな勇気さえウルドにとっては、吹けば飛ぶ羽虫のようなものだった。
ウルドは、人差し指の爪を伸ばすと、ソフィアのか細い喉に突き刺した。
「む」
かのように見えた。
しかし、白銀の刃が爪の侵入をすんでのところで防いだ。
「キース、無事だったのですね」
「はい、陛下。ここは私が死守しますゆえ、お心の向くままに行動なされてください」
キースは、爪を弾き飛ばす。
チィとウルドは舌打ちをし、ギラリとした殺気をキースに向けた。
「やはりあの時に殺しておくべきだった。人質に使えるかもしれんと思ったのが間違いだったか」
「フハハハハ、礼を言う。おかげで陛下を守るお役目を果たせるのだから」
「……貴様ぁ」
ソフィアの背後で爪と剣がぶつかり合う音が爆ぜた。
ギュッと、キースの身を案じる心が後ろ髪を引いたが、ソフィアは振り返らなかった。
伝えなければならない。……お父様、お力を貸してください。
ソフィアは、あらん限りの声量で、言葉を紡いだ。
「聞きなさい。我が国の愛おしき民達よ。我々は、オール帝国に屈しません。そこにいるウルドは、ワタクシにオール帝国に屈したと宣言させ、この国を陰で操ろうと考えたのです。
我々はそんな卑劣な方法に負けを認めるわけにはいきません。そして、彼らのように武力での解決も認めませんわ。
人は理性を持った生き物です。戦う以外の解決法を、見つけることができる種族ですわ。きっと、他の国や他の種族とも共存できる道を見つけることができるはず。だから、なにがあっても、平和の道を模索し続けてください。あなたと、あなたの家族が食事をした時、美味しいと感じて笑い合うこともあるでしょう。戦いは、その小さくても替えの利かない幸せを奪う最低な行いですわ。
あなたが誰かを許せないと思った時、思い出してください。あなたの持った武器で奪おうとしている命は、あなたと同じように笑って悲しめる生き物なんだって。どんな種族だって関係ない。あなたと同じ、ここにいるよって叫んでる命なんだって。だから」
「それ以上、戯言をいうなぁぁぁ」
力の限り叩きつけた爪でキースを弾き飛ばしたウルドが、彼女の元へ迫る。
――やけに、ウルドの鋭い爪が遅く、近づいてくるように見えた。
ああ、ワタクシはあの爪に貫かれて死ぬのですわ。もっと生きたかった。ワタクシ、頑張りましたわ。だからね、お父様。そちらへ着いたら誉めてくださいな。
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