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第9話 第三章 狂気の源①
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ファマの一件の翌日。黒羽は、ニコロと共に赤布盗賊団のアジトに向かった。
谷底の壁にぽっかりと空いた洞窟が、彼らのアジトだった。
先にその場所へ足を踏み入れたニコロは、振り向くと視線と表情で中の様子を表現する。
「あまり、良くない感じらしいな。……ウッ、酷い臭いだ」
中に入った黒羽を出迎えたのは、吐き気を催す異臭と壁一面にこびりついた血だ。殺人現場を調べる時、刑事が嫌な顔をするのをドラマで見たことがあるが、まさか実際に体験することになろうとは、と黒羽は苦笑した。
(俺は喫茶店の経営者だぞ)
そんな彼の葛藤を知る由もないニコロは、鼻を布で押さえながら、奥へと歩いていく。
「俺は奥、あんたはそこら辺を調べろ」
「分かった。危険があればすぐに知らせてくれ」
ひらひらと手を振るニコロに背を向け、黒羽は入り口付近に散らばる盗品を調べはじめた。どこから盗んだのか、金が多かったが、その中に羊皮紙の巻物を発見する。中身が気になるが、ここで確認する気にはなれなかった。
ひとまず手に持ち、他に情報を得られそうなものはないか周りを見渡す。
盗品以外は、特にめぼしい物はないが、とにかく臭いが異常であり、ここはもはや異空間と呼ぶにふさわしい場所である。
一足先に外へ出ようかと思った時、ちょうどニコロが足音を反響させながら奥から戻ってきた。
「おえええ」
「早いな。もう調べたのか」
「奥には盗賊団の死体と、バーラスカがあるだけだ。ありゃ、ギルドに報告して対応してもらう。で、なんかあったかよ」
黒羽は巻物を見せ、外へ出ようと促す。
陰鬱な中とは違い、晴れやかな青空が広がる外は素晴らしいの一言だ。美味そうに、暖かな空気を吸うと、黒羽はさっそく巻物の紐をほどいた。
「……何語だ、コレ?」
不思議なことだが、この世界の住人が話す言葉は、日本語として理解できる。しかし、彼らが日常的に使用する文字は、まるで読めない。
あまりに当たり前に言葉が通じるせいで、そのことを黒羽は失念していた。
「ああ? 読めないのかよ、あり得ねえ。あんた、どこの田舎出身だよ。貸せ」
黒羽から巻物を奪うと、声に出してニコロは読み進めた。――内容は、お世辞にも気分が良いものではない。
「団員の日記だな。アイツらの中には、他の団員に自慢するために、律儀に書いているヤツもいるらしい。大抵は、どこの女を犯しただの、凄いお宝を奪っただの最低な内容ばっかりだが、この部分は重要だぜ」
ニコロは一度咳払いをすると、一文字一文字をしっかりと発音して読む。
「昨日、夜遅くに妙な男がアジトに来やがった。明らかにキチガイで、追い返そうとしたが、お頭がヤツの持ってきた剣とヤクを受け取りやがった。流行りのヤクで、しかも無料で大量にくれるって言うからありがたいけどよ。
……こっから、しばらく飛ばしてっと。
お頭が最近怖え。あのヤクをやってからしばらくの間は、お頭はあの山みたいに重い剣を振り回せるし、最強だ。ちょっと、頭がおかしくなるのがアレだが、おかげで仕事がはかどって良い。けど、ヤクにはまって、飲む量が増えてきてから、おかしいんだ。今だって、浴びるようにヤクを飲んで、獣みたいに叫んでやがる。もう、ここを離れようかな」
文字はここまでで止まっている。
黒羽は腑に落ちた様子で頷く。
「じゃあ、俺が戦ったファマは、麻薬の飲み過ぎで、理性を失っていたのか。……この巻物ではっきりしたな、今回の事件は裏で糸を引くヤツがいる。だが、分からないな。この男は何が目的だ? 剣とバーラスカを配って何の利益がある。まさか、悪人専門の慈善事業を行っているわけじゃないだろ。……ん?」
黒羽は、隣にいるニコロを見て眉をひそめた。
飄々とした様子は鳴りを潜め、暗く思い詰めたような顔をしている。ダークグレーの瞳は、虚空を睨み、怨念じみたオーラがにじみ出ている気さえした。
「おい、どうした?」
「……いや、何でもない。帰ろうぜ」
重りを振り払うかのように、頭を鋭く振ったニコロは、馬車に繋いだ愛馬の元へ歩み寄ろうとした。しかし、ピタリと動きを止める。馬車の影から、人がフラリと出てきたからだ。
「おやおや? もうお帰りですか。もう少し、ゆっくりしていってはどうでしょう。その方が、皆さんも喜びますよ」
黒羽は、ゾワリとした悪寒を感じた。
――この男は危険だ。
見た目は冴えない男にしか見えないが、醸し出す雰囲気が、何より荒れ狂う狂気を宿す瞳が、男の異常さを物語っていた。
「誰だ。お前」
「代弁者だ」
黒羽の問いに対する返答は、驚くべきことにニコロからである。ニコロの全身からは、寒気がするほどの殺気が放出され、背負った槍を静かに取り出した。
「おやおや? 我々の名を知っている君はどなたかな? ジャンさんはご存知ですか? 知らない、そうですか。困りましたね」
「その声。チッ……やっぱり、今回の件はテメェが関係してやがったな。最期の言葉は聞く気もしねえ。死んでくれ、頼むから」
風切り音が鳴り、槍が代弁者の胸を射抜いた……ように見えたが、空しくも空を切る。
「おっとと、怖い怖い。いきなり人を攻撃するなんて、輝かしい人がするべきではありませんな。人は、清く晴天の如き生き物なのですから」
「黙れ! 今すぐ殺してやる。テメェがこれ以上余計なことをしないようにな」
彼らしくもない激昂は、濁流の如く凄まじい。
一方、代弁者は不快な笑みを顔に張り付かせるだけで、まるで気にする様子はない。
「まあ、今日はこの辺で引き上げるとしましょう。ファマさんを倒した方の顔も見れましたし」
黒羽を一瞥し、代弁者は大仰な動作で頭を下げた。ほんの少しの間、目が合っただけだったが、黒羽は蛇に睨まれたカエルのような気持ちを味わった。
「では、またご縁がありましたらお会いしましょう」
言い終わる前に、ニコロの槍が突き出されたが、土煙だけを残し、消えてしまう。
風が吹き、代弁者のいた証である土煙はさらわれ、気持ちの悪い感触だけが残された。
「チキショウが!」
石ころを蹴り飛ばし、ニコロは槍を地面へと突き立てた。吹き荒ぶ風によって舞う赤髪は、彼の怒りを表しているように見える。
「おい、町に戻ったら俺の宿に寄っていけ」
「あ?」
「ご馳走するよ」
ニコロの肩を叩き、黒羽は馬車へと乗りこんだ。彼はしばらく己の感情を持て余していたが、やがて愛馬の嘶きに答え、その場を後にした。
谷底の壁にぽっかりと空いた洞窟が、彼らのアジトだった。
先にその場所へ足を踏み入れたニコロは、振り向くと視線と表情で中の様子を表現する。
「あまり、良くない感じらしいな。……ウッ、酷い臭いだ」
中に入った黒羽を出迎えたのは、吐き気を催す異臭と壁一面にこびりついた血だ。殺人現場を調べる時、刑事が嫌な顔をするのをドラマで見たことがあるが、まさか実際に体験することになろうとは、と黒羽は苦笑した。
(俺は喫茶店の経営者だぞ)
そんな彼の葛藤を知る由もないニコロは、鼻を布で押さえながら、奥へと歩いていく。
「俺は奥、あんたはそこら辺を調べろ」
「分かった。危険があればすぐに知らせてくれ」
ひらひらと手を振るニコロに背を向け、黒羽は入り口付近に散らばる盗品を調べはじめた。どこから盗んだのか、金が多かったが、その中に羊皮紙の巻物を発見する。中身が気になるが、ここで確認する気にはなれなかった。
ひとまず手に持ち、他に情報を得られそうなものはないか周りを見渡す。
盗品以外は、特にめぼしい物はないが、とにかく臭いが異常であり、ここはもはや異空間と呼ぶにふさわしい場所である。
一足先に外へ出ようかと思った時、ちょうどニコロが足音を反響させながら奥から戻ってきた。
「おえええ」
「早いな。もう調べたのか」
「奥には盗賊団の死体と、バーラスカがあるだけだ。ありゃ、ギルドに報告して対応してもらう。で、なんかあったかよ」
黒羽は巻物を見せ、外へ出ようと促す。
陰鬱な中とは違い、晴れやかな青空が広がる外は素晴らしいの一言だ。美味そうに、暖かな空気を吸うと、黒羽はさっそく巻物の紐をほどいた。
「……何語だ、コレ?」
不思議なことだが、この世界の住人が話す言葉は、日本語として理解できる。しかし、彼らが日常的に使用する文字は、まるで読めない。
あまりに当たり前に言葉が通じるせいで、そのことを黒羽は失念していた。
「ああ? 読めないのかよ、あり得ねえ。あんた、どこの田舎出身だよ。貸せ」
黒羽から巻物を奪うと、声に出してニコロは読み進めた。――内容は、お世辞にも気分が良いものではない。
「団員の日記だな。アイツらの中には、他の団員に自慢するために、律儀に書いているヤツもいるらしい。大抵は、どこの女を犯しただの、凄いお宝を奪っただの最低な内容ばっかりだが、この部分は重要だぜ」
ニコロは一度咳払いをすると、一文字一文字をしっかりと発音して読む。
「昨日、夜遅くに妙な男がアジトに来やがった。明らかにキチガイで、追い返そうとしたが、お頭がヤツの持ってきた剣とヤクを受け取りやがった。流行りのヤクで、しかも無料で大量にくれるって言うからありがたいけどよ。
……こっから、しばらく飛ばしてっと。
お頭が最近怖え。あのヤクをやってからしばらくの間は、お頭はあの山みたいに重い剣を振り回せるし、最強だ。ちょっと、頭がおかしくなるのがアレだが、おかげで仕事がはかどって良い。けど、ヤクにはまって、飲む量が増えてきてから、おかしいんだ。今だって、浴びるようにヤクを飲んで、獣みたいに叫んでやがる。もう、ここを離れようかな」
文字はここまでで止まっている。
黒羽は腑に落ちた様子で頷く。
「じゃあ、俺が戦ったファマは、麻薬の飲み過ぎで、理性を失っていたのか。……この巻物ではっきりしたな、今回の事件は裏で糸を引くヤツがいる。だが、分からないな。この男は何が目的だ? 剣とバーラスカを配って何の利益がある。まさか、悪人専門の慈善事業を行っているわけじゃないだろ。……ん?」
黒羽は、隣にいるニコロを見て眉をひそめた。
飄々とした様子は鳴りを潜め、暗く思い詰めたような顔をしている。ダークグレーの瞳は、虚空を睨み、怨念じみたオーラがにじみ出ている気さえした。
「おい、どうした?」
「……いや、何でもない。帰ろうぜ」
重りを振り払うかのように、頭を鋭く振ったニコロは、馬車に繋いだ愛馬の元へ歩み寄ろうとした。しかし、ピタリと動きを止める。馬車の影から、人がフラリと出てきたからだ。
「おやおや? もうお帰りですか。もう少し、ゆっくりしていってはどうでしょう。その方が、皆さんも喜びますよ」
黒羽は、ゾワリとした悪寒を感じた。
――この男は危険だ。
見た目は冴えない男にしか見えないが、醸し出す雰囲気が、何より荒れ狂う狂気を宿す瞳が、男の異常さを物語っていた。
「誰だ。お前」
「代弁者だ」
黒羽の問いに対する返答は、驚くべきことにニコロからである。ニコロの全身からは、寒気がするほどの殺気が放出され、背負った槍を静かに取り出した。
「おやおや? 我々の名を知っている君はどなたかな? ジャンさんはご存知ですか? 知らない、そうですか。困りましたね」
「その声。チッ……やっぱり、今回の件はテメェが関係してやがったな。最期の言葉は聞く気もしねえ。死んでくれ、頼むから」
風切り音が鳴り、槍が代弁者の胸を射抜いた……ように見えたが、空しくも空を切る。
「おっとと、怖い怖い。いきなり人を攻撃するなんて、輝かしい人がするべきではありませんな。人は、清く晴天の如き生き物なのですから」
「黙れ! 今すぐ殺してやる。テメェがこれ以上余計なことをしないようにな」
彼らしくもない激昂は、濁流の如く凄まじい。
一方、代弁者は不快な笑みを顔に張り付かせるだけで、まるで気にする様子はない。
「まあ、今日はこの辺で引き上げるとしましょう。ファマさんを倒した方の顔も見れましたし」
黒羽を一瞥し、代弁者は大仰な動作で頭を下げた。ほんの少しの間、目が合っただけだったが、黒羽は蛇に睨まれたカエルのような気持ちを味わった。
「では、またご縁がありましたらお会いしましょう」
言い終わる前に、ニコロの槍が突き出されたが、土煙だけを残し、消えてしまう。
風が吹き、代弁者のいた証である土煙はさらわれ、気持ちの悪い感触だけが残された。
「チキショウが!」
石ころを蹴り飛ばし、ニコロは槍を地面へと突き立てた。吹き荒ぶ風によって舞う赤髪は、彼の怒りを表しているように見える。
「おい、町に戻ったら俺の宿に寄っていけ」
「あ?」
「ご馳走するよ」
ニコロの肩を叩き、黒羽は馬車へと乗りこんだ。彼はしばらく己の感情を持て余していたが、やがて愛馬の嘶きに答え、その場を後にした。
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