19 / 37
第19話 第六章 疑惑②
しおりを挟む
アネモイは、苔むした地下道を、八時間は歩き続けている。吸う空気はかび臭くて、いい加減外の空気が恋しくなってきた。
古い地下道は、普段人が頻繁に利用している感じは全くせず、時折ネズミが数匹すれ違うのみだ。
(複雑な造りだ。コレは、代弁者が用意したというよりは、元々あるものだな)
手元の用紙に、精密な図形を書き込んでいく。変身能力の使い手である彼女にとって、物の構造を読み取るのは朝飯前である。
己が作成した用紙を広げ、その出来栄えに納得したように頷いた彼女は、
「ん?」
三メートルほど先にあるT字路の右側から、光が漏れ出ているのを発見する。
出口か! と、流行る気持ちを抑え、T字路の角を右に曲がった。光は天井から漏れ出ており、暗闇を明るく照らしている。
慎重に足音を立てぬように近づき、真上を覗き見ると、真っ白い壁が見える。人の気配を探るが、どうやらいないようだ。
アネモイは、ゆっくりと天井を押し開ける。拍子抜けするほど、軽い力で天井は開き、するりと地下道から室内へと侵入した。
随分と広い空間だ。このスペースならば、百人ほどの人間が集まっても、十分くつろげるだろう。
「真っ白い壁に、開放的な造り。地図から考えるに、ここはプリウか。まさか、あの森からこんな場所に通じているとはな」
遅い時間帯のようだ。日はとっくに暮れており、この建物もしっかりと戸締りがされていた。彼女にとっては、余計な騒ぎを起こさずに済んで、運が良かったと言えるだろう。
アネモイは、好都合だとばかりに、建物の中をくまなく調べた。けれども、有益な情報は、一つも出てこずため息が漏れる。
(地下道が発見できただけでも、良しとすべきか)
痕跡を残さないように慎重に建物の外へ出ると、夜の涼やかな風が全身を駆け抜けていった。少しでも、風をその身に感じたくて、甲冑姿から黄緑色のワンピース姿へと変身する。
「ああ、格別に空気が美味しく感じるな」
伸びをして、町へ繰り出す。探索は明日にするとして、今日は宿に泊まろうと心に決める。
朝の早い港町だからか、この時間帯に人はあまりいない。おかげで、鼻の下を伸ばした男達に絡まれることもなく、快適そのものだ。
「あ」
思わず、建物の影に隠れる。人気の少ない通りに、馬に乗った男が現れた。ただの男であれば、見向きもしないが、黒髪のやや背の高い人間には、見覚えがあった。忘れもしない。今日の昼頃に、アネモイと戦ったあの男だ。
(この町にいたのか。……ここで始末すると目立つな)
どのみちあの男は、調査には関係がない。立ち去ろうと背を向きかけた時、
「秋仁」
と呼ぶ声が聞こえて動きを止めた。
「遅かったわね」
「ああ、今日は大変だったよ」
男が話している相手は、宿の二階の窓枠に腰かけた女である。姿は見知らぬが、その声と雰囲気に見覚えがあった。
(あの女は、もしや)
カリムが商業都市フラデンで、ボロボロの状態で帰還した時の話だ。その時、彼は言っていた。妹のサンクトゥスに出会ったと。
――長い黒髪の女がそうだ。彼女は人間の男と一緒に、行動を共にしていた。
カリムの口から悩ましげに吐き出された言葉が、鮮明に蘇る。疑いから確信へ。
目は鋭さを帯び、アネモイの口からは呪いの言葉が吐き出された。
「サンクトゥス。カリム様の妹君でありながら、道を違えた者。私のカリム様を悩ませ、愛情を独り占めする憎き女。貴様だけは、絶対に許しはしない」
むき出しの殺意をぶつけるのは、まだ早い。彼女は、今度こそ背を向けると、夜の闇へ溶け込むように去っていった。
※
ニコロから過去の話を聞かされた日の夕方。黒羽は、夕陽を眩しそうに手で遮りながら言った。
「情報を整理しよう」
巣へと戻る鳥達が、鳴き声で夜の訪れを告げている。大通りは、帰宅する人々でごった返しており、さながら人の洪水と呼べる有様だ。黒羽達は、そんな大通りから逃れるように、家と家の隙間にある小道にいる。
「今日一日、散々情報収集した成果はありません。彩希ちゃんはどうでありますか?」
恐らく騎士の真似をしたニコロを、彩希は冷ややかに睨む。
「私もないわね。隣にいる変態を、捕まえて町の入り口に吊るせば、代弁者が釣れるんじゃないかしら」
「まだ、根に持ってるのかい。ごめんね。もうしないと約束しよう。だから、笑顔を見せてくれないかい」
ニコロの言葉を完全に無視し、彩希は黒羽に問いかけた。
「あなたは?」
「いや、全くと言っていいほど情報がない。ただ、冒険者の人から気になる情報を聞いた」
「気になる情報?」
眉根を寄せる彩希に頷くと、黒羽は目を瞑り冒険者の話を思い出す。
「ドラゴンを狩る人間がいる、と冒険者の間で噂になっているらしい」
「ああ、その話は俺も知っている。だからどうした。そいつは間違いなく代弁者の野郎だろうよ」
ニコロを肩をすくめた。黒羽は、そうだろうと肯定した上で、核心に入った。
「目撃証言が、一致しない。ある人は男だったと言っていたが、別の人に聞けば女だったと証言する人もいるんだ」
「夜にでも目撃して、勘違いしたんじゃねえのかよ」
「いいや。中には、昼時に荒野ではっきりと目にした人もいる。そこで思ったんだが、代弁者は変装が得意なんじゃないか?」
強い風に揺れた髪を抑えた彩希は、腕を組み納得した様子になる。
「テレビで似た話を見たわよ。スパイの男が、変装して敵地に潜入するシーンが凄かったわ」
「てれび?」
「あ、いや。異世界の娯楽道具かな。まあ、方法は分からないが、魔法とかで変装はできるのか?」
ニコロは大通りを歩く女性にウインクし、口を開いた。
「できるかもしれねえ。実際、各国の諜報員は、魔法を応用して変装することもあるらしい。でもよ、大事なことを忘れているぜ。代弁者は、ウロボロスを使うために、バーラスカを服用してるんだ。そうなると、魔法の力はほとんど使えなくなってると、考えるのが自然じゃねえか」
その通りである。黒羽は、可能性の灯が消え、がっくりとしたが、当の本人がその灯を消さなかった。
「あ、いや待て。俺を育ててくれたセラオのオジサンが、言ってたな。代弁者は、初めて会った時、瞳の色が違っていたって。高魔力の魔法を扱えるヤツは、体内の魔力濃度が高まると、瞳の色が変わる現象があるが、てっきり俺はそれだと思ってた。……でもよ、そう。おかしいんだ。だって、親父を殺すことができた時点で、ヤツはあの頃からすでにバーラスカを飲んでたはずだから、常に魔力欠乏症に近い状態だったはずだ」
三人は顔を見合わせた。
代弁者には影武者がいた、セラオのオジサンの記憶違いだった等々、推理を確実なものにするには、まだ情報が足りないが、間違いないと三人は頷いた。
「もし、ヤツが魔法の力を使わずに変装が得意だと仮定すれば、この町にいる可能性だって考えられる」
「あり得るわね。秋仁に興味を抱いていたわけだし、近くで監視しているかもしれないわ」
すぐ近くの大通りを歩く人々が、急に恐ろしい化け物に変わったように見えた。
露店で魚を売る中年男性。真っ黒に日焼けした肌を撫でながら、談笑する専業主婦。性別すら欺けるのならば、どこにいたって不思議ではない。
「待て、落ち着け。このままじゃ町を歩くのだってままならない。もう少し、考えてみよう」
懸命に知恵を絞り合った。言葉を重ね、嫌になるほど代弁者で頭がいっぱいになった頃、黒羽はふと思い出す。
ファマのアジトに行った時、代弁者がまるでこちらの居場所を知っていたかのようなタイミングで登場したことに。
「待て、そうだ。ニコロ、ヤツと会った時、アイツは計ったようなタイミングで現れただろう」
ニコロは、黒羽が言いたいことがすぐにわかった。あの場所にいた黒羽達を、偶然見つけたとは考えづらい。となれば、情報を仕入れられる立場にいた誰かになっているのではないか?
「俺達の居場所を知っていたとすりゃ、ギルドマスター、冒険者、宿の店員、騎士団辺りが怪しいな」
「どうして騎士団を疑う?」
「知り合いがいるって言ってたろ。こまめに連絡を取り合っていた。昔からのダチだし、ヤツの筆跡なのは間違いないから、そいつは犯人じゃねえ。でも、もしかすると、騎士に成りすました代弁者がいて、手紙を盗み読んだかもしれねえ」
だいぶ的が絞れてきた。暗闇の中に、光明が差した気持ちになり、黒羽は拳を握りしめ、ニヤリと笑う。
「おし。じゃあ今から宿の店員、ギルドマスター、冒険者を調べよう。騎士団は……すぐには調べられないか」
「いいや、そうでもないぜ。豊潤の森で起きた異変を調べるために、派遣されているらしい。そっちは、俺が行ってくる」
方針が決まれば、後は行動あるのみだ。翌日の夕方に、落ち合う約束をして、二手に分かれた。
太陽が沈んだ後、風もなく静かな夜が過ぎてゆく。しかし、それはプリウの住人達の話。黒羽と彩希は、巨悪に立ち向かうことになる。
古い地下道は、普段人が頻繁に利用している感じは全くせず、時折ネズミが数匹すれ違うのみだ。
(複雑な造りだ。コレは、代弁者が用意したというよりは、元々あるものだな)
手元の用紙に、精密な図形を書き込んでいく。変身能力の使い手である彼女にとって、物の構造を読み取るのは朝飯前である。
己が作成した用紙を広げ、その出来栄えに納得したように頷いた彼女は、
「ん?」
三メートルほど先にあるT字路の右側から、光が漏れ出ているのを発見する。
出口か! と、流行る気持ちを抑え、T字路の角を右に曲がった。光は天井から漏れ出ており、暗闇を明るく照らしている。
慎重に足音を立てぬように近づき、真上を覗き見ると、真っ白い壁が見える。人の気配を探るが、どうやらいないようだ。
アネモイは、ゆっくりと天井を押し開ける。拍子抜けするほど、軽い力で天井は開き、するりと地下道から室内へと侵入した。
随分と広い空間だ。このスペースならば、百人ほどの人間が集まっても、十分くつろげるだろう。
「真っ白い壁に、開放的な造り。地図から考えるに、ここはプリウか。まさか、あの森からこんな場所に通じているとはな」
遅い時間帯のようだ。日はとっくに暮れており、この建物もしっかりと戸締りがされていた。彼女にとっては、余計な騒ぎを起こさずに済んで、運が良かったと言えるだろう。
アネモイは、好都合だとばかりに、建物の中をくまなく調べた。けれども、有益な情報は、一つも出てこずため息が漏れる。
(地下道が発見できただけでも、良しとすべきか)
痕跡を残さないように慎重に建物の外へ出ると、夜の涼やかな風が全身を駆け抜けていった。少しでも、風をその身に感じたくて、甲冑姿から黄緑色のワンピース姿へと変身する。
「ああ、格別に空気が美味しく感じるな」
伸びをして、町へ繰り出す。探索は明日にするとして、今日は宿に泊まろうと心に決める。
朝の早い港町だからか、この時間帯に人はあまりいない。おかげで、鼻の下を伸ばした男達に絡まれることもなく、快適そのものだ。
「あ」
思わず、建物の影に隠れる。人気の少ない通りに、馬に乗った男が現れた。ただの男であれば、見向きもしないが、黒髪のやや背の高い人間には、見覚えがあった。忘れもしない。今日の昼頃に、アネモイと戦ったあの男だ。
(この町にいたのか。……ここで始末すると目立つな)
どのみちあの男は、調査には関係がない。立ち去ろうと背を向きかけた時、
「秋仁」
と呼ぶ声が聞こえて動きを止めた。
「遅かったわね」
「ああ、今日は大変だったよ」
男が話している相手は、宿の二階の窓枠に腰かけた女である。姿は見知らぬが、その声と雰囲気に見覚えがあった。
(あの女は、もしや)
カリムが商業都市フラデンで、ボロボロの状態で帰還した時の話だ。その時、彼は言っていた。妹のサンクトゥスに出会ったと。
――長い黒髪の女がそうだ。彼女は人間の男と一緒に、行動を共にしていた。
カリムの口から悩ましげに吐き出された言葉が、鮮明に蘇る。疑いから確信へ。
目は鋭さを帯び、アネモイの口からは呪いの言葉が吐き出された。
「サンクトゥス。カリム様の妹君でありながら、道を違えた者。私のカリム様を悩ませ、愛情を独り占めする憎き女。貴様だけは、絶対に許しはしない」
むき出しの殺意をぶつけるのは、まだ早い。彼女は、今度こそ背を向けると、夜の闇へ溶け込むように去っていった。
※
ニコロから過去の話を聞かされた日の夕方。黒羽は、夕陽を眩しそうに手で遮りながら言った。
「情報を整理しよう」
巣へと戻る鳥達が、鳴き声で夜の訪れを告げている。大通りは、帰宅する人々でごった返しており、さながら人の洪水と呼べる有様だ。黒羽達は、そんな大通りから逃れるように、家と家の隙間にある小道にいる。
「今日一日、散々情報収集した成果はありません。彩希ちゃんはどうでありますか?」
恐らく騎士の真似をしたニコロを、彩希は冷ややかに睨む。
「私もないわね。隣にいる変態を、捕まえて町の入り口に吊るせば、代弁者が釣れるんじゃないかしら」
「まだ、根に持ってるのかい。ごめんね。もうしないと約束しよう。だから、笑顔を見せてくれないかい」
ニコロの言葉を完全に無視し、彩希は黒羽に問いかけた。
「あなたは?」
「いや、全くと言っていいほど情報がない。ただ、冒険者の人から気になる情報を聞いた」
「気になる情報?」
眉根を寄せる彩希に頷くと、黒羽は目を瞑り冒険者の話を思い出す。
「ドラゴンを狩る人間がいる、と冒険者の間で噂になっているらしい」
「ああ、その話は俺も知っている。だからどうした。そいつは間違いなく代弁者の野郎だろうよ」
ニコロを肩をすくめた。黒羽は、そうだろうと肯定した上で、核心に入った。
「目撃証言が、一致しない。ある人は男だったと言っていたが、別の人に聞けば女だったと証言する人もいるんだ」
「夜にでも目撃して、勘違いしたんじゃねえのかよ」
「いいや。中には、昼時に荒野ではっきりと目にした人もいる。そこで思ったんだが、代弁者は変装が得意なんじゃないか?」
強い風に揺れた髪を抑えた彩希は、腕を組み納得した様子になる。
「テレビで似た話を見たわよ。スパイの男が、変装して敵地に潜入するシーンが凄かったわ」
「てれび?」
「あ、いや。異世界の娯楽道具かな。まあ、方法は分からないが、魔法とかで変装はできるのか?」
ニコロは大通りを歩く女性にウインクし、口を開いた。
「できるかもしれねえ。実際、各国の諜報員は、魔法を応用して変装することもあるらしい。でもよ、大事なことを忘れているぜ。代弁者は、ウロボロスを使うために、バーラスカを服用してるんだ。そうなると、魔法の力はほとんど使えなくなってると、考えるのが自然じゃねえか」
その通りである。黒羽は、可能性の灯が消え、がっくりとしたが、当の本人がその灯を消さなかった。
「あ、いや待て。俺を育ててくれたセラオのオジサンが、言ってたな。代弁者は、初めて会った時、瞳の色が違っていたって。高魔力の魔法を扱えるヤツは、体内の魔力濃度が高まると、瞳の色が変わる現象があるが、てっきり俺はそれだと思ってた。……でもよ、そう。おかしいんだ。だって、親父を殺すことができた時点で、ヤツはあの頃からすでにバーラスカを飲んでたはずだから、常に魔力欠乏症に近い状態だったはずだ」
三人は顔を見合わせた。
代弁者には影武者がいた、セラオのオジサンの記憶違いだった等々、推理を確実なものにするには、まだ情報が足りないが、間違いないと三人は頷いた。
「もし、ヤツが魔法の力を使わずに変装が得意だと仮定すれば、この町にいる可能性だって考えられる」
「あり得るわね。秋仁に興味を抱いていたわけだし、近くで監視しているかもしれないわ」
すぐ近くの大通りを歩く人々が、急に恐ろしい化け物に変わったように見えた。
露店で魚を売る中年男性。真っ黒に日焼けした肌を撫でながら、談笑する専業主婦。性別すら欺けるのならば、どこにいたって不思議ではない。
「待て、落ち着け。このままじゃ町を歩くのだってままならない。もう少し、考えてみよう」
懸命に知恵を絞り合った。言葉を重ね、嫌になるほど代弁者で頭がいっぱいになった頃、黒羽はふと思い出す。
ファマのアジトに行った時、代弁者がまるでこちらの居場所を知っていたかのようなタイミングで登場したことに。
「待て、そうだ。ニコロ、ヤツと会った時、アイツは計ったようなタイミングで現れただろう」
ニコロは、黒羽が言いたいことがすぐにわかった。あの場所にいた黒羽達を、偶然見つけたとは考えづらい。となれば、情報を仕入れられる立場にいた誰かになっているのではないか?
「俺達の居場所を知っていたとすりゃ、ギルドマスター、冒険者、宿の店員、騎士団辺りが怪しいな」
「どうして騎士団を疑う?」
「知り合いがいるって言ってたろ。こまめに連絡を取り合っていた。昔からのダチだし、ヤツの筆跡なのは間違いないから、そいつは犯人じゃねえ。でも、もしかすると、騎士に成りすました代弁者がいて、手紙を盗み読んだかもしれねえ」
だいぶ的が絞れてきた。暗闇の中に、光明が差した気持ちになり、黒羽は拳を握りしめ、ニヤリと笑う。
「おし。じゃあ今から宿の店員、ギルドマスター、冒険者を調べよう。騎士団は……すぐには調べられないか」
「いいや、そうでもないぜ。豊潤の森で起きた異変を調べるために、派遣されているらしい。そっちは、俺が行ってくる」
方針が決まれば、後は行動あるのみだ。翌日の夕方に、落ち合う約束をして、二手に分かれた。
太陽が沈んだ後、風もなく静かな夜が過ぎてゆく。しかし、それはプリウの住人達の話。黒羽と彩希は、巨悪に立ち向かうことになる。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
2度追放された転生元貴族 〜スキル《大喰らい》で美少女たちと幸せなスローライフを目指します〜
フユリカス
ファンタジー
「お前を追放する――」
貴族に転生したアルゼ・グラントは、実家のグラント家からも冒険者パーティーからも追放されてしまった。
それはアルゼの持つ《特殊スキル:大喰らい》というスキルが発動せず、無能という烙印を押されてしまったからだった。
しかし、実は《大喰らい》には『食べた魔物のスキルと経験値を獲得できる』という、とんでもない力を秘めていたのだった。
《大喰らい》からは《派生スキル:追い剥ぎ》も生まれ、スキルを奪う対象は魔物だけでなく人にまで広がり、アルゼは圧倒的な力をつけていく。
アルゼは奴隷商で出会った『メル』という少女と、スキルを駆使しながら最強へと成り上がっていくのだった。
スローライフという夢を目指して――。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる