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episode 2
変化
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しかし噂はそれだけに留まらず、最近の三崎の変わりように男共がまたまた騒ぎ出していた。
確かにいい方向に変わっていると思う。
そう促したのも俺自身なわけだし。
けれど男が騒ぐというのはいただけない。
それにこんなに変化した三崎を、あの人が放って置くわけがないんだ。
「俺も終わったんだ。そこまで一緒に帰ろうよ」
定時を少し過ぎたある日。
フロアに戻ってきた俺の耳に飛び込んできたのは津田さんの声。
そのまま入口で足を止めると、
「え…でも…」
戸惑った声の三崎の後ろ姿が見えた。
「用事、ないんでしょ?」
くすっと笑いながら首を傾げた津田さんは、明らかに三崎を誘っている。
冗談じゃねぇよっ。
なんでアンタと一緒に…。
「…じゃ、駅まで…」
阻止しようと一歩踏み出したとき、三崎の返事に脳天が揺れた。
血の気が引いたと感じると、津田さんの視線が俺を捉えて捉えて優しく微笑んだ。
「じゃ送るよ三崎さん」
視線をそのままにダメ押しの一言を放つ津田さんに釣られて三崎がゆっくりと振り向くと。
固まったままの俺と目が合った。
確かにいい方向に変わっていると思う。
そう促したのも俺自身なわけだし。
けれど男が騒ぐというのはいただけない。
それにこんなに変化した三崎を、あの人が放って置くわけがないんだ。
「俺も終わったんだ。そこまで一緒に帰ろうよ」
定時を少し過ぎたある日。
フロアに戻ってきた俺の耳に飛び込んできたのは津田さんの声。
そのまま入口で足を止めると、
「え…でも…」
戸惑った声の三崎の後ろ姿が見えた。
「用事、ないんでしょ?」
くすっと笑いながら首を傾げた津田さんは、明らかに三崎を誘っている。
冗談じゃねぇよっ。
なんでアンタと一緒に…。
「…じゃ、駅まで…」
阻止しようと一歩踏み出したとき、三崎の返事に脳天が揺れた。
血の気が引いたと感じると、津田さんの視線が俺を捉えて捉えて優しく微笑んだ。
「じゃ送るよ三崎さん」
視線をそのままにダメ押しの一言を放つ津田さんに釣られて三崎がゆっくりと振り向くと。
固まったままの俺と目が合った。
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